五木寛之のレビュー一覧

  • 霊の発見

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    本のタイトルから幽霊といった類の直接的な霊、霊魂といったものを期待して読み始めたが、霊性や畏れといった自然界のエネルギーとしての世界について語り合う大きくとらえた対談
    面白い視点だったと思う。。自殺者を例に五木氏が語る心のうちに宿している世界があるかないか…拠り所を持っているかいないか、そして現代は拠り所を持たず心がさまよっている感じがしてしかたないという言葉に考えさせられた

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    2014年12月14日
  • 五木寛之自選文庫〈エッセイシリーズ〉 風に吹かれて

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    個人的には「人生案内」や「生きるヒント」のほうが好きだな。

    少年だったころ、みんな木片をけずって当時の軍用機のモデル作りに夢中になっていたそうだ。日本の飛行機はもちろん、同盟国のものや敵国のものまで子供たちは熱中していたとのこと。こういう思い出って、さらっと書かれてあっても、夢中になって軍用機について話し合う男子達の姿が生き生きと頭に浮かびますね。

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    2014年10月30日
  • 元気

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    無功徳としてあきらめる(あきらかに究める)
    こだわらない
    執着しない
    放念する
    昨日のことを思い出さない、明日を考えない

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    2014年10月07日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    全2巻。
    ただ、続篇で「激動篇」が2巻あり、
    現在「完結篇」が連載中。

    坊さんだけどそんなに抹香臭くない。
    特に序盤の本著は、幼少時代から始まることもあり、
    冒険したり仲間に助けられたり戦ったり、
    素直にワクワク読み進められる。
    吉川英治版より、より「冒険活劇」なイメージ。

    ただ、執筆年数、物語内の年数ともに長いので、
    序盤で活躍したキャラ、
    キーになるだろうと予想されたキャラ達が、
    どんどん影が薄くなり、
    使い捨てられてる感じがある。
    まだ完結してないので何とも言えないけど、
    すっきりしない感じが残りそうで不安。

    何はともあれ完結を待っています。

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    2014年07月29日
  • 宗教都市と前衛都市 ――隠された日本 大阪・京都

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    ちくま文庫が、五木寛之の過去の著作から「隠された日本」というシリーズを組んで、今年度くらいから月1ペースで文庫本を出している。「歴史の基層に埋もれた、忘れられた日本を掘り起こす」がコンセプトらしい。
    五木寛之さんは全く読んだことなかったけれど、そのシリーズ第1弾「中国・関東 サンカの民と被差別の世界」は大変おもしろく読んだ。なので、今回の「大阪・京都 宗教都市と前衛都市」も、せっかく大阪にいるしと思って期待して読み始めたが、、、ちょっと期待はずれ。
    「サンカ~」の方は、被差別の世界に詳しい沖浦氏が登場したり、いろんな当事者の方への取材がベースにあったりしたのに対し、「大阪・京都編」は、かつて住

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    2014年07月24日
  • 隠れ念仏と隠し念仏 ――隠された日本 九州・東北

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    個人的メモ。

    少し前に読んだ「島田清次郎」に出てきていた暁烏敏がこの本では宮沢賢治に関係してほんのわずかだが書かれていた。

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    2014年06月29日
  • 選ぶ力

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    以前途中まで読んでた下山の思想と比べるととても読みやすく感じた。

    この人の考え方はどこか自分に似ているところがあって親近感を感じながら読み終えた。
    ナチュラル・エンドあたりの話はまだ自分には想像のつかない話だけど、高齢の方の考え方・感じ方を垣間見れて勉強になった。

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    2014年04月06日
  • 蓮如物語

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    子ども向けに やさしく書いた 
    本願寺の 貧乏な坊さんの 息子として
    うまれた 布袋丸。
    のちに 蓮如となる。

    親鸞を読んだので それなりに期待したのだが。

    蓮如の母親思い。
    なぜか 伊吹信介の母親への想いとだぶって見えた。

    蓮如は ヒトと解け合う能力があり、
    母親の言いつけを守って 立派な僧になった
    ということであるが、
    なぜか マザコン に思えてしょうがなかった。

    わかりやすく書くということの難しさを知る。

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    2014年03月26日
  • レッスン

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    久しぶりに五木寛之を読んでみた。

    いつ以来だろう、彼の小説を読むのは------
    高校時代に初めて読んで嵌り、大学に入ってからもかなり読んでいた。
    社会人になってからは殆ど読んだ記憶がないので、四半世紀ぶりくらいになるのかもしれない。

    あの頃は、純文学、大衆小説、推理小説と三つに色分けされていて、推理小説は別格でエンタメ小説として分類されていたが、彼のような大衆小説は、純文学より一段低いものとみなされていた。

    でも、それがとても面白かったんですね。
    もっとも、人気があって作品が売れたからこそ、“大衆小説”として純文学界から蔑まされていたということもあったのだけれど。

    「蒼ざめた馬を見よ

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    2015年12月29日
  • 新老人の思想

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    これから大多数をしめる
    ご老人たちの新しい老人の形のはなしでした。
    わたしにはちょっとはやいかな~

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    2014年02月22日
  • 選ぶ力

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    生きるヒント以来、この人の本は割と好きなんだけど、改めて読むとやっぱり内容は高齢者向けなのかな?
    人生をある程度歩んできた人にはしっくりくる話題が多いような気がした。タイトルは「〜力」の波に乗っただけであって特に内容とは関係ないですね。
    人生とは選択の連続というのは、まぁそら当たり前なわけでして。

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    2014年01月17日
  • 新老人の思想

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    最近こういう本が多いけど、これは新しい切り口だったなと思う。この時代を生きていくための老人のこころがまえというか。こんな柔軟な考え方の80歳に私もなりたい。

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    2013年12月30日
  • なるだけ 医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣

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    80歳の五木さんが実践している健康法。
    自分の身体とコミュニケーションをとること。
    長く続けられるように気やすくできること楽しく実践している。
    呼吸法、腰のための運動、姿勢、食事法、便通など幅広いことまでアドバイスしている。
    年齢にさからわずある程度の諦観と感謝の気持ちをもつこと重要。
    なるだけ医者に頼らない生き方をしようというのが立派だと思います。

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    2013年12月29日
  • 百寺巡礼 第一巻 奈良

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    仏像は「見てから知るべき」という言葉になるほど~と思いながらも、奈良旅行に行く前に読めば良かったと激しく後悔。。。

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    2013年12月19日
  • 青春の門 第六部 再起篇 【五木寛之ノベリスク】

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    ふーむ。
    林三郎の書生となって、飛躍するかと思ったら、
    林みどりとの間だけに 縮小してしまった。
    おい。おい。
    それで、オリエのマネージャーになると言うのは、
    ふーむ。なんじゃそれ。
    という感じだね。

    ブルジョアジーとプロレタリアートという図式のなかで
    今の時代の流れをつかみきれないものがあるのだろう。
    それで、再起 なのだろうか。

    信介の行動原理は、敵が明確であれば、立ち向かう時に、
    勇気をふるい、たたかう。
    歴史の中の個人、歴史との関わり合い、
    貧乏であったという過去の生い立ちから、
    プロレタリアート意識なるものに、そぐわない何かがある。
    食べて、生活するだけでは、物足らない。
    オリエ

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    2013年12月03日
  • 青春の門 第四部 堕落篇 【五木寛之ノベリスク】

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    青春の門 堕落篇 五木寛之(著)

    北海道の演劇活動が失敗し、緒方、トミちゃんも東京に行った。
    オリエは、ホステスをしながら、歌をうたっていたが、
    その歌いぶりに、井原プロのオトコにスカウトされる。
    オリエは、東京に行くことを決意する。
    信介も、英治にあったりして、オリエのピンチを
    助けてもらう。
    英治は、意外とお茶目。手先が器用だね。

    そして、北海道から、東京に舞台が移る。
    トミちゃんのたくましさ、旺盛な勉強しようとする意欲。
    それに、圧倒されながら、信介は、学校に通うことにする。

    オリエの自分で切り開こうとする、しっかりした姿勢に、
    信介は、ヤキモチを焼き、喧嘩さえしてしまう。

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    2013年12月02日
  • 青春の門 第三部 放浪篇 【五木寛之ノベリスク】

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    創造活動をしながら,巡業する劇団活動。
    北海道から 南下する予定だったが、
    北海道 函館,そして,札幌で 終わってしまう。

    劇をどのようにつくるのか?
    激しい論議がありそうで,核心に迫らない。

    港の沖仲仕に ヤクザが介入。
    そういえば,山口組はこれで,事業を確立したはず。
    昼ご飯が高いと反乱するが、結果として 尻すぼみに。
    あまり,戦略もなく、挫折。
    トミちゃんは強姦され,丸玉食堂の親父は アーナキストとしてめざめる。
    有効な方法がないところに、小説になっていない。

    なぜか,血液の比重がたらないように
    物語も 比重がたらないような気がする。

    青春の門が 2000万部も売れたと言うが

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    2013年11月30日
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】

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    学生時代に読んだが,いまの歳になって、
    この本を 読むとは思わなかった。

    伊吹信介 が 記憶していることから、
    18歳となり 大学に行く ところで、おわる。
    昭和という時代が,雰囲気として立ち上る。
    みんなが 飢えから 解放されようとしていた。
    しかし,時代の動きが あまりにも,排除されているような気がする。
    私小説的な手法になりすぎている。

    信介は 重蔵の息子であることに誇りを持ち
    父親に助けられながら,自分であろうとする。
    図抜けた存在ではないが,義理 という言葉が
    妙に似合う 若者である。

    年長者に対する言葉遣いなど いまの時代からみると
    難があるが,許される範囲であるかもしれない

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    2013年11月27日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    先に著者が上梓した「親鸞」は親鸞の生い立ちが分かって勉強になった。本激動篇は親鸞の生き方考え方を知ることを期待したが、上巻を読んだ限りではまだ良く分からない。また小説の物語としては少し面白みに欠ける。下巻の結末に期待したい。

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    2013年11月14日
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】

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    一気に7巻『挑戦編』まで読み切った。
    この筑豊編を読み終えた時は「これは久しぶりに面白い本に出会った」と思ったが、2巻、3巻と読み進めるうちに段々とつまらなく...
    7巻に至っては急に作者が変わったのかと思うほど、違和感を覚えた。

    織江とどのような結末を迎えたのかなど、色々ときになることもあるが、8巻は刊行予定が無いらしい。ただ、そこまで読みたいというわけでもなくなってしまった。

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    2013年11月09日