阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

726円 (税込)

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人が人を食うという妄想にとりつかれた「狂人日記」の「おれ」、貧しい日雇い農民でどんなに馬鹿にされても「精神的勝利法」によって意気軒昂たる阿Q。表題二作とも辛亥革命前後の時代を背景に、妄想者の意識・行動をたどりながら、中国社会の欺瞞性を鋭くえぐり出す。魯迅最初の作品集『吶喊』の全訳。

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阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月31日

    学生時代教科書に載ってたいくつかの短編以外も急に気になって、初めて自分から魯迅の一冊を読んだ。
    魯迅先生は僕の最も尊敬している人間の1人で、10年前仕事で仙台に行った時も、魯迅がかつて留学した時使っていた教室を見学したり、当時使用していたノート(確か)や成績簿の展示を見たりしたくらい。勉強が嫌いだっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月13日

    阿Qの最期は自業自得である。一族の抗争など当時の人々の考え方や社会の雰囲気が短い小説の中に凝縮されておりそこが興味深い点であった。

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    Posted by ブクログ 2017年07月19日

    この歳になるまで魯迅を読まずに来てしまったのですが、勿体ぶらずにさっさと読んでおくべきだった。こういう世界であったか、まさに近代文学。著名な表題作のほか、「故郷」のラスト1行が心を打ちました。

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    Posted by ブクログ 2016年01月11日

    魯迅はJ.ジョイスのダブリナーズを読んでいたのだろうか?ダブリナーズが世に出たのは1915年。一方でこの本に収められた短編のうち最初となる「狂人日記」発表は1918年。

    ダブリナーズは短編15編から成り、幼年、思春期、成人、老年といったあらゆる階層のダブリン人を題材とし、人間の欲望や宗教観など、目...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月22日

    ・狂人日記…よくこれほど狂人心理を精緻に洞察し入り込めるなあ。「孔乙己」なんか憎めないし勿体ない哀れな人間。こんな人、いる。序章で書かれている寂寞感をまさに感じる作品。「明日」は号泣した。読み終わった時の息苦しさ、本当に現実に宝児が死んでしまった悲しみで打ちひしがれる母親の姿、そこにいる登場人物すべ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月05日

     順序からいうと「狂人日記」が先で「阿Q正伝」が後だ。自序を除いて14篇の短篇集である。

     中国社会に蔓延している病根は「馬々虎々」(マーマーフーフー)、一言で言うなら「いい加減」「どうでも良い」といった態度のことだそうだ。魯迅はこれに日本留学中に気が付き、それまでの医学を止め文学に転向し、「馬々...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月31日

    1900年代初頭の中国の社会情勢がよく読み取れるような本だった。
    中国史には詳しくないが、それでもどのような背景でこの短編・中篇小説が書かれているか、背景が思い浮かぶ描写が所々に見られた。
    少し言葉が難しいところもあるが、注釈も書かれているので読み進めやすい本。

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    Posted by ブクログ 2023年02月09日

    じぶんの書物とその発露のことを吶喊!と言える覚悟よ〜
    まあなんてことなく、寂しさから、とか、あることをなんとなく書きました、とか言ってるけどほんとうに心決めてないとできないことよね、かっこいい

    文章もかっこいい、逃げてないかんじがある

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    Posted by ブクログ 2022年11月03日

    清朝末期の貧窮知識人(?)を描き出す短編

    ■孔乙己
     官僚身分であることを示す官服(すでにボロボロになっている)を着てツケで呑む。そのうちツケも通らなくなり…


    ■風波

    村の知識人
    本を振りかざして三国志の人物批評をする

    “趙七爺は隣村の茂源酒店の主人である。五里四方の内ではたった一人の図抜...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月09日

    岩波文庫 
    魯迅 「 吶喊 」 解説 竹内好

    愚民の精神を改造するには、医学でなく文芸だと宣言した「自序」に始まる短編集。苦労人 魯迅の雄叫びと皮肉といったところ


    儒教道徳が人を生きづらくすることを人喰いに喩えた「 狂人日記 」〜ラストシーンは、仁義道徳をまだ知らない子供に将来を託したという...続きを読む

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