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ルネサンス期イタリアの政治的混乱を辛くも生きたマキアヴェッリ(1469-1527)は外交軍事の実経験と思索のすべてを傾けて、君主たるものが権力をいかに維持・伸長すべきかを説いた。人間と組織に切りこむその犀利な観察と分析は今日なお恐るべき有効性を保っている。カゼッラ版を基に諸本を参照し、厳しい原典批判をへた画期的な新訳。
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Posted by ブクログ
君主は国民や軍隊、あるいは他国・他勢力に対してどうふるまうべきかに関して、権力者に上申するという形式で書かれた著作。ちょうどロシア国内で反乱があった時期に読み始めた関係で、「傭兵は自分の利益しか考えてないからあてにならない(意訳)」という記述が現代においても引用されることが興味深い。読者のほとんどは...続きを読む君主にならないが、政治的に、また上司・先輩として部下・後輩にどう振舞うかという点では少し参考になるかもしれない。
『君主論』というちょっと恐れあるタイトルに反して、所々美しい比喩や文学的表現が施されている。ギャップ萌え。 マキャベリズムに残忍で冷徹なイメージしか持っていなかった。ただ、君主が民衆を率いるためにはそうなるざるを得ない、というは必須条件なのだ。 それはマキャベリが「人間というものは…」と頻繁に用い...続きを読むることから垣間見える、彼の人間への鋭い洞察力が証明している。 つまり、マキャベリはその鋭い洞察力によって人間(大衆)の本質を見抜き、君主が彼らをコントロールするには、マキャベリズムに則る必要がある、ということ。 言い換えれば、彼は冷徹なほど現実的なのだ。 君主論以外にもローマ史について語られ、また注釈も詳しいので、読んでいて学びが多い一冊!
君主(リーダー)が権力、組織を維持・伸長するためにとるべき行動を研究した本。現在でも、この本の通りに行動していれば、リーダーシップを発揮できるだろう。国家を統治するくらいの人全てに読んで欲しい本。というか、皆さんすでにお読みになっているのでしょう。。
支配階級と被支配階級があるとすれば、 支配階級側の人間が読む本。 君主たるもものの心がけ。 善行が必ずしも良いというわけではなく、その逆もしかり。 運命によりかかるのでなく、人間の力量によって策を講じることで、運命にも逆らえる。
言わずと知れたニッコロ・マキャヴェッリのあまりにも有名な国家政治論。 その序において、フィレンツェの君主家であったロレンツォ・デ・メディチに献呈したというスタイルを取っている。 16世紀イタリアは群雄割拠しており、さらにフランスやスペインといった強国が介入する争乱の場と化していた。一度は理想君主の...続きを読む一人としたヴァレンチーノ公(チェーザレ・ボルジア)によるイタリア統一を願ったマキャヴェッリであったが、彼は早々に失脚してしまう。こうした中、時の教皇レオ10世はメディチ家出身のジョヴァンニ・デ・メディチであり、メディチ家によるイタリア統一という希望を託すという意味において本書は執筆されたということである。 解説によればマキャヴェッリはフィレンツェ共和国時代の政府書記官であったが、メディチ家の復権とともに投獄され職を失うという経歴を持っている。メディチ家へのこうした接近は彼の処世術の一環でもあったことだろう。 本書を語る上で外せないのが有名なマキャヴェリズムである。最終的な勝利のためには、ありとあらゆる手段を講じ、どんな汚いやり方でもその目的のためなら容認し推奨する究極の権力第一主義!その思想は人間の心理や思考、行動パターンの鋭い洞察や分析に根差したものであり、今日なおも胸に突き刺さってくるものがある。 そして、本書に通底するマキャヴェッリの視角は「力量」と「運命」である。この視点は姉妹編といってもよい『ディスコルシ』でも特に強調されていたもので、「力量」と「運命」を持つ者が君主の座に着きこれを維持できるとし、さらには「運命」の女神を従わせるのは人間の「力量」であるともいい、君主の座に登るものが備えるべき決意と方法を過去の事例を丹念に紐解きながら訴えるのである。 本書の内容からすると『ディスコルシ』と被る部分も多々見られ、同時期に構想した内容をテーマに沿う形で整理・分類して二書に分けたものであったのだろう。 本書の前半は、君主の政体(つまり国)のパターンをひとつひとつ取り上げた上でその長短を述べ、次に君主政体が持つ軍隊のパターンを取り上げてその長短を述べる。 そして後半では、君主が褒められることと貶されることとか、気前が良いこととケチであることとか、あるいは信義を守るべきやいなや、軽蔑と憎悪を免れるには?、名声を得るには?などなど、君主が採るべき姿勢や態度とその効果について述べる。 訳者解説によれば、前半部分は「君主政体論」で後半部分は文字通りの「君主論」に分けることができるという。 確かに前半はそのテーマの趣旨からいって、様々な古今の政体や軍隊のありようの事例を上げながらその末路について解説しているのに対し、後半は君主たるべき者への進言が基本となっているといえ、後半こそ本書を著したかったマキャヴェッリの真骨頂が述べられているといっても良いであろう。 中でも自分なりにずっしりときたのは、君主は冷酷でなければならない!普段はケチでなければならない!普段から考えていなければならないことは戦争のことであり他はどうでもよい!信義は守らなくて良い、必要とあらば悪の中にも入っていけ!しかし、普段は慈悲深く誠実で宗教心が篤いように見せておけ!信義を破る時は一気呵成に!ということである。 前近代の国と権力者の役割は現代の国家に比べかなり限定的なので、究極的にはこのような思想に辿りつくのだろうという考えがある一方で、人間心理や行動に根差した普遍的な思想であるが故に現代でも立派に通用するのではないかとも思える。 ということで、早速、日ごろの生活に取り入れよう!ひひひ。
今から500年前の著作だが、現代にも十分に通用する名作。リーダーを目指す人には必読ではないだろうか。
会社での人間関係を理解するために、参考になる記述が多い。理不尽な状況が生まれる背景もある程度は理解できた。
知り合いに読むよう勧められたが、超面白かった!これは、大学の時ではよくわからなかったな。。今だから、現実味がある。君主たる者、臣民の結束と忠誠心を保たせるためには冷酷たれとか、狐と獅子を範とすべきとか、憎しみを招くもとが善行でもあり得るとか、すべての面において善い活動をしたいと願う人間は、たくさんの...続きを読む善からぬ者の間で破滅するしかないとか、なるほどな視点満載です。
思慮深く勇敢たれ。 こういう矛盾を起こしそうな二律背反的なメッセージだけれども「攻めなきゃやられる!」という時代状況を考えると、どちらかというと〈後者〉に強調点がある。
●2025年5月30日、チャットGPTに質問「優秀なトップ層の男性から慕われて頼られる女性になりたい。ホステス的なのでなく、女王様」と話しかけてたら、「あなたにおすすめの書籍(知の主 導権を持つ「女王」タイプ向け)」という項目で、これらの本をおすすめされた。 「マキャベリズム」 権力を持つ者の心理...続きを読むと支配の技術。知的戦略思考 の基礎に。 「影響力の武器/ロバート・チャルディーニ」 支配・操作を受けないための心理戦の仕組みを学 ベます。 「サピエンス全史」 人類史の大局から、思想と構造を見る。言葉に深みが出ます。 「メディチ・インパクト」 異分野をつなげることで唯一無二になるための戦 略的発想法。 → マキャベリの君主論は、多数の本があるので、とりあえずこの本をチェックした。マンガとか新訳で、もっと分かりやすいものを読んだ方がいいと思う。
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君主論
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マキアヴェッリ
河島英昭
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