あらすじ
「眠れない夜に、次から次へと浮かびあがってくる顔がある。水の流れのように浮かんでは消え、消えては浮かぶ人びとの記憶を文章にするのは至難の業である。しかし、一瞬の出会いだからこそ色褪せぬ記憶もあるのだ。それらの残像を拾い集めて、この一冊ができた」。
森瑤子、フランソワーズ・サガン、川端康成、石岡瑛子、モハメド・アリ、梅原猛、内田裕也、太地喜和子……。五木寛之、レジェンド19人の回想録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
19人の回想録
凄い人達とのインタビューや交友を
通して感じたことを著者の感性で
書いてありそれぞれの個性が感じられ
面白い
中でも時代の先端を歩いたアートディレクターの石岡瑛子
私はカッコいい人としか捉えてなかったけど 文中に彼女の孤独が感じられ
て切ない印象だった
羽仁五郎との対談は面白い
とにかくお行儀の悪い表現で
破天荒な人柄が伝わって最高だった
Posted by ブクログ
印象深かったのは、ガン末期の森よう子の見舞いのベッドサイドで、あんなに華やかだった彼女が痩せて、バケツに入った氷をがリリといくつも口に運ぶ描写。
まだブレイクする前の浅川マキが、スイカを抱えて金沢の五木寛之のもとを訪ねて来た場面。
個性的で独特な低い声で歌う、思い出すな、あの時代を。
夜が明けたら、一番早い列車に乗るのよ、、、。!
どことなく不安を感じていたあの頃に、ぴったりはまった感じの歌い手だった。