五木寛之のレビュー一覧

  • 下山の思想

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    新橋駅SL広場の古本市で目が合って購入した本。「下山の思想」。まず、タイトルが良い。激渋。世界経済の発展や時代性についてを、登山と下山に擬えて語られたエッセイ。60歳近く上の方が、2011年に書いた本。飲み屋街の立ち呑み屋。カウンターで隣の老人がくだを巻く様を想像しながら読んだのだが、不思議なくらいとっても読みやすかった。思ったよりも書き口が軽妙でよかった。おまけに唾も飛んでこないし、入れ歯臭くもないし。

    テーマや目的こそ違うが、これは「和製DIE WITH ZERO」なのではないか?と思った。

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    2025年11月20日
  • 大河の一滴

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    天国の中に天国はない。
    地獄の中に天国があり、濃い闇を見て背後の光に気付き、夜があるから朝が来る。
    「あれか、これか」ではなく「あれも、これも」と包括的に生きること。

    親鸞の「寂しさから逃げてはいけない、寂しさはあなたを育てる運命」という言葉は印象に残った。
    干天の慈雨に感謝して寛容に生きろということを伝えたかったのかなと思った。

    今生きている世界では大多数の人が周りとの比較や自己顕示欲に囚われていることが事実。
    そのため、私も生にランクの違いはなく、それぞれの想いを抱えて今日まで生きていることが偉業なのだと思いたい、思っているが、どこか隅の方で自分が他人より幸せではないと感じたり、幸せに

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    2025年10月03日
  • 遊行期 オレたちはどうボケるか

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    ヒトはある年齢に達すると、必ずボケる。
    よい方向へボケる工夫として、聴力、視力、咀嚼力、歩行力等の著者の養生法が紹介されていました。

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    2025年06月19日
  • よりそう言葉

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    よりそう言葉、、正直、個人的にはあまり共感できるものがなかったかなと。
    ちょっと面白いと思ったのは、ガッツ石松とショーペンハウアーの言葉くらいでした。

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    2025年06月11日
  • 忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉(新潮選書)

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    五木寛之氏の出会った人、関わった人の
    その幅広さ。

    そして、その人たちの
    さりげない言葉から、垣間見える
    人柄や、茶目っ気や、哀しみや。

    うっかりと言葉にしたことが
    誰かの心に残って、いつまでも
    自分という人間が、その一言で
    イメージされた印象が残るのでは、
    という怖さもある。

    一方で、自分自身は、誰かの言葉に
    こんなふうに、掬い取り、
    ふとした時に思い出して
    懐かしく思い出せるのだろうか。
    そんな思いも感じた。

    人と会う、人の言葉を聴く。
    その関わりを大切にしたいと改めて思った。

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    2025年05月31日
  • かもめのジョナサン【完成版】

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    パート1でジョナサンが限界に挑むところが好みでした。後半になるにつれて考えさせられる部分も多かったです。

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    2025年05月22日
  • 大河の一滴

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    なんとか前向きに生きたいと思う。しかし、プラス思考はそう続かない。頑張ることにはもう疲れてしまった―。そういう人々へむけて、著者は静かに語ろうとする。「いまこそ、人生は苦しみと絶望の連続だと、あきらめることからはじめよう」「傷みや苦痛を敵視して闘うのはよそう。ブッダも親鸞も、究極のマイナス思考から出発したのだ」と。この一冊をひもとくことで、すべての読者の心に真の勇気と生きる希望がわいてくる
    …………
    言ってることはわかるが、やはり背景が古いので、何となく心には響かない。
    当時の人々には響いたであろうが。
    今の世代には難しいかなぁ。
    戦争の頃の話を持ち出されても、想像ができない自分がいる。随所に

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    2025年05月22日
  • 五木寛之×栗山英樹 「対話」の力

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    五木寛之さんはすごい仏教に詳しいが、突き詰めていくと結局、人は分からないと。
    結局、突き詰めれば突き詰めるほど、分からないという、一種の悟りというか、結局なんなの?というか。

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    2025年05月17日
  • 遊行期 オレたちはどうボケるか

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    ネタバレ

    ボケは自然の流れの中にある。
    親鸞は75歳頃から和讃(歌詞)を書き始めて90で死ぬまで書き続けた。
    鼻歌を歌う=ボケてる人で鼻歌を歌う人はいない。
    「人は軽気がよき」(蓮如)最後まで軽薄なくらい活動的に生きる。

    衰えは、聴力、視力、咀嚼力、歩行力からくる。
    ときどき遠くを見て、焦点距離をあわせるトレーニングをする。目をパチクリさせる。上目遣いに見る。上瞼を上げる。
    物忘れはほっておかない。執念深く思い出す。
    認知症のリハビリ療法には、回想法で昔の話を思い出すトレーニグがある。
    一日に3人、知らない人と口を利く。
    オレオレ詐欺は寂しいから引っかかる。
    聞こえないことをほっておかない。

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    2025年05月08日
  • 忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉(新潮選書)

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    92歳にしてなお執筆をつづける著者がこれまで接してきた著名人の言葉を綴った本。
    目次を見れば十分。
    ことばにまつわるエピソードも短い。
    もっと深いと思ってた。


    はじめに

    寺山修司
    ぼくはあなたよりも、あなたが読んでいる本に興味があるんだ

    徳大寺有恒
    命、お預かりします

    小林秀雄
    人間は生まれた時から、死へ向かってとぼとぼ歩いていくような存在です

    八千草薫
    激しい豪雨ではなく日本らしい雨期になって欲しいです

    秋山庄太郎
    鍛えれば歯茎でスルメでも噛めるんだ

    三木 卓
    ぼくらは同じ刻印を背おった人間だから

    藤子不二雄(A)
    みんな薄情なんだなあ

    犬養道子
    世の中はちょっとルーズ

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    2025年04月01日
  • 背進の思想(新潮新書)

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    喫緊の著なのかな。
    コロナ禍を経験しているから。
    五木寛之氏も90歳ということらしい。
    もう大御所も大御所なのだろう。
    こんなエッセイ(失礼)で晩年の小遣いが稼げればもうけものだな。

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    2025年03月10日
  • こころは今日も旅をする

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    穏やかな筆致のエッセイで読んでいて心が和んだ。

    ユーモアに富んでおり、ChatGPTや最新の流行についての五木さんなりの考察には思わず微笑んでしまうような可笑しみを含んだ面白さがあると思った。

    人生に疲れた時に再読したいエッセイ集。

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    2025年02月21日
  • かもめのジョナサン【完成版】

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    ネタバレ

    あとがきが最高!
    自分の疑問に向き合うために翻訳に挑戦したという著者の思考に感銘を受けた。
    食べるために生きることは醜いことではないという翻訳者の意見に賛同する。
    アメリカはトップダウンの神的な主導者の存在を渇望する。
    神聖なもの、完全なものになりたいと思い、努力すればなれるという思想的な物語だった。

    かもめ版ドラゴンボール。
    スーパーサイヤかもめ。
    瞬間移動はスピードを極めすぎ。
    脳細胞がトップギアにもほどがある。

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    2025年02月12日
  • かもめのジョナサン【完成版】

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    周りから遅れを取らないように、気がつけば人生の喜びを後回しにしてまで必死に生きていた日常に、新たな活力を与えてくれた本。
    ジョナサンは決して、同調圧力に飲まれることなく、「飛ぶ喜び」を追求する。その生き様に、私ももっと毎日を、自身の人生の喜びを追求するように生きていいのだと励まされた。
    また、落ち込んだり、感動したり、また反省したり、一喜一憂するカモメの姿は、愛らしくもあり、私たちも共感できる部分が多々あるのも面白い。
    ストイックに飛行の練習を繰り返すカモメの描写を読むと、無性に私も物事に熱中して努力をしたくなってきた。
    とはいえ、一日中好きなことをしているわけにはいかないし、嫌でも生きるため

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    2025年02月06日
  • こころは今日も旅をする

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    五木寛之が91歳なのか
    この中で漢字が読めない現代の若者
    親鸞の作品の本棚を通り過ぎるカップル これなんと読むのかしら?に
    男性がウーン おやトリか何か?
    以来必ずふりがなを付けるとのこと
    時代だな本当に漢字が読めない人は
    いるし 多い

    五木ひろしの名前の由来が
    この人からきているのには驚いた
    銀座のママで作家の山口洋子の名前が
    出て来た時は懐かしささえ覚えた
    彼のような戦争体験はないけど
    同じ時代を生きて来たんだ と
    感じた
    老人も荒野を目指すか

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    2025年02月01日
  • こころの散歩(新潮文庫)

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    昔に五木さんが体験したことや私が知らない当時の文化人のエピソードなど新鮮な話が多かった。

    戦後の大変な時代のエピソードは逞しくもあり、勇気づけられる想いがした。

    五木さんは大学生時代はアルバイトに明け暮れており、授業料が払えず大学に休学を申し込むが、その場合未納の授業料を全額払うように言われた。だが、それは無理だと伝えると中退とはならず結局抹籍扱いとなった。中退は一つの公的な資格らしい。著名人の学歴詐称が時々問題になることがあるが、その裏には事情がある場合もあるのかなと思った。
    後年、作家として活躍するようになってから大学総長にお会いして未納の授業料を払って中退扱いにしてもらったエピソード

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    2025年01月31日
  • 人生のレシピ 異国文化の楽しみ方・味わい方

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    短時間で読めて旅行に行ったような楽しみがあった。ポルトガルのファドを現地で聞いたが、今一度聴きたくなった。

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    2024年12月28日
  • 自分という奇蹟

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    1深く悲しむ―いのちの、真の活性化にむけて
    2自分という奇蹟―何がいのちを支えているのか
    3風土と人間、そして歌―時代を生き抜くちから
    4免疫のおしえ―何がいのちを決定するのか
    5「悲しみ上手」の復権―「心の内戦」をこえて
    6“慈”の力“悲”の力―痛みを共有すること
    7布施と慈悲―人にやさしくあるために
    「泣く」のは日本の文化―生きるエネルギーの源とは
    9喜びの底にある哀愁―「明るさ」を知り、「暗さ」を知ること
    10「生きている」ことの価値―生命の実感を取り戻すこと
    11「泣く」ことの浄化作用より深い喜びを知るために
    12感情表現の効用―豊かな「喜怒哀楽」に生きる
    13「罪」の文化「恥」の文化

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    2024年12月28日
  • こころは今日も旅をする

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    「親鸞」が面白かったので、作者に興味をもち読んでみる。
    さらーっと読めるエッセイ的な本。

    御年90才を超える五木寛之さんですがユーモアがあって柔軟な発想はさすがです。

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    2024年11月19日
  • 孤独のすすめ 人生後半の生き方

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    年をとってからの人間不信と自己嫌悪は回想することで癒やされると筆者は言う。年をとると明るい未来を見ることがなくなるので過去を振り返り回想するのがいいということ。お年寄りと話しているとやはり今まで生きてきた思い出を振り返ることが多い。それは悪いことではないのだなと思った。私も人生の下山を始めたけれど、嫌老されないように自分の考えや行為を見つめ、自分の思い込みになっていないか、気づきを忘れず暮らしていけたらと思う。

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    2024年10月23日