「むなしさ」の味わい方

「むなしさ」の味わい方

1,012円 (税込)

5pt

4.2

自分の人生に意味はあるのか,自分に存在価値はあるのか….誰にでも訪れる「むなしさ」.便利さや快適さを追求する現代では,その感覚は無駄とされてしまう.しかし,ため息をつきながらも,それを味わうことができれば,心はもっと豊かになるかもしれない.「心の空洞」の正体を探り,それとともにどう生きるかを考える.

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「むなしさ」の味わい方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月16日

    【目次】
    序章「むなしさ」という感覚
    第1章「喪失」を喪失した時代に
    第2章「むなしさ」はどこからー心の発達からみる
    第3章「間」は簡単には埋まらないー幻滅という体験
    第4章「むなしさ」はすまないー白黒思考と「心の沼」
    第5章「むなしさ」を味わう
    おわりにー悲しみは言葉にならない
    あとがき

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    Posted by ブクログ 2024年04月25日

    フォーク・クルセダーズのメンバーでありながら、精神科医で白鴎大学の学長でもある著者が、むなしさについて、さまざまな角度から論じている。
    加藤和彦氏の自死を止められなかった後悔やむなしさから、この本が書かれたのではと推察する。
    その気持ちを普遍的なものへと昇華し、むなしさを感じている全ての人に、それで...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月17日

    むなしさは外的にも内的にも起きることだと改めて分かりました。裏切られたいときのむなしさやせつなさが嫌だから、私は最初から期待をしてないのかもしれないなぁと思いました。はっきりした感情ではないと読んで思ったので、ゆっくりと、時にはスペースにそっと置いておきながら向き合っていきたいです。

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    Posted by ブクログ 2024年04月04日

    どうして読もうと思ったのか思い出せないですが、ほぼ毎日コツコツ読んで読み終えました。
    自分が立ち止まってしまった根本が見えてきました。
    そして自分を客観視することは、自分を見失わないためにも必要だということを改めて考えさせられました。

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    Posted by ブクログ 2024年03月28日

    忙しすぎる現代では「むなしさ」を感じる間もなく、「むなしさ」を悪いものとして捉えるが、「むなしさ」の効用を氏の専門である、精神分析学と、日本語臨床で解き明かす詩的な書であった。ネガティブ・ケイパビリティに通じる考察であったが、この件については全く触れられていなかった。ただ通底として流れているテーマは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月22日

    人間は生まれて生きていく過程で、常に心のどこかに「むなしさ」という心の影が佇み居座る。それを自覚するかどうか、ないものとして扱うかどうかは、個人の洗濯。じっとその存在に耐え、味わう。「沼」に留まることによって、創造が生まれる。そのために白黒でない中間領域を抱える心の器を持ちたい。そのために日々精進し...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    書店の書評コーナーにて。

    「むなしさ」は「す(澄)まない」。
    心の隙間、穴に「むなしさ」が入り込んだ時、私たちは急いで埋めようとする。現代は「間」に耐えられない仕組みになっている。容易に「間」が「魔」になる時代。
    むなしさは、すまないものだとあきらめて、心の底に住まわせる。むなしさを、時間をかけて...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    読んだあとどっとむなしさに襲われた。
    柔らかい文体でむなしさを感じる自分を愛してほしいと繰り返し言われているようで、感じたくないと抑圧していたむなしさが、受け止めてほしいと湧き出てきたのだと思う。
    漢字の成り立ちや、読み方が同じものの共通点とか、興味があるようで知る機会がなかったから読んでいて面白か...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年03月06日

    我々はむなしさから逃れることはできない。だから、むなしさを抱え、味わうことが大事。
    北山先生の仰っていることはわからなくはないが、むなしさを味わえるようになるのは簡単なことではないと思われる。どうやったら味わえるようになるのか、今のところ、自分の中に答えは見いだせていない。
    また、読後の印象として、...続きを読む

    0

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