五木寛之のレビュー一覧

  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    幼少期からその間様々な経験と思念により成長する姿を描く。他の人より感受性が高い分、行動も異なってくるのだろう。2017.12.14

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    2017年12月14日
  • 下山の思想

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    五木寛之の本って、初めて読んだんですが、結構、脱力系ですね。

    そういえば、昔、日曜日の深夜(すでに月曜日に入っていたかもしれません)、五木寛之がラジオ番組を持っていたと思うのですが、ときどき、聴くともなく聴いていました。
    内容はほとんど覚えていませんが、何となく、脱力系だった気がします。

    この本は、暇つぶしにはよいですが、忙しい人は読まなくてよいと思います。
    タイトルを見て、中身が想像できる人ならば、その想像で十分かと。

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    2017年11月12日
  • 下山の思想

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    ネタバレ

     人生をいろいろな時代に区分けすることがあります。青春、朱夏、白秋、玄冬もそのひとつですね。著者は登山と下山を人生になぞらえ、50乃至60までを登山(青春~朱夏)、それ以降を下山(白秋~玄冬)に例えてます。そして、一般的に登山に比べ、下山は軽視(無視)されがちだけど、下るということも、とても大事なプロセスと説いています。ゆっくり風景を楽しみながら歩きたいですね(^-^)
     自殺者が13年連続して3万人超。そして、東日本の大災害と福島原発の事故。いま、この国は、登山ではなく下山の時に入ったと思う。(コロナ禍で、さらにその思いを強くしています) 五木寛之「下山の思想」、2011.10発行、再読。 

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    2017年10月03日
  • 新・幸福論―青い鳥の去ったあと―それでも私たちは、幸せを探している。

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    五木寛之 著「新・幸福論」、2012.3発行です。芥川龍之介が、昭和2年、「ぼんやりした不安」で睡眠薬自殺をした。東日本の大災害のあとの日本、そんな時代ではと著者は感じてます。一億総中流、原子力の平和利用、福祉社会、高度成長・・・、そんな「青い鳥」が去ってしまった今、私たちはどうするのか、冬の時代の幸福、希望とは?! 「幸福は遠くに夢みるものではない。生活の身近なところに、日常の平凡な片隅にある」本当にそう思います(どんな時代であれ)健康であることが幸せの一つだと思いますし、社会のお荷物にならない長寿も。

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    2017年10月01日
  • 異端の人間学

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    ロシアに詳しい作家五木寛之と、元ロシア駐在の外交官佐藤優による、ロシアについての対談集。

    面白かったので、対談の中で触れられている五木寛之の本とか、アウシュビッツに関する本を読んでみることにした。

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    2017年09月26日
  • 生きるヒント ―自分の人生を愛するための12章―

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    職場のロッカーに「積読本」だった本書。福祉の先輩が意図的に置いて行ったんだと思い、取りあえず読み始めた。

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    2017年09月07日
  • 好運の条件―生き抜くヒント!―

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    五木寛之 氏の著書です。

    「週刊新潮」に連載したエッセイをまとめた本です。

    読むと少しホッとした気持ちになりました。
    忙しい合間に読むのが良いかと思います。

    文中に出てきた「ストトン節」をネットで検索したら、動画がありました。
    これはこの本を読まなければ出会わなかった曲だな。
    それだけでも私には価値がありました。

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    2017年09月07日
  • 仏教のこころ

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    もしかしたら著者初読みかも知れない。題名だけ妙に記憶している「ゴキブリの歌」も未読のはずだ。読者を仏教に勧誘するというようなものではなく、著者が考える仏教を平たい言葉で説明してくれた本。ブッダが死後の世界を黙して語らなかったということを知らなかったし、親鸞や蓮如のことも本書で知ることが多かった。「浄土は地獄によって照り返されて輝くのである。」との言葉に得心。本書を読むと、日本人の宗教観が世界を救うことができそうだと思えてくる。

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    2017年08月30日
  • 孤独のすすめ 人生後半の生き方

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    20170714 自分が五十代なのだから五木さんがまだこれだけの本を書いている事が嬉しい。自分のこれからの為にも嫌老の要因にならないよう自立して行こうという気になった。

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    2017年07月14日
  • 異端の人間学

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    ロシア好きの二人がロシアについて語る本。歴史が大きく動いた時代に生きていた二人だけあって、生々しい実体験が面白い。

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    2017年04月20日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    下巻では、関東に居を移した親鸞が念仏の教えを人びとに広めていく姿が描かれます。

    京都以来の因縁である黒面法師との対決を巧みに配するなど、エンターテインメント小説としての完成度は高いと感じました。また、後の善鸞義絶事件への布石と思われるエピソードもあちこちに見られて、続きが気になる構成になっています。このあたりに、宗教者としての親鸞以上に、小説家としての著者の意向が強く感じられるところではありますが、ともあれ楽しんで読むことができました。

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    2017年03月28日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    本巻では、越後に流刑となった親鸞の姿を、ドラマティックに描いています。

    著者は、外道院金剛という法力の持ち主を登場させて、専修念仏を説く親鸞の姿が対比的に描かれています。エンターテインメント性の強い作風なのはもとより承知していたのでいっこうに気になりませんでしたが、鎌倉時代の信仰を近代的なヒューマニズムに切り縮めてしまうことには、多少の違和感を覚えてしまいます。

    とはいえ、親鸞が7日間に渡るぶっ続けの雨乞いをおこない、そうした彼の信仰の姿勢が庶民の心を打ったという展開は、エンターテインメント性を重視する小説家としての努力も理解できるので、どのように評価すればよいのか迷うところです。蓮如が主

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    2017年03月28日
  • 蒼ざめた馬を見よ

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    戦後のソ連と日本を舞台に5つのストーリー。一つ一つを中編小説で読んでみたくなる設定。結末がどうなったかを読者の想像に委ねる仕上がりに。

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    2017年03月05日
  • 異端の人間学

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    ネタバレ

    ロシア通の二人が、自らの大変に基づき隣国ロシアに関する人間・歴史・宗教など様々な点を対談する。気になった文面はロシアはソ連が崩壊するまで、驚くべき読書大国であったこと。それは消費的な文化産業が入ってこなかったので、読書は普通の人の娯楽だったから。また国民が詩をものすごく愛する文化であることも興味深い。小学校高学年から高校までの教育の中で読本を暗唱するため、さらさらっと詩を暗唱するらしい。ロシア人の知り合いは少ないが、次の機会にはドストエフスキーとかトルストイを読んで付き合おうと邪に思った。

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    2016年11月26日
  • 青年は荒野をめざす

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    面白いとは思う。60年代の若者たちが熱狂した理由もわかる。彼らは本書を読みナホトカ航路を目指した。当時の船上には何人のジュンがいたことであろう。

    しかし御都合主義が過ぎる。本物のジャズを求める旅がなぜセックス三昧になり、ジュンは挫折もなくこれほど万能なのか。荒野が人工芝のように感じる。そうか。平凡パンチに連載されていたのか。謎が解けた。否定するわけではない。極めて漫画的なのだ。現代であれば子供だましのフィクションと割り切れるが、情報の少なかった60年代、本書が若者たちの放浪の後押しになったことを考えれば多少の無責任さを感じてしまった。期待値が高かっただけに。

    破天荒な60年代はこれでよかっ

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    2016年09月29日
  • 玄冬の門

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    人それぞれの考え方があって良いと思うけど、私は著者のようにはなれないな。
    もちろん自由に生きていきたいけど、人と繋がりが出来ればそのまま受け入れれば良い。あえて人との繋がりを必要とはしないけど、あえて切って行く事はないと思う。家族だってお互いに居てほしい存在であれば、そのまま協力し合って生きればいいよ。

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    2016年09月21日
  • 70歳! 人と社会の老いの作法

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    五木寛之は齢を重ねとっくに達観の域に達して面白みに欠けるのではと勝手に想像していたが、あにはからんや、経験と宗教的洞察を前提に、老いてなお、鋭い感性を持ち続けておられるにには感心した。
    宗教者との互角以上の対談は、様々なエピソードや情報も引き合いに出しながら頷ける点も多い。

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    2016年09月07日
  • はじめての親鸞

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    「人間・親鸞をめぐる雑話」というタイトルで、三回にわたっておこなわれた著者の講演をまとめた本です。

    網野善彦の研究以来広く知られるようになった中世のアジールに生きる人びとに目を向け、体制の外で生きる彼らの間で親鸞の教えが受け入れられていったという、著者らしい解釈がやさしく語られています。

    著者の親鸞解釈には、宗教的な次元をヒューマニズムに平板化してしまっているきらいがあり、個人的には納得できないところがあるのですが、それでも小説の『親鸞』三部作には人間としての親鸞の魅力が十分に描き出されていておもしろく読めました。本書には、小説のように物語の力によって読者を引っ張っていくような魅力はありま

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    2017年12月03日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    範宴は比叡山を降り、綽空と改名し、さらに法然から秘伝書である選択集を授かったときに、善信と改名し、越後に遠流の刑となったときに、親鸞と改名した。

    恋あり、チャンバラあり、政争ありの俗世間にまみれた僧の話。

    仏道のみならず文化全体の最高学府としての叡山

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    2016年07月14日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    平家が廃れ源氏の世になろうとしていた時代
    後白河法皇は武力ではなく歌の力で世を治めたいとしていたとか

    忠範は口減らしで出家し、比叡山の僧となり、範宴となった。己の煩悩に悩み、仏とは何かという根本的な問いに悩み、今の仏道が弱き者の為にという本来の姿ではなく、貴族などの為にあることに疑問を感じていた。

    比叡山を下り、世俗の中で仏道を、己を見つめ直すことにした。

    意外と読みやすい。

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    2016年07月09日