作品一覧

  • イタリア・ユダヤ人の風景
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    1巻3,960円 (税込)
    第2次大戦下のイタリア.ファシズムとナチズムが交錯する都市の片隅で,戦火とは異なる暴力が多くの命を奪おうとしていた.どんな運命がイタリアのユダヤ人たちを待ちうけ,何が彼らの命運を分けたのか.苦難に生き,闘い,斃れた彼らの声を沈黙する街路から聞き取るために,ローマ,ヴェネツィア,トリエステ,フェッラーラを訪ねる.

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  • パヴェーゼ文学集成 3 長篇集 月と篝火
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    1巻5,500円 (税込)
    故郷の丘の麓で,山羊の一族さながらに生きるタリーノ一家の悲劇を描いた『故郷』,海の向こうで財を成して故郷に戻った孤児が,生き残った旧友とたどるレジスタンスの血塗られた記憶の物語『月と篝火』──本巻には,パヴェーゼの評価を決定付けた処女出版と,自殺前の最後の小説とを収める.

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  • パヴェーゼ文学集成 1 長篇集 鶏が鳴くまえに
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    1巻5,500円 (税込)
    パヴェーゼが自死の前年にみずから編んだ作品集「鶏が鳴くまえに」(1949)の本邦初の全訳.反ファシズムの廉でイタリア南端に流刑された経験をもとに書かれ,この時まで秘め置かれていた最初の長篇小説『流刑』.ナチ・ファッショと抵抗組織の間をさまよう主人公を描いた戦後の象徴主義的な作品『丘の中の家』を収める.

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  • パヴェーゼ文学集成 4 長篇集 青春の絆
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    1巻5,940円 (税込)
    ファッショ政権下に発表された『浜辺』は,象徴的な心理構成によって自然主義を乗り越えようとした実験作.解放後に出会ったビアンカ・ガルーフィとの共作,南イタリアの原始的風土を舞台にした『炎』は,二人の愛とともに未完に終わったが,直後に書き始められた『青春の絆』こそ,戦後ネオレアリズモ文学の傑作となった.

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  • パヴェーゼ文学集成 6 詩文集 詩と神話
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    1巻6,380円 (税込)
    パヴェーゼ文学の源泉,詩人としての労働の初穂である自選詩集『働き疲れて』.レジスタンス運動から遠く,存在の奇怪な深奥に立てこもって紡ぎだした神話論『異神との対話』.20世紀最高の文学的達成が,今はじめて,日本の読者の前に全貌を現わす.21世紀の文学はすでにここから始まっていたことを,私たちは確認するだろう.

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  • パヴェーゼ文学集成 5 短篇集 八月の休暇
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    1巻6,380円 (税込)
    パヴェーゼの死後,遺稿の中からカルヴィーノによって編まれた『祭の夜』と,パヴェーゼ自身によって編まれ解放後に刊行された『八月の休暇』の二つの短篇小説集を収める.前者は,流刑からもどって猛烈な勢いで書き溜められた短篇小説群から編まれたもの.後者は,1941年から1944年のあいだに執筆された短篇群からなる.

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  • パヴェーゼ文学集成 2 長篇集 美しい夏
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    1巻6,600円 (税込)
    1949年,すでに自死の予感の中にあったパヴェーゼが自ら編んだ,最後の作品集の完訳.イタリア解放以来の創造の嵐の中で書きあげた『丘の上の悪魔』『孤独な女たちと』に,ファシズム下で完成させ未発表のまま留め置いてあった『美しい夏』を加えて刊行された.変質する戦後イタリア社会の中にパヴェーゼはなにを見ていたのか?

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  • 祭の夜
    4.0
    1巻990円 (税込)
    裏切りと復讐,自殺と自由,不条理な争い,暴力,弾圧,階級の差異――.均斉のとれた構造のうちに複雑な内容が秘められた,パヴェーゼ文学の原質をなす《詩・物語》全十篇.当時エイナウディ社で働いていたカルヴィーノが遺稿から編み上げた生前未発表の短篇集で,いずれの作品も詩的想像力に満ち溢れ,完成度がきわめて高い.

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  • 月と篝火
    4.1
    1巻792円 (税込)
    イタリアの寒村に生まれ育った私生児の〈ぼく〉は,下男から身を起こし,アメリカを彷徨ったすえ,故郷の丘へ帰ってきた――.戦争の惨禍,ファシズムとレジスタンス,死んでいった人々,生き残った貧しい者たち……そこに繰り広げられる惨劇や痛ましい現実を描きながらも美しい,パヴェーゼ(1908-50)最後の長篇小説にして最高傑作.

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  • 流刑
    4.3
    1巻726円 (税込)
    反ファシズム活動の理由で逮捕されたパヴェーゼ(1908-50)が南イタリアの僻村に流刑されたときの体験を色濃く映した自伝的小説.背後に峨々たる山々が聳え立ち,眼前には渺々たるイオニア海が広がる逃げ道なしの自然の牢獄.その中で築かれた村びとたちとの静かで穏やかな交流の日々を背景に,流刑囚の孤独な暗い心の裡を描き出す.

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  • 60分で名著快読 マキアヴェッリ『君主論』
    3.7
    1巻935円 (税込)
    岩波文庫『君主論』を翻訳した河島英昭氏監修のもと、イタリア語の原典をベースに、『君主論』の勘所を図解とともに、丁寧に解説した名著入門。 果敢に行動し運命をねじ伏せよ、 恐れられつつも、憎悪や軽蔑を買ってはならない、 追随者のおべっかや甘言に惑わされるな、 人びとの支持こそが最大の武器だ--。 発表から500年が過ぎた今も多くの指導者に支持されている戦略・リーダー論のエッセンスを、図解入りで徹底解説。
  • 君主論
    4.1
    1巻880円 (税込)
    ルネサンス期イタリアの政治的混乱を辛くも生きたマキアヴェッリ(1469-1527)は外交軍事の実経験と思索のすべてを傾けて、君主たるものが権力をいかに維持・伸長すべきかを説いた。人間と組織に切りこむその犀利な観察と分析は今日なお恐るべき有効性を保っている。カゼッラ版を基に諸本を参照し、厳しい原典批判をへた画期的な新訳。

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  • 君主論

    Posted by ブクログ

    君主は国民や軍隊、あるいは他国・他勢力に対してどうふるまうべきかに関して、権力者に上申するという形式で書かれた著作。ちょうどロシア国内で反乱があった時期に読み始めた関係で、「傭兵は自分の利益しか考えてないからあてにならない(意訳)」という記述が現代においても引用されることが興味深い。読者のほとんどは君主にならないが、政治的に、また上司・先輩として部下・後輩にどう振舞うかという点では少し参考になるかもしれない。

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    2023年08月05日
  • 君主論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イタリア、ルネサンス期の政治思想家で、
    29歳で外交官に就任し、様々な国王と交渉を重ねる中で、
    43歳の時に国家の在り方や、強い君主について説いた本が君主論。

    強い君主の条件
    1.恐れられること
    2.憎まれないこと
    3.軽蔑されないこと
    4.尊敬されること
    5.ケチであること

    ケチであることがなぜ必要か。
    これは、何でもかんでも気前よく散財するな、と言う意味。
    評判や信頼のために気前よく与え続けると、必ず資産や富を使い果たし、いずれ国家存続のために重税など、結果的に民にも負担を強いることとなる。
    すると、尊厳を失う。

    「君主は、たとえ愛されなくてもいいが、人から恨みを受けることがなく、し

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    2023年04月10日
  • 月と篝火

    Posted by ブクログ

    あるとき書店で見かけて以来、中身をほとんど読みもせず、これを読むまでは死ぬまい、と心に決めた本である。それを読んでしまったのだが、やっぱり、自分の直感に誤りはなかったと思う。内容についてここであらためて語ることは野暮でしかないので、語らない。まあ、これはどんな話にも共通しているけれど。気になったら読めばいいと思うし、気にならなければ読まなくてもよい。ただ、気になったのなら必ず読んだほうがよい。そんな話。

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    2022年10月20日
  • 流刑

    Posted by ブクログ

    実体験を主人公に仮託した自伝小説
    反ファシズム活動の罪で
    南イタリアの僻村へ移送された
    人権を奪われた者の
    研ぎ澄まされた感性の開放が静かで美しい
    近くて遠い海との間合いが
    対人関係の心理を定義しているのか
    詩情溢れる物語の構成も
    主人公の沈痛な心情に迫っていた

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    2022年06月24日
  • 祭の夜

    Posted by ブクログ

    初めてのパヴェーゼ。
    素晴らしかった…!!
    美しい文章なんだけれど、時々驚くような事が書いてある。
    彼の人生はどうやら波乱に満ちていて、その繊細さ故に苦しみも大きく、自殺してしまった。
    あとがきを読んで、若干自伝的だと分かった。
    他にもパヴェーゼ文学が積んであるので、色々読む覚悟でいます。

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    2021年07月06日

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