五木寛之のレビュー一覧
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コロナ禍の中、五木寛之さんが考えたことをまとめた本です。
とても考えさせられ、コロナ禍だからこそ読む人に響くものがあると思いました。
孤独と孤立は違うという考え方にとても納得させられ、一人でいる時間にどのようにして豊かな時間を過ごしていったら良いか考えながら生活したいと思いました。
一方で、孤立する人がいないように社会としてどのようにサポートしていけばいいか考えていかなければならないと思いました。
五木さんは90歳ですが、色々なことを知っていてまた精力的に活動されており素晴らしいと思いました。
今後も五木さんの本から多くのことを学びたいと思います。 -
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ネタバレ上巻は京より流された越後での姿が、そして下巻では家族で移った関東での約20年がおさめられていました。
師と仰ぐ法然の死、関東での生活を支えてくれた香原崎浄寛の死。
凶作、病、下人の逃亡で苦しむ実家の手助けをするため、恵信は子供を連れ越後へと戻ることを決意する。
そんな中で60歳を過ぎた親鸞の決意とは、自らの決断にて都を目指すことに。
さて、残すはシリーズ完結篇。
このまま読み進めていきます。
説明
内容紹介
雨乞いの法会を切り抜けた親鸞は、外道院と袂を分かち、越後に施療所を開設する。恵信とともに訪れる人びとと話し合う穏やかな日々を過ごしていた折、法然の訃報が届く。とうとう師を喪った -
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ネタバレ本シリーズの始まりとなる青春篇を読み終えたのが2020.3.22、続編となる本作を手にするまでに約2年と半年。
先日、著者の別作品を読み終えた時に何かに吸い寄せられるように自然と本書に手が伸びました。
今が本書を読む時ということなのでしょう。
と言うことで久々の再会となった親鸞ですが、いやはや面白い。
無知故にどこまでが史実なのか、全くわかりませんが、仮に全てがフィクションであったとしても純粋に読み物として読み応えがあります。
京を追放され、妻である恵信の故郷である越後に流された親鸞。
1年の労役を務め上げながらも法然の教えを守ろうと人々に念仏の心を伝えようとする。
そんな中で出 -
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ネタバレ昭和7年生まれ、軍人勅諭も教育勅語も全文覚えていると言われる五木寛之さん、愛着ある「ガラクタ」は人生の宝物と。モノは記憶を呼び覚ます装置、モノによって蘇る自分自身の物語。「捨てない生きかた」、2022.1発行。捨てることの是非。断捨離全盛の時代に、敢えて捨てない生きかたを提唱される著者の生き様に共鳴します。確かに、ガラクタに溢れた部屋こそ自分の城です(^-^) なお、著者は捨てないという概念を人の生きかたから、国家のあり方にまで敷衍し言及されています。町に残された歴史の依代(よりしろ)、奥行きにまで!
捨てなくていい。服、靴、鞄、本、小物・・・。愛着ある「ガラクタ」は人生の宝物である。五木 -
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2度目の完読。
1度目は「世界一受けたい授業」で五木先生のこの「大河の一滴」が取り上げられていて、なんだか面白そう、と軽はずみながらもちゃっかり後日、本屋で買った後のことだった。暗い中にも包み込んでくれる様な温かさを感じる文章に虜になり、必ずや、時をあけてまた読み返すことを誓ったことを覚えている。
2度目となった今回だが、1度目とは違った温かみに包まれた感覚になった。というのも初回は言ってしまえば、まだ人生に希望を持てていた時期だったのに反して、今回はある意味人生の“果て”の渦中にいる中での読書だったからなのかもしれない。また、初回は月日をかけて読み切ったのに対して今回は2日で読破したから -
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・雨の日
・紅茶屋
・ヒッピーの聖典。
・お店に置いてたのでナナメ読み。
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・アルケミストと同様にスプーンの油にも触れている。
・ジョナサンの教えはやがて本質ではなく形式のみが受け継がれていく。
・パート4が書かれたのは近年、40年かかったそうな。
・すべてが茫洋としてすべてが確信系の本。
・印象的だった部分↓
・ジョナサン:「自分を追い出した者に教えてあげなさい」
・ジョナサン:「私は皆と変わりない、自分の事を知り、すでに練習を始めていることが重要だ。」
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・飢えた事がある世代と、そうでない世代では大切にしているものが違う。
・大切なのは丸が重な