五木寛之のレビュー一覧

  • 白秋期 地図のない明日への旅立ち

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    人生を4つに分けて考えます。
    25歳までが「青春」
    50歳までが「朱夏」
    75歳までが「白秋」
    100歳までが「玄冬」

    人生100年時代では白秋期は晩年ではありません。
    むしろ人生の収穫期であると、著者は言います。

    その収穫期を実り多く過ごすためにどうするべき
    か。人生の先達である著者に学ぶ一冊です。

    例えば「定年後をどう生きるか」ではなく、
    「白秋期をどう生きるか」と考えると、なぜか
    大きな自由を手にいれたような気分になるのでは
    ないか。

    再就職で会社に居残るか、それとも新しい道を
    行くか。人生の最大の選択期をポジティブに
    捉えることができるのではないでしょうか。

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    2020年08月19日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    親鸞が逝った。この時代に90歳はすごい。そんな親鸞も親子の関係には苦労していたんだな。難しいよな親と子は。しかし最後まで悩み抜いた親鸞だった。彼の生前は浄土真宗はなかったのか。キリストや仏教もそうか。周りの人たちが形にしていくんだね。法然に親鸞に唯円に如信。如信は立派な人だったみたいだな。最後は恵信にも会えなくて。しかし涼はどうなったんだろう。

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    2020年08月03日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    京都に行った親鸞は動かない。周りは因縁の相手も含めて動きはあるが、親鸞はじっとしている。そうこうしていると80歳になる。それでもまだ迷う。迷いは尽きないし、即答が出来ない質問も多い。単純な教えゆえ、満足行く整理が難しいのだろうか。生に執着する事もおかしいという整理もあるようだし。宗教は難しい。善鸞の嫁の涼は恐ろしい。

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    2020年07月30日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    親鸞は旅をする。恵信も一緒に付いて行ってくれる。優しい恵信。下巻は関東に。茨城県の笠間、稲田に移り住む。悩みながらも布教を続ける。またしても黒面法師が。彼はいつも親鸞の信心を問うてくる。激しく問うてくる。こんなの悩まずには居られないよね。頑張れ親鸞。次の舞台は京都へ。今の筑波山の周りも綺麗だけど、この頃もとても綺麗だったのだろう。写真が有れば見てみたい!

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    2020年07月25日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    この巻もダイナミックな物語の展開でエンターテインメントとして面白い。新潟に移り住んでそこの地で地盤を築いていくが、まだ親鸞としての布教は始められていないし、その素地も中々作れていない。ただ、これまでと同じ様に自分の弱さを自覚しながらどう自分の目指す自分に近づけるのか、苦悩しながら真摯に生きる姿が印象的。また癖のある素晴らしい仲間を得られる事も成功者の所以か。次巻も楽しみ。

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    2020年07月19日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    親鸞は名前を変えていく。生まれ変わって名前を変えていく。最後は新潟に出発するまでの話。親鸞に名前を変えるまで。法勝寺の八角九重塔って本当にあったんだな。見てみたかった。法然も親鸞も叡山で修行して今は叡山にも飾られていて、時の流れを感じるとともに叡山の人材輩出振りに改めて関心する。激動篇も楽しみ。

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    2020年07月15日
  • 下山の思想

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    ネタバレ

    五木寛之の本はたぶん何冊か読んだことがあるが、本書は成熟した日本社会がこれからは人口減少、少子高齢化によって「下山」の段階にあると説いていた。確かに、日本は高度経済成長期のような、世界第2位の経済大国の時代を過ぎ去ったように思える。教育やIT、企業経営、政治など様々な分野で遅れをきたしているというニュースも良く見る。これからは中国やインドなど途上国と呼ばれた国がどんどん経済成長を強めていくと思う。海外の大学生は本当に話していてすごい優秀と思うし、日本人よりも勉強していると思う。これから日本が下山していく時代でどのように社会を形作る必要があるのか考えていきたい。

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    2020年07月10日
  • 人生の目的

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    ネタバレ

    人生に目的などはないが、他者と触れ合いながら自分の人生を一生懸命生きることによって、色々なことがつながってきて、生きる意味は後から理解できることなのかなと感じる。
    対外的にいえば、世の中には色んな考えの人がいるから、個々人のキャパを広げ、それら凡ての人々を許し許されるようなあたたかい社会(世界)を作ろうね、という繰り返しなのかな人生は。
    現実を受け入れ、自分を受け入れ、泥臭く生き、人も受け入れる。

    "親鸞が辛辣な口調で徹底的に批判しているのは、そのような善人と悪人を対立させて区別する人間観なのだ。
    人間というのは、本当は何をしでかすかわからないじつに不安定な存在なんだぞ、と彼は言っ

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    2020年05月27日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    「他力の念仏。情けない愚か者には、二度、三度と呼びかけられるのが仏の慈悲。呼ばれるたびに愚直に答える者が、どうして救われないことがあろうか。」「われらは末世の凡夫である。罪悪の軽重をとわず、煩悩の大小によらず、ただ仏の本願による念仏によってのみ救われるのだ。」あみ、だんぶ、なも、あみ、だんぶ、なも。

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    2020年05月05日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    「人はみな平等である。身分や職業の高下などない。この世に生きることは苦しい。心と体が痛む者を助けなければならぬ。よりよく生きる道をさがそう。そしてよろこびをもって生きよう。それ以外に何がある?いってみろ」河原者法螺房弁才の言葉に藩宴は・・・。

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    2020年04月30日
  • 異端の人間学

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    作家の五木寛之と元外交官で今は作家の佐藤優の主にロシアについての対談。

    ロシアや周辺諸国について今までより深く知ることができた。

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    2020年04月10日
  • 孤独のすすめ 人生後半の生き方

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    五木さんの広くて深い知識と読みやすい文章の為か、押し付けられ感なく、こんな考えもあるんだなーと素直に入ってきました、

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    2020年01月15日
  • 自力と他力

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    「他力」というと、普通は、「人まかせ」「他人を頼る」といったネガティブな意味にとらえられがちだが、もともとの仏教語としての意味は、「自己修行の功徳によらず、阿弥陀仏の本願力にたよつて成仏するのを願うこと」の意味とのこと。

    この世の中には、その大きな「他力」の力が働いている。

    それに気づくこと、その「他力」に委ねることに、救いがある。

    人に頼ることは出来ない。そして、自分の限界もはっきり見えた。これ以上絶望することさえできないどん底を自覚したとき、私たちは他力の感覚に出会う。

    「自力」の果てに「他力」大きな世界があり、「他力」への信頼から「自力」が生まれてくる。自力と他力は、相反するもの

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    2020年01月12日
  • 眠れぬ夜のために―1967-2018 五百余の言葉―(新潮新書)

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    人間というのは割り切れない存在であり、それこそが人間であり、そこに価値があるのだと、様々な角度から投げかけています。
    まさに五木寛之の箴言集と言えます。

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    2019年12月22日
  • 健康という病

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    新聞を開けば健康情報、テレビは健康番組だらけで、間に流れるコマーシャル。本当に巷に健康情報が溢れている。本質的に心配症で、心気症の気さえある私は、この手の情報を極力見ないようにしているけれど、どうにも防ぎ切れるものではない。健康は産業と結びついて、心の隙間に入り込んでくる。
    五木さんのように健康長寿の人ばかりではなかろうが、確かに日本中が健康ノイローゼなのではないか。人間どこかしらに不具合があるのが常態なのだと達観できればいいけれど、今日も明日も不安を抱えていくに違いない。
    アラン・グリーンの名作ミステリ『くたばれ健康法』を読み直して、健康問題なんて笑い飛ばそうか。

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    2019年11月08日
  • 続・孤独のすすめ 人生後半戦のための新たな哲学

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    人によって動く。時代によっても動く。状況によっても動く。けれども、動くものだという「真理」は変わらないのです。

    続けて読みました。人生後半に差し掛かった私としては、孤独との付き合い方を考えるきっかけになりました。

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    2019年08月25日
  • 孤独のすすめ 人生後半の生き方

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    孤独のすすめ...と言うよりは、五十歳前後で人生を見つめ直し、生き方や働き方を変えるすすめでしょうか?時代の変化や年齢によって、考え方は変える必要があります。そこを変えないと楽しく生きられません。そんな事は誰もうすうす感づいていますが、本書は五木さんの独特の見解も書かれており、ちょっと思考の幅を広げる事ができました。

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    2019年08月23日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    フィクションの世界
    山口晃画伯の挿画集と並行して読み進めた。
    挿画とその作成過程が手助けになる。

    親鸞と言う存在、浄土真宗の租が少しだけ分かる気がした。
    その他はエンターテイメントだった全6巻。

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    2019年07月15日
  • 無力 MURIKI

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    ムリキと読むタイトルの意味が本書でわかる。
    自力でも他力でもなく、無力とは的を得た表現だと思う。そもそも人間は白黒ハッキリ出来ないことが多いのに、白黒つけたい人が多過ぎる。

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    2019年06月12日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    90年という時を過ごして親鸞は現世から去った。法然上人の教えを一途なまでに信じさらには周りにいるものに尊敬と畏敬を覚えさせる生涯だったと思われる。現代までその名が残っていることはその証しであり、五木文学がそれを小説として我々に伝えてくれたことに感謝である。

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    2019年06月11日