有田正規のレビュー一覧

  • 学術出版の来た道
    最近、エルゼビア等が刊行する専門誌の掲載料がバカ高いとネットで話題になっている。知人にも自然科学系の研究者がいるが、数十万円の金が飛んでいくのはざららしく、よく愚痴をこぼしている。学術の世界は業績があってナンボであるので、高いインパクトファクターのついた国際誌に掲載するためにはやむを得ない先行投資と...続きを読む
  • 学術出版の来た道
    学術出版の歴史がコンパクトにまとまっている。文体もよく、読みやすい。
    最近の動向を追いきれていなかったので、その部分に大いに示唆を受けた。
  • 学術出版の来た道
    学術出版の歴史や課題がわかった。学術出版で編集者といえば、出版社の人でなく著者側を指すことが多いなど、同じ出版でも大きく違う。

    一般的な出版との違いを知りたいニーズだけでなく、論文を書く多くの人におすすめできる。
  • 学術出版の来た道
    学術出版全体の歴史や、現在の課題などについて概観して分かりやすく解説している本。
    「アインシュタインはピア・レビューが嫌い?」みたいな項目もあり、興味をそそられた。
  • 学術出版の来た道
    主題は学術出版の大手のシュプリンガーやエグゼルビアが、どのように経営されていて、どのような利益体系を維持するために、様々な方略を用いているか、ということである。
     オープンアクセスもそれに取り込まれているがそれは著作権と同様な動きである。
     院生にとっては、学術雑誌への投稿がどのようになされているか...続きを読む
  • 学術出版の来た道
    オープンアクセス,プレプリント,そして最近ではCovid-19など,最近になっても変化の激しい業界である。その歴史が科学とどう結びついているのか,簡潔にまとめられた本。
  • 学術出版の来た道
    タイトルがよく内容を表している一冊。
    学術書の中でも、いわゆるジャーナル部分に焦点を当てて、その歴史的経緯から平易に叙述している。

    出版社側を批判する論調が多い中、そのような議論だけでは見えてこない視点が多く、示唆に富む内容である。
    特に、アカデミック側に対する厳しいコメントが多いが、要するに批判...続きを読む
  • 学術出版の来た道
    学術出版の発達の歴史(機能の発達でもありビジネスモデルの発達でもある)が、近年のOA(や、一部オープンサイエンスも)の流れまで含めて書かれていた。

    学術出版が、社会として捻出できる以上のコストを要するようになっているなら、量や質(論文の内容の質ではなく、学術出版の質)を社会が必要とする(コストを捻...続きを読む
  • 学術出版の来た道
    専門家は、すべての既存論文を調べる。車輪の再発明は避ける。
    日本ではA型が多い、英国ではO型、インドではB型が多い。遺伝子の型が安定する基本法則=ハーディー・ワインベフクの法則。

    査読まで進めば、採択率は半々。
    科学者どうしによるレビューこそ、質を判断する最善の方法。
    良心的な商業出版社は、著作権...続きを読む