阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

858円 (税込)

4pt

人が人を食うという妄想にとりつかれた「狂人日記」の「おれ」、貧しい日雇い農民でどんなに馬鹿にされても「精神的勝利法」によって意気軒昂たる阿Q。表題二作とも辛亥革命前後の時代を背景に、妄想者の意識・行動をたどりながら、中国社会の欺瞞性を鋭くえぐり出す。魯迅最初の作品集『吶喊』の全訳。

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阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    阿Q正伝と狂人日記だけ
    高校の授業の文学史って全然作品の中身に触れないけど、実際に読んで解説される授業があったとしたら、もっと多くの人が文学に興味持つようになるんだろうな
    時代背景知ってると近代文学がもっともっと面白くなる、でも時代背景知ってないと面白くないかも

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    学生時代教科書に載ってたいくつかの短編以外も急に気になって、初めて自分から魯迅の一冊を読んだ。
    魯迅先生は僕の最も尊敬している人間の1人で、10年前仕事で仙台に行った時も、魯迅がかつて留学した時使っていた教室を見学したり、当時使用していたノート(確か)や成績簿の展示を見たりしたくらい。勉強が嫌いだっ

    0
    2023年07月31日

    Posted by ブクログ

    阿Qの最期は自業自得である。一族の抗争など当時の人々の考え方や社会の雰囲気が短い小説の中に凝縮されておりそこが興味深い点であった。

    0
    2022年02月13日

    Posted by ブクログ

    この歳になるまで魯迅を読まずに来てしまったのですが、勿体ぶらずにさっさと読んでおくべきだった。こういう世界であったか、まさに近代文学。著名な表題作のほか、「故郷」のラスト1行が心を打ちました。

    0
    2017年07月19日

    Posted by ブクログ

    魯迅はJ.ジョイスのダブリナーズを読んでいたのだろうか?ダブリナーズが世に出たのは1915年。一方でこの本に収められた短編のうち最初となる「狂人日記」発表は1918年。

    ダブリナーズは短編15編から成り、幼年、思春期、成人、老年といったあらゆる階層のダブリン人を題材とし、人間の欲望や宗教観など、目

    0
    2018年12月13日

    Posted by ブクログ

    ・狂人日記…よくこれほど狂人心理を精緻に洞察し入り込めるなあ。「孔乙己」なんか憎めないし勿体ない哀れな人間。こんな人、いる。序章で書かれている寂寞感をまさに感じる作品。「明日」は号泣した。読み終わった時の息苦しさ、本当に現実に宝児が死んでしまった悲しみで打ちひしがれる母親の姿、そこにいる登場人物すべ

    0
    2015年08月22日

    Posted by ブクログ

     順序からいうと「狂人日記」が先で「阿Q正伝」が後だ。自序を除いて14篇の短篇集である。

     中国社会に蔓延している病根は「馬々虎々」(マーマーフーフー)、一言で言うなら「いい加減」「どうでも良い」といった態度のことだそうだ。魯迅はこれに日本留学中に気が付き、それまでの医学を止め文学に転向し、「馬々

    0
    2012年11月05日

    Posted by ブクログ

    中国史に詳しくないため、肝心の阿Q正伝を読解しきれない。でも面白い。訳註が詳しくて助かった。
    「小さな出来事」が好き。太宰治の「黄金風景」をなんとなく思い出した。

    0
    2025年10月22日

    Posted by ブクログ

    中学生の時に読んだ「故郷」に惹かれて、大人になって改めて読んでみた。
    今だからこそわかる魯迅の熱さがたまらない。
    小説にこれだけ作者が見える作品って凄いと思う。
    命をかけて書いた歴史的小説だからこそ、今なお読まれているんだな。

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    高校の頃に読んだ故郷や、初めて読んだ阿Q正伝など多くの魯迅の作品が盛り込まれた書籍。故郷は魯迅のバックグラウンドを学んだ上で読むと感じ方が大きく変わった。

    0
    2025年07月06日

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