無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2024年03月24日
今年1番の読書体験。刊行当時(2000年)の日本の現況に触れながらアーレントの思想を語っていくのでどんどん頭に入ってきた。さらに、社会から疎外されている人々の存在と自分の関わり方とあるべき姿について考える言葉が沢山で何度も読み返したい。人と人の間に世界があるのであって、誰かがいなくなると世界が一つな...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月27日
公共性とは何なのか、逆に、公共性とは何でないのか。著者はアーレント、ハーバーマスらの記述を用いて、国家と市場の双方から区別される市民社会の領域を描き出す。人々が互いの生と彼らの間に生起する出来事への関心をメディアに結びつく領域としての公共性。しかし、それはユートピア的空間ではない。著者は、その内部に...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月26日
Who と What の区別と前者の重視。
What=共同体の名ではなく、Who =共訳不可能な個人との付き合い。
Whoを前提とする公共性。
(一神教の一神教性を去勢し、一神教を多神教の一部として受容してきた日本において、つまり、ずぶずぶの共同体思考を引きずった日本において「共訳不可能な個人」を掲...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月12日
岩波の「思考のフロンティア」シリーズの中でも、おそらく最も有名な一冊でしょう。
本書は、「公共性」という多義的な概念について、J・ハーバーマスやH・アーレントを参照することでその可能性を探り、それに倣って、あるいはそれに抗してこの概念の再定義を試みた著作です。
ちなみにこの「それに坑して」の部分は...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年07月16日
H・アーレントとJ・ハーバーマスを中心として「公共性」について書かれた思考のフロンティアシリーズのテキスト。
このテキストの中で終始一貫して強調されていたのは「他者の複数性」だと思う。公共圏は言説の空間であり、そこに支配的な価値観などは存在せず、常に見えざる複数の他者との間で議論がなされている。こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月18日
アーレントとハーバーマスの議論を中心に紹介しながら、「公共性」というものの理念、概念を解説しています。
100ページほどの短い文献ですが、公共性をめぐる議論の歴史的変遷や言葉の定義などが分かりやすくまとめられていると感じました。ただ自分は、アーレントやハーバーマスについて何の前知識もなく読んだた...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。