齋藤純一の作品一覧
「齋藤純一」の「公共哲学入門 自由と複数性のある社会のために」「偶然性・アイロニー・連帯 リベラル・ユートピアの可能性」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「齋藤純一」の「公共哲学入門 自由と複数性のある社会のために」「偶然性・アイロニー・連帯 リベラル・ユートピアの可能性」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
前作『哲学と自然の鏡』において普遍性を目指す営みとしての哲学を批判的に解体したローティはその批判を突き詰め、表題にもなっている「偶然性」、「アイロニー」、「連帯」をキーにリベラルユートピアの実践の可能性を探索する。
リベラルユートピアに必要なことは
アイロニーによる私的な領域と
残酷さへの意識という公共的な領域とを並存させることだとローティは説く。
本書では、私的領域を開発していくアイロニストの例としてプルーストやデリダが、
残酷さを描き出すことによって連帯に寄与した例としてナボコフやオーウェルが検討されていく。
わたし個人、特に興味を惹かれたのはアイロニストとしてのプルーストについての