五木寛之のレビュー一覧

  • 林住期

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    古代インドでの人生の四分割、「学生期(0~25)」「家住期(25~50歳)」、「林住期(50歳~75歳)」、「遊行期(75~)」の内、「林住期」の生き方を論じた本。自由かつ凛とした著書の経験に裏付けられたシャープな文調に引き込まれる。人生100年時代にふさわしい内容で、50~60代に最適ではあるが、バリバリの現役世代が中高年の心持ちを理解するのにも役立つ一冊。

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    2020年10月11日
  • 漂流者の生きかた

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    五木寛之(1932年福岡生まれ、引揚者)と姜尚中(カンサンジュン、1950年熊本生まれ、在日二世)の「憂」「愁」対談です。「漂流者の生きかた」、2020.7発行。いろいろ考えさせられました。今は、明日が分からない時代。そして、あらゆる分野が「鬱(うつ)」の方向に進んでいる。敗戦は国破れて山河あり、東日本大震災は山河破れて国あり。日本国民、自分は生き残った。なぜ彼らは死んだのだろうか。(この本にはないですが、コロナもそうですね)日本国民の在日化(日本人が国を信用しなくなった)が。
    平均的な日本人の願いは、健康、カネ、平和に尽きる。これは、言葉を換えれば、最大の不安三つ(健康、カネ、戦争・地震など

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    2020年07月23日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    五木寛之の本は初めて読んだ。歎異抄を読もうと思ったが、その前に親鸞とは何かを読んでおこうと思って。凄い本。怒涛の展開で一気に読んだ。平安から鎌倉という舞台でしかも仏教の話だから、退屈な展開かと思ったがとても引き込まれて読み進めた。親鸞の仏教に対する真摯さは分かるな。どんな分野でも同じような悩みはあるはずだ。突き詰めると狂っちゃうような。次巻以降も楽しみ。しかし人の命が軽い時代なんだな。

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    2020年07月07日
  • 百歳人生を生きるヒント

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    いろいろなヒントがあった。85歳の著者の「あと15年をどう生きるか」という話は、まだ60歳前の自分は多少余裕をもって受け止めることができて気が楽だった。

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    2020年06月07日
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】

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    ★4.9(3.73)1989年改訂版(1970年初版)。なんと壮大な小説なんだろう。過去多くの人に読み継がれてきたこの小説を、漸く手に取る。映画でも何度も上映されていたが、高校生時代にでもこの作品に触れておきたかったなぁという本ですね。伊吹伸介と母親のタエ、幼馴染の牧織江、そして塙竜五郎。著者は現在87歳になるが、彼の自伝とは言わないが、性的な描写等実体験に基づいて書かれたものなんだろうなぁと。第8部まで続く大作だが、映画は第2部で制作打ち切りと。戦後の筑豊を舞台に当時の日本人の心が鮮明に描かれてますね。

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    2020年05月10日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    ネタバレ

    仏の教えというよりも、生き方として見せられているような感覚。
    南無阿弥陀仏を唱えても、明日貧乏や病気や不作は解消しない。「仏教は、月明かりのようなもの。」という考え方は、信仰の本質を美しく表していて、この本で得た一番良いフレーズ

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    2020年04月27日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    ネタバレ

    上巻に続けての一気読みでした。

    どこまでが史実に則しているのかはわかりません。

    でも、読み終えてそこに間違いなく親鸞が生きた時代を垣間見ることが出来た。

    続編も楽しみに読み進めていきたい。

    説明
    内容紹介
    親鸞は比叡山での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参籠を決意する。そこで待っていたのは美しい謎の女人、紫野との出会いだった。彼が全てを捨て山をおりる決意をした頃、都には陰謀と弾圧の嵐が吹き荒れていた。そして親鸞の命を狙う黒面法師。法然とともに流罪となった彼は越後へ旅立つ。
    内容(「BOOK」データベースより)
    親鸞は比叡山での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参篭

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    2020年03月22日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    ネタバレ

    発刊された時から読みたくて入手したものの、ながく手をつけずに寝かせていた一冊。

    今が読むタイミングだったのだろう。

    不思議とそんな気がする。

    感想は下巻を読み終えてからとし、上巻では評価のみ。

    説明
    内容紹介
    馬糞の辻で行われる競べ牛を見に行った幼き日の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は、浄寛と名乗る河原の聖に助けられる。それ以後、彼はツブテの弥七や法螺房弁才などの河原者たちの暮らしに惹かれていく。「わたしには『放埒の血』が流れているのか?」その畏れを秘めながら、少年は比叡山へ向かう。
    内容(「BOOK」データベースより)
    馬糞の辻で行われる競べ牛を見に行った幼き日の親鸞。怪牛に突

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    2020年03月22日
  • 戒厳令の夜 下巻 【五木寛之ノベリスク】

    ネタバレ 購入済み

    人の勢いのピーク…

    約30年ぶりの読破。地理的だけでなく時間軸のスケールの大きさが、今の時代で読み直しても新鮮。人が持てるパワーのピーク・限界を越えつつある自身にも考えるところがありました。

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    2020年02月26日
  • 青年は荒野をめざす

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    ヴィレヴァンのポップで紹介されていた「青年は荒野をめざす」
    あのポップを書いてくれた店員さんに感謝です!ありがとう!

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    2019年09月01日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    貴族から庶民のための宗教に移り変わり始めている時の話。
    庶民にもわかりやすく、念仏を唱えればどんな人も救われる。そういう教えなのに、いつの間にか、何をしても念仏さえ唱えればなんとかなるという間違った教えが広まることに。
    新しい事は、いつの時代もなかなか権力のある人には受け入れられず、いつの時代も苦労しますね。

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    2019年06月15日
  • 青春の門 第八部 風雲篇 【五木寛之ノベリスク】

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    風雲篇の最終章、信介が旅立つにあたって西沢記者からの手紙に共感した。忘れないように書き留めたいと思う。私は信介とはかなり年齢が離れているが、いつまでも心に残したい文章だ。また、2017年から新青春の門が週刊現代に連載されているを知った。早く読みたいと思う。

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    2019年05月09日
  • 百寺巡礼 第八巻 山陰・山陽

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    五木寛之さんの百寺巡礼シリーズ、馴染が深い山陰・山陽の第八巻から読み始めました。2005.3刊行、2009.4文庫化です。第73番「清水寺(きよみずでら)」(安来市)、第74番「一畑薬師(いちばたやくし)」(旧平田市、現出雲市)、第75番「永明寺(ようめいじ)」(鹿足郡津和野町)、第79番「浄土寺」(尾道市)、楽しく懐かしく読みました。巡礼はもとより、その土地その土地の歴史・風俗・文化などが丁寧にわかりやすく書かれています。

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    2019年04月29日
  • 白秋期 地図のない明日への旅立ち

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    何の気なしに、手に取って読んだ本。
    すばらしい。これからの人生の道しるべになったような
    気がしました。
    いろいろ、悩みというか悶々とした最近に対して、そういう
    世代であることを踏まえて、今後の灯明をもらったような。
    ある部分を読んだとき久方ぶりに、体に電流が走るというか
    丹田のあたりがぎゅうっとなって、下っ腹があつくなった
    感じを覚えました。
    50を半ばにして、なんとなく先を歩む道しるべの内容を
    もらった気がしました。

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    2019年04月11日
  • 人間の覚悟

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    人生の岐路に立っている自分にとって、この本の如くどかにいても這いつくばって地獄に縋るように生きると覚悟すれば、なんとでもなるのかもしれないと思った。今も昔もあまりこの世は変わらない。

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    2019年01月20日
  • いまを生きるちから

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    五木節が炸裂してます。
    この年齢の、しかもそれなりの経験をしてないと書けない文章だし、説得力も出ない。

    この本のキーワードは「慈悲」
    ポジティブイメージの「慈」とネガティブイメージの「悲」その両方が必要。

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    2018年11月05日
  • 海峡物語 【五木寛之ノベリスク】

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    兎に角面白い❢

    演歌の真髄に触れられた作品でした。一気に読んでしまいました。

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    2018年11月01日
  • 金沢あかり坂

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    昭和7年福岡県八女市(お茶が美味しいですねw)生まれの五木寛之さん、昭和40年から44年の4年間、金沢で過ごされたそうです。地元の人よりよそから来たものの方が、熱心に興味を持ち、よく勉強するって、よくありますねw。「金沢あかり坂」、2015.2発行、古都金沢を舞台にした短編4作が収録されています。「金沢あかり坂」と「浅の川暮色」しっとりと心に響く作品です。金沢ならではと思います。「小立野(こだつの)刑務所裏」は私小説風で著者の金沢への思いが詰まっています!

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    2018年05月12日
  • とらわれない

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     昭和7年(1932年)生まれ、五木寛之さんのとらわれない生き方、輝いてますね!読んでて楽しくなります(^-^)「とらわれない」、2016.11発行。①私は、科学というものを信じない。人が生きる基本は食べること、息をすること、そして眠ること。これにまさる重要事項はない。②歩くことも生き甲斐になる。俳句、囲碁、音楽をたしなむのと同様、体と向きあうのも一つの生き甲斐なのである。「何を楽しみに生きているんだ」の問いに「歩くこと」と(^-^) ③笑顔はお金のかからない布施 ④出る杭は打たれるが、出ない杭は腐る。
     都心のホテルで地下からエレベーターに乗った。1Fで高僧らしき人が青年僧を連れて乗り込んだ

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    2018年03月22日
  • なるだけ 医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣

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     1932年生まれ、五木寛之さん、80歳の時の著書「なるだけ医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣」、2013.4発行、「養生の実技」(2004.12)を大幅修正し、改題したものだそうです。特に次の3つに注目しました。①三つの休め(「気休め」「骨休め」「箸休め」)②手足の刺激が脳や心臓を活性化、体の末端を大切にする。「脳トレ」でいつもやってます(^-^) ③日本酒は最初の盃一杯を三分かけて飲む。(車の暖機運転と同じ)
    五木寛之 著「なるだけ医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣」、2013.4発行、著者80歳の時の作品です。何度も繰り返し読み、かつ私の習慣にもな

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    2018年02月06日