作品一覧

  • 人びとの社会戦争 日本はなぜ戦争への道を歩んだのか
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    1巻4,730円 (税込)
    近代化を成し遂げた大正期以降,解放と引締めをめぐる「戦い」が,人びとの日常のなかで激化し,ついには本当の戦争へと至るまでを描く.軍部が起こした戦争に巻き込まれた国民という視点からは抜け落ちる,人びとの「社会戦争」のダイナミズムから近現代日本の実像を追う.大佛次郎論壇賞,毎日出版文化賞受賞者の渾身の大作.

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  • 人びとのなかの冷戦世界 想像が現実となるとき
    4.0
    1巻5,500円 (税込)
    冷戦とは何だったのか.大国同士の駆け引きや政治リーダーを主人公とする従来の物語とは一線を画し,無数の名もなき人びとの日常的な想像と行為の連鎖と,現実政治との影響関係から冷戦初期の歴史を描く.恐怖,不安,敵意,憎悪,願望……現実は人びとにどう想像され,それは増幅拡散してどのように新しい現実を生み出していったのか.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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ユーザーレビュー

  • 人びとのなかの冷戦世界 想像が現実となるとき

    Posted by ブクログ

    今まさにウクライナにロシアが侵入して残虐な戦争が行われている渦中で読んだ。
    第二次世界大戦直後の「冷戦」構造が形成される過程を独特の視点から洞察する大作である。
    民族や国家そして政策を主導するリーダーと民衆の生活や思考、そうした歴史の捉え方そのものを考えさせられる。
    「冷戦世界の本当の対立、本当の分断線は、東西陣営の間にあったというよりも、むしろそれぞれの社会の内側にあったのではないだろうか、そして、それらを乗り切るために、つまり社会内部での秩序と調和を保つために、グローバル冷戦という想像上の現実が必要とされたのではないだろうか」という序章での一文が象徴的。

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    2022年04月11日
  • 人びとのなかの冷戦世界 想像が現実となるとき

    Posted by ブクログ

    本書は、冷戦とりわけ朝鮮戦争の勃発により「現実味を帯びてきた冷戦」が1950年前後の各国で大きなバックラッシュを生んだことは、指導者や政治家の影響は限定的で実は普通の市民(草の根社会保守)が起こした現象である、という新説を唱えるもの。この説が適用されるのは第二次世界対戦において被害のあった国々、具体的にはアメリカ、日本、ヨーロッパ、中国、フィリピン等になる。市民たちは「共産主義の脅威」を言い訳に、戦中台頭した女性労働者(銃後の勤労として)、異人種国民(兵士として戦った)、抑圧からの解放者(各地の元植民地原住民・農地解放された小作・社会運動家)等を押さえつける手段とした。為政者側はむしろ行き過ぎ

    1
    2025年03月08日

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