【感想・ネタバレ】青春の門 第二部 自立篇 【五木寛之ノベリスク】のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月31日

 五木寛之「青春の門 第二部 自立篇」、1989.12発行、553頁。18歳の伊吹信介、大学入学、東京に。友人緒方の下宿の沢野英子19歳、インテリ美人怜子21歳、新宿2丁目赤線のカオル、九州小倉から牧織江、やくざの英治に惚れてるお英、ボクシングのトレーナー石井忠雄と早瀬理子、そしてうたごえの大スター...続きを読む梓旗江。様々な経験を重ね、自立への道を進まんとする伊吹信介。

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Posted by ブクログ 2013年11月30日

誠実に 自らの行くべき道を模索する青年の姿。伊吹信介。
生くべきための自らの思想の確立を求めて
あらゆる経験を得ようとする。
プロレタリアートという言葉の響きによって、すべてを覆い尽くそうとする。
大学が大学の本来的機能として存在するのではなく
青年の人間集団としての存在。
価値ある生き方への模索。...続きを読む
共産党員の経験を持ちながらも、家族への失意、愛への失意
など 不明確な失意に彩られながら
カオルという女性にあうことによって、激しく変化し、
新たな出発を期す人間。

青年のくぐる門は どこにあるのか。
青年としての体験、性であり、失意であり、誠実さだった。
現実の社会を傍観的に見ながら、
その渦にまきこまれず、人の生き方として描く。
価値なき価値ある人生への確かなものへの模索。

(再読)
信介という個人に、スポットライト。
宮本輝の流転の海は、松坂家族というものを、描こうとしている。
時代の流れもはっきりしていて、時代小説となっている。
青春の門 自立篇 を読みながら,何かが物足りない。
時代の流れが、信介の心象のなかで流れている。
それが,実に単純なのである。
信介の女性の間でゆれ動く心境。
英子、カオル、オリエ。
それにしても,オリエは劇場型純情派なんですね。

石井講師とであい、科学的なボクシングの訓練を受けるが、
どうも,中途半端だね。お試しコースということなのか。
石井講師の彼女とのなれそめや結果は、淡雪のようでもある。
信介はどこまでもおせっかいである。田舎の人間の良さなのか。
そして,カオルと意気投合するのである。初恋の人に似ていたということであるが、
石井が踏み切った理由もよくわからない。

どうでもいい と思ってしまうところに、一つの表現がある。
ふーむ。それではねぇ。
そういうのが、つまらなくしているのか。単調すぎる。

梓先生にであうが、あまりにも,ドラマがなさすぎる。
自分で生活を維持するということを成し遂げようとする信介は偉いと思うが。

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Posted by ブクログ 2022年05月01日

今年の2月に第1巻を読んだのに続き、第2巻を読んだ。
主人公の伊吹信介は、大学入学のために、筑豊から東京に出て来る。初めての東京で、筑豊にはいないタイプの人たちと出会い、戸惑いながら大学生活を始める信介の姿を描いている。
この小説の年代は小説には書かれてはいない。ネットで調べると、信介が大学に入学し...続きを読むたのは、昭和29年(1954年)であるという記述がいくつか見つかった。正確に昭和29年かどうかは別にして、おおよそ、それくらいの年代の話であろう。
信介が大学に入学したのは、私が生まれる前の話であるが、それでもモデルになっている大学は、私の母校であり、親しみを感じる。私自身も九州出身であり、大学に入学するために上京したのは信介と同じであり、信介の戸惑いが理解できる部分も多い。
「青春の門」を初めて読んだのは高校生の頃だと思う。記憶が曖昧であるが、読んだのは、この第2巻までだったと思う。第3巻以降は初読となり楽しみだ。

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Posted by ブクログ 2022年03月01日

学生時代、新宿のジェスパ、どん底、しょんべん横丁の信濃屋?で屯していました。
新宿の寿司屋の大将が作った、イカの塩辛はいまでも、思い出します。 大将と良く飲んだなー、学生ですので、安酒です。

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Posted by ブクログ 2019年04月24日

面白い
先は長いが、信介と織江の行く末が気になるところ。
山崎ハコの織江の唄を久しぶりに聞いた。
当時は青春の門の織江とは知らずに聞いていた。

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Posted by ブクログ 2012年07月17日

生涯打ち込めるものを探して早稲田大学に入学。仕送りなしでバイト三昧。ボクシングから演劇へ。マルクス、弁証法、映画、文学、クラッシック音楽、コーヒーに赤線といった、学生時代にはまりやすいものが沢山出てくる。すっかり学生気分。

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Posted by ブクログ 2011年04月05日

前作がかなり長い年月を物語としているのに対し、この自立編は僅か半年間ほどの出来事を一篇としている。

濃度は当然高いが、どうでもいい部分も散見。

続編的展開を余儀なくされたのだろうと推察。

それでも、次を読みたくなる。生半可な官能小説を読むくらいなら、青春の門を読む方がいい。若い頃を思い出すとキ...続きを読むュッと心臓をつかまれたような気持ちになる。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

青春の門第二部。
主人公の信介は東京の大学へ…
東京は信介にとってどんな街なのか。

織江はそんな信介を追い深みにはまっていく…

筑豊育ちはやたらモテ男な気がする…

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Posted by ブクログ 2023年01月09日

本作の時代背景はひとつ上の世代のものだがイメージできる。ストーリーは突っ込みどころ満載であるが、楽しい成長物語である。街や世相の描写が懐かしい。続きも読みたい。

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Posted by ブクログ 2022年04月14日

竜五郎の庇護のもとを離れて、一人で東京の大学へ通いはじめた信介は、大学の先輩で演劇青年の緒方という男と知りあい、彼と共同生活を送ることになります。緒方の知人で、新宿二丁目の赤線地区で働くカオルという女性や、二人が暮らしている家の大家の娘たちとの交流を通じて、信介の若い心は揺さぶられます。その後、大学...続きを読むの体育の実技の授業を担当している石井という講師にすすめられて、信介は彼からボクシングの指導を受けることになります。

そんななか、故郷の筑豊から織江が東京へやってきます。しかし、東京で大学生として日々を送る信介と、喫茶店のウェイトレスとして働く織江のあいだには感情の齟齬が生まれます。

筑豊編の男らしい生きかたを志向する信介のすがたとは打って変わって、田舎から東京へ出てきたばかりの、純朴な青年といった印象の信介が、右往左往するすがたがえがかれています。とはいえ、これも青春小説らしい内容といえるのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2011年06月04日

自立編は上京してからの数カ月間を描いている。
いよいよ青春まっただ中って感じだが、
乱暴で猥雑だけど、どこか大らかで明るい、そういう平成の現在とは違う時代の空気が感じられて面白かった。

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Posted by ブクログ 2011年03月01日

筑豊編に比べて登場人物の面白みが無い…というより私好みがいないだけかも。まどろっこしい感じが逆にリアル。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

大学生が主人公。信介が上京後、様々な事を経験していく。昔の青春とはどんな物だったのか、思いを馳せた。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

筑豊から早稲田大に進学した伊吹信介。幼なじみの織江との出会い。学生運動。売血。昔の青春。どこまで読んだが忘れてしまった。

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