五木寛之のレビュー一覧

  • 選ぶ力

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    私が日ごろ思っているようなことがたくさん書かれていて、そうそうと思いながら読んだ。

    選択することの難しさをつねに感じている。

    五木さんが言葉にしてくれたおかげで客観しできた気がする。

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    2013年06月12日
  • 下山の思想

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    今の時代のベクトルに拒否感を示し、抗おうと水面下で藻掻く時代は、確かに過去のものとなろうとしている。そんな感覚は震災のあとさらに強く感じていました。いま必要なのは、しっかりと周りを見渡し、ゆっくりと着実に下山していくこと。
    下山は終わりではなく、次にまた登るため。ひとつ時代が終われば、新しい時代を登らなければならない。そのひとつの時代の終わらせ方を、エッセイとして読みやすく書かれています。
    個人的にですが、その考え方は好きです。

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    2013年03月20日
  • 選ぶ力

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    人はいつも何かしら選び取って日々を暮らしている。
    これまでをふり返り、今を捉えた80才の著者の生き方をめぐるエッセー集。
    さらりと読めます。

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    2013年02月09日
  • 選ぶ力

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    正直肩すかしだった。
    筆者も後書きで指摘していますが。

    もっと重い内容かと想像していたのですが、著者のエッセイに近いと思いました。
    しかし、筆者の養生という考え、孤独死に関する考えには大いに共感し勇気付けられました。

    前半より後半の方が読み応えあります。
    但し、個人個人の感覚で違いがあるかとは思いますが。

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    2013年02月04日
  • 百寺巡礼 第九巻 京都2

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    金閣寺、銀閣寺、清水寺と、修学旅行定番のメジャだった3巻(京都Ⅰ)から一転、比較的マイナな(というのは、不勉強なだけかもですが…)落ち着いたラインナップの京都Ⅱ。
    東福寺、法然院、高台寺あたりはぜひ行ってみたくなりました。
    追記>
    東福寺、法然院、高台寺いずれもメジャーだという突っ込みが・・・
    教養のなさ露呈。

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    2013年01月10日
  • 下山の思想

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    日本はさんざんここまで上り調子で来た。
    だからここからどのようにソフトランディングをして身の丈にあった生活レベル、考えになるかが重要と著者は説く。
    その意見には賛成だし、ドイツやオランダはその思想でつましく生活をする人がほとんどである。
    結局、消費で得られる幸せというのは幻想であり、持ち家を所有する、生活が便利になるというのはバブルのような泡沫的幸福に過ぎない。
    消費するだけで幸せは得られない。

    本書の大筋は共感するが、全体が散文的なエッセイの寄せ集めになってしまったのは残念である。

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    2013年01月03日
  • 選ぶ力

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     人生とは選択の連続である…とは,そのとおりです。
     最近,テレビで見たお笑いのネタに,「レストランで,希望のメニューや量や味を必要以上に細かく聞かれる」というのがあって,笑ってしまいました。
     こっちが選択しているつもりがなくても,私たちは,日々,選択しながら生きているんだと思います。意識しなくても…です。
     今回の衆議院選挙は,選挙に行かなかった人も,「選挙に行かない」という選択をして,結果的には,多数派を支持していることになるのですよね。
     選択しながら生きていることを,もう少し意識的にとらえることができれば,今より,主体的に生きていくことができるかも知れないなと思いました。
     五木さん

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    2012年12月27日
  • 下山の思想

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    筆者も認めているが、暗い(笑)
    まあ、題名からして暗い。。。

    中身はエッセイ。
    話がアチコチいくし、同じ内容も。
    それでも引き込まれて読んでしまいました。

    登山したら、下山。
    まさに下山中の日本。ポジティブも大事だが、それだけでは乗り切れない。
    でも逃げるわけにはいかない。ちょっと肩の力を抜いてみようか。
    そんな気にさせられる本でした。

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    2012年12月10日
  • 下山の思想

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    ある方から進められた本です。

    林住期の続編とも言うべき一冊。

    「登った山からは降りなければいけない」単純だがなかなか日本人には納得できない心情ではないか。私の年代(50歳)だと戦後派の五木寛之氏ほどではないですがずっと国も会社も自分も成長し続けるもの、と思い込んでいるように思います。

    ただ、観念して下り坂に足を運ぶのではない。降りてこそまた上がることもできる。

    心情をシンクロさせるために何度か読み返しが必要な本だと思いました。

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    2012年11月25日
  • 青年は荒野をめざす

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    「1960、70年代の青年のバイブルだった」と帯にあるように日本が敗戦から、いや敗戦後に生まれた世代にとって海外に出て行くことが新しい価値観や思想を手に入れていく過程であり、今ならば外こもりと言われるような旅の中で出会う人たちと様々な出来事は未知である部分が多かったのがデカいのだろう。

    日本が内籠りになってしまった前の十年は海外の文化を取り入れて熟成されたガラパゴス的な日本文化のひとつの形だったが世界へ目を向けれる人が、若い世代が減ったようにも感じられた。世界に目を向けなくても日本自体が進んでいる国で面白いのだから、でも内側からも外側からも見える客観性が必要だと思うのは僕がやはり年をとって青

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    2012年10月09日
  • 新・幸福論―青い鳥の去ったあと―それでも私たちは、幸せを探している。

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    幸福は身近なところで自身で見つけ出していかなきゃならない。
    そんな気はしていたけれど、これを読んで確かにそう思った。
    幸福を探し得る自由な状態にあることに感謝。

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    2012年09月11日
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】

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    松原健之の歌う「織江の唄」に惹かれ、原作を読んでみた。
    歌のイメージでは、織江が信介に会いに行ったと思ったのですが、
    信介が会いに行ったのですね。
    原作では細かく書かれなかった織江の気持ちが歌となったのでしょうか?
    最初は時代背景が古く、難しかったのですが
    信介が思春期を迎える頃、
    タエへの気持ち、先生への気持ちなど
    面白くなってきました。

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    2012年07月22日
  • 青春の門 第二部 自立篇 【五木寛之ノベリスク】

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    生涯打ち込めるものを探して早稲田大学に入学。仕送りなしでバイト三昧。ボクシングから演劇へ。マルクス、弁証法、映画、文学、クラッシック音楽、コーヒーに赤線といった、学生時代にはまりやすいものが沢山出てくる。すっかり学生気分。

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    2012年07月17日
  • 百寺巡礼 第十巻 四国・九州

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    大学時代のレポート作成の際に手に取ったのかな?

    自分の出身地や、住んだ事のある街の歴史、中々
    他人に説明できないと思います。

    寺社仏閣って、建立されて以降、ある意味、その土地を
    見守ってきた歴史的建造物であり、どのようにその土地が
    変遷し、現在の形になっているか、それを知る手がかりに
    なる。

    熊本・人吉の人吉別院の頁にあった、隠れ念仏の弾圧。
    加藤清正の菩提寺である熊本市の本妙寺。

    その他、興味深く読む事が出来ました。

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    2012年06月27日
  • 五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 雨の日には車をみがいて

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    気に入った車に愛情を注いで大切に乗る。
    車にも感情があるのかな? って、そんなこと考えたりしました。
    (でも、愛情をかけすぎると、コワイことに・・ っていうお話も入っています)
    9つのお話が収録されていて、それぞれ、9種類の車種が題名になっています。
    シムカ1000 アルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー 
    ボルボ122S   BMW2000CS など。
    それぞれの車を中心に展開する恋愛小説です。

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    2012年06月15日
  • 運命の足音

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    簡単に言うと、人生の目的→ブッタ→五木寛之にたどり着いたので、この著者の本は始めて読んだ。
    まだ読むのが早かった。
    他の人の苦しみも自分の苦しみに重なるように更に重くなった感じなのだ。
    仏教は月の明かりが足元を照らしてくれるようなものだという。
    もっと五木さんのように理解したくなりたいです。

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    2012年06月10日
  • 愛について 人間に関する12章

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    I was gently sympathized with the author's idea about love. Concerning love, there is variety of styles, and all of them are not improper. I was deeply impressed by the chapter about the silent love.

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    2012年06月08日
  • いまを生きるちから

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    五木寛之のエッセイ集。五木さんは若い頃よく読んだ作家の一人です。
    "青年は荒野をめざす"とか"蒼ざめた馬を見よ"などですが、そのせいか最近出すエッセイも"大河の一滴"を始め何となく惹かれるので読んでいます。
    1932年生まれ、いわゆる戦中時代の人であす。ですから元々人生に対してあまりポジティブなイメージを持っていない。
    しかし、その姿勢がこの時代にあってはしみじみとした良さを発揮しているような気がしています。
    この本でも、日本人が昔から当たり前に持っていた神も仏も一緒に家の中に祀っていることとか、おてんと様に手を合わせるとかの自然信仰

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    2012年02月18日
  • 下山の思想

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    「山登り」にたとえての筆者の世界観を綴ったこのエッセイは、山好きな父から教わった登山者の心得そのままでした。

    登山者にとって山の登りはきついもの。登っているときは早く楽になりたいと思って一生懸命に足を運びます。途中、歩きながら決して上を見てはいけません。バテてしまいます。これからの距離や、自分が登って来た道を見たいなら、一度立ち止まってから見ること。
    これが父から教わった「登り」の極意です。
    そして、待ちに待った頂上制覇の歓喜。苦しい道のりから解放され、山頂の風に吹かれて味わう達成感と爽快感は経験者にしかわかりません。
    その後にあるのは「下山」。登り以上に気をつけて一歩一歩踏みしめるように下

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    2017年11月09日
  • 五木寛之自選文庫〈エッセイシリーズ〉 旅人よ!

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    これはぼくの錯覚でしょうか。それとも時代とともに甘味がましたのでしょうか。

    人々はむしろ心から人工甘味料を少なくした味を求めているのに。
    映画もそうです。
    音楽もそうです。
    皆が本気で見たい、聴きたい、と思っているものを、創り手が無視して勝手に自分たちの好みを押し付けているのです。

    じゃあ、小説はどうか、と、反論されると降参するしかないのですか。

    しかし、いつもの思うことですが、大人のきくにたえる音楽がないのは、なぜでしょうか。

    大人がレコード屋さんに行かないからだ、という意見が昔ありました。

    しかし、いまは若者でもあんまりレコード屋に日参はしません。そして若者の集まるコンサートの何

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    2012年02月06日