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どんなに前向きに生きようとも、誰しもふとした折に、心が萎えることがある。だが本来、人間の一生とは、苦しみと絶望の連続である。そう“覚悟”するところからすべては開けるのだ――。究極のマイナス思考から出発したブッダや親鸞の教え、平壌で敗戦を迎えた自身の経験からたどりついた究極の人生論。不安と混迷の時代を予言した恐るべき名著が、今あざやかに蘇る。〈心の内戦〉に疲れたすべての現代人へ贈る、強く生き抜くためのメッセージ。
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Posted by ブクログ
五木寛之さんの著書を初めて読みました。 なんて謙虚な人なんだろう、というのが第一印象。 ・プラス思考だけでなく、マイナス思考も大切だ。 ・病院でのブードゥー死 ・面授 ・癌細胞の捉え方 ・心の内戦 など、興味深い考え方がいっぱいありました。 平成11年初版の本ですが、今にも通じるものが多い、、合理...続きを読む性を追及してきた結果、世の中がカラカラに渇ききっている。だから物の見方を寛容に変えていこう、、ほんとにそうだなと思う。
これからの時代は、頑張らなくてもいい。 寂しいとか、悲しいとか思った時、今までは、頑張らないと!となったけれど、これからは、その気持ちに寄り添う時代。と書かれていて、すうっと力が抜けました。 何かに追い詰められた時、頑張らなくても大丈夫。と思える1冊でした。 健康な体と礼節さえあれば大丈夫。そ...続きを読むれを意識して生きたいと思いました。
五木寛之さんの本は初めて 大河の一滴はかなり話題になっていたことは覚えている ただずっと小説だと思っていた 無知の極み‥ 哲学的な書として紹介されているのをキッカケに手にとって見たが、 数ページ目からもうすでに目から鱗? すべての文章が身体の中にストン!と落ちてきて じわっ〜と染み込んでいくのがわ...続きを読むかった あーなんで今まで読まなかったかと悔やむ一方で 今だから響いているんだろうか とも思った 話題になっていた頃に読んでいても 油ぎっていた身体に染みてはいなかったかもしれない 「人が生きるということは苦しみの連続なのだ」 マイナス思考から始まる人生、その中で思いがけず注がれるしあわせ 「早天の慈雨」 世は地獄、その中で一筋の光があればそれが極楽 そして浄土に向かう 死を迎えた時に、周りから拍手されるくらいのそんな死を迎えたいとも‥ 「人はみな大河の一滴」 永遠の時間に向かって動いていくリズムの一部 一生という水滴の旅を終えると、やがて海に還る 母なる海に抱かれてすべての水滴と溶け合い、やがて光と熱に包まれて蒸発し、空へ そして再び地上へ 親鸞の話など今までは聞いていても全く頭に入ってこなかったものがなぜかすぅーっと心に入ってきた そしてそして人は生きているだけで凄いことだと改めて確認した!
励まし、慰め、人の相談に共感できないことが多くて、嘘の励ましを乱用していたなと感じた。それは非常に無責任だったなと思う。共感できないことには素直に悩む姿勢が相手にとっても自分にとっても優しいのかな。
死生観が揺さぶられるような気持ちにさせられた。人の人生はは大河の一滴程度の儚いものだが、生きてるだけで価値があるということを言わんとしているのだと思う。大河に飲み込まれながらも一滴ほどの自分の価値をどう捉えるか考えさせられる一冊だった。
初めて五木寛之に出会った本。「大河の一滴」にもなろうという、その心掛けがすごいと思った。究極のマイナス思考から発せられる、生きることに対するエネルギーが強烈だった。
母に勧められ読んだ、本を読むことの面白さを知った最初の本。 時々手にとって再読している。 何度読んでも新たな発見がある。
新しい視点をもらいました。 この世は地獄。 その中に極楽がある。 マイナスの中のプラスが希望の光。 冷たい夜と闇の中にこそ朝顔が咲く。 暗黒の中でないと、小さな光は見つけられない。 暗黒の中で見つけた光は、小さくても強い輝きのように感じる。 ここからは読んで考えたこと。 AIが医師や教師の代わり...続きを読むになるという意見がある。それに反対する意見もある。なんか、世の中が、AI対人間という考えに向きすぎている気がする。 本の中に「面授」という言葉がある。面と向かって教えてもらうことが大切で、知識だけなら本で得れば良い。会って直接聴いて得るものがある、という考えだが、そうなるとAIにはできないことを医師や教師はできるので、AIはむしろ医師や教師の価値を高めてくれたのではないのか。 なんて考える。
『大河の一滴』五木寛之氏 冷たい夜と闇の濃さのなかにこそ朝顔は咲くのだ。(291ページ) 【こんな方におすすめ】 「少し心も体も疲れているな、、、」「でも、、、無理して頑張るという気持ちにすぐにはなれないな・・・」。 もしも、そんな状態ならば・・・この書をポケットにいれて、お気に入りの喫茶店や近所の...続きを読む公園のベンチでくつろいでみる、そんなひと時はいかがでしょうか? ―――――――― 【作品】 優しい、しっとりとした語り口のエッセーです。 五木さんは敗戦を「平壌」で迎えたと記述しています。戦後の復興から現代までをつぶさに観察してきた作家のおひとりです。 作品は、バブルがはじけて約10年、阪神淡路大震災のあとに生まれています。また、当時の自殺者人数は2万人を超えていました。 五木さんは、そんな時代に危機感を持ちながらも、決して批判をするわけではありません。ご自身のなかで「どのように解釈をしたらいいのだろうか?」と悩みながら、読者のわたしたちに語りかけてくれます。 ―――――――― 【読み終えて】 自身と外の世界の対比 ★★★★★ 自身の心の光と闇の対比★★★★★ 二律背反の世界への解釈★★★★★ 自分の心と体、そして五木さんが見る世界を対比することによって、足りていること、足りていないことを考える機会に浸ることができました。 また、同時に、なにに光を見出し、どんな闇に怯えているのか?についても併せて考えることとなりました。 何が正しい、何が正しくないという二進法で物事をとらえることが多いです。この考え方に加えて、もう少しいい加減にとらえてもいいのでは?という解釈、選択肢をもつ「しなやかさ」に出会うことができました。 30代前半で読んだときと、人生折り返しで読んだときのとらえ方、受け入れ方。 面白いほどに大きく違うんだな・・・と認識することができました。 30代のころは、自分に置き換えるというとらえ方ではなかったから・・・。 五木さんの世界を知るがメインであったから・・・。 【本書より】数字は掲載ページ。 25 親切に慣れてしまえば感謝の気持ちも自然と消えていく。だから慣れないことが大切だ。いつもなにも期待しない最初の地点に立ちもどりつつ生きるしかない。 65 世の中はときに澄み、ときに濁る。(省略)清らかにすんでいないことをひとり嘆き、怒っているばかりでは生きていくことはできない。 77 私という自分が二つある、というのは、そういうことである。すべての人間と共通している自分と、だれとも異なるただひとりの自分。その二つの自分は、ときとして対立し、ときとして同調する。 112 人間の値打ちというものは、生きている、この世に生まれて、とにかく生き続け、今日まで生きている、そのことにまずあるのであって、生きている人間が何事を成し遂げてきたか?という人生の収支決算は、それはそれで、二番目くらいに大事に考えていいのではなかろうか、 124 なにもやらなくてもよい、失敗した人生であってもよい、それはそれで、人間として生まれてきて、そして人間として死んでいく、そのことにおいて、まず存在に価値があるのだ、と思うことがある。 129 混沌を認め、もう少しいい加減になることによって、たおやかな融通無碍の境地をつくることが、枯れかけた生命力をいきいきと復活させることになるのではないでしょうか? 159 ひょっとしたらマイナス思考とか、あるいはネガティブ・シンキングとか、こういうものもすごく大事なことではなかろうかと考えるようになってきました。 187 規則正しい生活というものをあまり強調しすぎることによって、規則正しい生活をしなければいけないということが人間の心と体の自由を奪うようになっては、これも問題なのではないか、 188 問題は、その人間にとって、どういう生きかたがいちばん自分らしく、そして自分で納得のいく生きかたなのか、ということにかかわっているのではないでしょうか 189 プラスとマイナスがお互いに反撥しあい、また引かれあうような、そういう物の考えかた、両極端のどちかではなく、<どっちも>という考え方を、このへんで、もう一ぺん振りかえってみたいという気がします。 248 自由に、豊かに、言葉を使って、自分を表現することは素晴らしいことです。しかし、その<言葉>にも限界があるということを、常に感じていたい、と、ぼくは考えるのです。 291 冷たい夜と闇の濃さのなかにこそ朝顔は咲くのだ。
直球で書いたエッセイ。作者68歳くらいの時の作品。ゆっくり下り坂を歩いていく年齢にさしかかったときの所感を論理的にまとめられている。
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