未知の荒野を目指して歩く男を描いた五木寛之の代表作。
ジャズ・ミュージシャンをめざす二十歳のジュンは、新宿のジャズ・スポットで
「お前さんには、何か欠けたものがあるんだよ」「あんたは苦労がたりない」と
言われ、外国へ飛び出した。
横浜港からシベリアへ渡り、そこからモスクワ、ヘルシンキ、ストックホルム、
コペンハーゲン、パリ、マドリッド、リスボン・・・。ジャズとセックス、ドラッグ、
酒、そして暴力にいろどられた放浪の旅は続く。
世界とは? 人間とは? 青春とは? そして音楽とは?
走り続ける60年代の若者たちを描き、圧倒的な共感をよんだ名作。
解説は植草甚一
Posted by ブクログ 2013年10月23日
テーマ「若者の狂気」
ビブリオバトルで知った小説。
青年が行き先を決めずに"旅することそのもの"を目的として日本を出る所や、自分も住んでいたことのある北欧に長く滞在するらしいことを知って興味が湧いた。
主人公のジュンはジャズとトランペットをこよなく愛する高校生だが、なじみのバーで...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ジャズミュージシャンを目指す20歳のジュン。
行きつけのBarで「お前さんには何か欠けているものがある」
「音がキレイすぎて、こっちに共鳴させるものがないわ。鑑賞用演奏なのよ」
と言われ自分はもっと苦労しなければならないとソ連へ旅立つ。
旅はソ連からヨーロッパへ続くが、その先々でハプニングや強烈な...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「善い事とか、悪い事とか、そんな事はどうだっていい事だ。おれたち人間は、自分の生命をおびやかす行為を悪、その反対を善と名づけただけさ。」
「音楽は、クラシックも、ジャズも、ポピュラーも、みんなひっくるめて、やはり人間だという感じがするのです。道徳的な意味や、教養とは別な、人間性。どんな飲んだくれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月12日
「五木寛之」を代表する作品のひとつ『青年は荒野をめざす』を読みました。
昔っから、読もう、読もうと思っていて、なかなか読めてなかった作品… ようやく読みました。
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青春の冒険を描き共感を呼んだ「五木寛之」の代表作
モスクワ、ヘルシンキ、パリ。
ジャズ...続きを読む