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1966年。街にビートルズが流れるその年の夏、ぼくは1台のおんぼろ外車を手に入れた。シムカ1000――。風変わりな色に塗られたその車に魅せられたぼくは、女ともだちの意外な成功と突然の転落のドラマを乾いた心で見つめていた。ぼくの愛した9台の車と、9人の女たち。ぼくの青春はなにを失くし、なにを得たのだろうか? 恋と車の奇妙な遍歴の季節を描く、青春恋愛小説。
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Posted by ブクログ
本当にクルマを愛情こめてかいている作品です。タイトルだけでちょっとぐっときて買いました。作者の私小説風であるところも悪くない、と思います。女の人にはなかなか理解出来ない部分だと思いますが、男性は無生物に愛情を注ぎます。コンピュータやクルマ、時計、趣味のものもの。それは女の人が子供を創造出来る、男性に...続きを読むは出来ないという事実から来るのではないかな、と思います。そんなことを考えながら読みました。クルマが好きなら必ず、男性心理をもう少し知りたい女性もぜひ、読んでください。
最後に乗るのがポルシェというのは、好みかもしれないけど納得。ドライバーズシートとかイタリアやイギリスのクルマに比べたら、ワクワクするようには思えないけど、だからこそ走ることだけに夢中にさせてくれそう。江上が若くもなく、さほどキレイとも言えない人に惹かれるところも何となく頷ける。そんなものはなくても惹...続きを読むきつける人は確かにいる。正解なんてないと思う。
気に入った車に愛情を注いで大切に乗る。 車にも感情があるのかな? って、そんなこと考えたりしました。 (でも、愛情をかけすぎると、コワイことに・・ っていうお話も入っています) 9つのお話が収録されていて、それぞれ、9種類の車種が題名になっています。 シムカ1000 アルファロメオ・ジュリエッタ・ス...続きを読むパイダー ボルボ122S BMW2000CS など。 それぞれの車を中心に展開する恋愛小説です。
筆者のクルマと女の遍歴・・・ こういう本が受け入れられていたというのは、ある意味幸せな時代だったなぁ、と今ではしみじみ思う。
主人公の恋と車の遍歴を綴った連作短編集です。 次から次へとお気に入りの車を乗り換えて、その時々の人生をそれらの車とともに過ごしていく設定です。そして、恋もまた、移ろっていきます。
クルマが若者の憧れではなくなってどれくらい経ったのでしょうか・・・ クルマは男のロマンというけれど、あの時代、どれだけロマンチックな存在だったかすごくよくわかる1冊です。 女子でもクルマが特に好きでなくても十分楽しめました。 個人的には最初の話が好き。
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五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 雨の日には車をみがいて
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