作品一覧

  • 学術出版の来た道
    4.3
    1巻1,650円 (税込)
    学術出版はその350年を超える歴史を経て,他の産業とはまったく異なる評価・価値体系を形成してきた.出版社が先導する動きに世界の科学が振り回される結果として生じている,学術誌の価格高騰や乱立,オープンアクセス運動,ランキング至上主義,データベースの苦難といった構造的な問題を,歴史的な視点から解き明かす.

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ユーザーレビュー

  • 学術出版の来た道

    Posted by ブクログ

    おもしろい。書名は硬いが、構成と文章の巧さで、最後まで一気に読ませる。
    学術出版の歴史、エルゼビア、シュプリンガー、各ユニバーシティプレス、レフェリー制とピア・レビュー制、SCIとインパクトファクター、オープン・アクセスとビッグディール、メガ・ジャーナルとPLoSONEなどなどが、いきいきと解説されている。エルゼビアやシュプリンガーにも、儲け主義というだけでなく、彼らなりの事情があるというのも、よくわかる。
    とくに表が興味を引く。たとえば、Nature、PLoSONE、PNAS、eLifeの著者に請求される掲載費用の表(1篇あたり数十万~百万!)。あるいはPLoSやAAASやACSの経営・出版

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    2025年05月08日
  • 学術出版の来た道

    Posted by ブクログ

    最近、エルゼビア等が刊行する専門誌の掲載料がバカ高いとネットで話題になっている。知人にも自然科学系の研究者がいるが、数十万円の金が飛んでいくのはざららしく、よく愚痴をこぼしている。学術の世界は業績があってナンボであるので、高いインパクトファクターのついた国際誌に掲載するためにはやむを得ない先行投資とされてきた。しかし、ここに来て、それが正しい形なのか、疑義が出ているのである。

    本書は学術出版の成り立ちからピアレビューの意義まで丁寧に解説してあり、とても興味深く読んだ。著者は出版者が営利を追求するのは自然なこととしつつ、そこに何かいびつなものがないか、問いかけてくるのである。投稿論文を書いたこ

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    2023年08月08日
  • 学術出版の来た道

    Posted by ブクログ

    学術出版の歴史がコンパクトにまとまっている。文体もよく、読みやすい。
    最近の動向を追いきれていなかったので、その部分に大いに示唆を受けた。

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    2022年01月04日
  • 学術出版の来た道

    Posted by ブクログ

    学術出版の歴史や課題がわかった。学術出版で編集者といえば、出版社の人でなく著者側を指すことが多いなど、同じ出版でも大きく違う。

    一般的な出版との違いを知りたいニーズだけでなく、論文を書く多くの人におすすめできる。

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    2021年11月29日
  • 学術出版の来た道

    Posted by ブクログ

    学術出版全体の歴史や、現在の課題などについて概観して分かりやすく解説している本。
    「アインシュタインはピア・レビューが嫌い?」みたいな項目もあり、興味をそそられた。

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    2022年06月03日

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