五木寛之のレビュー一覧
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天国の中に天国はない。
地獄の中に天国があり、濃い闇を見て背後の光に気付き、夜があるから朝が来る。
「あれか、これか」ではなく「あれも、これも」と包括的に生きること。
親鸞の「寂しさから逃げてはいけない、寂しさはあなたを育てる運命」という言葉は印象に残った。
干天の慈雨に感謝して寛容に生きろということを伝えたかったのかなと思った。
今生きている世界では大多数の人が周りとの比較や自己顕示欲に囚われていることが事実。
そのため、私も生にランクの違いはなく、それぞれの想いを抱えて今日まで生きていることが偉業なのだと思いたい、思っているが、どこか隅の方で自分が他人より幸せではないと感じたり、幸せに -
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なんとか前向きに生きたいと思う。しかし、プラス思考はそう続かない。頑張ることにはもう疲れてしまった―。そういう人々へむけて、著者は静かに語ろうとする。「いまこそ、人生は苦しみと絶望の連続だと、あきらめることからはじめよう」「傷みや苦痛を敵視して闘うのはよそう。ブッダも親鸞も、究極のマイナス思考から出発したのだ」と。この一冊をひもとくことで、すべての読者の心に真の勇気と生きる希望がわいてくる
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言ってることはわかるが、やはり背景が古いので、何となく心には響かない。
当時の人々には響いたであろうが。
今の世代には難しいかなぁ。
戦争の頃の話を持ち出されても、想像ができない自分がいる。随所に -
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ネタバレボケは自然の流れの中にある。
親鸞は75歳頃から和讃(歌詞)を書き始めて90で死ぬまで書き続けた。
鼻歌を歌う=ボケてる人で鼻歌を歌う人はいない。
「人は軽気がよき」(蓮如)最後まで軽薄なくらい活動的に生きる。
衰えは、聴力、視力、咀嚼力、歩行力からくる。
ときどき遠くを見て、焦点距離をあわせるトレーニングをする。目をパチクリさせる。上目遣いに見る。上瞼を上げる。
物忘れはほっておかない。執念深く思い出す。
認知症のリハビリ療法には、回想法で昔の話を思い出すトレーニグがある。
一日に3人、知らない人と口を利く。
オレオレ詐欺は寂しいから引っかかる。
聞こえないことをほっておかない。 -
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92歳にしてなお執筆をつづける著者がこれまで接してきた著名人の言葉を綴った本。
目次を見れば十分。
ことばにまつわるエピソードも短い。
もっと深いと思ってた。
はじめに
寺山修司
ぼくはあなたよりも、あなたが読んでいる本に興味があるんだ
徳大寺有恒
命、お預かりします
小林秀雄
人間は生まれた時から、死へ向かってとぼとぼ歩いていくような存在です
八千草薫
激しい豪雨ではなく日本らしい雨期になって欲しいです
秋山庄太郎
鍛えれば歯茎でスルメでも噛めるんだ
三木 卓
ぼくらは同じ刻印を背おった人間だから
藤子不二雄(A)
みんな薄情なんだなあ
犬養道子
世の中はちょっとルーズ -
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周りから遅れを取らないように、気がつけば人生の喜びを後回しにしてまで必死に生きていた日常に、新たな活力を与えてくれた本。
ジョナサンは決して、同調圧力に飲まれることなく、「飛ぶ喜び」を追求する。その生き様に、私ももっと毎日を、自身の人生の喜びを追求するように生きていいのだと励まされた。
また、落ち込んだり、感動したり、また反省したり、一喜一憂するカモメの姿は、愛らしくもあり、私たちも共感できる部分が多々あるのも面白い。
ストイックに飛行の練習を繰り返すカモメの描写を読むと、無性に私も物事に熱中して努力をしたくなってきた。
とはいえ、一日中好きなことをしているわけにはいかないし、嫌でも生きるため -
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昔に五木さんが体験したことや私が知らない当時の文化人のエピソードなど新鮮な話が多かった。
戦後の大変な時代のエピソードは逞しくもあり、勇気づけられる想いがした。
五木さんは大学生時代はアルバイトに明け暮れており、授業料が払えず大学に休学を申し込むが、その場合未納の授業料を全額払うように言われた。だが、それは無理だと伝えると中退とはならず結局抹籍扱いとなった。中退は一つの公的な資格らしい。著名人の学歴詐称が時々問題になることがあるが、その裏には事情がある場合もあるのかなと思った。
後年、作家として活躍するようになってから大学総長にお会いして未納の授業料を払って中退扱いにしてもらったエピソード -
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1深く悲しむ―いのちの、真の活性化にむけて
2自分という奇蹟―何がいのちを支えているのか
3風土と人間、そして歌―時代を生き抜くちから
4免疫のおしえ―何がいのちを決定するのか
5「悲しみ上手」の復権―「心の内戦」をこえて
6“慈”の力“悲”の力―痛みを共有すること
7布施と慈悲―人にやさしくあるために
「泣く」のは日本の文化―生きるエネルギーの源とは
9喜びの底にある哀愁―「明るさ」を知り、「暗さ」を知ること
10「生きている」ことの価値―生命の実感を取り戻すこと
11「泣く」ことの浄化作用より深い喜びを知るために
12感情表現の効用―豊かな「喜怒哀楽」に生きる
13「罪」の文化「恥」の文化