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花を生ける、人を生かす。
まだ悲しみも喜びも知らぬ少年僧の、四季折々の花に彩られた成長物語。
物語の舞台は文政13(1830)年の京都。
年若くして活花の名手と評判の高い少年僧・胤舜(いんしゅん)は、ある理由から父母と別れ、大覚寺で修行に励む。
「昔を忘れる花を活けてほしい」
「亡くなった弟のような花を」
「闇の中で花を活けよ」
次から次へと出される難題に、胤舜は、少年のまっすぐな心で挑んでいく。
繊細な感受性を持つ少年僧が、母を想い、父と対決していくうちに成長をとげていく、美しい物語。
解説・澤田瞳子
※この電子書籍は2017年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2020年04月22日
内容(「BOOK」データベースより)
物語の舞台は、文政13年(1830)の京都。活花の名手と評判の少年僧・胤舜は、ある理由から父母と別れ、大覚寺で華道の厳しい修行に励む。「昔を忘れる花を活けよ」「闇の中で花を活けよ」…次々と出される難題に、胤舜はまっすぐな心で挑んでいく。歴史、和歌、能の知識と著者...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月09日
活花の名手と評される大覚寺の少年僧胤舜が、華道の修業を通じて成長していく時代小説。
10篇からなり、それぞれに様々な花が生けられる。
白椿、蝋梅、山桜、山梔、萩、朝顔、酔芙蓉等々。
しかし、請われて活花を行ったがその人の命を救えず、師の広甫に「生きることに、たんと苦しめ。苦しんだことが心の滋養となっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月14日
京都・大覚寺の胤舜は、感情を上手に表す事ができない少年僧であった。
師であり、未生流二代目である不濁斎広甫は、他者の為にはなを活ける修行を課す。
胤舜は、二年前に母親に去られた過去があった。
しかも、父親は、西ノ丸老中・水野忠邦。生まれたすぐに、父親からは、捨てられた。
父親の愛情を知らず育った胤...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月22日
面白かった
少年僧 胤舜が花を活けることを通して成長していく短編連作ストーリ
10作の短編からなり、それぞれの章で華道のお題が出されます。そこで明らかになる哀しい事実だったり、暖かい想いだったり..そんな経験を通して、胤舜が成長していきます。
さらに、胤舜の生まれにかかわる事件に巻き込まれる中、...続きを読む
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