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Posted by ブクログ
結局この事件は何だったんだろう、とずっと思っていたので読みました。毎日新聞の須田記者が、最初はみんなと同じようにSTAP細胞に興奮して報道したジャーナリストの1人として責任を取るかのように丁寧に経緯が書かれていました。
私はやっぱり個人の問題(研究の作法を知らなかった、データの扱いがあまりにずさん)がメインであって、理研の責任論はいまいちピンとこないのですが、周りの若山さんや笹井さんら有名な研究者たちが共著になっていたからみんな簡単に信じてしまった。なぜそのようなしっかりした研究者たちや、ネイチャーがコロッと信じてしまったのかはやはりよく分かりませんでした。あとからきちんと調べたら、ツッコミどころ満載の論文で、出されたデータもめちゃくちゃだけど、そのときはまさかデータ自体がそんなひどいものだとは思わなかったということなのかな…
いろんな研究室を渡り歩いていて、理研にもハーバードからの客員だったという小保方さんの経歴も、扱いが難しいところだったのかも。また、iPS細胞への対抗心、STAP細胞で予算を獲得したいという気持ちもあったんだろう。
仮説や期待を持ちすぎるのも研究を危うくすると感じました。自分も今後臨床研究をするかもしれない、意図せず不正をしてしまうかもしれない、と思ってドキドキしながら読みました。
Posted by ブクログ
小保方氏から「殺意を感じた」と名指しで批判された筆者による本事件の全容とも言える手記。事件における不可解な点をズバズバと論理的に切り捨てていく文章から感じる筆者像は、ひと度矛盾を感じたら徹底的に追求する記者としての矜持と正義感を兼ね備えた情熱的な人柄である。ただ、本書を読み進めるにつれて敵に回すとこれほど恐ろしい人もいないだろうなという印象がどんどん強くなり、最終的には小保方氏を初めこの騒動の登場人物達に同情まで感じてしまい、冒頭の小保方氏の発言が出てきても不思議では無いかもと思うまでになった。本事件を時系列で細部にわたり詳らかにしたその執念には敬意を払い評価もしたいが、上記のような印象を読者に与えてしまっている点を改善の余地ありということで星はマイナス1とした。
Posted by ブクログ
とある新書で紹介されていたので。
レビューには賛否あって、どちらも読みながらフンフンと納得していた(笑)
今日び、インターネットニュースでは名前もよく分からないライターさんの、何を書きたかったんだろう?と思わせられる記事?に遭遇することが割とある。藤井くんの将棋ブームの時にも、コメンテーターが踏み込めていないことが話題になった。
こういう科学的な問題と向き合うには、その人の専門的な知見が問われる分、筆者にもそれなりの覚悟があったのではないか(という部分と、小保方氏からの糾弾に対する憤りがあったのでは?という風に読めてしまうのは、確かに残念)。
特に、小保方氏の女性性を利用するような書き方は、そういう見方をさせてしまう意味で、好ましくないとも思う。
しかし、まあ。
出来事自身に戻ると、ものすごいお膳立てがあった分、ものすごいブーメランを喰らったSTAP報道だったという印象。
でも、1月発表で2月には調査委が動き始めてるんだから、あっという間の出来事だったのね。リケジョブームとか、割としばらく続いた気がしていたのに。
現象に対して、どこかしら冷徹な客観性を必要とされる(と勝手に思っている)科学者の、そうはなれない姿も垣間見たように思うし、ある種の聖域の在り方を知ることにもなった。
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