あらすじ
人間はだれしも充実した人生を送り、世のため、人のために尽くし、そして輝く星のように生きたい。(略)しかし、平凡に生きる人も、失敗を重ねて生きる人も、世間の偏見に包まれて生きる人も、生きていることにまず価値があり、どのように生きたかなどは二番目、三番目に考えていいことなのではないでしょうか」(本文より)私たちは生きているだけで、自然と融和し、数えきれないような様々なものに支えられています。あなたが「生きてあること」そのものが、すでにして「奇蹟」なのです――本書は、著者がこれまで『大河の一滴』『生きるヒント』などの大ベストセラーで語ってきた五木人生論の総まとめとして、未書籍化の講演録に手を入れて刊行するもの。多彩な視座からやさしく、読者に寄り添うように語りかける言葉の数々に、自分を愛すること、許すことへの温かさに包まれる。ついに待望の刊行!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分にはどうにもならない事がある。
自分を認めて、受け入れよう
そう書いてあった。
著者が言うように、語るように書いてあるこの本は
読みやすく、ながらで読める
自然体で無理をせず、ありのままを受け入れることも大切。
笑うことも泣くことも出来るのが人間でそれによって心の変化もあるとあった。
押し付けがましくない内容に、心地よく読むことができた。
Posted by ブクログ
五木寛之 著「自分という奇蹟」、2015.9発行です。末期癌の患者さんに名医は3つのことしかしないそうです。①触る、絶えず触る ②痛みを聞く(自分の痛みのように感じる)どんな手段でも痛みはなくす ③褒める(その人の存在を認める) この本は「人間とは~」を語ったエッセイだと思います。冒頭、阪神淡路大震災、東日本大震災、アウシュビッツの話をされてます。そして生きていることの価値、今日生きている素晴らしさ、いかに生きるよりまず生きることと。確かに、生きている、それだけで奇蹟、そんな気がしてきました。
生きていることにまず価値があり、どのように生きたかなどは二番目、三番目に考えていいこと。生きてるというそれだけで、戦っているのであり、自然と融和しているのであり、たくさんのものに支えられて奇蹟的に生きている。五木寛之「自分という奇蹟」、2015.9発行。内容は次の通り:①深く悲しむ ②自分という軌蹟 ③風土と人間、歌 ④免疫 ⑤悲しみ上手の復権 ⑥滋の力・悲の力 ⑦布施と慈悲 ⑧泣くのは日本の文化 ⑨喜びの底にある哀愁 ⑩生きていることの価値 ⑪泣くことの浄化作用 ⑫感情表現 ⑬罪の文化・恥の文化 ⑭運命と宿命
Posted by ブクログ
閉塞感が漂い、なんだか嫌な事件も多い気がする最近。著者は、これからは励ましではなく、癒しの時代だといいます。明るく前向きに、だけではなく、悲しみをしっかりと受け入れることで人は元気を取り戻せる。わかる気がする。このご時世、前向きなだけな人ってあまり信じられない気もする。そういえば、今年観た映画「インサイドヘッド」のテーマも同じようなものだったか。
Posted by ブクログ
1深く悲しむ―いのちの、真の活性化にむけて
2自分という奇蹟―何がいのちを支えているのか
3風土と人間、そして歌―時代を生き抜くちから
4免疫のおしえ―何がいのちを決定するのか
5「悲しみ上手」の復権―「心の内戦」をこえて
6“慈”の力“悲”の力―痛みを共有すること
7布施と慈悲―人にやさしくあるために
「泣く」のは日本の文化―生きるエネルギーの源とは
9喜びの底にある哀愁―「明るさ」を知り、「暗さ」を知ること
10「生きている」ことの価値―生命の実感を取り戻すこと
11「泣く」ことの浄化作用より深い喜びを知るために
12感情表現の効用―豊かな「喜怒哀楽」に生きる
13「罪」の文化「恥」の文化―日本人の「心」の源流へ
14運命と宿命―人生を生きる上で、大切なこと
人間はだれしも充実した人生を送り、世のため、人のために尽くし、そして輝く星のように生きたい。(略)しかし、平凡に生きる人も、失敗を重ねて生きる人も、世間の偏見に包まれて生きる人も、生きていることにまず価値があり、どのように生きたかなどは二番目、三番目に考えていいことなのではないでしょうか」(本文より)
私たちは生きているだけで、自然と融和し、数えきれないような様々なものに支えられています。あなたが「生きてあること」そのものが、すでにして「奇蹟」なのです‼️著者がこれまで『大河の一滴』『生きるヒント』などの大ベストセラーで語ってきた五木人生論の総まとめとして、未書籍化の講演録に手を入れて刊行するもの。多彩な視座からやさしく、読者に寄り添うように語りかける言葉の数々に、自分を愛すること、許すことへの温かさに包まれる。未書籍化原稿のみで構成された文庫オリジナル作品。