五木寛之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3部作全部読んだ上での感想。
もともと自分の家が浄土真宗というのは父から聞いていたが、詳しいことは調べず、日本史の授業で親鸞について学んだのみ。
本屋で見かけた時に強烈に印象に残ったため1部から3部まで一気読み。単純な面白さでいうと1部>2部>3部という感じ。
1部では親鸞がどのようにして念仏と出会うか、なぜそれを選んだのか、が心情も交えて細かに書かれるため読んでいてグッとくるシーンもある。もはや醍醐味が全て1部に詰まっていると言っても良いのではないか。
2部から3部にかけては話をまとめていくのだが、時折キャラクターとの兼ね合いや事件で盛り上がったり盛り下がったり。
最期は親鸞の心情の描写も減り、あっけない。しかしそれがまた良い。親鸞だから強烈な悟りを示すわけでもなく、特別な最後を迎えるわけではない。そういうことなんだろう。
阿弥陀様は信じるもの全てを救ってくださる。自力で解決するには限界がある。欲を持ったり、悪さしたり、悩んだり、苦しんだり、人間だから仕方がない。しかし、全てを救ってくださる阿弥陀様を信じることで救われる。念仏を唱えるから救われるわけではない。信じる心を持つことで自然と口から念仏が出てくる。
南無阿弥陀仏。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ断捨離もいいけれども,それでホントにあなたの生活は充実したものになるの? という「捨てる」ことに疑問を投げかける本が出た! 著者は五木寛之氏,買わなければなるまい。しかも,この新書はマガジンハウスというところが出版した初めての新書らしい。
五木さんは,決して「捨てるな」と言っているわけではなく。そのゴミのようなものさえも,あなたに何かを語っているのではないかと言っているのだ。
あとがきに「もし,この瞬間に,身のまわりにあるモノをすべて捨てて,スッキリした空間に身をおいたとします。はたして,幸福でしょうか。」(本書p.194)と呼びかけている。さて,あなたはなんと答えるのか。
本当に大切なものだけを残せばいいのだという考えもあるだろう。でも,その本当に大切なものってなんなのだろう。どれもこれも,わたしの人生の中で必要だから手に入れて一緒に暮らしてきたモノだ。そのモノを失うことで,それに関する記憶も失ってしまうかも知れない。たまたま手に取った万年筆が,大学に行ったときに姉に買ってもらったものだと思い出し,そういえば…とその万年筆と共に想い出が蘇る。それが,老後の人生で「ムダな部分」だとは全く思えない。
本書では,宗教上のお話から戦争の記憶まで,幅広い分野について「モノを捨てる」という考察が繰り広げられる。著者の豊富な知識が縦横無尽に動き出す。読んでいてとても気持ちの良くなる,まだまだ生きていきたくなる内容である。 -
購入済み
生の追求
ただ生きること。天敵から身を守り、食事を得て、子を育てること。これらは尊く、ないがしろにできるものではないと思う。しかし、それらと同等の強い想いを別に持つことができたなら、人生に強靱さが加わる。
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Posted by ブクログ
ひとつのことを極めることで得られる解脱、悟りようなものはあると思う(少なくともあってほしい)。五木寛之氏は「ゾーン」と書いているが、そういう一時的な感覚ではなく、人生観を変えるような何かである。それは、生死を扱うような武術・武道の類のみならず、茶道や華道などにもみられるし、禅的にいえば仕事家事全般、なんでもそうだろう(要は、取り組み方)。
ジョナサンにとっては「飛ぶ」ということが、それだった。作者のリチャード・バック氏が戦闘機や曲芸飛行のパイロットであったこと、シルバ・マインド・コントロールの経験者であることを考えると、本人の体験をもとに記したものであることは想像に難くない。
悟りを得た人が、他の人々にその方法を伝えるべきかどうかは、大きな問題のようだ。伝えればどうなるのか。社会的に排除されるかもしれない。周囲で混乱や争いが起きるかもしれない。よくても変人扱いだろう。かの釈迦ですら、梵天に再三頼まれて決断したのである。だから、作者は宗教活動なんかはせず、「かもめのジョナサン」という寓話の形で、自分の体験を世に伝えたのではなかろうか。
などと考えながら読み終わり、最後の五木氏の「1974年版あとがき」で驚いた。寓話を書いただけでも、あやうく排除されそうになっているではないか(しかも訳者によって)! もちろん、その後、2012年に最終章「Part Four」が追加されたことで、ジョナサン=ブッダ(目覚めた者)であり、「宗教がたどる道」を示した寓話であることは確定したわけだが。これは初版から追加しておくべきだったのでは? と思わなくもないが、当時の米国では、それこそ、むしろ宗教批判として排除されかねない感じだったんでしょうかね。
葬式仏教に辟易しながらも、彼岸の準備をしつつの読書でした。 -
購入済み
読みやすく心が軽くなる
五木さんの、本はサラサラっと心に流れ込み、なぜか心が軽くなる。少し何かヒントはないものかと、息詰まった時に読みたくなります。また、何となく暇潰しに読むにも重たくなく読みやすい御茶漬けのような本です。
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ネタバレ 購入済み
心穏やかになれる
50歳になった私が、ふっと心が軽くなり、老いが当然で楽しい事であるという心境にさせてもらえた。何度も繰り返し読み返したくなるエッセイでした。