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時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。
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「けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」
「時間がない」「忙しい」、口癖になっていませんか?
時短や効率にばかり気をとられ、大切なことをついつい忘れてしまう。本作は、そんな現代人に警鐘を鳴らしています。
児童書なのでとても読みやすくわかりやすいのですが、テーマ・内容共に深い作品となっており、子どもだけでなく、むしろ大人の方におすすめしたい一冊です。
すこし奇妙な格好をした、やせっぽち。
でもどこか不思議な魅力をもつ少女、モモ。
モモと一緒に時間を巡る冒険に出かけてみませんか?
Posted by ブクログ
題名や大まかな内容は知っていたけど、しっかり読んだのは初めてでした。
児童文学の傑作だと思います。
個人的にははてしない物語以上に響いた作品でした。本当に読んでよかった。
大人こそ読むと面白い内容な気もする。
文章が美しくて、ありありとした情景が浮かび空想の世界にじっくり浸ることができた。
メルヘンでもあり哲学的でもある。
挿絵も全てエンデ自身が描いたものだそう。
どこから来たかも分からない、苗字も持たない、不思議な存在のモモ。
どこにも縛られない、時間もたっぷりあるモモ。
そのモモとは対照的に時間に追われ、心ここにあらずな大人たち。
そして灰色の時間泥棒。
小さなモモが心をなくしかけている人々のために闘う物語。
幸せとは、豊かな時間とは何を意味するのか考えさせられる。
Posted by ブクログ
ダブルカバー版が出たのをきっかけに購入。こういう質感の表紙好き。
ミヒャエル・エンデの本は小学生の頃読んだ『はてしない物語』以来2度目。
読み始めたときには想像できないほどモモやモモの友人たちが好きになっていました。特に15章の最後のジジの言葉が切実で好きだった。
元々はどういうニュアンスなのか、そういう文化があるのかはわかりませんが、「ぼくの小さなモモ」「わたしたちのモモ」って呼び方好き。
作者の他の本も読んでみたいです。
この物語は過去に起こった出来事であり、今の現代人が抱えている問題であり、未来の出来事でも
ある。『モモ』が世に出たのは1973年。50年以上昔の本ですが、きっとこれからも読み継がれていくのだろうな。
大切で大好きな一冊になりました。
Posted by ブクログ
名作として題名だけは知っていたが、人々が良いとため息混じりに言うので、ファンタジーが苦手なら無理じゃないかと言う声も聞きつつ、チャレンジ。
とっても良いおはなし!
序盤、大丈夫かこれ〜?と思いながら読み、海賊船になったところで、あかん、無理か、と挫折しそうになった。
ところがところが、はなしはどんどん盛り上がり、これはどうなる?だってページあと、これしかない、と思うが、それまでゆっくりと進んできた、おとぎ話らしいファンタジー古典とは思えぬ怒涛のスピードで決着したのでおもしろい。
読んでる途中で、これは本当に大昔の作品?たった今の現代の話ではないかと、夢中になった。
海賊になりきれなかった私は、すっかり泥棒に預金していたのだと、気づく。
読み終わってわかることがたくさんあり、この子はどこから来た誰なのだ、と気になっていたが、それはもういいのだと、読み始めたわたしに言ってやりたくなった。
はてしない物語は映画から入ったが、モモはその前にできた物語、こっちの方がすきだなあ。本当によくできている。はてしない物語も、読むべきなのだろう。
モモは映画化したらどうなる?と考えながら読んでいたけど、なんだか、字を読んで想像する、本が一番いいのではないか、と感じる物語だった。
わたしもため息まじりに、「…いいよ」と人に勧めるしかないわ。
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