あらすじ
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。
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「けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」
「時間がない」「忙しい」、口癖になっていませんか?
時短や効率にばかり気をとられ、大切なことをついつい忘れてしまう。本作は、そんな現代人に警鐘を鳴らしています。
児童書なのでとても読みやすくわかりやすいのですが、テーマ・内容共に深い作品となっており、子どもだけでなく、むしろ大人の方におすすめしたい一冊です。
すこし奇妙な格好をした、やせっぽち。
でもどこか不思議な魅力をもつ少女、モモ。
モモと一緒に時間を巡る冒険に出かけてみませんか?
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Posted by ブクログ
「モモ」は今でもこの世界のどこかにいるんだろうか。
ミヒャエル・エンデがこの本を出版してから50年以上経ち、「灰色の男たち」の手は緩むどころか、さらに影響力を増している。もう誰もモモのような人は残っていないのではないか、と思うくらい。
目的や結果にとらわれず、人間が人間らしく、それぞれの好きな方法で自分の時間を過ごすこと。それはとても難しくなってしまったように思う。
エンデがあとがきで、「わたしはこの物語を過去におこったことのように話しましたね。でもそれを将来おこることとしてお話ししてもよかったんですよ。どちらでもそう大きなちがいはありません。」としていた。悲しいかな、彼の中ではこの未来よくわかっていたんだろう。
ただ、モモという作品が、「灰色の男たち」の存在に気付く手がかりとしてあることが、救いだと感じる。
そして、自分が自分の時間を目一杯に楽しむために、この現実世界とどう折り合いをつけるか、という大きな問いに向き合ってみようと思う。
Posted by ブクログ
漫画やらSNSやら、最近よくこの本のタイトルを目にするようになって。ずっと読んでみたかったけど、読んでこなかったお話のひとつ。
のめりこむには<時間>を取り戻すことが必要なんだと思う。
時間の花の描写がうつくしくて、うっとりとした。
浮浪児で、何も持っていないけれど、人の話を聞いてあげる というすばらしいことができるモモ。そのモモが、みんなに奪われた時間を返してあげる。ゆっくり歩けば歩くほど早く辿り着くことのできる家。ひとつひとつの設定が胸にしみいってくる。とても啓示的なお話だから、メタっぽくとらえてしまうと入り込めないのかも。
Posted by ブクログ
小学生くらいかな、それ以来数十年ぶりに再読。カルロ・ロヴェッリの量子力学から国分巧一郎のシリーズへたどり着き、遡ってモモ。少しアルケミストもからむ。私なりの時間論。時間泥棒の話だったが、読後、AIと対話して整理したら、現代は「意味泥棒」というワードになった。腑に落ちる。モモの世界では効率化を金銭にかえたが、現代はその症状が悪化し、効率化の世界がバーチャルになり、世界が2つに分かれたように思った。目の前の効率化が進み、空いた時間にテクノロジーが入り込み、さらに時間を奪う。奪うというか、消去するように感じる。永遠に続く消費。浪費ではない消費。国分巧一郎の訴えていることがそこに繋がる。モモの存在は享受。人は原始的にそこで生きるべきだが、テクノロジーはそれを奪い消去する。
反論しているのではなく、自律して距離を保たないと飲み込まれることになると感じた。その先の世界が怖い。半世紀前に予言されていた。児童文学で。
アルケミストの話にも繋がる。油の入ったスプーンは何を示すか。今は目の前のスプーンを零さないように生きるのが正解と思う。それだけテクノロジーはありとあらゆることを誘導し、強い意志が無ければ、気づけば自分自身を失ってしまうことになりかねない。
Posted by ブクログ
せかせかと生きているのに何故か毎日時間足りないと言っていた自分に、この本は無駄だと思う時間ほど本物の「生きている」自分の時間だと教えてくれた。2回目だったが、前回とは違う箇所が印象に残った。何度読んでも違う発見がありそう。
今回は子どもを産んでから、久しぶりに手に取り、いかに子どもが生き方上手なのかこの本から教えてもらった。
これは現在の日本の話だと思う。
いつかまた、次は子ども達が大きくなった時に自戒のため読み直したい。そして子ども達にも読んで欲しい。自分の時間を心から大切にしてもらうために。
Posted by ブクログ
38歳にして初めて読んだ。
時間泥棒にいつのまにか盗まれていた。
知らず知らずのうちに大切なものを
見失っていく。
遠くまできて振り返ると
取り返しがつかないことに気づく。
残された時間で、
自分は、本当は何がしたいのか?
考える。
26.06.08-72冊目
以下、メモ
・いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。
・時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。というのは、だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるからです。なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。そして人のいのちは心を住みかとしているからです。p83
Posted by ブクログ
小学生か中学生の時に読んだのだ。子供にもわかるドキドキのストーリーだったのは覚えている。
たまたまウォーキングに行くときに目に留まってAudibleで聴いてみた。
あれ?こんな内容だったっけ…。これっていつの作品だ?1973年ドイツの作品だと…?実は前日に『<私>を取り戻す哲学』(岩内章太郎)を読んでいて、「なぜスマホを見続けてしまうのか」というような内容について深い哲学的指向を巡らせていた。時間泥棒…灰色の男たちに薦められたかのように「効率」「時短」「無駄を省く」を究極に突き詰めて仕事をしているのは誰だ?自分だ。これって今の自分に届けられた物語じゃないかと恐ろしくなった。
たまたま聴いてみたということ自体にそうなるべきだったような縁を感じてしまう。
前日はお聴聞にもいった。まさに「聞く」ことをしてきた。でも自分はモモのようには人の話が聞けない。モモのこの「聞く」という能力の凄さというのは、幼いころに読んだ自分には絶対わかることができなかったはずだ。ふーんって思っていただろう。「聞く」をすごい能力として描き出したミヒャエル・エンデがすごいわ…。
時間泥棒の話なので「時間」について語る所がある。ホラがモモになぞなぞとしてきいている。過去と未来はびったりくっついている。そこに今が入る隙間がない。でも今はある。どっちもある。うおおおおおお今日聞いた時剋の極促の法話じゃねえかあああ!!!!!!(浄土真宗の人にしか伝わらないな)
ともかく、この物語は自分の生活にスッと入ってきてブワッと己の内側をひっくり返しにきた。
いい大人のみなさま、ぜひ今読んでみて。今の自分に届けられたとしか思えないから。
Posted by ブクログ
灰色の男たちが活動する第二部になった瞬間、第一部までの交流と空想の暖かさが急に消えて、数字と現実の冷たさを感じた。
時間を大切に。寿命は短い。少年老い易く学成り難し。意味のある人生を。一日過ごせば一日死に近づく。光陰矢の如し。時間を無駄にするな。生産性を上げよう。急げ。待たせるな。間に合わない!
……時間を大切にしようとすると、時間を大切にしてしまう。その結果、不機嫌な人ばかりになる。子供の相手もできない。時間がないから。
そして「時間を無駄にしないように」この本を読んでいる皮肉。でも読まないと進まない。その思考こそが罠なのだけど、抜け出す方法が見つからない。つける薬がない。
思うに、時間よりも大切な何かがある、という価値観の転換が必要だ。しかし、他の人は時間こそが信用を保つリソースだと信じているから、自分だけがそこから抜け出したとしてもベッポのように変人扱いされて終わるだろう。時間に正確な集団行動が価値を産む工場労働のような生産体制が背景にあるだろうか。うーむ、自分がどうするべきかが見えてこない。
冒険小説としては抜群に面白かった。とくに間接的にも直接的にも灰色の男たちに追い詰められるスリリングさ! その中でカシオペイアがいる心強さ!
Posted by ブクログ
「時間」をテーマとしたお話なのだと思う。いや、正確には、時間に対する「人の向き合い方」か。何かの本で、この本のことを知ったのだが、何の本だったかは忘れた。なんだったかな。とにかく、読み始めたその日から、「このままじゃいけない。いますぐ自分の生き方、日々の過ごし方、考え方、物の捉え方を変えなくてはいけない」と感じた。そのくらいインパクトが大きい。そして、いつ、自分の子供たちにこの本を読んでもらうよう勧めるか、そんなことを読みながら考えていた。少なくとも、なんらかの仕事に就く前に読んで欲しいし、ある程度時間が経ってからまた読んで欲しいと思う。私自身も、たとえば半年後にもう一回読みたい、と思う。その時の読後感が、ちゃんと変わってるかは、それまでの私の生き方次第だ。
Posted by ブクログ
やりたいことが多すぎて、つい時間が足りないと言ってしまう日々を見直すきっかけになった。
心の余裕、遊びを大事に日々を過ごしていきたいなと思う。と同時に、この情報化社会でそんな暮らしを維持するのはなかなか難しいような気もする。
試行錯誤しながら、周囲の人と楽しんで生きられる時間の使い方を探したい。
Posted by ブクログ
最近将来のことばかり見ていて今を生きている気がしなかったので読んだ。
じっくり話を聞く、聞いてもらうということが現代で当たり前なのか?
ジジが時間銀行の言いなりになったのは、結論を急ぐという性格が影響したかもしれない。
逆にベッポがずっとモモのことを考えていたのは、結論を急がないという性格で踏みとどまれたからかもしれない。
モモが時間に追われるシーンがあったが、他の人のように訳もわからず流されてセカセカするようになったのではなく、自分の意思と目的を持って時間に追われた。
AIで余計忙しくなった現代は一体どうなるのか。
Posted by ブクログ
人間らしく、自分らしく生きるとは何か。
いつまでも色あせない、人間の本質を問う物語だった。
「時間を無駄にしない」という考え自体は、一見まっとうで善良に思える。
でも、その“善良さ”が極端になると、人はいつの間にか「人間らしく生きること」よりも、「効率よく正しく生きること」を優先し始める。
その瞬間の怖さが、この作品には描かれているように思った。
1973年当時は「産業社会への批判」として読まれた部分も、今読むと「SNS時代の自己管理社会」への批評のようにも見える。
昔は「会社のために働け」だったものが、今は
「タイパ・コスパよく、映える人生を送れ」という圧力に変わった。
楽しそうなものを真似しても、自分の心が置き去りになっていたら、何が楽しいのか分からなくなる。
社会の評価に合わせ続けるうちに、やりがいや目的といった、本当に大事にしていたものを見失ってしまう。
モモがいなくなった町の人々が少しずつ変わっていく様子は、まるで「人がどうやって自分の魂を手放していくのか」を見ているようで、心がうすら寒くなった。
人生を急に変えることは難しい。
それでも、自分の心の動きを無視しないこと。
空虚さに慣れきらないこと。
きっとそれが、「自分らしく生きる」ということなんだと思う。
Posted by ブクログ
友人からこの本のことを聞いたり、ネットで話題になっていて前々から気になっていた。頭の端の方で読みたいなぁとずっと思っていたところ、日本出版から五十周年を記念したオレンジ色の装丁が出ていて、それに惹かれてついに購入。
とても良かった。時間貯蓄銀行により、無駄な時間を削り、余暇もなくやるべきことに追われてしまう思考になってしまった人々と、主人公モモの意志を持ち続けて悪の組織に立ち向かう姿。
「無駄な時間を削ることは、人の心を狭め、廃れさせてしまう」ということをファンタジーの中で鮮やかに描いている。無駄な時間にこそ、自分に帰れるし、自由だよね、思った。
カシオペアのキャラが個人的に結構好きだった。
Posted by ブクログ
以前から気になっていましたが、翻訳50周年のオレンジ色のカバーに惹かれて買って読みました。
児童文学ですが、現代社会を反映しているような内容で、大人が読んでも面白いと思いまいた。
Posted by ブクログ
素晴らしい本でした。
時間とは何か。
電車の中で読んだ後に、
電車を降りて反対側のホームに同じような黒やグレーのスーツやら私服やら暗い色の服を身にまとった人達が誰も喋らずスマホを見ながら等間隔で並んでいるのを見ると、これは未来の話だったと感じた。
時間は有限だと、毎日何かしらの価値を生み出さなくてはと、せかせかと生きること、それはもはや人間らしさなど失っているのです。
この本の伝えたかった真髄を心に留めて生きようと思いました。
Posted by ブクログ
最初は難しそうな本だし、時間泥棒ってどういうことだろうと思って読み始めました。
読み進めるうちに引き込まれ
私たちが生きる現代とリンクしていることにドキッとしました。
私自身、子供に早くして!時間ないよ!とか言う事が多く
その時しか感じられない子供の体験や感性を奪ってしまっているのかなと感じました。
完成されたおもちゃを与える事で想像力をも奪っているのかと驚きました。
印象的だった部分は
「時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしている」
「時間とは、生きるということそのものなのです。
そして人のいのちは心を住みかとしているのです。」
「時間とは人間ひとりひとりの胸の中にある
きわめて不完全ながらもまねてかたどったものなのだ」
「光を見るために目があり音を聞くために耳があるのと同じに、人間には時間を感じ取るために心というものがある。そしてその時間を感じ取らないようなときは、その時間もないのとおなじだ。」
メモをとりたくなった箇所がたくさんありました。
カシオペイアがかわいかったし
時間の花を表現している文節がとても美しかった。
ゆっくり進めば進むほどはやく進めるという表現は
私たちの日常にも通じると感じました。
急がば回れという言葉があるように
ゆっくりその瞬間を存分に感じ取って時間を過ごす方が人間らしくなれ
自分の時間を最大限に生かせる。
はやく進めるような感覚に近いのかなと感じました。
現代にも円形劇場のような場が必要で
大人にこそ子供心を取り戻せる
人と人との関わりや場が必要だと思います。
世間体や周りの目を気にして生きる時間を過ごすのをやめたい。
自分だけの価値観を大事にし
本当に感じたい感情で生きる時間を大切にしたい。
この本を読むのと読まないのでは
生活の質が全然違ってくると思います。
生きる上で大切なことを忘れないように
手元に置いておきたい本。
読むきっかけを与えてくれた方に感謝!
何回か読んでいます
自身が小学生時代に初めて読み、こどもにも読み聞かせしております。
今回読書感想文を書くにあたり手元に本がなく図書館でも貸出中だったため、初めて電子書籍で読ませて頂きました。電子書籍には苦手意識がありましたが、嵩張らず、文字も見やすく、途中から読み始めるのも手軽に出来、電子書籍の良さを感じました。また繰り返し読みたいと思います。
時間どろぼうを倒せ!
「時間どろぼう」なる怪人の秘密結社と浮浪児モモの戦い。70年代ドイツの児童文学として、なかなかの傑作だと思う。
モモは直接戦うすべを持たないが、超常的な能力を持つ存在が手を貸すことにより逆転への道が開ける。
時間の人生哲学を優しくレクチャーしてくれる内容。
モモがんばれ
童話ではありますが 、いろいろ考えさせられました。作者はドイツ人だということで、同じヨーロッパでもスラブ系からは出て来ない話だと感じます。疲れていっぱいいっぱいになったときに、思い出して心の余裕を取り戻したいと思います。
Posted by ブクログ
まず最初の方のモモの何も言わずにただ人の話を聞くというところが印象に残った。
何かに悩んだり困ったりした時、すぐにスマホで調べて答えを探そうとして、じっくり自分と向き合って答えを導き出すことができていないなと思った。
時間は節約すると良いものだという印象だけど、時間にゆとりを持つ大切さを再認識。
近頃仕事中はせかせかと気分的に余裕をなくしていたので、心を入れ替えるきっかけとなった。
Posted by ブクログ
大学生の頃に課題として読んだ以来、社会人にとって改めて読み返すと、大学生の頃ってあんだけ自分のための時間がたくさんあったばすなのに無駄にしてたなぁと思う。
今仕事や自分の生活で精一杯で、確かに時間を泥棒されているなと感じる。
時には、ゆっくりと歩を進めて自分を振り返ることの大切さを実感した。
Posted by ブクログ
無駄な時間と認定されてる時間は心のケアの時間なんだよね
その時間にしてることこそ、その人の人間味が出るとこ
まず最初に傾聴のたいせつさが出てくるこれ大人こそ読まないといけない本
Posted by ブクログ
やっと読み終わった、モモ!
長い物語だから、他の本と並行しながら読んだ。
本書は児童書なので、個人的には平仮名が多いという点で終始読みづらさはあった。
ある程度内容を把握したくて絵本版を先に読んではいたが、かなり印象が違った!
絵本の方はモモは不思議に包まれたままだったし、ベッポの話が中心だったのに対し、原作はかなり深い内容だった。
時間とは何か?を問う物語。
時間や数字に囚われ、本当に大切なものを見失ってしまった現代人の目を覚ましてくれるような一冊。
この本が1973年に完成したとは驚きでしかない。
そして、あとがきにもあった通り、過去の話とも未来の話とも言える、というのがまたすごい。
大好きな星の王子さまと通ずるものがあった。
一見無駄に思えるようなことでも、それこそが何にも変え難い大切なことなんだと気づかせてくれる。
忙しい、時間がない と、ついセカセカしてしまう時には、モモのことを思い出してみようと思った。
時間貯蓄銀行とは、面白い考え方だな、、と感心。。
大人はやっぱり数字が好きなんだな。と再確認。。
自分もまんまと灰色の男に言いくるめられそうだ。と恐怖。。
自分だけでも生き残りたいというエゴこそが、自らを破滅へと向かわせるんだなと気づく。
カシオペアがかわいい。。
挿絵もエンデが描いたと知って驚き!
Posted by ブクログ
児童文学であり、名作でもあるが、大人になって初めて手に取った。小学5、6年生向けのようだが、ページ数があり、当時の自分はこの量を読めたかなと思いながら読み始め、世界観に馴染むのには時間がかかった。「時間」から生き方を考える機会になった。技術が進化して、便利になったり、快適になっていく生活をありがたく享受しているが、周りを見ると灰色の男たちのような人やそれに流される人が多くいるように思う。簡単ではないが、人の話を聞く余裕を持ちながら、自分の芯をしっかり持っていたいと思った。
Posted by ブクログ
何かをするということは同時に、何かをしないということ。現代で生きるということは取捨選択の連続だろう。
じゃあどのように選ぶべきか?この物語で心をうしなった大人たちを反面教師として、私なら、あたたかい気持ちになれるかどうか、を軸に選択したいと思った。
Posted by ブクログ
タイパやコスパ、色んなものが効率化、合理化される世の中。なのに逆にどんどん忙しくなり、時間がなくなる。これを読むと本当に人間にとって大切な時間とはなにか考えさせられます。
Posted by ブクログ
児童文学と聞いていた。が、なんか中身がすごく難しい。大人になってもこうして学びがあったり考えたりできることは楽しいし、それをもたらしてくれる作品に巡り会えて幸運だと感じた。
いつも忙しない、不機嫌、イライラしているのは心に余裕が無いためであり、それは全てお金が解決してくれるとばかり思っていた。しかし、時間の影響力も大きいと気づき、さらにはその他多くの物事が変化するキッカケとなるとは怖い。自分に与えられた時間を大切にしようと思う。では時間をどう考えればいいか、それはまだわからない。結局時間ってのは一体...
Posted by ブクログ
ファンタジックな文体が、読んでいて心地よかったです。
せかせかイライラしてしまう時、
わたしの中にも灰色の男が生まれているのかもしれない。積極的に心にゆとりを持とうと思える本でした。
ちょうどモモを読む1つ前に読んでいた本が
時間を効率的に使うノウハウ本だったため、
自分は何をしたいんだろうと考えてしまったりしていました 笑
アプローチの仕方は違えども、
時間の重要性を再確認できるいい読書期間になりました。
モモが1人ぼっちになって数ヶ月を過ごす期間、
時間は誰よりもあっても
誰もいない、することがないと苦痛に感じているシーンは、老後のことを想像してしまったりして、刺さりました。
Posted by ブクログ
小学生の頃に読んだような、途中で挫折したような。内容は全くもって覚えてなかったので恐らく挫折したんじゃなかろうか(当時この内容を理解できたとは思えない笑)。
最近は多少意識できるようになってきたけど、「余白」って本当に大事。時間にせよ仕事にせよ写真にせよ、あらゆるものは「余白」が大事。足し算ではなくて引き算で考える。詰め込み過ぎはかえって遠回りになったり何が大切か分からなくなってしまう、
Posted by ブクログ
この歳になるまで実は読んだことがなく、日本語版刊行50周年ということもあり記念のダブルカバーになっていたので、いい機会だからと手に取ってみた。
児童文学だし、ちゃちゃっと読めるだろうと思って息抜きがてら読み始めたけど……すみません、児童文学だと思って完全に舐めてました。私が子どものときだったら読み切れてた自信がないです。というか子どもが読むには若干難しいような気がしなくもない。すっかりおじさんになった私ですらちょっと大変だった(もともと読む能力が低いという事実からは目を逸らすものとする)。この本をスラスラ読んでいる子どもは文学に選ばれし特別な才能を持っているに違いないので、そんな子を見かけたら文学界の未来のために必ず保護するように。
時間をテーマに、人間の時間を奪う灰色の男たちと、それによってゆとりを失い荒んでいく周囲の人々、それに主人公モモはどのように立ち向かうのか、というお話なのだけど、これを50年も前に書いてたってマジ!?まさにコスパ・タイパを気にしすぎる現代人のことを揶揄したとしか思えない内容なんですけど。先見の明ありすぎやろ……。そう考えると今の若い人たち、特に中高生くらいの子どもたちに読んでもらいたい作品であることはたしか。無駄とまでは言わないけど、身にならないかもしれないことに時間を消費するのも、人間関係を良好にし、幸福な人生を築くのに必要なことなんだとわかってくれると思う。そういう意味では児童文学的な教訓を授けてくれる作品でしたね。
にしても主人公のモモには何か出生の秘密とか、特別な能力があるのかと思ってたけど全然そんなことないのね。強いて言うなら類い稀なる聞き上手っていうくらい。物語がクライマックスに差し掛かるまで特に何かやったわけでもないし。児童文学の主人公としては結構異質な存在かもしれない。ただそれに見合うカリスマ性みたいなものはあるのよ。いつの間にか神輿を担がれるみたいな。教団の教祖さまの才能があるから今すぐ宗教法人を立ち上げたらいいと思う。
Posted by ブクログ
私は効率的・生産的に生きることに対して特にネガティヴに感じていないというか、むしろタイトに使えた方が充実した気持ちになる。
それは、自分にはビジョン・使命があり、一つ一つの行動の目的を考えているからだと思う。
時間銀行から自分の行動に対して無駄だと指摘された時に、無駄とは何か定義して無駄ではないことを説明できるような軸があれば良いのではと思った。
理髪師は、時間を貯蓄することによる恩恵をよく確認しないまま同意していること、時間を貯蓄して貯蓄後の時間をどう扱うか決めていないことが問題だと思った。
Posted by ブクログ
時間とはなんなのか。
自分らしく生きるとはどういうことなのか。
人間本来の生き方とはどういうものなのか。
時間の使い方や人生について考えさせられる
とても児童文庫だとは思えない作品だった。
途中までは物語がゆっくりすぎてもどかしくて
挫折したって言ってた方々の気持ちわかるなぁ…と
思いながらも読み進めていくと
半分きた辺りから面白くなってきて読む手が止まらない。
現代をそのまま書かれているような内容で
これが50年前に書かれたと思うと本当にすごい。
50周年記念の特別カバーで購入したのもあるし
これは手元に大事にとっておきたい1冊。