【感想・ネタバレ】流刑のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

実体験を主人公に仮託した自伝小説
反ファシズム活動の罪で
南イタリアの僻村へ移送された
人権を奪われた者の
研ぎ澄まされた感性の開放が静かで美しい
近くて遠い海との間合いが
対人関係の心理を定義しているのか
詩情溢れる物語の構成も
主人公の沈痛な心情に迫っていた

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2022年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 1970年前後、パヴェーゼは学生の間に人気があった。
 ある先輩は、「僕たちもパヴェーゼやポール・ニザンを読むようになるのか」と、嘆くように語ったものだ。
 訳者・河島英昭は、イタリア文学の名翻訳者で、「ウンガレッティ全詩集」、「クァジーモド全詩集」(いずれも筑摩書房・刊、未読)等の翻訳もある。
 関係詞につながる長文、詩的な表現もそのまま、翻訳されている。

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2019年03月24日

Posted by ブクログ

読み始めの感想は暗い灰色の世界観だったのだけれど、時間の経過と村人との交流に伴う自身の孤独から孤高への変化により、仄かな温かさや凛とした強さが感じられた。
それでも、愛情に触れたいのだけれど人を心の奥底から信用出来ない哀しみや寂しさが作品全体から漂ってきていて、それはやはり自身の境遇や恋人とのすれ違いが作品内に色濃く表れているからなのかと思う。

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2012年05月15日

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