五木寛之のレビュー一覧
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人生を4つに分けて考えます。
25歳までが「青春」
50歳までが「朱夏」
75歳までが「白秋」
100歳までが「玄冬」
人生100年時代では白秋期は晩年ではありません。
むしろ人生の収穫期であると、著者は言います。
その収穫期を実り多く過ごすためにどうするべき
か。人生の先達である著者に学ぶ一冊です。
例えば「定年後をどう生きるか」ではなく、
「白秋期をどう生きるか」と考えると、なぜか
大きな自由を手にいれたような気分になるのでは
ないか。
再就職で会社に居残るか、それとも新しい道を
行くか。人生の最大の選択期をポジティブに
捉えることができるのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ五木寛之の本はたぶん何冊か読んだことがあるが、本書は成熟した日本社会がこれからは人口減少、少子高齢化によって「下山」の段階にあると説いていた。確かに、日本は高度経済成長期のような、世界第2位の経済大国の時代を過ぎ去ったように思える。教育やIT、企業経営、政治など様々な分野で遅れをきたしているというニュースも良く見る。これからは中国やインドなど途上国と呼ばれた国がどんどん経済成長を強めていくと思う。海外の大学生は本当に話していてすごい優秀と思うし、日本人よりも勉強していると思う。これから日本が下山していく時代でどのように社会を形作る必要があるのか考えていきたい。
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ネタバレ人生に目的などはないが、他者と触れ合いながら自分の人生を一生懸命生きることによって、色々なことがつながってきて、生きる意味は後から理解できることなのかなと感じる。
対外的にいえば、世の中には色んな考えの人がいるから、個々人のキャパを広げ、それら凡ての人々を許し許されるようなあたたかい社会(世界)を作ろうね、という繰り返しなのかな人生は。
現実を受け入れ、自分を受け入れ、泥臭く生き、人も受け入れる。
"親鸞が辛辣な口調で徹底的に批判しているのは、そのような善人と悪人を対立させて区別する人間観なのだ。
人間というのは、本当は何をしでかすかわからないじつに不安定な存在なんだぞ、と彼は言っ -
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「他力」というと、普通は、「人まかせ」「他人を頼る」といったネガティブな意味にとらえられがちだが、もともとの仏教語としての意味は、「自己修行の功徳によらず、阿弥陀仏の本願力にたよつて成仏するのを願うこと」の意味とのこと。
この世の中には、その大きな「他力」の力が働いている。
それに気づくこと、その「他力」に委ねることに、救いがある。
人に頼ることは出来ない。そして、自分の限界もはっきり見えた。これ以上絶望することさえできないどん底を自覚したとき、私たちは他力の感覚に出会う。
「自力」の果てに「他力」大きな世界があり、「他力」への信頼から「自力」が生まれてくる。自力と他力は、相反するもの -
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新聞を開けば健康情報、テレビは健康番組だらけで、間に流れるコマーシャル。本当に巷に健康情報が溢れている。本質的に心配症で、心気症の気さえある私は、この手の情報を極力見ないようにしているけれど、どうにも防ぎ切れるものではない。健康は産業と結びついて、心の隙間に入り込んでくる。
五木さんのように健康長寿の人ばかりではなかろうが、確かに日本中が健康ノイローゼなのではないか。人間どこかしらに不具合があるのが常態なのだと達観できればいいけれど、今日も明日も不安を抱えていくに違いない。
アラン・グリーンの名作ミステリ『くたばれ健康法』を読み直して、健康問題なんて笑い飛ばそうか。