五木寛之のレビュー一覧

  • 異端の人間学

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    ページめくってまず行間が空きすぎてるのにびっくり。これなら1時間で読めるわいと思ったら思いのほか内容は濃くて、特に最後のほう、哲学的な話になっていったあたりはすっかり引き込まれた。二人の知識人が実に素直に詩や自らの戦争体験への思いを語る貴重な書。異国の地で様々な経験を重ねた両名がここまで敬意を持って外国人の叙情に心を傾けることに感動。

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    2015年10月07日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    上巻に続いて下巻も変わらずテンポよくワクワクしながら読んだ。そして気付いたのは私自身煩悩まみれであるという事(笑)
    でも親鸞自身もそんな感じで最高の伴侶を得たりしてて人間味を感じた。そこから見えてくるものだってあると思う。何も無駄じゃないんだなと勝手な解釈(笑)

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    2015年08月26日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    ひょんなことから友達から借りた本。
    何の気なしに読み始めたけど、第1章からものすごくテンポが良くて、次が気になる書き方。
    ここまで次が気になった本はあまりないかも。
    というわけで星5つです。

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    2015年08月26日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    続きだが、彼が求めてきたものが少しずつ形になる。

    やはり普通というよりはどこか異端児なところがある。
    かつ一つのことを貫き通す。

    そういう人が記憶に残り、また人々から愛されていくのだろう。

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    2015年07月12日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    自分の家の宗派が浄土真宗ということもあり、昔から気になっていたが、この前お坊さんの話を聞いて、さらに知りたくなり読んでみた。

    親鸞という名前しか知らなかったが、彼がそこに行くまでの経緯。誰を慕っていたのかなど、過去に学校で学んだことが蘇ってきた。

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    2015年07月12日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    信仰の自由など到底考えられず、国家による介入が当たり前だった時代、いわゆる鎌倉新仏教が立ち上がるに至る、激動の物語。法然とのかかわりを中心に綴られる本下巻。内部での人間模様も魅力的に描かれていて、単なる仏教話ではない、小説としての面白さも担保されている。やっと”親鸞”の名前に落ち着いたところで、いったん物語は完結。でも既に続きも刊行されているようで、そちらも楽しんでいきたいと思います。

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    2015年04月26日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    多分に創作も含まれるんだろうけど、なかなかに興味深い親鸞聖人の話。小学生の頃からその名前は知ってるけど、その生涯については全くの無知。暗い闇を宿した目とか、破天荒な人間との付き合いとか、意外に人間くさいところが色々と垣間見れて、楽しく読み進められる。しかし、”検非違使”って響き、久しぶりに聞きました。

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    2015年04月10日
  • 人間の覚悟

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    ネタバレ

    これからの国家の信用とは、統計やデータでは見えない人間の真の感覚とは、鬱という状態について、自分と他人とは、そして覚悟とは。人間の存在そのものを考えさせられる本。

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    2014年08月19日
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】

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    全7巻。疾風怒涛の青春の日々をあたかも自分が駆け抜けているかのように感じさせてくれる。少年から青年へと成長していく登場人物達の心理描写が巧みで感動した。生の歓びや哀しみがありのままに溢れていて切なく愛おしい。人の心という移ろいやすく捉えどころのないものをうまく表現している。久々に濃密な作品に出会った。紛れもない大作。

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    2014年07月21日
  • サンカの民と被差別の世界 ――隠された日本 中国・関東

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    副題は「隠された日本」。日本の歴史を語る上でまず表舞台には上がらない人々に焦点をあてるシリーズ。第1巻では海山に生きた漂泊の民と関東地域の被差別階層の人々を取り上げている。
    日本人単一民族論について冒頭でイリュージョンと評しているが、私も知識の上ではそれらがファンタジーであると知っている。だが、民族的もしくは民俗的少数派の人々というものについて実感として持ちものはほぼないし、多くの人にとってもそうだと思う。
    これは不思議なことであり、私の理解としては不当とか悲劇とかいう以前にもったいないことだと思う。こういう人間の力強さを感じる話は好き。

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    2014年05月12日
  • 雨の日には車をみがいて

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    心に響いたり何かを残したりする内容では決してないのですが、読んでいて心地良くおもしろいのでつい何度も(と言っても数年に一度ですが)読み返してしまう小説です。時代はだいぶ古いですし車好きでもありませんが今読んでもおもしろいです。

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    2014年02月23日
  • 退屈のすすめ

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    尻のふき方を考える 自分の裸体を全身鏡に映して観察することなど手元に何もなくても楽しめる方法が提案されていた。

    なんだこの著者は、くだらんことを書いてるな!とおもう人もいるとおもったが俺は凄く著者の考え方に共感できた。

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    2014年02月19日
  • 人間の関係

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    五木先生の思想は、私の感覚に素直に入ってきます。
    いろんなことで苦しんだり、迷ったりしているときには、先生の本を手に取っていることが多いなあ。

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    2014年02月06日
  • 人間の運命

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    五木さんの雑記のような、頭の中を覗いてしまったような、仏教のあれこれやら、戦後のあれこれやら。

    五木さんの生きてきた道を一緒に歩いてるようで、引き込まれました。
    贅沢な一本な気がした。
    いままでもやもやしてたものが、少し軽くなった。ありがとう。

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    2013年11月18日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    ネタバレ

    念仏に求められるものが、地方に流されたことで違ったものになった。

    人は生きるためには殺生せずにはいられない悪人であるという前提で、底辺に暮らす人々がその業を背負う仏であるという解釈は、悲惨な境遇の人を、本人の、前世の、先祖のせいにしがちな人民にとって、どこか救いのある考えに思えた。自らを生き仏としたあたり、権力を欲した外道院の限界であるように思う。

    念仏は仏にご利益を依頼するものではない。しかし、「世のならい」という法然の教えと、目の前で違うことを人々に納得させるため、親鸞は雨乞いを決意する。一番の動機が「捨身」であることに気づき、念仏にふける親鸞は、これまでとはまた考え方が滲んでいて、や

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    2013年10月31日
  • 青年は荒野をめざす

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    テーマ「若者の狂気」
    ビブリオバトルで知った小説。
    青年が行き先を決めずに"旅することそのもの"を目的として日本を出る所や、自分も住んでいたことのある北欧に長く滞在するらしいことを知って興味が湧いた。
    主人公のジュンはジャズとトランペットをこよなく愛する高校生だが、なじみのバーでバンドを組む仲間からは「音がお坊ちゃんすぎる」と評されてしまう。どうしても本物のジャズが知りたい彼は旅に出て自らを試そうと決意するが、善は急げとばかりにわざわざ大学受験に失敗するところは尊敬する。わざとだとは書いていないがどう考えてもわざとだ。
    自分もいい加減無鉄砲だが、そこまでの勇気は出なかった。

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    2013年10月23日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    面白くてあっという間に読んでしまった。

    前回罪人として越後の国に流されたところで終わり、今回はその続きから。

    相変わらず親鸞の周りに集まってくる面々の個性的で魅力的なこと。
    前回ではツブテの弥七、河原坊浄寛、法螺房弁才との交流、そして黒面法師なんて悪人もいたっけ。

    今回はなんだか不気味なゲドイン一行。
    外道院金剛、薄気味悪い彦三房玄海、名香房、早耳の長次・・・
    テンポが良くて、思わず笑ってしまったり、とても小気味いい。

    下巻が楽しみ~

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    2013年06月19日
  • 選ぶ力

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    若年の私にはきちんと解せなかった所も多々あるが、一つ印象に残ったのは「生きること」とは「選択」することである、という内容である。
    自分自身が「選択」することで、人の運命や生き方も多少なりとも変わってくる。私達の年代は、今まさに修羅の真っ只中に差しかかろうとしているが、
    常に自分が主体的に「選ぶ」生き方を大事にしなければならない。

    後半部分でメインとなる「ナチュラル・エンド」等の死生観は壮大すぎて実感が沸かない。
    今の私は、「今を生きる」ことに専念します。

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    2013年05月07日
  • 五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 晴れた日には鏡をわすれて

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    ネタバレ

    この本を何度も何度も読み返していた時期がありました。
    余程自分の容姿にコンプレックスを抱いていたのかな。
    そして世の中のみんなが美醜についてどう考えているのかとても気になっていた。
    このお話の展開は大好き。
    整形手術で完璧な容姿を手に入れる主人公が、もともと内面が素晴らしい女性だっていうのが好きだな。
    内面の美しさに外側も追いついたってところが面白い。
    いくら中身が美しくても見た目が悪かったら見向きもされない世の中なんだっていう現実を見せてくれるお話が面白い。
    それでも、色んなエピソードを読んでると見た目だけ良ければいいなんて、やっぱりおかしい考えなんじゃって思ってくる。
    最後の最後、ラストの

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    2013年04月08日
  • 青年は荒野をめざす

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    バックパッカーをやっている時に持って行った一冊。

    読みながらこんな旅いいなーと思いながら、それ以上の旅が出来たのは、この本のおかげかも…

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    2013年01月11日