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2022年5月に、日本復帰50年を迎えた沖縄。これを節目として、沖縄の歴史とともに生きてきた人々の来し方を聞き取って文章に残そう、という沖縄タイムス社の企画が結実したのが本書である。沖縄タイムス紙上での募集に応えた「聞き手」たちが、それぞれ思い思いの「語り手」を選び、その人生を聞き取って生活史として仕上げた。紙上に、およそ半年以上にわたって連載された85篇に加え、新聞には掲載しなかった15篇を合わせた、計100篇の生活史がここにまとめられている。巻頭と巻末にはそれぞれ、監修者のまえがき、あとがきを収録する。「私は本書のどの語りの、どの部分を読んでも、深い感慨と感動をおぼえます。ここには語り手たちが経験した「沖縄の戦後」が、確かに存在するのです」(岸政彦、まえがきより)「数多くの沖縄の人たちから聞き取りしてきたにもかかわらず、庶民の生活の奥深くに分け入り、心の襞に触れるところまでは、聞き取りはしていなかったか、と思わざるを得ない語りにも出会えました」(石原昌家、あとがきより)
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年08月01日
2021年12月から「沖縄タイムス」で始まった
「沖縄の生活史」プロジェクト。それは、現代の伝承。
100名の聞き手が100名の語り手から聞いた、生活史の数々。
・はじめに 岸政彦 ・おわりに 石原昌家
100通りの沖縄生活史は、実際に体験した人々の経験と記憶。
一人につき1万字の飾らぬ言葉には...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月28日
ひとりひとりのページ数はさほど多くはないが、それが100人分集まった本自体の物理的な重量と内容が手首と心にずっしり響いた。過酷な体験ばかりではなく、戦争マラリアのこと、生きるための知恵や工夫、沖縄の歴史や家族の大切な記憶。
その時その時を必死に生きてこられた方々の証言を聞き取り共有してくださりありが...続きを読む
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