五木寛之のレビュー一覧

  • 漂流者の生きかた

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    現代社会に対する、横へのいどうがなくなったこと、多様性を叫ぶごとに白黒つけようとする社会のインヒューマンな部分や排他的になっていくもの。因果や運命へすがる人々。日々感じていることを、言語化してくれるような本でした。

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    2021年02月03日
  • はじめての親鸞

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    講座の内容を書籍化しているもので、すべて「ですます」の話し言葉で書かれてある。とても分かりやすく読みやすい。
    有名な「悪人正機」など、思想そのものの解説などは、本書においてはほとんどない。あくまで著者が考える親鸞像を語るものだ。

    お題は「人間・親鸞をめぐる雑話」であり、著者は何度も、自分はこう思います、こうではないかと推測しています、という風に言っている。つまり、親鸞について本当のことなんて分からない、いくつかの書物をもとに想像するほかない、というスタンス。
    そのスタンスに共通するものとして、諸行無常、がある。親鸞その人だって、どんどん変わっていったし、矛盾もあるのだと。変わらない根本の思想

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    2020年10月09日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    これは史実では無く、稗史小説だと五木寛之は書いている。
    民間に語り継がれる噂や風聞を集めて献上したもの。
    描かれた親鸞は、浄土真宗の教祖との聖人では無く煩悩の塊のような一般の人で親近感が持てる。実在の人間に近かったのでは無いかと思われる。時代を得て神仏化していったのでは。。妻との疎遠な関係、娘と息子との微妙な関係などどこの家庭にもありがち。晩年になり記憶力、思考力が落ちていく様は寂しいが現実の事と受けとめないといけない。
    色々な対決を描くことで、小説としての面白さが増している。

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    2020年10月03日
  • こころの相続

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    五木寛之 著「こころの相続」、2020.7発行。形あるもの、お金や土地(財産)よりも大切なことがある。食事の前に手を合わせる、そして魚の食べ方も言ってみれば相続ですよね(^-^) しつけ、仕草、嗜好、喋り方、幼児期の想い出、記憶・・・、確かに、相当なものを相続しています。万葉集もそうだし、芸や伝統、文化、国民性・・・。桜は集団、梅は個人、時代的には、桜(昭和)から梅(令和)に変わったとも言えるでしょうか。「こころの相続」、考えていくと、人生の生き方に通じるものと思いました。

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    2020年09月18日
  • 漂流者の生きかた

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    ネタバレ

     大好きな姜尚中さんと五木寛之さんの対談集なんだから読むしかないでしょ。
     5つの対談のうち,第1部は2008年~2011年。第2部は,東日本大震災後の2012年~2013年の『週刊朝日』に掲載されたモノ。第3部~第5部は「語り下ろし」です。
     いずれの話も,お二人の深い思想の一端が現れていて,いろいろと考えさせられました。ま,どこかで読んだ話題もあるにはあるのですが,そんなことは気にならない。
     特に相手の作品を挙げながら(あるいは第3者の話題で),話が進んでいくあたりがおもしろいです。ま,こっちはそれらの本の全部を読んでいるわけではありませんがね。
     第5部は,入水自殺した西部邁についての

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    2020年09月07日
  • 旅立つあなたへ 自分を愛するための20章

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    五木寛之 著「旅立つあなたへ」2019.3発行。(曽野綾子風に)50年にわたる過去の43の作品の言葉を、眠りにつくとき、郷愁を友に、老いと寄り添うなど20の分野に再整理されたものです。①人間も森も海も草も虫も、万有引力の影響を受けて存在している ②歩くこと、日常の動作から会話、すごいこと ③会っておきたい人には会い、捨てるべきものは捨てる ④眠りにつくとき、自分の一生を振り返って満足感を味わう ⑤夜眠るとき、これで明日は目が覚めないのだと自分に言い聞かせながら生きてきた。

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    2020年08月29日
  • 蒼ざめた馬を見よ

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    第56回(1967年)直木賞受賞作。戦後20年ほどの日本と東欧を舞台とした5編の短編集。
    50年近く前の作品だが、先日読んだ『一度は読んでおきたい現代の名短篇』にて表題作が紹介されていたのをキッカケに手にした。
    主人公の行動がとにかく熱い。時代背景もあるが、今読んでも濃い。
    五木寛之の作品というと、『大河の一滴』の大河物語はまだしも『百寺巡礼』のように静かで心落ち着くイメージが強くいのだが情熱溢れる作品。そしてどれも短篇で終わらせたくないようなプロット。初期はこのような作品を書いていたとは思いもよらなかった。
    ハードボイルド小説、ミステリ小説、青春小説、色んな要素をもった作品群だ。
    新装版では

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    2020年08月23日
  • 白秋期 地図のない明日への旅立ち

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    人生を4つに分けて考えます。
    25歳までが「青春」
    50歳までが「朱夏」
    75歳までが「白秋」
    100歳までが「玄冬」

    人生100年時代では白秋期は晩年ではありません。
    むしろ人生の収穫期であると、著者は言います。

    その収穫期を実り多く過ごすためにどうするべき
    か。人生の先達である著者に学ぶ一冊です。

    例えば「定年後をどう生きるか」ではなく、
    「白秋期をどう生きるか」と考えると、なぜか
    大きな自由を手にいれたような気分になるのでは
    ないか。

    再就職で会社に居残るか、それとも新しい道を
    行くか。人生の最大の選択期をポジティブに
    捉えることができるのではないでしょうか。

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    2020年08月19日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    親鸞が逝った。この時代に90歳はすごい。そんな親鸞も親子の関係には苦労していたんだな。難しいよな親と子は。しかし最後まで悩み抜いた親鸞だった。彼の生前は浄土真宗はなかったのか。キリストや仏教もそうか。周りの人たちが形にしていくんだね。法然に親鸞に唯円に如信。如信は立派な人だったみたいだな。最後は恵信にも会えなくて。しかし涼はどうなったんだろう。

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    2020年08月03日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    京都に行った親鸞は動かない。周りは因縁の相手も含めて動きはあるが、親鸞はじっとしている。そうこうしていると80歳になる。それでもまだ迷う。迷いは尽きないし、即答が出来ない質問も多い。単純な教えゆえ、満足行く整理が難しいのだろうか。生に執着する事もおかしいという整理もあるようだし。宗教は難しい。善鸞の嫁の涼は恐ろしい。

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    2020年07月30日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    親鸞は旅をする。恵信も一緒に付いて行ってくれる。優しい恵信。下巻は関東に。茨城県の笠間、稲田に移り住む。悩みながらも布教を続ける。またしても黒面法師が。彼はいつも親鸞の信心を問うてくる。激しく問うてくる。こんなの悩まずには居られないよね。頑張れ親鸞。次の舞台は京都へ。今の筑波山の周りも綺麗だけど、この頃もとても綺麗だったのだろう。写真が有れば見てみたい!

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    2020年07月25日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    この巻もダイナミックな物語の展開でエンターテインメントとして面白い。新潟に移り住んでそこの地で地盤を築いていくが、まだ親鸞としての布教は始められていないし、その素地も中々作れていない。ただ、これまでと同じ様に自分の弱さを自覚しながらどう自分の目指す自分に近づけるのか、苦悩しながら真摯に生きる姿が印象的。また癖のある素晴らしい仲間を得られる事も成功者の所以か。次巻も楽しみ。

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    2020年07月19日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    親鸞は名前を変えていく。生まれ変わって名前を変えていく。最後は新潟に出発するまでの話。親鸞に名前を変えるまで。法勝寺の八角九重塔って本当にあったんだな。見てみたかった。法然も親鸞も叡山で修行して今は叡山にも飾られていて、時の流れを感じるとともに叡山の人材輩出振りに改めて関心する。激動篇も楽しみ。

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    2020年07月15日
  • 下山の思想

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    ネタバレ

    五木寛之の本はたぶん何冊か読んだことがあるが、本書は成熟した日本社会がこれからは人口減少、少子高齢化によって「下山」の段階にあると説いていた。確かに、日本は高度経済成長期のような、世界第2位の経済大国の時代を過ぎ去ったように思える。教育やIT、企業経営、政治など様々な分野で遅れをきたしているというニュースも良く見る。これからは中国やインドなど途上国と呼ばれた国がどんどん経済成長を強めていくと思う。海外の大学生は本当に話していてすごい優秀と思うし、日本人よりも勉強していると思う。これから日本が下山していく時代でどのように社会を形作る必要があるのか考えていきたい。

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    2020年07月10日
  • 人生の目的

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    ネタバレ

    人生に目的などはないが、他者と触れ合いながら自分の人生を一生懸命生きることによって、色々なことがつながってきて、生きる意味は後から理解できることなのかなと感じる。
    対外的にいえば、世の中には色んな考えの人がいるから、個々人のキャパを広げ、それら凡ての人々を許し許されるようなあたたかい社会(世界)を作ろうね、という繰り返しなのかな人生は。
    現実を受け入れ、自分を受け入れ、泥臭く生き、人も受け入れる。

    "親鸞が辛辣な口調で徹底的に批判しているのは、そのような善人と悪人を対立させて区別する人間観なのだ。
    人間というのは、本当は何をしでかすかわからないじつに不安定な存在なんだぞ、と彼は言っ

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    2020年05月27日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    「他力の念仏。情けない愚か者には、二度、三度と呼びかけられるのが仏の慈悲。呼ばれるたびに愚直に答える者が、どうして救われないことがあろうか。」「われらは末世の凡夫である。罪悪の軽重をとわず、煩悩の大小によらず、ただ仏の本願による念仏によってのみ救われるのだ。」あみ、だんぶ、なも、あみ、だんぶ、なも。

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    2020年05月05日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    「人はみな平等である。身分や職業の高下などない。この世に生きることは苦しい。心と体が痛む者を助けなければならぬ。よりよく生きる道をさがそう。そしてよろこびをもって生きよう。それ以外に何がある?いってみろ」河原者法螺房弁才の言葉に藩宴は・・・。

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    2020年04月30日
  • 異端の人間学

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    作家の五木寛之と元外交官で今は作家の佐藤優の主にロシアについての対談。

    ロシアや周辺諸国について今までより深く知ることができた。

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    2020年04月10日
  • 孤独のすすめ 人生後半の生き方

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    五木さんの広くて深い知識と読みやすい文章の為か、押し付けられ感なく、こんな考えもあるんだなーと素直に入ってきました、

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    2020年01月15日
  • 眠れぬ夜のために―1967-2018 五百余の言葉―(新潮新書)

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    人間というのは割り切れない存在であり、それこそが人間であり、そこに価値があるのだと、様々な角度から投げかけています。
    まさに五木寛之の箴言集と言えます。

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    2019年12月22日