五木寛之のレビュー一覧
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冒頭の話があまりにも重すぎて、読むのを一度止めてしまいました。しかし、最近、本棚を見た時に、何故か目に止まり、読み出したら、時間を忘れ、いつの間にか読み終えていました。
【宿業】に対する考え方。
変えられないものは沢山あるが、その中でどう生きるか?
私は、「運命は変えられるものではなく、現実をしっかり受け入れる覚悟をもつことで、寄り添えるもの」との認識を得ました。
以前、啓発本が好きで、読めば人生を変えていけると思っていましたが、その認識の甘さを実感しました。
どんな啓発本より役に立つ本だと思います。
最後に、本文より、
【光がさしたからといって、せおっている荷物が軽くなるわけではない。 -
Posted by ブクログ
副題は「隠された日本」。日本の歴史を語る上でまず表舞台には上がらない人々に焦点をあてるシリーズ。第1巻では海山に生きた漂泊の民と関東地域の被差別階層の人々を取り上げている。
日本人単一民族論について冒頭でイリュージョンと評しているが、私も知識の上ではそれらがファンタジーであると知っている。だが、民族的もしくは民俗的少数派の人々というものについて実感として持ちものはほぼないし、多くの人にとってもそうだと思う。
これは不思議なことであり、私の理解としては不当とか悲劇とかいう以前にもったいないことだと思う。こういう人間の力強さを感じる話は好き。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ念仏に求められるものが、地方に流されたことで違ったものになった。
人は生きるためには殺生せずにはいられない悪人であるという前提で、底辺に暮らす人々がその業を背負う仏であるという解釈は、悲惨な境遇の人を、本人の、前世の、先祖のせいにしがちな人民にとって、どこか救いのある考えに思えた。自らを生き仏としたあたり、権力を欲した外道院の限界であるように思う。
念仏は仏にご利益を依頼するものではない。しかし、「世のならい」という法然の教えと、目の前で違うことを人々に納得させるため、親鸞は雨乞いを決意する。一番の動機が「捨身」であることに気づき、念仏にふける親鸞は、これまでとはまた考え方が滲んでいて、や