五木寛之のレビュー一覧
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『大河の一滴』五木寛之氏
冷たい夜と闇の濃さのなかにこそ朝顔は咲くのだ。(291ページ)
【こんな方におすすめ】
「少し心も体も疲れているな、、、」「でも、、、無理して頑張るという気持ちにすぐにはなれないな・・・」。
もしも、そんな状態ならば・・・この書をポケットにいれて、お気に入りの喫茶店や近所の公園のベンチでくつろいでみる、そんなひと時はいかがでしょうか?
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【作品】
優しい、しっとりとした語り口のエッセーです。
五木さんは敗戦を「平壌」で迎えたと記述しています。戦後の復興から現代までをつぶさに観察してきた作家のおひとりです。
作品は、バブルがはじけて約10年、阪神淡路 -
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ネタバレ織江は本名牧オリエに戻り、「あの夏に帰りたい」が大ヒット、ベストテン上位に。一方、伊吹信介25歳は、西沢、ジョン、カオルらと、公安の監視下、非合法でハバロフスクに。日本人捕虜の中には現地のロシア娘と結婚した者、ウクライナ人の娘と結婚した者もいた。ロシアは何10万人ものウクライナ人をシベリアに強制移住させ原子力の施設を建設。信介はウクライナ人の母の娘アニョータとユーラシア大陸横断の旅をすることに。パスポートなしでの横断、命がけでロシア語をアニョータから学ぶ信介。明日は出発。♪夜霧の彼方へ別れを告げ♪ 五木寛之「青春の門 第八部 風雲篇」、2016.12発行、427頁。
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シベリアにいる信介の物語と歌手として成長しつつあるオリエの物語が、奇妙に結びついていく。それは、1917年ロシア革命が起きた時に、ロマノフ王朝の持っていた財産がどこに行ったのかという謎に深く関わる。300年の歴史を築いたロマノフ王朝は、途方もない金持ちだった。金に換算すると1240トンに達した。世界の金の20%の量だった。エルミタージュ宮殿に世界の美術品を集める財力もあった。
世界各国は、ロマノフ王朝の財産を収奪するために、ロシアに派兵した。日本も7万数千人のシベリア派兵をしたのだった。バイカル湖は、大きく透明な湖と知られているが、1600m近くの水深があり、そこにはたくさんの死体とロマノ -
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コロナ禍の中、五木寛之さんが考えたことをまとめた本です。
とても考えさせられ、コロナ禍だからこそ読む人に響くものがあると思いました。
孤独と孤立は違うという考え方にとても納得させられ、一人でいる時間にどのようにして豊かな時間を過ごしていったら良いか考えながら生活したいと思いました。
一方で、孤立する人がいないように社会としてどのようにサポートしていけばいいか考えていかなければならないと思いました。
五木さんは90歳ですが、色々なことを知っていてまた精力的に活動されており素晴らしいと思いました。
今後も五木さんの本から多くのことを学びたいと思います。 -
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ネタバレ上巻は京より流された越後での姿が、そして下巻では家族で移った関東での約20年がおさめられていました。
師と仰ぐ法然の死、関東での生活を支えてくれた香原崎浄寛の死。
凶作、病、下人の逃亡で苦しむ実家の手助けをするため、恵信は子供を連れ越後へと戻ることを決意する。
そんな中で60歳を過ぎた親鸞の決意とは、自らの決断にて都を目指すことに。
さて、残すはシリーズ完結篇。
このまま読み進めていきます。
説明
内容紹介
雨乞いの法会を切り抜けた親鸞は、外道院と袂を分かち、越後に施療所を開設する。恵信とともに訪れる人びとと話し合う穏やかな日々を過ごしていた折、法然の訃報が届く。とうとう師を喪った -
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ネタバレ本シリーズの始まりとなる青春篇を読み終えたのが2020.3.22、続編となる本作を手にするまでに約2年と半年。
先日、著者の別作品を読み終えた時に何かに吸い寄せられるように自然と本書に手が伸びました。
今が本書を読む時ということなのでしょう。
と言うことで久々の再会となった親鸞ですが、いやはや面白い。
無知故にどこまでが史実なのか、全くわかりませんが、仮に全てがフィクションであったとしても純粋に読み物として読み応えがあります。
京を追放され、妻である恵信の故郷である越後に流された親鸞。
1年の労役を務め上げながらも法然の教えを守ろうと人々に念仏の心を伝えようとする。
そんな中で出