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Posted by ブクログ 2024年04月25日
フォーク・クルセダーズのメンバーでありながら、精神科医で白鴎大学の学長でもある著者が、むなしさについて、さまざまな角度から論じている。
加藤和彦氏の自死を止められなかった後悔やむなしさから、この本が書かれたのではと推察する。
その気持ちを普遍的なものへと昇華し、むなしさを感じている全ての人に、それで...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月28日
忙しすぎる現代では「むなしさ」を感じる間もなく、「むなしさ」を悪いものとして捉えるが、「むなしさ」の効用を氏の専門である、精神分析学と、日本語臨床で解き明かす詩的な書であった。ネガティブ・ケイパビリティに通じる考察であったが、この件については全く触れられていなかった。ただ通底として流れているテーマは...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月22日
人間は生まれて生きていく過程で、常に心のどこかに「むなしさ」という心の影が佇み居座る。それを自覚するかどうか、ないものとして扱うかどうかは、個人の洗濯。じっとその存在に耐え、味わう。「沼」に留まることによって、創造が生まれる。そのために白黒でない中間領域を抱える心の器を持ちたい。そのために日々精進し...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月17日
書店の書評コーナーにて。
「むなしさ」は「す(澄)まない」。
心の隙間、穴に「むなしさ」が入り込んだ時、私たちは急いで埋めようとする。現代は「間」に耐えられない仕組みになっている。容易に「間」が「魔」になる時代。
むなしさは、すまないものだとあきらめて、心の底に住まわせる。むなしさを、時間をかけて...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月23日
読んだあとどっとむなしさに襲われた。
柔らかい文体でむなしさを感じる自分を愛してほしいと繰り返し言われているようで、感じたくないと抑圧していたむなしさが、受け止めてほしいと湧き出てきたのだと思う。
漢字の成り立ちや、読み方が同じものの共通点とか、興味があるようで知る機会がなかったから読んでいて面白か...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月06日
我々はむなしさから逃れることはできない。だから、むなしさを抱え、味わうことが大事。
北山先生の仰っていることはわからなくはないが、むなしさを味わえるようになるのは簡単なことではないと思われる。どうやったら味わえるようになるのか、今のところ、自分の中に答えは見いだせていない。
また、読後の印象として、...続きを読む
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