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突如自由を奪われ,独裁体制下で生きた二四年.北朝鮮からの「帰国」を後押ししたのは,現地に暮らすある人の言葉だった――.私はなぜ拉致されたのか.「マインドコントロール」「革命教育」の現実は.国家に生を翻弄された当事者自らが未解決事件の本質をえがく.重層的な人権問題として拉致を捉えなおす決定版.
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Posted by ブクログ
私の地元新潟の拉致被害当事者の蓮池薫さんによる、いまだからこそ伝えるべきと取り組んだ、自身の体験と拉致された後、どんな生活をしていたのかを回想を交えながら書き記した本です。 拉致されていた時の心境が赤裸々に綴られていて、奪われた年数を考えると悔しさは今も消えていないでしょう。 私の幼少期、おじが刑事...続きを読むをしていたこともあり、人攫いが起きているとか、海岸に子供だけで近づくなとか、物騒な事を言われて注意された記憶を思い出します。 未だ帰国の叶わない方々がいて、風化をさせてはいけないのに、報道されることも減ってきている状況なので、この本を是非中学、高校の教育資料として使って頂きたいと感じました。
何もかもが想像を絶する。こんな事があってよいのか。何らかの崇高な目的のために、緻密な計画を以てなされたものでなく、場当たり的な思い付きに近い犯罪だったことが、更に怒りを掻き立てる。こんな国と絶対に取引(ディール)などしてはならない。 それにしても蓮池さんは物事を深く考えられていることがよくわかる。聡...続きを読む明さが伝わる文章で、非常に読みやすい。
彼の言う通り、拉致は政治問題として使われてきた感が強いが、これは不当にも人権が蹂躙されたということこそ本質だ。 蓮池薫さんが長い年月をよく耐えて、子どももともに自分の国で暮らすことができていることを心から喜びたい。 それにしても北朝鮮側が犯した拉致が、理由も経緯もたいへん杜撰なものであったことを知り...続きを読む呆れた。 残る人たちもみんな帰国させてほしいと強く思う。
大学生で北朝鮮に拉致されてからの生活を克明に綴る。 思想教育をし、スパイにしようとした?完璧な日本語を使える朝鮮人スパイの養成に加担させようとした? 日本に帰国するまで、蓮池さんたちは、どこまで当時の日本の情報を知っていたのか? なぜ子どもを置いて日本に帰国する決断をしたのか? さまざまな疑問が、一...続きを読むつ一つ解き明かされていく。古希に近い年齢となった著者が、今書いておかなければ…と思ったという。書いておいてくれて、ありがとうと思う。 未だ帰国でない拉致被害者たちにも、光が当たることを願う。
論理ではなく軍事に頼る北朝鮮に対してさえも、事実を積み重ね、人権侵害の解消に取り組むことは平和国家、国民としての責務であろう。
北朝鮮の拉致問題。関心が高かった訳ではなく、5人の日本人が帰国できていた事実すら、知らなかった。 実家に帰ったら、たまたま母が買ってきて、拉致された方が書いた本ということで興味を引かれて読みました。 暗闇の中、いきなり殴られて袋詰めにされて拉致される(連れ去られる)ことの恐怖、理不尽さ。 北に渡...続きを読むったが最後、監視下におかれ、生殺与奪の権を握られ、先が見えない中、「上層部」のさじ加減で運命が決まるんだ、と衝撃的でした。 拉致して洗脳して、対日本のスパイに仕立てるための拉致。日本人になりすます為の拉致。。 もし私が不意に連れ去られるような事態に直面したら、どう対処すべきか…? 反抗せず従順に振る舞うのが無難か。隙をみて逃げて捕まって、もっと酷い目に遭うのは嫌だなあ、、 筆者が、北に滞在中、日本に帰る望みは絶っていたけど、その時々を懸命に生きておられたことが心に沁みた。 結婚して子供ができて、その子をスパイにされないために、日本語は教えなかったこと、不当な差別を受けないために、日本人であることは伏せていたこと。 非常事態には、日本人としてのアイデンティティよりも、家族の安全が望まれる。 どんな過酷な環境に置かれても、よく考えて最善を尽くし、命を繋ぎたい。 日本には、ほんの1週間の滞在のつもりで帰還したというのも印象的だった。 (まだ北に居て、相手の支配下にある時に、本音で語れるはずもないけど。。) …マインドコントロールっていうのは、本人が自覚出来るのは、そこから抜け出せた後なんだ。 ご家族が、北に渡ることを拒んで被害者の日本への帰還を求めたのは、とても大事なことだった。 子どもたちが、後に無事に日本に帰れたことも調べて知り、安堵した。 まだ帰還できていない拉致被害者の方々も、どうか無事でいてほしい。 全体主義というのは、ワンマンの会社みたい。 ライバルを蹴落としてでも、トップに気に入られたら勝ち。トップの役に立ち、機嫌をとることが生き残り戦略なんて、、、 拉致被害者の帰還と同時に、日本は北に対して食糧援助をしていた。人道支援として必要だけど、拉致者の返還のお礼みたいになってるのが腹立たしい。 北が死亡したと主張している方々は、日本に帰って話をされると、北にとっては都合が悪い事情がある。。 どうしたら解決に動くのか。 日本の世論が高まれば、変化するのか。 私も責任を感じる。
私は拉致された方が北朝鮮でどのような暮らしをしていたのか興味があったためこの本を読みました。この本を読んで著者である蓮池薫さんが24年間、北朝鮮で苦しい思いをしてきたということがよく分かりました。 その本の中でも以下の二つの内容は読んでいて胸が締め付けられました。 ・平成5年に北朝鮮とアメリカの間...続きを読むで核を巡る対立が起きた際には 『(略)有事の際には真っ先に前線部隊に嘆願入隊することも誓わされた。「拉致されてきた私が、どうして拉致した国のために戦争にいかなけばならないのだ...」決意の拳を振り上げながらも、私は理不尽な思いでいっぱいだった。(略)』(120P) ・日本語を教えるため、現在の時事にも詳しくなければいけないということから、日本の出版物に接することもできるようになった際に検閲から漏れた内容を目にしました。 「(略)1997年、日本で拉致被害者家族会が結成され、被害者救出のために運動している新聞記事もその一つだった。掲載写真に私の名前の入ったたすきを肩にかけた良心の両親の姿を見つけ、胸の詰まる思いがしたのを記憶している。」(151P) 上記の二つの内容で両親が自分を必死に探しており「両親に対して、ここにいるよ」と言いたい気持ちがあっても言うことができないというのは深い悲しみを感じました。 また、日本語をスマートに話せる工作員を育てるために一所懸命日本語を教えていたが、なかなかものにならなかったとも書かれていました。(134P) 筆者は言います。「北朝鮮による日本人拉致はまさに国家犯罪であり、人権侵害の極みである。それは、拉致というものが、被害者から人間としての尊厳、幸福を追求する権利のすべてを奪い去る行為であるからだ。」(202P) とあります。私自身、一刻も早く拉致被害者が帰還できるよう国が動かなければいけないと思っています。しかし、交渉は生き詰まっているのではないでしょうか。国(外務省)は水面下で北朝鮮と交渉しているのでしょうか。水面下で交渉してくれていればよいのですが、このまま時間だけ過ぎていくことは避けていただきたく思っています。横田めぐみさんの帰りを待ちわびる横田早紀江さんも89歳と高齢となっています。そのため、早くこの問題を解決しないといけないと思っています。
蓮池さんたち5人の被害者のみなさんが帰国されたご様子を、テレビで食い入るように見ていた当時のことを思い出しながら読みました。 いくつかの場面では思い出すのもおつらかったのではないかと想像される中、ご本人にしか知り得ない真実と冷静な分析。書いてくださったことにお礼を申し上げたい。そして未だ「解決済み」...続きを読むには程遠い現状。このような過酷な人権侵害を絶対に許さない、一刻も早い全容解明と残された方々の帰国を迫り続けなければならない、という気持ちを新たにしました。
北朝鮮へ拉致、ニュースとして知ってはいるけど、あんまり実感が伴わないこの事件、でも、ほんとうにこうして人生の多くの時間を拘束されていた人がいて、今もまだ帰れない人がいる、ということが現実のこととして解像度が増した気がします。
まだまだ道半ばの北朝鮮による拉致問題 そんな中での今回の蓮池薫さんの手記、拉致されて向こうでの生活、何をしてまたはさせられて過ごてきたのか、 拉致被害者同士の交流はあったのかなど、今まで私たちが知りたかったことを赤裸々に綴っておられる。 工作員たちへの日本の教育、自分がかかわった工作員たちのその後...続きを読むのゆくえを心配し、どうか重大な事件に加担しないように、自分が教えたことで何かを成すことがないようになど、心を痛めておられた様子や、当時の最高指導者の死去に伴う哀悼の意の示し方、最高指導者に対する敬意の表し方、それは正しく思想教育の植え付けであり、そういう関連の書物を読まされ続けたと実に生々しく語られている。 思い起こせば、2002年に24年ぶりに日本に帰国され、飛行機のタラップを降りようとするときの、何とも言えない表情が忘れられない。 嬉しいような、戸惑う様な・・・ 実は、あの時は「一時帰国」で一週間ほどでまた北に帰ることになっていたらしい。 子どもも向こうに残してきているのだし。 「せっかく帰れるのなら帰ったらいい」とある人に(北朝鮮の人)言われ帰国を決めたとある。 私達は、続いて第2回、第3回の帰国があると思っていたのに、その後はなしのつぶて・・・ 被害者の親、親族の悲痛な声を耳にするたび、早くすべての人の帰国が叶うことを願わずにはいられない。
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