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喧噪の巷から一歩入った境内には、大きな空が広がる。江戸の賑わいをいまに伝える浅草寺。漁師の篤い信仰が支えた築地本願寺。寅さんへの憧憬を込めて眺める柴又帝釈天。鎌倉武士たちの孤独を癒した建長寺や円覚寺。阿弥陀如来との結縁(けちえん)を果たす善光寺――。江戸、鎌倉、信州。真実の街の姿をいま、目の当たりに。
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Posted by ブクログ
参拝の前に読んでおくとより立体的に感じ取れそう。 身延山久遠寺の章、著者も言っているが、日蓮の印象が変わった。
第五巻では、東京と鎌倉を中心に、関東・信州の寺がとりあげられています。 山のなかにひっそりとたたずむ寺だけではなく、町のなかで庶民の暮らしに寄り添って寺にも興味をおぼえるという著者は、東京の浅草寺や柴又帝釈天などをおとずれて、著者自身が「虫瞰」と表現する低いまなざしでそれらの魅力を見ようとしていま...続きを読むす。 他方、鎌倉では、蘭渓道隆および無学祖元によって開かれた建長寺と円覚寺がとりあげられ、鎌倉武士の精神がどのようなしかたで禅の道を希求することになったのかということについて、著者自身の考察をまじえながら、寺の案内がなされています。
冬の京都では「非公開文化財特別公開」ということで普段は見ることが出来ない庭園や仏像が公開されるイベントがあり、この間は東寺を訪れ五重塔の中を見せていただいた。道すがら、第3巻の東寺の項を今一度確認する。 有難いことにご案内付きで、大日如来に見立てられた心柱を中心に如来像や菩薩像にお参りする。あわせて...続きを読む講堂や金堂でも団体さんへの説明に紛れ込んで、そこにおわす立体曼荼羅の二十一尊や薬師三尊に手を合わす。何故か泣きたいような不思議な気持ちが湧いてくる。 前にも来たこと有るにもかかわらず五重塔の外観以外は全く印象に残っていなかったのに、歳を取るということに加え、このシリーズを読んで仏様に対する心持ちが深くなっていることもまた確かと。 百寺を巡る旅も第5巻、これで前半戦終了の関東・甲州編。 東京にいた頃、芝大門に勤めていたのにまともに増上寺へ行ったこともなく、会社のレクリエーションで浅草寺には行ったけど、提灯の裏の会社の名前や演芸ホールのことしか覚えていない体たらく。結果、馴染みも薄い場所で読み手としては少々中だるみを反省。 それでも変わらず散りばめられる心に沁みこむ言葉の数々。 鎌倉の禅寺で語られる「人間ですから煩悩はあります。それから離れるために、常に頭をからっぽにする。こうしておけば、次のことにすっと対処できます」という禅の真髄。 それぞれのお寺の歴史も信ずるところも様々な中に、生きとし生けるもの全てのものに対し深い慈愛を持ち、また神仏を習合するという日本の仏教のあり方の根源について考察も深く。
何か惹かれるものがあって買って見ました。 とりあえず近場だしいけるところなら行きたいな、と。 増上寺と築地本願寺に行ってみたい! そして鎌倉を回りたい、と切実に思いました。 …まあもう少し温かくなったら… (そうなると花粉が酷くて出歩けないんですが…)
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