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犯罪とは何であり、なぜ犯罪者には刑罰が科せられるのであろうか。また、「罪が犯された」と言うためには、どのような条件が必要なのか。刑事裁判に市民が参加する裁判員制度が導入されるなど、私たちも刑法の基本を理解することがこれまで以上に求められている。刑法学の第一人者が、犯罪と刑罰をめぐる考え方を解説する。
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Posted by ブクログ
毎年度、様々な法改正がなされる刑法。その時事的な変化を追うことは別として、共通する根底の考え方を手早く学びたいと思い購入。 本書の特徴としては、イメージを膨らませやすい場面設定に加え、著者の「刑法を理解させてやろう」と随所から感じる文章力が相乗して、初学者でも読みやすいということが挙げられるだろ...続きを読むう。新書の「入門」というタイトルは、(新書という形態をとる以上、仕方がないことだが)あまり信用できないことが多い。一方、本書は、前提となる知識を必要とせず、難解な解釈論に深く入りすぎず、それでいて一定の学問的満足感を得られる絶妙な塩梅の文章となっているため、意欲的な中高生でも読み解くことができると思われる。 星5と言わず星10を付けたいと思うくらいの名著であることに疑いはない。
この本をひと通り読むだけで刑法の総則の大枠が掴めることができ、非常に読んで良かったと思います。 大学の講義なんかを受けて、刑法総論は哲学的な要素がとても多いな... と感じ、詳しく理解せずに終わってしまった感じがありました。今回、この本をゼミで勧められて読んでみたのですが、消化不良だったところもす...続きを読むごく分かりやすく説明されていました。 特に、違法性阻却事由の基準なんかは、期末試験の答案を書く際には困ったらとりあえず書いとけばいいや!のノリで書いていたのですが、本書を読んでスッキリ理解できました。 先述のとおり、刑法は哲学的な要素(「刑罰とは?」「故意とは?」といった定義を考えるだけでなく、「この事例の場合は、どの解釈をあてはめて、どの罪が成立するのが社会にとって最善なのか?」といった通常では起き得ないようなことまで考える思考実験的なものも含むため)が多分に含まれていると思うので、少なくとも他の法律の入門本よりも読んでて飽きないと思いました。 また、刑法で問題となる判例は、人間の不完全さが感じられる判例がたくさんあるので、それも飽きさせない理由なのかなと思いました。(例えば、被告人の女性記者が男性官僚と恋仲になって、ホテルで致した後に、国家機密情報を男性が漏らすようにそそのかした行為が国家公務員法に当たるとして起訴された事件なんかは、「この男も、女にまんまと騙されてバカだな〜」と言った視点で見れるのが面白く、飽きないなと感じました。) 刑法の条文だけが全てでなく、起こった事例に合わせて条文の解釈の変える(その時代の情勢に合わせて変える)立場と、先例を重視して判例解釈を変えない立場の上手な妥協点を見つけて今日の刑法学があると思うと、それを解釈して、判決を言い渡す作業をする裁判所は大変な仕事だなと改めて感じました。
書名通りの内容ではあるのだが、読んでて楽しい入門書だった。入門でシンプル故に、論理を追う楽しさがあるというか。塾講的な入門書も良いのだが、それではこうは書けなかっただろう。 山口厚の刑法総論・各論に取り組む前に読んでおけばよかった。
法学部の1、2年生向けの副読本として、あるいは教養科目として授業を行う場合ならテキストとしても活用できそうに思います。 筆者は実務家というよりは学者畑の方なので、必ずしも過去の判例や有力説の見解に絞って記述しているわけではありません。 それだけに、裁判の判決が正解か否かという先入観が強い初学者には...続きを読む、少々戸惑いがあるかもしれません。 同じ事例であっても幅広い解釈が必要なのが、法律の世界であると感じるには十分な一冊だと思いました。 あとがきの一言ですが 「刑法について、犯罪について考えるというのは、そうした問題を、それぞれの世界の論理に従って考えることであり、単に事実を条文に当てはめるというにとどまらない知的ないとなみにほかならないのです。」 こういう発想ができる人は、法治国家であるはずの日本でもあまりいません。 一般にこうした認識が広まってほしいと思っています。
まさに入門書としてふさわしい内容。 これまで何となく聞きかじったことのある専門用語について丁寧な言葉で教えてくれる。 ただし刑法の性質上どうしても説明が難解である。 刑法って最高の屁理屈じゃないのかと思った次第です。 所詮は人間が決めたもんだし、最高裁判所の決定もイマイチ信頼できなかったり学説も諸説...続きを読むあって見解もわかれていたりして結構いい加減ですね。
すごくわかりやすかった。 法学部の人は刑法を授業でやる前に読んでおくと理解が深まるかもしれないと思った。レベル的には一般人にも理解できるくらいで言葉も噛み砕いてありまさに入門にはうってつけ。
新書だけあって初学者向けというより、むしろ一般向けに近いこの本。とてもわかりやすい反面、刑法の学習と捉えると物足りないといったところだろうか。導入にはもってこいだと思われる。
実際に行われた犯罪を、刑法の示すどの罪状にあてはめるのかというのは、時としてすごく微妙で難しくなる(たとえば殺人罪か過失致死か、とか)。そういう時に一般的にどういう物差しで考えればいいかというのが主眼になっているように感じられる。裁判員制度で狩りだされた人のための手引きとしてとても有用であろうと感じ...続きを読むられた。 裁判員制度時代の一般教養として必読と言っても良い。内容も平易。
犯罪とは何か。刑罰はなぜ科せられるのか。 どのような行為が犯罪となるのか。 このような疑問にわかりやすく答える一冊。 現在、裁判員制度の導入により、刑法に関する理解が求められている。 その基本を非常に明快に知ることができた。
罪刑法定主義を中心に、その道の第一人者が丁寧に書いた一冊。他行為性など、法に疎い人にも魅力的な概念が面白かった。
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