五木寛之のレビュー一覧

  • 折れない言葉

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     私は中学・高校時代、初志貫徹、継続は力、頼れるものは自分一人などの気持ちで過ごしましたw。五木寛之さんにとって大きな支えになった言葉の数々が収録されています。「折れない言葉」、2022.3発行。①簡潔さを求めると曖昧になる(古代ローマの詩人、ホラティウス)②孤独は山になく、街にある(三木清)③人間は誤解されたまま生き、誤解されたまま死んでゆく(石川達三)④人間だけが自分の年齢を知っている(画家、野見山暁治)

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    2022年06月10日
  • 天命

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     一番印象に強く残った個所は: 終戦後の朝鮮半島からの引き揚げ時に、どんな人が生き延び、どんな人が先に亡くなったか。それははっきりしている。優しい人が先に死んだ。強引で力の強い人が生き延びた。ずるく悪いものが生き延びた。 五木寛之「天命」、2005.9刊行、2008.9文庫。なお、表紙の絵は、著者の奥様、五木玲子さん(医者&画家)の作です。

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    2022年06月08日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    人は、他人の悲しみの上にしか
    自分の幸せをおくことができないのか

    信じると言うのは、物事ではなく、人です。
    この二言が印象的であった。

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    2022年05月25日
  • 背進の思想(新潮新書)

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     五木寛之さん、作家、作詞家、エッセイスト、宗教家、養生家、ダンディ・・・。私にとっては養生に関する先生ですw。「背進の思想」、2022.2発行。間もなく90を迎える著者の思いがエッセイに綴られています。①捨てるべきものはモノではなく、さまざまな事に執着する自分の雑念である。②講演、対話、著述の日々。講演での心がけ3つ。自分はこう思う(エライ人の名前を出さない)、数字をあげて話をしない、黒板や映像を使わない。③国民すべてがマスク。戦後70有余年、これほどの一体感を覚えた時代はなかったのでは。
     五木寛之さん、遠くをよく見ていると、ある朝、突然に、老眼鏡なしで新聞が読めたそうです。良かったですね

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    2022年05月17日
  • 捨てない生きかた(マガジンハウス新書)

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    モノを見たときにマイナスの感情がでるものや、何も感じないものは、捨てて良い。
    覚えていたくない、消したい記憶をモノと一緒になくしてしまう。
    捨てる捨てないはすべて個人の自由なのだ。

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    2022年05月11日
  • 青春の門 第四部 堕落篇 【五木寛之ノベリスク】

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    やっと東京に戻り、大学生活を始めた途端に、学生運動にのめり込む、悲惨な生活だと思う。 中核、革マル、民青などで、大学がロックアウトになり、休講が続き下宿でモンモンとし、小田急でバイトしてました。 

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    2022年04月17日
  • 青春の門 第五部 望郷篇 【五木寛之ノベリスク】

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    歌手になることをめざす織江は、老作詞家の宇崎秋星にその才を見いだされ、夢へ向かって進みはじめます。他方、東京へもどったものの、虚無感に苛まれていた信介は、故郷の竜五郎がケガをしたことを知り、筑豊へ向かいます。久しぶりに再会した竜五郎には、往年の覇気は見られず、塙組は資金繰りが苦しくなっており、解散の危機に瀕していました。

    そんな故郷を目にした信介は、帰郷の途中でいっしょになった山本というライターのことばをヒントに、プロレスを興行するという考えを実行に移します。織江の知人のつてを頼り、無事にプロレスが開催されますが、試合のさなかに竜五郎の容態が急変し、やがて彼はこの世を去ります。のこされた信介

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    2022年04月15日
  • 青春の門 第四部 堕落篇 【五木寛之ノベリスク】

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    織江の歌が、芸能事務所のプロデューサーの耳にとまり、彼女は東京へ出て歌手をめざすことになります。信介も東京へもどり、大学生として生活を送りますが、緒方たちの影響を受けて、しだいに左翼運動にのめり込んでいきます。こうして、二人の距離はしだいに離れていくことになり、信介はすさんだ心をもてあますようになります。

    そんななか、信介の所属する運動家たちのグループの女子学生が、対立するグループのスパイであったことが発覚します。彼女に対する「査問」がおこなわれ、信介は仲間の男たちが一人の女性に暴力をふるうことに違和感をおぼえますが、そんな彼の甘さは仲間たちから糾弾され、さらに信介の監視から逃れた女子学生が

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    2022年04月14日
  • 青春の門 第三部 放浪篇 【五木寛之ノベリスク】

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    信介とカオルがたわむれに身体を寄せあっているすがたを目撃した織江が、二人のもとを去ったあと、北海道へ旅立ったという知らせがもたらされます。おりしも、緒方を中心に演劇を志す学生たちが、北海道で活動をおこなうという計画がもたらされ、信介は彼らにつきしたがって北海道へとわたります。

    北海道へたどり着いた信介たちは、アルバイトをしながら共同生活を送ります。彼らの働く職場は関西からやってきた暴力団がとりしきっており、労働者たちが搾取されている実情を目にした緒方は、劇を通じて労働状況の過酷さを訴えようとします。そんな彼らに、かつてアナーキストで現在は食堂を経営している丸谷玉吉や、その娘のトミが、協力を申

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    2022年04月14日
  • 青春の門 第二部 自立篇 【五木寛之ノベリスク】

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    竜五郎の庇護のもとを離れて、一人で東京の大学へ通いはじめた信介は、大学の先輩で演劇青年の緒方という男と知りあい、彼と共同生活を送ることになります。緒方の知人で、新宿二丁目の赤線地区で働くカオルという女性や、二人が暮らしている家の大家の娘たちとの交流を通じて、信介の若い心は揺さぶられます。その後、大学の体育の実技の授業を担当している石井という講師にすすめられて、信介は彼からボクシングの指導を受けることになります。

    そんななか、故郷の筑豊から織江が東京へやってきます。しかし、東京で大学生として日々を送る信介と、喫茶店のウェイトレスとして働く織江のあいだには感情の齟齬が生まれます。

    筑豊編の男ら

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    2022年04月14日
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】

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    主人公の伊吹信介は、義母のタエから、死んだ父の伊吹重蔵の思い出をくり返し聞かされてそだちます。重蔵は、鉱山の落盤事故で閉じ込められたひとたちを救うために、みずからの命を犠牲にしたのでした。父の立派な生きざまに恥じることのない、男らしい少年になることを心に誓う信介は、

    かつてタエをめぐって重蔵と争った塙竜五郎は、のこされたタエと信介の庇護をすることを重蔵に約束し、信介は彼から大人の男たちが生きる世界をかいま見ることになります。他方で彼は、幼馴染の少女の牧織江や、快活な音楽教師である梓旗江に心を惹かれ、少年らしい性のうずきにとまどいながら成長していきます。

    昭和のエンターテインメント小説らしい

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    2022年04月14日
  • かもめのジョナサン【完成版】

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    余りに神話的というのか、聖書を呼んでいるような不思議な信仰心がページを捲れば捲るほど芽生えていくのだが、少し期待値を上げすぎた感が否めない。ただなぜだか分からないけれど最後のページを閉じた時、ジョナサンにまた会いたいと思った。

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    2022年04月07日
  • 捨てない生きかた(マガジンハウス新書)

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    人生百年時代、60歳からもまだ30年もあり、登山に例えると、下山はまさに成熟の時代であり、下山をどう生きるかが大切。
    下山では景色を眺める余裕も生まれます。大切なのは回想と想像。孤独は決して後ろ向きなものではありません。成熟と言われる段階として、豊かな回想を生き抜く覚悟が必要。
    なるほどです。

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    2022年03月14日
  • 捨てない生きかた(マガジンハウス新書)

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    断捨離だけがすべてじゃない。捨てない生き方もあっていい。そんなメッセージだった。断捨離できなくて苦しんでいる方に読んでほしい。

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    2022年01月31日
  • かもめのジョナサン【完成版】

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    今のわたしにとっては掴みどころのない作品。
    わかったような気がするところがあると思ったら、気付けば置いていかれているような…

    定期的に読み返すと、その時々の自分の状態で印象が変わるのかなあという感じ。

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    2022年01月28日
  • かもめのジョナサン【完成版】

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    以前、友人からお薦めされた本。
    読んだ人により千差万別だと思うけれど、私は
    ・まつり上げ、讃えたり信仰したりすることが重要なのではない。その大元にある考え方を自分自身によって体得することこそが重要。
    ・肉体の限界が精神の限界なのではない。肉体は場所や時間など様々な制約をうけているため、無限の思想が自由をうむ。
    ということをこの本から感じ取った。

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    2022年01月03日
  • 〈新版〉夜明けを待ちながら

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     20数年ぶりに新版を再刊。五木寛之「夜明けを待ちながら」、2021.7発行。自殺、生きる意味、健康、悲しみの効用、夢と年齢、自己責任、意志の強さ・弱さ、覚悟などについて、人生相談形式のエッセイ。著者の人生観・哲学が映し出されています。著者が指摘されてるように、きれい好き、清潔好き、掃除好きなど生まれつきの「たち」があるし、克己など意志の強さ・弱さも(弱さを克服する努力はするものの)生まれつきかもしれませんね。著者は高い健康保険料を払いながら、ぜんぜん使っていない。素晴らしいことだと思います!

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    2021年10月10日
  • かもめのジョナサン【完成版】

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    頭では何かしらの良い示唆的なものを感じる気がするのだけれど、もやもやとした違和感が最後まであった。確かに食べ物のために争い合う事はやめたいと思うけど、食べるために飛ぶ人生(鳥生?)の何がダメなんだろう?とも思った。
    ダメなあのカモメたちを、自分が教え導かねばというらエゴイズムのようなものを感じる箇所もあった。

    ただ、純粋に飛ぶという行為に喜びを見出し、一心に上を目指して技術を磨く姿はとても素晴らしいと思った。

    最後の章の展開はとてもリアルで、どきっとした。
    崇高な人物の存在が崇拝され、その教えを覚えることだけに満足し、体を動かして練習するという一見すると地味な学習をしなくなる、これは自分自

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    2021年09月26日
  • 心が挫けそうになった日に(新潮文庫)

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     五木寛之「心が挫けそうになった日」、2021.2発行。視線を低くして生きる、それでも人間を信頼する、転がる石として生きる、の3つの章立てです。「70歳年下の君たちへ」を改題したもので、若者に対する著者の存念が吐露されています。私にとって一番心にグサッと響いたのは、敗戦時に囚人部隊を第一陣とする酸鼻を極めたソ連軍の暴行略奪の話です。戦争に負けたことがなかった日本人にとって、呆然自失の出来事でしょう。今の日本、災害、病気の災難は避けがたいものがありますが、干戈を交ゆることのない70数年、有難いと思います。

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    2021年08月23日
  • 金沢あかり坂

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    しっとりとした恋愛小説集かと思っていたら、
    遠い昔の金沢の恋のものがたりもあり、
    金沢という町の持つ、不思議な魅力が
    引き起こす、ちょっと怖い話や、
    作者がこの町に魅入られ、
    距離を取ったり取られたりしながら、
    やがて離れることになった理由など。

    どの話も、それぞれ違う色合いで
    金沢という町の魅力を存分に見せてくれた。

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    2021年08月09日