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Posted by ブクログ
勝手にラブ&リスペクトの岸さん。
数年前に『断片的なものの社会学』を読んでヒンヒン泣いて、完全に心を奪われた。
以降この本は折を見て知人友人に配り歩いている。
わたし自身、社会学に馴染みがあるわけではないから読んでいてよくわからない部分もいまだに多いのだけれど、それでも岸さんへの飽くなき興味から著書を片っ端から読み続けている(『所有とは何か-ヒト・社会・資本主義の根源』だけ難し過ぎて頓挫してしまった)。
『東京の生活史』刊行記念トークイベントでは直接お会いして少し会話させていただくことも叶い、話す内容も顔もフォルムも声も何もかもが素敵過ぎてズキューンってなったその思い出を今もずっと大切にしている。
そんな岸さんの最新作である『調査する人生』は、長年にわたって岸さんと親交のある社会学者の方々との対談を収めたものである。
打越正行さん『ヤンキーと地元』
齋藤直子さん『結婚差別の社会学』
丸山里美さん『女性ホームレスとして生きる』
石岡丈昇さん『ローカルボクサーと貧困世界』
上間陽子さん『裸足で逃げる』
朴沙羅さん『家(チペ)の歴史を書く』
岸さんのあれこれを通じて全員お名前は知っていたけれど、著書を読んだことがあるのは丸山さんと上間さん(『海をあげる』)だけ。
対談を読んだらみなさんの気合いというか覚悟というか、それぞれが背負い立つものへの強い想いをひしひしと感じて、尊敬の念を抱いた。
まずは以前から気になっていた上間さんの『裸足で逃げる』を読んだ。
感想は別で書いた。本当にすごい本だった。
『調査する人生』の帯には、「人生をかけて、相手の人生を聞く」と書いてある。
本当にその通りのことをしていると感じた。
社会学ガチ勢。
本当にかっこいい。
上間さん以外の方々の著書も、また、対談の中で何度か言及されていた『ハマータウンの野郎ども』も、いつか読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
社会学、生活史、エスノグラフィー。人の生活、声、ヴォイスからしか見えてこない、わからないものが確かにある。
昔働いていた職場で、沖縄出身の人がいた。基本的には明るい青年だったが、ある時から確実に目が死んでいた。そうしてふっと会社を辞めていった。岸先生の話の一部を読んで「そういうことだったのかもしれない」とも思う。
部落問題やヤンキーと地元、暴走族や日雇いの建築現場など、様々な生活を文字通り人生をかけて体当たり?で話を聴いてきた方達の話。リアリティがありすぎてすぐには消化出来ない感じがまた頁をめくらせる。
本を読むことは、自分以外の誰かの、もう一つの人生や生活を追体験することとある意味では同義であると考えている。
ルポ、ノンフィクションを読むことを通じてどういった体験をするのか?
想像力の外にあるリアリティというか、存在することは認知しているけれど、よくわからなかったり、怖くて避けて通ってきた部分もある。例えば学校のヤンキー達の集まりや、コギャル達の遊び相手がどこかの大学生だったりだとか。
何か流れでヤンキーの先輩の家に連れられて煙草を吸わせられたりシンナーを吸わせられたりして怖かったなぁ。
そこではもう何も言えない、ただただ時間が過ぎて解放されるのを待つだけだった。
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