岩波書店作品一覧

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  • 西遊記 1
    4.5
    1~10巻1,056~1,320円 (税込)
    東勝神洲傲来国は花果山にて石の卵から生れたサル、やがて仙術を身につけ故郷で王様になるも飽き足らず、招かれ出向いた天界では札付きの問題児。不老長生の蟠桃を盗み食い、玉帝の宴席を荒らして大暴れ、とうとう如来さまの手で山に封じられる。おなじみ孫悟空が新たな力を得ての活躍ぶり、まずはその誕生の様子から。(新訳)

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  • 影との戦い ゲド戦記1
    4.0
    大魔法使いオジオンに、才能を見出された少年ゲド。自分に並はずれた能力がそなわっていることを知ると、魔法の力にさらに磨きをかけようと、魔法の学院に入る。得意になった彼は禁じられた呪文を唱え、自らの〈影〉を呼び出してしまい、〈影〉との果てしない戦いに引き込まれていくことになる。大賢人ゲドの若き日の物語。

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  • モモ
    4.4
    時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。

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  • ホビットの冒険 (全1冊)
    4.1
    ひっこみ思案で気のいいホビット小人が,思いがけない旅に出る雄大な冒険物語.魔法使いガンダルフのたくみな誘いにのせられ,13人のドワーフとともに旅立ったビルボは,けわしい山々や闇の森を越え,竜に奪われた宝を取り返しにゆく.古代北欧の伝承の影響を色濃く残すファンタジー.世界25カ国語に翻訳されている.*本書は、2014年に刊行された電子書籍版『ホビットの冒険 上』『ホビットの冒険 下』(全2冊)を1冊の電子書籍にまとめたものです。

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  • なぜ日本は没落するか
    4.3
    このままだと日本は必ず没落する…….1999年に刊行された本書は,2050年を見据えて書かれているが,驚くほど現在の日本の現実を予見している.なぜそうなるのか,日本人の精神性と日本の金融,産業,教育の荒廃状況を舌鋒鋭く指摘し,その救済案「東北アジア共同体構想」を示し,救済案への障害となるものをも示す.(解説=中村達也)

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  • 砂糖の世界史
    4.4
    茶や綿織物とならぶ「世界商品」砂糖。この、甘くて白くて誰もが好むひとつのモノにスポットをあて、近代以降の世界史の流れをダイナミックに描く。大航海時代、植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命―教科書に出てくる用語が相互につながって、いきいきと動き出すかのよう。世界史Aを学ぶ人は必読!

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  • はてしない物語 上
    3.7
    バスチアンはあかがね色の本を読んでいた-ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年-ぼくのことだ! 叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ、この国の滅亡と再生を体験する。

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  • 世界2025年1月号
    続巻入荷
    -
    特集1 1995 終わりと始まり 戦後50年を迎える年、阪神地方では早朝、強い揺れに襲われ、東京都心の地下鉄網は列車内の毒物散布により大混乱し、沖縄本島北部では、米兵らによる少女暴行事件が起きた。 経済はバブル崩壊を経て低迷に入るなか、金融機関の不良債権問題が表面化し、破綻も相次いだ。 それから30年。世界情勢は大きく変化を遂げた。だが、当時の喪失、そして停滞から、いまも日本は脱け出せずにいる。 あの年、何を突きつけられたのか。戦後80年の始まりに、1995の意味と向き合う。 特集2 そしてアメリカは去った 曲がりなりにも民主主義や人権の価値を唱えてきたアメリカ。だが、自国第一主義の姿勢を隠さないトランプ次期大統領に、前政権期よりさらに大きな権力が集中することになる。 国際社会への波紋は避けられない。 長期化してきたウクライナ、ガザでの戦争への影響は計り知れず、気候変動対策の後退も懸念される。同盟国としてアメリカに追従してきた日本もその例外ではない。 超大国の転換は、世界情勢になにをもたらすのか。「アメリカなき世界」の行く末を展望する。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。

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  • 対称性と機械学習
    -
    1巻4,400円 (税込)
    世界は対称性にあふれている.入力に対する構造的な変換に対して不変であるのが対称性で,物理世界を扱う機械学習で効率的な学習を実現し,未知の状況にも対応できるようになるために欠かせない概念だ.本書は関係する数学を基礎から解説した上で,対称性が機械学習の文脈でどのように表されるのかを示し,利用する手法を紹介する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • ブランコ
    NEW
    5.0
    海を見渡す丘の上にたたずむブランコ.そこには,いのちが,夢が,物語が,満ちている――.はしゃぐ子どもたち,夕日を見つめる老人,将来を夢見る少年……訪れる人びとのささやかで特別なひとときを,淡く輝く絵と詩情豊かな言葉で紡ぐ.人気絵本作家による静かな感動を呼ぶ絵物語を,作家・梨木香歩の端正な翻訳で贈る.総ルビ.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • タブーを破った外交官 田中均回顧録
    -
    日米安保「再定義」,韓国との歴史問題や日朝平壌宣言など,冷戦終結後の日本が直面した数々の外交案件に取り組んだ外交官はその時,何を考え,何をしたいと思ったのか.壁となって立ちはだかったものは何だったのか.プロフェッショナルが果たすべき役割とは何か.すべてを語り尽くした圧巻のオーラルヒストリー.

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  • パヴェーゼ文学集成 5 短篇集 八月の休暇
    -
    パヴェーゼの死後,遺稿の中からカルヴィーノによって編まれた『祭の夜』と,パヴェーゼ自身によって編まれ解放後に刊行された『八月の休暇』の二つの短篇小説集を収める.前者は,流刑からもどって猛烈な勢いで書き溜められた短篇小説群から編まれたもの.後者は,1941年から1944年のあいだに執筆された短篇群からなる.

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  • パヴェーゼ文学集成 1 長篇集 鶏が鳴くまえに
    -
    パヴェーゼが自死の前年にみずから編んだ作品集「鶏が鳴くまえに」(1949)の本邦初の全訳.反ファシズムの廉でイタリア南端に流刑された経験をもとに書かれ,この時まで秘め置かれていた最初の長篇小説『流刑』.ナチ・ファッショと抵抗組織の間をさまよう主人公を描いた戦後の象徴主義的な作品『丘の中の家』を収める.

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  • 原点 THE ORIGIN 戦争を描く,人間を描く
    3.0
    「人間はわかりあえない.でも,すべてはそこからはじまる」──言わずと知れた『機動戦士ガンダム』の生みの親,安彦良和.全共闘運動への傾倒,退学処分を経ながら,あくまでもサブカルチャーの世界をくぐり抜けてきた“描く人”の原点が,ここにある.北の地では半世紀ぶりの邂逅となった,精神家医・蟻塚亮二氏との対談を付す.

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  • 世界認識の再構築 17世紀オランダからの全体知
    -
    中世から近代への歴史潮流の中で「黄金時代」を築いた一七世紀オランダ.欧州低湿地の小国は,いかにしてプロテスタントの連邦共和国として資本主義,民主主義,科学技術という近代の支柱が胎動する舞台となったのか.オランダを「世界への窓」とした江戸期日本,そして米国へと播種されたその意味を捉え直す立体世界史の試み.

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  • 「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル
    4.8
    1巻4,950円 (税込)
    普遍的であるはずの「論理」と「合理性」.それは文化によって大きく異なり「価値観」とつながる.「文化の多様性」という言葉に逃げ込まず,それぞれ4つの原理を代表する日本・アメリカ・フランス・イランの思考表現スタイルから4タイプの論理と合理性を明らかにする.ポスト近代を生き抜く知恵となる比較文化論の集大成.

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  • ローマ皇帝伝 上
    4.0
    カエサル(シーザー)からドミティアヌス帝まで,帝政ローマに君臨した元首十二人の伝記集.著者(七〇頃―一三〇頃)は皇帝付きの秘書官.公文書のみならず,同時代の世評・諷刺・落書の類まで細大もらさず渉猟し,ふんだんに散りばめられた逸話は皇帝の知られざる個人生活にまで及ぶ.本邦初の完訳版.

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  • タキトゥス 年代記 上 ティベリウス帝からネロ帝へ
    4.7
    1~2巻1,177~1,243円 (税込)
    『年代記』はローマ帝国初代の皇帝アウグストゥスの死(紀元一四年)から筆をおこし,以下ティベリウス帝からネロ帝の死(六八年)に至る四代五十五年の治世を物語る.人間の本性に肉迫してやまぬ洞察力,類まれな描写力.――この史書をひもとく者は,あたかも一篇の秀抜な歴史小説に接するかのごとき感を深くする.

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  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋
    4.5
    乳幼児は驚異的な「学ぶ力」で言語を習得できる.しかし学校では多くの子どもたちが学力不振に陥り,学ぶ意欲を失ってしまう.なぜ子どもたちはもともと持っている「学ぶ力」を,学校で発揮できないのか.「生きた知識」を身につけるにはどうしたらよいのか.躓きの原因を認知科学が明らかにして,回復への希望をひらく.

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  • 韓非子 第三冊
    -
    3~4巻1,078~1,210円 (税込)
    中国古代の法家思想の大成者とされる戦国末期の思想家韓非とその継承者の論著の集成。人間とは自分の利益を追求する存在であるという非情な人間観から、歯切れのよい文章で、法律・刑罰を政治の基礎だと説いてゆく。秦の始皇帝の法律万能の思想こそ、この法家思想であった。また、伝説・寓話に満ちた書としても有名である。付・索引。

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  • 国家 上
    -
    ソクラテスは国家の名において処刑された。それを契機としてプラトンは、師が説きつづけた正義の徳の実現には人間の魂の在り方だけでなく、国家そのものを原理的に問わねばならぬと考えるに至る。この課題の追求の末に提示されるのが、本書の中心テーゼをなすあの哲人統治の思想に他ならなかった。プラトン対話篇中の最高峰。

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  • 身近な薬物のはなし タバコ・カフェイン・酒・くすり
    4.2
    1巻2,640円 (税込)
    酒,お茶にコーヒー,煙草,処方薬や市販薬……私たちはアルコールをはじめ,様々な「薬物」とともに生きている.なぜ人は薬物を求めるのか.乱用に至る人々の背後にある苦しみや生きづらさとは.精神科医で依存症研究の第一人者が,身近にある薬物の歴史や私たちの暮らしとの関わりを語る.好評ウェブ連載,待望の書籍化!

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  • ファウスト 1
    -
    1~2巻1,155~1,430円 (税込)
    生の意義を把握するためとあらば悪魔に魂を売りわたすことも辞さぬファウストにとって自己救済はいかにして可能だったか。――ゲーテ(一七四九―一八三二)は若くしてこの大作を書きはじめ、完成までにほとんど全生涯を費した。そして脱稿のあと「私の今後の生活は全くの贈物のような気がする」といって深い悦びを語ったという。

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  • 啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語
    4.5
    西洋なんて存在しなかった?──近代知の起源とされる「啓蒙思想」は,ヨーロッパ貴族のサロンではなく,じつはマダガスカルの海賊と女性たちの社会実験によって創造されたのではないか.海賊王国の知湧き心躍る「本当の」歴史をたどり直し,自由,国家,民主主義をめぐる無数の常識をくつがえす.グレーバー生前最後の著作.

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  • 文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険
    3.8
    文化が違えば人の考え方も変わる.では,文化の違いはどこから生まれる? 文化はこころにどのような影響を与えている? 人類の歴史や地球の生態から,脳神経や遺伝情報まで,多様な知見を駆使して,人間のこころのメカニズムを解明する文化心理学.通俗的な偏見を退け,多様性の本質を捉える最先端の試みを紹介する.

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  • イカの恋、タコの愛
    3.8
    おいしいお寿司や海鮮丼のネタ,最近ではゲームのキャラクターとしても大人気なイカやタコ.その姿形は人間とは似ても似つかず,風変り.でも,変わっているのは姿だけではなかった.愛の伝え方も人間の常識を超えているではないか! 情熱と冷淡さ,狡猾さと激しさが交錯する恋の駆け引きからもう目が離せない!

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  • 南京事件 新版
    4.7
    1937年,日本軍は中国での戦線を拡大し,戦争の泥沼に突き進んだ.その一大汚点としての南京事件.殺戮・略奪・強姦の蛮行はいかなるプロセスで生じ,推移し,どんな結果を招いたのか.日中全面戦争にいたる過程,虐殺の被害の実相,推定死者数等を旧版より精緻に明らかにし,事件の全貌を多角的に浮かび上がらせる増補決定版.

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  • 復活 上
    -
    1~2巻1,188~1,276円 (税込)
    『復活』は人間の復活とは何かを問う長篇で,後期トルストイ(1828-1910)の問題意識や到達点が最も多面的に示されている.殺人事件の陪審員として法廷に出たネフリュードフは,容疑者の娼婦が,10年前に自分が誘惑して捨て去った叔母の家の小間使いカチューシャであることに気づき,激しい良心の呵責にさいなまれる.(全2冊)

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  • 君たちはどう生きるか
    4.3
    著者がコペル少年の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か.それは,人生いかに生くべきかと問うとき,常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ,というメッセージであった.著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載.

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  • 増補 昭和天皇の戦争 「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと
    -
    「聖断」によって日本を救った平和主義者――多くの人が抱く昭和天皇のイメージは真実だろうか.昭和天皇研究の第一人者が「昭和天皇実録」を読み解き,「大元帥」として陸海軍を統帥した天皇の実像を明らかにする.「昭和天皇拝謁記」や「百武三郎日記」などの新資料もあわせ検証した補章を付す.(解説=古川隆久)

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  • ツァラトゥストラは こう言った 上
    -
    晩年のニーチェ(一八四四―一九〇〇)がその根本思想を体系的に展開した第一歩というべき著作。有名な「神は死んだ」という言葉で表わされたニヒリズムの確認からはじめて、さらにニーチェは、神による価値づけ・目的づけを剥ぎとられた在るがままの人間存在はその意味を何によって見出すべきかと問い、それに答えようとする。

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  • 論語
    5.0
    古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子とその弟子たちの言行を集録したもの。古い道徳主義のイメージをもつ人もあろうが、人間として守るべきまた行うべき、しごく当り前のことが簡潔な言葉で記されている。長年にわたって親しまれてきた岩波文庫版『論語』がさらに読みやすくなった改訂新版。

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  • 人間の條件(上)
    完結
    4.7
    棉のような雪が静かに舞い降りる宵闇,1943年の満洲で梶と美千子の愛の物語がはじまる.植民地に生きる日本知識人の苦悶,良心と恐怖の葛藤,軍隊での暴力と屈辱,すべての愛と希望を濁流のように押し流す戦争……「魂の底揺れする迫力」と評された戦後文学の記念碑的傑作を敗戦60年を機に再び世に贈る.

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  • ムハンマドのことば ハディース
    -
    イスラームの開祖ムハンマドは,生死をともにした高弟である「教友」たちに何を伝え,語ったのか.聖典「クルアーン」に継ぐ典拠として読まれている,膨大な「ハディース」=ムハンマドのことばを精選.預言者の人となりや日常生活からイスラームの教えの根幹まで,信仰の源流のあり方を,預言者の肉声から知る.

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  • 哲学がわかる 形而上学
    NEW
    3.3
    「形而上学」とは哲学の核だ.一方,問いそのものが大きすぎて,取りつきにくいのも事実.本書は,「時間とは何か」「性質とは何か」といった形而上学の抽象的な問いについて,それらの問いの意味を平易に解きほぐし,哲学としてこれらを考察する際にどんなことが問題になるのかを明快に示す入門書.

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  • 確率は悩ましい 日常身辺の確率的諸問題
    NEW
    5.0
    私たちの周りには確率の言葉があふれており,自然と社会の多くの問題がこの言葉で語られる.私が結婚できる確率は? ギャンブルで勝つ方法は? ツキは存在するのか?――日常に潜むさまざまな確率の問いはどれも興味深く,それと同時に悩ましい.いまだ新しく十分に理解されていない確率という概念の意味と考え方を探究する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 記憶/物語
    -
    或る出来事-しかも、暴力的な-体験を言葉で語ることは果たして可能だろうか。もし不可能なら、その者の死とともにその出来事は、起こらなかったものとして歴史の闇に葬られてしまうだろう。出来事の記憶が、人間の死を越えて生き延びるために、それは語られねばならない。だが、誰が、どのように語り得るのだろうか。

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  • 高慢と偏見 上
    5.0
    所はハーフォードシア。ベネット家には五人の娘がいる。その近所に、独身の資産家ビングリーが引越してきた。彼は美しくすなおな長女ジェーンに惹かれ、その友人ダーシーは聡明で溌刺とした次女エリザベスを好ましく思うが……。のどかな「田舎の村の家庭生活の絵」の中に、オースティン一流の精緻な人間観察とユーモアが光る。

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  • 政治と複数性 民主的な公共性にむけて
    5.0
    「余計者」を無視し,黙殺し,遠ざけようとする脱-実在化の暴力に抗し,それぞれの位置から語られる言葉に敬意を払い,一人ひとりの政治的存在者としての現われを相互に保障しあう.アーレントやハーバーマスの議論を踏まえ,排他的な同質性の政治を批判的に問い直す,内向きに閉じない社会統合の可能性を切り開く書.

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  • ムギと王さま 本の小べや1
    -
    幼い日,本のぎっしりつまった古い小べやでひねもす読みふけった本の思い出―それはエリナー・ファージョンに幻想ゆたかな現代のおとぎ話を生みださせる母胎となりました.みずみずしい感性と空想力で紡ぎだされた,国際アンデルセン賞作家の美しい自選短篇集.

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  • ハブられても生き残るための深層心理学
    3.3
    私だけがのけ者にされ,みんなから悪く言われている…….そんな息苦しさを訴える声が多い.そう感じてしまうのはなぜか.また,こうした現象が日本社会で起きやすい背景とは.自身の経験や長年の臨床で得た深層心理学の世界観で,その仕組みを考察.悲劇に陥りがちな人生の台本を紡ぎ直し,自分らしく生きるためのヒントを説く.

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  • 戦争は女の顔をしていない
    4.0
    ソ連では第二次世界大戦で100万人をこえる女性が従軍し、看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った。しかし戦後は世間から白い目で見られ、みずからの戦争体験をひた隠しにしなければならなかった――。500人以上の従軍女性から聞き取りをおこない戦争の真実を明らかにした、ノーベル文学賞作家の主著。(解説=澤地久枝)

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  • 我々はどのような生き物なのか 言語と政治をめぐる二講演
    -
    言語学者と政治活動家.これまでほとんど関連づけられることのなかったチョムスキーの二つの側面が,2014年来日時の連続講演とインタビューを通して初めて一個の人格として像を結ぶ.浮かびあがってくるのは,言語能力によって与えられた「理性」を人間の本質と捉え,自らの理性の力を用いて徹底的に考え続ける「理性の人」の姿だ.

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  • 「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる
    5.0
    「個性」が大事というけれど、集団の中であまり目立つと浮いてしまう、他人の視線を気にしながら、本当の自分は抑えつけていかないと……。この社会はどうしてこんなに息苦しいのだろう。もっと自分らしく、伸び伸びと生きていきたい! そんな悩みをかかえるアナタにとっておきのアドバイス。「空気」を読んでも従わない生き方のすすめ。

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  • やわらかな思考を育てる数学問題集1
    -
    ロシアの子どもたちが十代はじめから夢中になって取り組んだ,とっておきの問題がぎっしり.解くのに求められるのは中学レベルの知識と考えつづける根気,そしてやわらかな頭です.第1巻は,論理問題にはじまり,組み合わせ,整除と余り,鳩の巣箱の原理,グラフ,三角不等式,ゲームなどをあつかいます.(解説=佐藤雅彦)(全3冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 〈子どもとファンタジー〉コレクションⅡ ファンタジーを読む
    NEW
    4.0
    ファンタジー文学は空想への逃避ではなく,時に現実への挑戦ですらある.それは妄想ともつくり話とも違う.すぐれたファンタジー文学は,読み手自身のファンタジーを呼び起こし,何らかの課題をもって読み手に挑戦してくる――.心理療法家が,ストー,ゴッデン,リンドグレーン,ギャリコ,ピアス,ノートン,マーヒー,ル=グウィンを読む.(解説=河合俊雄)(全6冊)

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  • 魔の山 上
    -
    平凡無垢な青年ハンス・カストルプははからずもスイス高原のサナトリウムで療養生活を送ることとなった。日常世界から隔離され、病気と死が支配するこの「魔の山」で、カストルプはそれぞれの時代精神や思想を体現する特異な人物たちに出会い、精神的成長を遂げてゆく。『ファウスト』と並んでドイツが世界に贈った人生の書。

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  • カラー版 本ができるまで 増補版
    4.0
    一緒に本作りの歴史を調べ,印刷,製本の現場を訪ねてみませんか.美しく,丈夫で読みやすい本を作るためにどんな工夫がされているのか…….印刷業界のデジタル移行期に刊行された初版から約20年.大きな変革を支えた技術者たちの声から当時を振り返りつつ,今なお引き継がれている本作りへのこだわりを紹介します.

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  • カルチュラル・スタディーズ
    -
    文化を、すでにそこに在り、固有の内容を含むものとして眼差す我々の視線の背後には、いかなる政治学が内包されているのか。単なる文化の実証主義的な研究を超えて、それを「問題化」することは、何を意味するのか。「対象」としての文化から、「問題」としての文化へ。近代におけるこの概念の存立そのものを問い返す。

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  • 心の理論 心を読む心の科学
    -
    他人の心や行動が読めるのはなぜだろう。心が分かるとはどういうことなのだろう。人は行動の背景にある心について理論を構成し、次の行動を予測する。ではいつその理論を身につけるのか。動くものに感じ、見つめあい、分かちあって、人は心を育てていく。動物の心、機械の心、人の心をつなぐ新たなキーワード-心の理論。

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  • 若きウェルテルの悩み
    -
    親友のいいなずけロッテに対するウェルテルのひたむきな愛とその破局を描いたこの書簡体小説には、若きゲーテが味わった青春の情感と陶酔、不安と絶望が類まれな抒情の言葉をもって吐露されている。晩年、詩人は「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と語った。

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  • ホメロス イリアス 上
    -
    1~2巻1,276~1,364円 (税込)
    一○年にわたるトロイア戦争の末期、物語は、激情家で心優しいギリシア軍第一の勇将アキレウスと王アガメムノンの、火を吐くような舌戦で始まる。トロイア軍の総大将ヘクトル、アキレウスの親友パトロクロス、その敵討ちに奮戦するアキレウスら、勇者たちの騎士道的な戦いと死を描いた大英雄叙事詩。格調高く明快な新訳。

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  • 表現を味わうための日本語文法
    -
    日本語表現の不思議さと面白さにせまる.詩人や作家,歌人,俳人,ヒットソングの作詞家たちが,研ぎ澄まされた言語感覚のすべてを傾けて生み出した表現を,パズルのように解いてみる.言葉そのものが持つ奥行きを何重にも味わうための,日本語文法の入門書.より深く楽しむために,新たに二つの補説を加えた増補決定版.

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  • きみのまちに未来はあるか? 「根っこ」から地域をつくる
    -
    地域づくりに必要なものは何だろう? 今、もともとある美しい自然やまちなみ、伝統、文化、コミュニティを、住民自身が宝物=「根っこ」と自覚し、開発や観光地化ではない方法で活かそうとする動きが増えている。金沢、水俣など、「根っこ」を育て、活かして地域づくりを進める事例をもとに、未来へ続く地域の在り方を提案する。

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  • 大規模言語モデルは新たな知能か ChatGPTが変えた世界
    3.9
    対話型サービスChatGPTは驚きをもって迎えられ,IT企業間で類似サービスをめぐる激しい開発競争が起こりつつある.それらを支える大規模言語モデルとはどのような仕組みなのか.何が可能となり,どんな影響が考えられるのか.人の言語獲得の謎も解き明かすのか.新たな知能の正負両面をみつめ,今後の付き合い方を考える.

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  • ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)
    完結
    3.0
    常識なんてなんのその。物理に、ボンゴに、金庫やぶり、時には夜遊びも……。好奇心のおもむくまま、気の向くまま、どんなことでも本気で愉しむ。それがファインマン流の生き方。稀代のノーベル賞学者がユーモアたっぷりに語る、冒険譚のような痛快自叙伝。ベスト/ロングセラーを読みやすい文字に改版する。解説=橋本幸士

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  • 日本の植民地支配 肯定・賛美論を検証する
    4.3
    「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書の登場が,アジア各地で大きな反発を招いた.その問題点は日本の植民地支配に関する記述である.日本の植民地支配(朝鮮・台湾)に関する事実を正確にかみくだいて解説し,誤って流布されている言説について事実をもって批判する.中学校・高校の歴史の授業の副読本としても最適.

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  • ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機
    -
    前著『新しい労働社会』から12年.同書が提示した「ジョブ型」という概念は広く使われるに至ったが,今や似ても似つかぬジョブ型論がはびこっている.ジョブ型とは何であるかを基礎の基礎から解説した上で,ジョブ型とメンバーシップ型の対比を用いて日本の労働問題の各論を考察.隠された真実を明らかにして,この分析枠組の切れ味を示す.

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  • 贈与論 他二篇
    -
    贈与や交換は、社会の中でどのような意味を担っているのか? モース(1872-1950)は、ポリネシア、メラネシア、北米から古代ローマ、ヒンドゥー等の古今東西の贈与体系を比較し、すべてを贈与し蕩尽する「ポトラッチ」など、その全体的社会的性格に迫る。「トラキア人における古代的な契約形態」「ギフト、ギフト」の二篇と、詳しい注を付す。

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  • ローマ諷刺詩集
    -
    「諷刺詩」と訳される「サトゥラ」は,もともと「ごた混ぜ」「寄せ集め」を意味したとされる.エンニウス,ルーキーリウス,ホラーティウスを経て,ペルシウス(34-62)とユウェナーリス(67?-138?)によって,このローマ文学固有のジャンルは豊かな結実を見た.ローマ帝政期・白銀時代の二大諷刺詩人の詩全篇を収録.

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  • ブッダの 真理のことば 感興のことば
    -
    『法句経』の名で知られる「真理のことば」(ダンマパダ)も、併収の「感興のことば」(ウダーナヴァルガ)も、ブッダの教えを集めたもので、人間そのものへの深い反省や生活の指針が、風格ある簡潔な句に表わされている。「ウダーナヴァルガ」とは、ブッダが感興をおぼえた時、ふと口にした言葉集の意味で、初めての完訳。

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  • ヴィヨンの妻・桜桃 他九篇
    NEW
    -
    1巻1,100円 (税込)
    「私たちは,生きていさえすればいいのよ」(「ヴィヨンの妻」)――戦後の新時代への幻滅の中に書かれた諸篇が語るのは,深い虚無か,あるいは救済の可能性か.表題作他「冬の花火」「薄明」「トカトントン」「家庭の幸福」等,昭和二一(一九四六)―二三年,作家の最晩年に発表された一一篇を収録.(注・解説=安藤宏)

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  • カラー版 インド・カレー紀行
    3.6
    カレーといえばインド.では,いつ,どこで,どうしてできたか,知っていますか.インドでは,どんなカレーを食べているのだろう.インド史研究の第一人者が,カレーライスの起源を探りながら,各地の特色あふれる料理を味わい,歴史と文化を語ります.バラエティにとむ料理の美しい写真に,本場カレーが食べたくなります.

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  • 教育再定義への試み
    NEW
    4.0
    人は生まれてから老いて死ぬまで,多くの人々と関わりながら自己教育をつづける.「いかに生きるか」という問いが,その営みをゆたかにする.いまこそ「教育」は,人々が人生の課題に立ち向かうときに支えとなるものとならねばならない──.自らの人生を真摯に振り返りつつ,教育の本来の姿を問う.(解説=芹沢俊介)

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  • 自省録
    5.0
    あたかも一万年も生きるかのように行動するな。生きているうちに、許されている間に、善き人たれ──ローマ皇帝でストア派の哲人マルクス・アウレーリウス(121-180)。多端な公務に東奔西走しつつ、透徹した目で自らを内省した記録は、古来、数知れぬ人々の心の糧となってきた。神谷美恵子の清冽な訳文に、新たな補注を加えた。(改版)

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  • アルベール・カミュ 生きることへの愛
    4.0
    世界の美しさと,人間の苦しみと――双方に忠実であろうとしつつ,生きる意味を探求し続けた作家,カミュ.『異邦人』『ペスト』をはじめとする作品は,時をこえて私たち自身の生をも映し出している.アルジェリアでの出生から不慮の死まで,生涯に沿ってテクストをよみとく.「不条理」の先に作家は何を見ていたのか?

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  • 完訳 グリム童話集 1
    -
    1~5巻924~1,221円 (税込)
    比較言語学・説話学の分野に偉大な足跡しるすグリム兄弟が、ドイツ各地で口から耳へと伝えられた昔話の数々をあまねく採録。児童文学の一大宝庫であり、民間伝承研究に不可欠の文献である。名訳をもって知られるこの金田訳は、一八五七年刊の原著決定版から削除された昔話をも数多く収録する。KHM番号を付記した。

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  • 社会的共通資本
    -
    ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を安定的に維持する―このことを可能にする社会的装置が「社会的共通資本」である。その考え方や役割を、経済学史のなかの位置づけ、農業、都市、医療、教育といった具体的テーマに即して明示。混乱と混迷の現代を切り拓く展望を開いていく、著者の思索の結晶。

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  • 歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア
    4.0
    歴代中国王朝が鋳造した数千億枚に上る銅銭.世界史上極めてユニークなこの小額通貨は,やがて海を越え,日本を含む中世東アジアの政治・経済・社会に大きなインパクトをもたらした.銅銭はなぜ,各国政府の保証なしに商取引の回路を成り立たせてきたのか.貨幣システムの歴史を解明してきた著者が,東アジア貨幣史の謎に迫る.

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  • 生きる意味
    3.9
    「ほんとうに悲惨なのは、誰もほしいものを手に入れていないということだ」──若者の暴力、増加する自殺者、行き迷う「いい子」たち。自分の欲しいものが分からず苦しむ私たちは、どうすれば「生きる意味」を見いだせるのか? 文化人類学者として世界を旅した著者が、自らの体験をふまえて熱く語る、骨太の生き方指南!

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  • ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光
    -
    ロシア革命,第二次世界大戦,スターリン独裁など激動の20世紀を生きた旧ソ連最大の作曲家ショスタコーヴィチ.その音楽は権力への迎合か,それとも密かな抵抗のメッセージか.没後五〇年,今なお激しい毀誉褒貶にさらされ,人びとを惹きつける音楽を作りあげた作曲家の人生の秘密に迫る,権力と芸術をめぐる人間ドラマ.

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  • 豊臣家の女たち
    -
    寧(北政所)と茶々(淀殿).現代の目は,この二人を秀吉の妻と愛妾と見て,あたかも対立したかのように捉えてきた.しかし実は,二人は連携して豊臣家を運営,大きく動く歴史の中で確かな役割を果たしていた.本書では,妻,母,姉・妹,養女,奥女中など,女たちの足跡をたどり,一夫多妻の豊臣家の真実に迫る.

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  • その情報、本当ですか? ネット時代のニュースの読み解き方
    3.5
    ネットやテレビを通して流される膨大な量のニュースや情報…。あふれる情報の中からフェイク(偽)ニュースや誤った情報に惑わされずに「事実」を読み取るにはどうすればよいのか。長年にわたってNHKの報道番組ディレクターとして報道にたずさわってきた著者が、報道のあり方やネット情報のしくみなどを論じながら情報の正しい読み取り方を伝える。

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  • フリードリヒ・シュレーゲル 断章集
    -
    1巻1,155円 (税込)
    「ロマンティックな文学のみがひとり無限であり,ひとり自由であり,そして詩人の恣意はいかなる法則の重圧も被らない」 Fr.シュレーゲル(1772-1829)が「イロニー」「反省」などを用いて既存の価値観を打破し,「共同哲学」の樹立を試みた断章群は,ロマン派のマニフェストとして,近代の批評的精神の幕開けを告げる.

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  • 善悪の彼岸
    -
    ニーチェはキリスト教的道徳のもとに、また民主主義政治のもとに「畜群」として生きつづけようとする人々に鉄槌を下す。彼にとって人間を平等化、矮小化して「畜群人間」に堕せしめるのはこれら既成の秩序や道徳であり、本来の哲学の課題は、まさにこの秩序・道徳に対する反対運動の提起でなければならなかった。一八八六年。

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  • 移民国家アメリカの歴史
    -
    アメリカ合衆国は「移民の国」──誰もが口にするこの国のかたちは、いかに形成され、どう変貌してきたのか。移民を近代世界のグローバルな人流のなかに位置づけ、また日本や中国などアジア系移民の歴史経験に着目して、アメリカ史をとらえなおす。トランプ政権下で揺れ動く〈いま〉を考えるためにも求められる、歴史的視座。

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  • ガンバとカワウソの冒険
    5.0
    ガンバと15ひきの仲間は、ゆくえ不明のネズミをたずねて、四の島に渡ります。探しあてたネズミのそばにいたのは、死に絶えたはずの2ひきのカワウソでした。凶暴な野犬と戦いながら、カワウソの仲間が生き残っているかもしれない伝説の河「豊かな流れ」をめざして冒険がはじまります。そこには、想像をこえる体験が…。

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  • 自由論
    -
    「本人の意向に反して権力を行使しても正当でありうるのは,他の人々への危害を防止するという目的での権力行使だけである」.大衆の画一的な世論やエリートの専制によって個人が圧殺される事態を憂慮したJ.S.ミル(一八〇六―一八七三)は,自由に対する干渉を限界づける原理を提示した.自由について考える際の最重要文献の明快な翻訳.

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  • 日本列島の誕生
    -
    日本列島誕生のシナリオは、まったく新しいものに書き換えられた。それは、深海での化石の研究とプレートテクトニクスに基づくダイナミックな地球観から生み出された。日本列島形成の謎に挑戦し、それを解きあかしてきた著者らの研究の歩みをたどりながら、劇的で知的興奮をさそう日本列島誕生の物語に読者を案内する。

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  • 家父長制と資本制 マルクス主義フェミニズムの地平
    -
    女性への抑圧はいったい何に由来するのか.著者は主婦・家事労働に着目しつつ,階級闘争でも性解放運動でも突破しえなかった,近代資本制社会に特有の女性抑圧構造を,理論的,歴史的に明快に論じてみせた.マルクス主義フェミニズムの立場を打ち出し,研究の新たな地平を拓いた記念碑的著作.

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  • 社会科学の方法 ヴェーバーとマルクス
    -
    自然現象とちがい、生きた人間の日々の営みを対象とする社会科学において、科学的認識は果して成り立つものだろうか。もし成り立つとすれば、どのような意味においてか。この問題に正面から取り組んだ典型的な事例としてマルクスとヴェーバーを取りあげ、両者の方法の比較検討の上に立って社会科学の今後の方向を問う。

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  • 第五 折々のうた
    -
    古今の詩句を借りて,それらをあるゆるやかな連結方法によってつなぎとめながら,全体として一枚の大きな言葉の織物ができ上がるように,それらを編んでみたい――.詩人の企ては朝日新聞コラムが次々に新書に編まれることによって果たされ,広範な読者に迎えられている.本書はその五枚目の「織物」.一九八五年一年間の新聞連載に加筆.

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  • 第四 折々のうた
    -
    一九七九年から「朝日新聞」の一角を占め始めた小さなコラム「折々のうた」.それはたちまち大反響をよんだが,筆者の企てた〈日本詩歌の常識づくり〉は,新書という形をとって実を結びつつある.広く親しまれている俳句・短歌から知られざる歌謡・川柳・現代詩まで,多彩な作品の心を伝えるシリーズ.一九八四年三月まで一年分を収める.

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  • 第六 折々のうた
    -
    一九七九年一月,朝日新聞の一角を占め始めたコラムは短い中断をはさみながら続き,一九八六年末には二○○○回を越えた.ことばの狩人たる筆者による,これは壮大な偉業といえよう.加筆をほどこして編まれる新書の六冊目は,一九八六年の一年分を収録.「あとがき」には,ヨーロッパ知識人の強い関心も紹介.

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  • 孔子
    3.0
    孔子の言葉を書き残した論語は、二千数百年たった今も多くの人びとに読みつがれている。なぜ、こんなにも広くかつ長く読まれたのだろうか。春秋末期の都市国家から領土国家への推移と孔子の思想的発展を照応させながら、古代アジアが生み出した「偉大な啓蒙家」――学者、思想家、教師および政治家としての孔子の全貌を再現する。

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  • 功利主義
    -
    最大多数の最大幸福をめざす功利主義は,目先の快楽追求に満足しないソクラテスの有徳な生き方と両立する.人間生活全般の根本原理として,個人や社会が正義とともに個性や人類愛を尊重するよう後押しする功利主義のあり方を追究したJ..S.ミルの円熟期の著作(初版一八六三年).『論理学体系』の関連部分も併せて収録.

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  • ペンテジレーア
    NEW
    -
    彼女が斃れたのは,あまりに力強く咲き誇ったから! ――掟により,戦で負かした男としか結ばれぬアマツォーネの女王ペンテジレーア.戦場で英雄アキレスと相まみえ,愛と誇りが激しく衝突する.受け身でない愛を貫こうとする彼女だが,二人の思いはすれ違い,破滅へと向かってゆく.鬼才クライストが描く壮絶な悲劇.新訳.

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  • お菓子でたどるフランス史
    -
    世界一の国になるには,素敵なお菓子が欠かせない!と考え,その甘い武器を磨いてきた国,フランス.ジャンヌ・ダルクやマリー・アントワネットが食べたのはどんなお菓子? 歴史を変えた伝説のパティシエとは? あの文豪もスイーツ男子だった? お菓子の由来も盛りだくさん! 歴史もしっかり学べる,華麗であま~いフランス史.

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  • マルクス 資本論 1
    -
    マルクスが自ら生涯の事業と呼んだ『資本論』。レーニンが“現世紀最大の政治経済学上の著作”と呼んだように、近代資本主義社会の経済的運動法則を徹底的に究明して、経済学を“革命”し、また人間社会に対する見解に完全な変革をもたらして、社会主義を科学的軌道に乗せた不朽の名著。ディーツ版による改訳。

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  • ゲーム理論入門の入門
    -
    ゲーム理論とは、ある種の意思決定を人間が行った結果、何が起きるかを予測する理論だ。と言うと何やら難しげに聞こえるかもしれないが、実は単純明快、初学者でもすぐ使いこなせる理論なのだ。相手の出方をどう読むか。経済問題の分析だけでなく、ビジネスの戦略決定にも必須の基礎知識を、新進気鋭の理論家が解説する。

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  • 善の研究
    -
    真の実在とは何か、善とは何か、宗教とは、神とは何か――。主観と客観が分かたれる前の「純粋経験」を手がかりに、人間存在に関する根本的な問いを考え抜いた西田幾多郎(1870-1945)。東洋の伝統を踏まえ、西洋的思考の枠組自体をも考察対象とした本書は、以後百余年、日本の哲学の座標軸であり続ける。改版(注解・解説=藤田正勝)

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  • 白鯨 上
    5.0
    1~3巻1,276~1,364円 (税込)
    巨大な白い鯨〈モービィ・ディック〉をめぐって繰り広げられる、アメリカの作家メルヴィル(1819―1891)の最高傑作。本書は海洋冒険小説の枠組みに納まりきらない、法外なスケールとスタイルを誇る、象徴性に満ちあふれた「知的ごった煮」であり、およそ鯨に関することは何もかも盛り込んだ「鯨の百科全書」でもある。新訳(全3冊)

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  • クリスマス・キャロル
    -
    クリスマス・イヴの夜,けちで気むずかしいスクルージの前に現れた3人の幽霊は,過去・現在・未来を見せてくれたのですが….19世紀イギリスの作家ディケンズによる古典的作品.

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  • ドリトル先生の郵便局
    -
    寒い冬のイギリスを脱出、ドリトル先生は動物たちと再びアフリカに出かけてファンティポ王国の郵政大臣になります。ツバメたちを使った小鳥郵便局は、世界でいちばん早い郵便として大成功。そして動物の通信教育も始まりますが、ある日、太古のカメから手紙が届くと、先生はさっそくカメに会いに秘密の湖に出かけてゆきます。

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  • 藤原摂関家の誕生 皇位継承と貴族社会
    3.0
    死の床に就いた桓武天皇.安定した皇位継承を願う彼の“遺言”は,歴史を大きく動かした.ポスト桓武の時代,血なまぐさい事件が起こるなか,藤原北家は幸運を引きつけ,類い稀な才覚と政治的嗅覚を持つ者たちが,天皇家との関係を深めてゆく.藤原道長「望月の歌」をさかのぼること一五〇年,藤原摂関家はこうして生まれた.

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  • 月の満ち欠け
    3.8
    1巻935円 (税込)
    あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。

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  • アインシュタイン 一般相対性理論
    -
    特殊相対性理論の提唱後,アインシュタイン(一八七九-一九五五)は,自然法則の時空的記述について,より一般的な枠組みを与えるべく思考を重ねた.本書は,彼が一般相対性理論を着想し,その定式化を完了するまでに発表した論文のうち六篇を精選する.思索の流れ,試行錯誤,困難を克服する鍵となったアイデアが浮き彫りになる.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • クマのプーさん
    4.3
    イギリスの詩人が幼い息子のために書いた楽しいファンタジー.クリストファー・ロビンが,クマのプーさんやコブタなど,大好きなおもちゃの動物たちとくり広げるゆかいなお話.

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  • 構造災  科学技術社会に潜む危機
    3.3
    「人災」とされる福島原発事故。「人災」対「天災」という分類は、未曾有の大災害の真実を尽くしきれているだろうか。本書は、戦前から連綿と続く、日本社会に根をおろした「構造」にあえて眼を向ける。その「構造」から、科学技術と社会のあいだの危機のメカニズムを解明する。そして、問題克服の道筋をさぐる。

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  • 日本の就活 新卒一括採用は「悪」なのか
    NEW
    -
    何社にもエントリーシートを提出し,厳しい面接を繰り返し,ひたすら内定を追い求める.この就職戦線には学歴フィルターにオワハラ,学業の阻害といった様々な問題が山積みだ.財界も学者もその原因は「新卒一括採用」にあるという.しかし本当にそうなのか? 就活の現実を直視し,労働社会の根幹にメスを入れる.

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