益田肇の作品一覧
「益田肇」の「人びとの社会戦争 日本はなぜ戦争への道を歩んだのか」「人びとのなかの冷戦世界 想像が現実となるとき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「益田肇」の「人びとの社会戦争 日本はなぜ戦争への道を歩んだのか」「人びとのなかの冷戦世界 想像が現実となるとき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
昨年の戦後80年というモーメントでは日本が行った戦争についての書籍に数々巡り合い集中して読んできました。そのどれもが興味深く、また現在を考えるための視点を与えてくれました。80年という時間はたまたまの8回目のディケイド、というだけですが、それは日中戦争から太平洋戦争までの出来事を冷静に分析するための資料を蓄積し研究者を育成するために必要な期間だったのかもしれないと思っています。同時にこの社会から戦争の記憶を持つ人々が去っていくタイミングでもあります。ある種、今しかない現在性がこのテーマ関連の書籍の充実に繋がっているのではないでしょうか。本書はその中でも非常に大きなインパクトを持っていました。あ
Posted by ブクログ
本当に本当に面白い。めちゃくちゃ勉強になった。
「なぜ日本は戦争への道を選んだのか」というポピュラーすぎる問いに、名もなき無数の民衆の立場から答えると、こんなに違った風景が見えるなんて。ものすごく知的に興奮し、感動した。
同時に、当時の戦争への道筋は今の時代にリンクするところもありすぎて読んでいて怖くなった。
同じ轍を踏まないようにすればどうしたらいいんだろう、それには当時のメカニズムをしかと理解することが大事なんじゃないか、そんなふうに思いながら読んだ。
本書では、大正期以降を「解放の時代」と「引き締めの時代」のせめぎ合いとしてとらえ、それぞれの担い手の文化的なぶつかり合いを「社会戦争」と
Posted by ブクログ
「解放/自由/個人」を求める人びとと「引き締め/秩序/一体感」を求める人びとのせめぎ合い(著者の言う「社会戦争」)という視点で20世紀前半の日本史を描き直す試み。そのために紹介される膨大な一時史料がどれも面白く臨場感がある。二段組で574頁の大部だが苦もなく読める。個人の多様性を重んじる立場と世間の中で己の分をわきまえることを重んじる立場は、近世•近代以降のどの時代でもどの地域でもせめぎ合ってきたようで、今日世界中で起きている多様性を巡る対立もその一つに過ぎないのかもしれない。これからしばらくは世界的に「引き締め」優位の時代になるのだろうか。その次にまた「解放」優位の時代が来るにしても、なんと
Posted by ブクログ
今まさにウクライナにロシアが侵入して残虐な戦争が行われている渦中で読んだ。
第二次世界大戦直後の「冷戦」構造が形成される過程を独特の視点から洞察する大作である。
民族や国家そして政策を主導するリーダーと民衆の生活や思考、そうした歴史の捉え方そのものを考えさせられる。
「冷戦世界の本当の対立、本当の分断線は、東西陣営の間にあったというよりも、むしろそれぞれの社会の内側にあったのではないだろうか、そして、それらを乗り切るために、つまり社会内部での秩序と調和を保つために、グローバル冷戦という想像上の現実が必要とされたのではないだろうか」という序章での一文が象徴的。