五木寛之のレビュー一覧

  • 親鸞(しんらん) 完結篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    実家は浄土真宗だったけど、だから自分がどうだってこともなく、親鸞にも特別興味を持ったこともなかったけど、こうやって読み終えてみると、なかなかに激動の人生ですね。しかも90歳っていう大往生ぶりも凄い。黒面法師とか、北陸で出会った僧侶とか、はたまた北陸に帰った奥さんとか、諸々どういう結着がつくのかと思っていましたが、それぞれしっかり着地点が定まりましたね。どこか突き放した感じのクライマックスも良かったです。

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    2016年06月07日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    とうとう往生、五木フィルターを透した親鸞、いやはや非常に面白かったです。親鸞が主役の一応歴史的ベースと親鸞の仏教思想はベースになっていますが、ものすごく面白いハイパーアクション伝奇小説。この”ありーひん”ミラクル的な事が微妙なレベルでおさえられているところが、”ありそう”すぎてグイグイハマります。
    完結編は上下とおして親子の情と人との関係の比較、父親としての親鸞とブデストとしての親鸞の描き方が秀逸。全くブレない親鸞だが、家族を含む回りの人々の受け取り方の違いが非常に興味深い。真理の凝縮やねぇ。なんというか、この小説に描かれる親鸞の考え方は非常に自分自身の考えかたと似ている所があって、ちょっとゾ

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    2016年06月03日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    私は無神論者なので宗教のことはよくわかりませんが、信じることがその人の救いになるものだったらいいのでは?と単純に考えています。


    私も無神論者と言いながら、困った時の神頼みはしてしまうわけで(。。;)
    なにか切羽詰まった時、選択せねばならない時などは、見えない何かの存在を感じ「今私は試されているのかも」って
    考えてしまいます。
    そして「なんだ、おまえはその程度のものか」と言われないように、あえて楽な道を選ばずに生きてきました。


    親鸞とて生きてる間ずっと苦悩してきたくらいですから、難しいんでしょうね。
    思うにどんな教えであっても、解釈の仕方でどうとでもなってしまうのではないでしょうか。

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    2016年06月02日
  • 親鸞(しんらん) 完結篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    前回から3年近く?文庫になるのを待ってました(。。;)いやいや、懐かしいお名前が出てきて、親鸞が範宴と名乗っていたころのワクワク感が戻ってきました。
    それにしてもみんな年をとりましたね。

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    2016年06月02日
  • 宗教都市と前衛都市 ――隠された日本 大阪・京都

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    大阪は商業都市ではく、寺内町を中心に発展した宗教都市だった。京都は常に新しい物を取り入れる前衛都市だった。関西地区に住み始めて今までイメージしていた大阪京都というのはどうも実際と違うんじゃないかと違和感を感じ始めていたのでこの本を読んで腑に落ちた点がたくさんあります。京都の人はイケズとかプライドが高いとか悪く言われることもありますがこれを読むと悪いイメージではなく、何故そういうメンタリティをもつに至ったか、京都人のしたたかさがどう形成されていったかがうまく書かれていて俄然京都の人に興味がわいてきました。面白い視点で書かれた本です。

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    2016年05月14日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    親鸞続編。そうそう、受刑して北陸送りになったところなのでした。新たな宗教家が出てきて、心から迎合することは出来ないながらも、その世界観を通じて新たな境地へ、って流れ。政治との絡みとか、祈祷とかを通じ、俗世間との距離感みたいなものが浮き彫りになってきている印象。直属の弟子とか、養子とか、親鸞ファミリー的なものも次第に形成されつつあって、このあたりの人脈とか、上記の経験とかが浄土真宗へと繋がっていくのでしょうか。

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    2016年05月05日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    五木寛之さんの小説は大河の一滴に共感できず、それ以来読まずにいた。でもこの小説は痛快に面白く、止まらない。続、親鸞も読みたい。

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    2016年04月02日
  • 人間の運命

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    冒頭の話があまりにも重すぎて、読むのを一度止めてしまいました。しかし、最近、本棚を見た時に、何故か目に止まり、読み出したら、時間を忘れ、いつの間にか読み終えていました。

    【宿業】に対する考え方。
    変えられないものは沢山あるが、その中でどう生きるか?
    私は、「運命は変えられるものではなく、現実をしっかり受け入れる覚悟をもつことで、寄り添えるもの」との認識を得ました。

    以前、啓発本が好きで、読めば人生を変えていけると思っていましたが、その認識の甘さを実感しました。
    どんな啓発本より役に立つ本だと思います。

    最後に、本文より、
    【光がさしたからといって、せおっている荷物が軽くなるわけではない。

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    2016年03月27日
  • サンカの民と被差別の世界 ――隠された日本 中国・関東

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    著者が戦後の引揚者であったことはよく知られていいると思うが、朝鮮でどのようなことがあったのかはあまり語られていなかったと記憶している。本書ではその頃、そして引揚後の九州での生活が少し語られている。差別をされていたのだという。その心持ちをアルベール・カミュの「異邦人」の心境になぞられているのは深いなあと感じた。
    差別の原点は自らと異なるものを排除したい気持ちにほかならないけれど、その反意が寛容であるという主張には説得力がある。

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    2016年01月17日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    越後から常陸の国へ。
    ここでも安定に安住することなく日一日を生き抜いて行く。
    降りかかる難局を親鸞は自らの手で解決したことがないやん? ていうレビューを散見するが、親鸞のフォロワーが能力を発揮しているのであり、それこそが親鸞の人徳であろうと思う。

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    2015年10月26日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    誰もが抱える心の闇を、ほんの少しでも照らす光明を信じて生きて行きたい。
    マジでそう思わせてくれる。

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    2015年10月13日
  • 異端の人間学

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    ページめくってまず行間が空きすぎてるのにびっくり。これなら1時間で読めるわいと思ったら思いのほか内容は濃くて、特に最後のほう、哲学的な話になっていったあたりはすっかり引き込まれた。二人の知識人が実に素直に詩や自らの戦争体験への思いを語る貴重な書。異国の地で様々な経験を重ねた両名がここまで敬意を持って外国人の叙情に心を傾けることに感動。

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    2015年10月07日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    上巻に続いて下巻も変わらずテンポよくワクワクしながら読んだ。そして気付いたのは私自身煩悩まみれであるという事(笑)
    でも親鸞自身もそんな感じで最高の伴侶を得たりしてて人間味を感じた。そこから見えてくるものだってあると思う。何も無駄じゃないんだなと勝手な解釈(笑)

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    2015年08月26日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    ひょんなことから友達から借りた本。
    何の気なしに読み始めたけど、第1章からものすごくテンポが良くて、次が気になる書き方。
    ここまで次が気になった本はあまりないかも。
    というわけで星5つです。

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    2015年08月26日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    続きだが、彼が求めてきたものが少しずつ形になる。

    やはり普通というよりはどこか異端児なところがある。
    かつ一つのことを貫き通す。

    そういう人が記憶に残り、また人々から愛されていくのだろう。

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    2015年07月12日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    自分の家の宗派が浄土真宗ということもあり、昔から気になっていたが、この前お坊さんの話を聞いて、さらに知りたくなり読んでみた。

    親鸞という名前しか知らなかったが、彼がそこに行くまでの経緯。誰を慕っていたのかなど、過去に学校で学んだことが蘇ってきた。

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    2015年07月12日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    信仰の自由など到底考えられず、国家による介入が当たり前だった時代、いわゆる鎌倉新仏教が立ち上がるに至る、激動の物語。法然とのかかわりを中心に綴られる本下巻。内部での人間模様も魅力的に描かれていて、単なる仏教話ではない、小説としての面白さも担保されている。やっと”親鸞”の名前に落ち着いたところで、いったん物語は完結。でも既に続きも刊行されているようで、そちらも楽しんでいきたいと思います。

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    2015年04月26日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    多分に創作も含まれるんだろうけど、なかなかに興味深い親鸞聖人の話。小学生の頃からその名前は知ってるけど、その生涯については全くの無知。暗い闇を宿した目とか、破天荒な人間との付き合いとか、意外に人間くさいところが色々と垣間見れて、楽しく読み進められる。しかし、”検非違使”って響き、久しぶりに聞きました。

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    2015年04月10日
  • 人間の覚悟

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    ネタバレ

    これからの国家の信用とは、統計やデータでは見えない人間の真の感覚とは、鬱という状態について、自分と他人とは、そして覚悟とは。人間の存在そのものを考えさせられる本。

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    2014年08月19日
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】

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    全7巻。疾風怒涛の青春の日々をあたかも自分が駆け抜けているかのように感じさせてくれる。少年から青年へと成長していく登場人物達の心理描写が巧みで感動した。生の歓びや哀しみがありのままに溢れていて切なく愛おしい。人の心という移ろいやすく捉えどころのないものをうまく表現している。久々に濃密な作品に出会った。紛れもない大作。

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    2014年07月21日