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Posted by ブクログ
今まさにウクライナにロシアが侵入して残虐な戦争が行われている渦中で読んだ。
第二次世界大戦直後の「冷戦」構造が形成される過程を独特の視点から洞察する大作である。
民族や国家そして政策を主導するリーダーと民衆の生活や思考、そうした歴史の捉え方そのものを考えさせられる。
「冷戦世界の本当の対立、本当の分断線は、東西陣営の間にあったというよりも、むしろそれぞれの社会の内側にあったのではないだろうか、そして、それらを乗り切るために、つまり社会内部での秩序と調和を保つために、グローバル冷戦という想像上の現実が必要とされたのではないだろうか」という序章での一文が象徴的。