あらすじ
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。
「けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」
「時間がない」「忙しい」、口癖になっていませんか?
時短や効率にばかり気をとられ、大切なことをついつい忘れてしまう。本作は、そんな現代人に警鐘を鳴らしています。
児童書なのでとても読みやすくわかりやすいのですが、テーマ・内容共に深い作品となっており、子どもだけでなく、むしろ大人の方におすすめしたい一冊です。
すこし奇妙な格好をした、やせっぽち。
でもどこか不思議な魅力をもつ少女、モモ。
モモと一緒に時間を巡る冒険に出かけてみませんか?
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Posted by ブクログ
名作として題名だけは知っていたが、人々が良いとため息混じりに言うので、ファンタジーが苦手なら無理じゃないかと言う声も聞きつつ、チャレンジ。
とっても良いおはなし!
序盤、大丈夫かこれ〜?と思いながら読み、海賊船になったところで、あかん、無理か、と挫折しそうになった。
ところがところが、はなしはどんどん盛り上がり、これはどうなる?だってページあと、これしかない、と思うが、それまでゆっくりと進んできた、おとぎ話らしいファンタジー古典とは思えぬ怒涛のスピードで決着したのでおもしろい。
読んでる途中で、これは本当に大昔の作品?たった今の現代の話ではないかと、夢中になった。
海賊になりきれなかった私は、すっかり泥棒に預金していたのだと、気づく。
読み終わってわかることがたくさんあり、この子はどこから来た誰なのだ、と気になっていたが、それはもういいのだと、読み始めたわたしに言ってやりたくなった。
はてしない物語は映画から入ったが、モモはその前にできた物語、こっちの方がすきだなあ。本当によくできている。はてしない物語も、読むべきなのだろう。
モモは映画化したらどうなる?と考えながら読んでいたけど、なんだか、字を読んで想像する、本が一番いいのではないか、と感じる物語だった。
わたしもため息まじりに、「…いいよ」と人に勧めるしかないわ。
Posted by ブクログ
時間について考えさせられたし、大人が読むべき本だと思った。1970年代から何も変わってないのでは?と思うくらい今の時代にも響く本。どのように過ごすべきかも考えさせられた。
Posted by ブクログ
「時間を節約する」とは何を失うことなのか? 怒涛のクライマックスと深い寓話性に圧倒された名作
感想・あらすじ
みなしごの少女モモが円形劇場に住み着き、街の人々の話をただじっと「聞く」ことで、彼ら自身の心を開かせていく穏やかな日常から物語は始まります。親友のベッポじいさんやジジたちとの温かい日々に忍び寄る「灰色の男たち(時間泥棒)」。彼らが人々の時間を奪い、街が余裕や笑顔を失っていく不気味さ、そしてモモがカメのカシオペイアに導かれて時間の秘密に触れていく展開は、中盤以降息もつかせぬ面白さでした。ラストの時間の花をめぐる逃走劇と解放の瞬間は圧巻の迫力です。
あらすじ:
みなしごの浮浪児モモは円形劇場にたどり着き、そこでよい人たちに囲まれて暮らしていました。モモには、人の話を聞いてその人自身にいろいろなことを気づかせる、という特技があり、多くの人に愛されて、友達もたくさんいました。
特に、旅行ガイドのジジと掃除人のベッポじいさんが特になかよしでした。
そんな中、時間泥棒が街に表れ、人々の時間を奪うようになっていきました。
時間泥棒(灰色の紳士)はモモのところにもやってきて、言葉巧みに時間を奪う契約をしようとしたのですが、モモに本当のことを話してしまいました。本当のことを話すのは時間泥棒には認められていないことでした。
モモはジジとベッポにこのことを話して、友達の子供たちと、大人に本当のことを話す集会を開くことにしましたが、集会には大人たちは表れず、かえってモモは時間泥棒に追われることになりました。
モモのもとにはカメのカシオペイアがやってきて、マイスターホラのもとに連れて行ってもらい時間泥棒から逃げることができました。そこでモモは時間の花など、時間の真実を知ることになりました。
眠りについて目が覚めると円形劇場に戻っていました。その世界では、時間泥棒の活動で人々は時間に追われて余裕のない生活をしていました。
そこでは、時間泥棒がマイスターホラのところに連れて行くように、モモに話しをしました。
その後、カシオペイアと共にマイスターホラのところに再び戻り、時間泥棒から時間を取り戻すことに成功しました。
読後に残る謎と考察
マイスター・ホラとは何者か?
名前の「ホラ(Hora)」はラテン語で「時間」を意味します。彼は神そのものではなく、「人間一人ひとりに配分される純粋な時間」を管理・中継する守護者のような存在です。彼自身が時間を作るのではなく、人間が生きるための時間を手渡す役割を担っています。
カシオペイアはなぜカメなのか?
「ゆっくり進むことこそが、最も早く目的地に着く方法である」という逆説を体現しています。効率やスピードばかりを追い求める灰色の男たちに対抗する象徴として、最も歩みの遅いカメが選ばれています。甲羅に文字を浮かび上がらせて意思疎通するのも、言葉を発する時間の重みを感じさせます。
モモの両親は誰で、なぜ親を求めないのか?
モモは「過去」や「生まれ」に縛られない、人間本来の無垢な魂そのもののメタファーです。誰かの子どもとしてではなく、「ただ今ここに生きている存在」として描かれているため、血縁の親を思い悩む描写がありません。だからこそ先入観なく他者の声に耳を傾けることができます。
時間泥棒(灰色の男たち)の正体とは?
人間が「時間を節約しよう」「無駄を省こう」とした瞬間に生まれる妄想・強迫観念が具現化した幽霊のような存在です。彼ら自身に実体はなく、人間が削り落とした「生きた時間(時間の花)」を葉巻として吸い続けることでしか存在を維持できません。
本作は現代社会を批判しているのか?
明確に現代社会(効率至上主義・合理主義・資本主義の加速)への警告となっています。成果やタイパ(タイムパフォーマンス)を追い求めるあまり、無駄話や遊び、寄り道といった「人生の豊かさそのもの」を削り落としてしまう現代人の姿が、灰色の男たちに魂を売った大人たちにそのまま重なります。
本作の何が面白かったのか?
哲学的なテーマを扱っていながら、謎解き・サスペンス・異世界への冒険・タイムリミットアクションとしての一級のエンターテインメントに仕上がっている点です。
「時間とは、生きるということ、そのもの。そしてそれは、人間の心の中にある」というメッセージが、説教くさくならず、クライマックスのカタルシスを通じて真っ直ぐ心に刺さる傑作でした。
Posted by ブクログ
最近知った本。
名作と言われる理由のひとつは、時代を感じさせないところかなと感じた。
かなり前に書かれているのに、時間を越えて、現代社会の冷たい部分を風刺的に表していると思う。
私は、冷凍宅配弁当を定期購入していた時期がある。
便利だったし、ご飯を作る手間が省けたのでしばらくは「楽になった!料理しなくていいから他のことに時間を使える!」と嬉しく思っていた。
でも、料理に時間をかけないこと・簡単な手料理しか食べないことで、徐々に幸福感が無くなっていき、人生がつまらなく感じるようになった。
『人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。』
この本に書かれていた一文、まさにそのもの。
久しぶりの自分のための料理は、最高に満たされた。
「タイパ」と言って効率ばかり必死に求めずに、大きく時間に囚われることなく生きていきたい。
原始的に生きたいという意味ではない。
私は、ありがたーく文明にあやかりながら、その時々で心豊かに過ごす時間の使い方を考えたいのだ。
モモに話を聞いてもらい、自然とアイディアが広がっていった子どもたちの、航海の話が好きだった。
ジジが、モモのために紡いだお話を世間に向けて話してしまったことが悲しかった。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら大人になった今でもこれまで一度も読んだことがなく、人からオススメされて読みました。元々ファンタジーが好きなのでどんなファンタジーものなんだろう、とワクワクしながら読み始めました。が、良い意味で裏切られました笑 タイパタイパと言われているこの時代にこそ読むべき本です。とても50年前に出版された内容とは思えないくらい刺さるものがあります。さくしゃのみじかいあとがき、の中に出てきた人にはヒヤッとしますね汗
Posted by ブクログ
時間が生まれる場所の描写、夢を見ているようだった。ハガレンの真実の扉?を初めて見た童心の気持ち思い出した。文章の中に音楽の手触りもあって、死んだら音楽の1音になるのも素直に受け止められた。
第1章がなかなか読み進められなくて2ヶ月くらい経ったけど、2章に入ったら3日くらいで読めた。
ジジ、ベッポ、マイスターホラ、カシオペイア、ニノ、思い出に残る登場人物たちに出会えたな〜。
時は金なりの風刺ディストピアの構築がすばらしいし、それ以上に、時を刻むことの奇跡や煌めきを詩的に味わえた体験がデカかった。
Posted by ブクログ
星をつけようもないくらい大好きで特別な一冊を読み直し。小学校に入る前から家にハードカバーがあって、早く読みたいとずっと思ってたことをよく覚えてる。
ネガティブケイパビリティという言葉を考えるとき、いつも心にモモがいる気がする。
Posted by ブクログ
ついに読めた
読み始めたら
先が気になり
止まらなくなった
ほんとに50年前の作品なのかな
きっといつの時代読んでも
灰色の男たちはいるんだろう
時間やお金
スマホやAI
大人が楽できると信じて疑わず
作り上げてきたものが
大人自身からも
豊かさや心のゆとりを
奪ってきたのかもしれない
そして一番の被害者は
いつの時代も子供だと感じた
私もいつからだろう
貯金をしても安心感はふえないどころか
資産運用だと煽られ不安感が毎日募る生活に
笑えなくなってきて
これまでの自分の歩みを否定するようになっていた
そんなときモモを読んだ
今目の前がどんな景色だろうと
ここまでは歩んできたんだ
そのことを認めてあげようと思えた
オソイホド ハヤイ
Posted by ブクログ
小学生以来に読んでみた。当時はただ灰色の男が「怖い」としか感じなかったが、時を経て読むと感じ方が全然変わってくる。
現代を50年前に先読んでいたのかと思うと凄まじい。
Posted by ブクログ
児童文学といえども社会人でも突き刺さるメッセージが大変。多い時間を1つのテーマとして描いてはいますが、想像力を豊かに、そして自分の人生をしっかり生きるというメッセージが込められてると感じました。特に時間の使い方をホラーストーリーと共に描いてはいますが、実際社会でも時間の使い方を誤った方向で考えてる時が私自身も多いのではないかと感じています。いわゆるアクティブな時間とアンアクティブな時間をしっかり使い分け、自分を豊かにする。時間の使い方は改めて考えなければいけない。ファンタジーの部分が多いかもしれないが、これはこれで色々な普段使わない。脳の部分を活性化させるので、たまにはいいかもしれない。
Posted by ブクログ
時間の大切さを説く『モモ』
時間とは自分の心の中(精神)
思惟によって時間の感覚は短くなったり長くなったりする。人生の「時間」を「生きる」ということを学べる本。
Posted by ブクログ
小学生の時に読破できず、今になって読みました。毎日仕事に追われて心病んでましたが、この本を読んで、あぁ…こんなに時間に追われて生きるなんて辛いな。もう少しゆとりを持とう。と気付きました。感動です。ありがとうモモ。
Posted by ブクログ
児童文学ではあるものの、現代を生きる大人(わたし)にもじんわり刺さる物語だった。わたしも時間どろぼうにやすやすと負けてしまっているのかも……。時間の大切さを直接的に説くことなく、自分の時間を生きるとはどういうことかを考えさせてくれる、なんだか不思議な本だった。
【読んだ目的・理由】本屋でポップを見て気になったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.5
【一番好きな表現】「それを話すためには、まずおまえのなかでことばが熟さなくてはいけないからだ。」(本文から引用)
Posted by ブクログ
こんなに面白かったのか!
なんとなく読んでなかったが、家の本の整理もかねて通勤で読み始めたところ、ノンストップ。
古さを感じさせない、現代的な文体と物語。
灰色の男たちはなぜか僕に1Q84の小人を思い起こさせた。
カシオペイアの甲羅のセリフが絶妙です。
翻訳のカタカナが素晴らしい。
暗雲たちこめる話の流れに一筋の希望がわく。
最高の読書でした。
ジジもベッポじいさんもマイスターホラもカシオペイア、そしてモモ、
みんな大好き。
Posted by ブクログ
児童文学のカテゴリーに入りますが、むしろ大人の皆こそ、読むべき名作だと思います!
自分は中学1年の時に「モモ」を学校の図書室で読み、社会人になってから再読しました。
現代人はどうしてこんなに時間に余裕がなく忙しいのか?
仕事や趣味に費やす時間、友達や家族と過ごす時間など、何にどのくらい時間を費やすかはその人次第であって、一律に同じように時間を使っているということは無い。
こうあるべき、という社会からのプレッシャーを受けることなく、自分なりのペース配分で生活していくことが何よりも幸せだと思わされる一冊だと思います。
Posted by ブクログ
梟書茶房という池袋にあるカフェで、生まれて初めてタイトルやあらすじを伏せた状態で購入した本。本の紹介が数行程度書いてあり、確か誕生日の番号に振られたものだった気がする。購入記録を振り返るとゆうに6年前、、よくもまぁここまであたためたなと。笑
十数年勤めた会社にほとほと嫌気が差してしまい、退職を決意し長め休暇をとっている現在ですが、このタイミングで読む気になったのもご縁を感じる。ベッポのように、自分の中のこだわりを大事に仕事をしていたのだけど、会社の方針や求められるスピードに自分がついていけなくなってしまった。自分を嫌いになっていく感覚、まさに灰色に景色が見えるかんじ。
幼い頃、死んだ顔をして満員電車に揺られる大人を見ていた違和感。就活時代、今が人生の最大だから楽しんでと寂しそうな顔をして話してくれた部活でお世話になった憧れのOBの先輩。趣味や余白を削った毎日なんてなんの楽しみもないよなぁと立ち止まるとわかるけど、必死に走ってたこの間までは、ここまでしっかり思いを巡らせられなかったろうな。
大人になった今、手にとり読むことができてよかった。ありがとうミヒャエルエンデ!
何回か読んでいます
自身が小学生時代に初めて読み、こどもにも読み聞かせしております。
今回読書感想文を書くにあたり手元に本がなく図書館でも貸出中だったため、初めて電子書籍で読ませて頂きました。電子書籍には苦手意識がありましたが、嵩張らず、文字も見やすく、途中から読み始めるのも手軽に出来、電子書籍の良さを感じました。また繰り返し読みたいと思います。
時間どろぼうを倒せ!
「時間どろぼう」なる怪人の秘密結社と浮浪児モモの戦い。70年代ドイツの児童文学として、なかなかの傑作だと思う。
モモは直接戦うすべを持たないが、超常的な能力を持つ存在が手を貸すことにより逆転への道が開ける。
時間の人生哲学を優しくレクチャーしてくれる内容。
モモがんばれ
童話ではありますが 、いろいろ考えさせられました。作者はドイツ人だということで、同じヨーロッパでもスラブ系からは出て来ない話だと感じます。疲れていっぱいいっぱいになったときに、思い出して心の余裕を取り戻したいと思います。
Posted by ブクログ
話は長かったけどすごく考えさせる面白い話でした。結局皆時間泥棒のことを知っていても結局モモが帰って来た時皆んなバラバラだったことがちょっぴり悲しくなりました。
時間の大切さを学べる1冊
「時間がない」「ひまがない」大人や子どもから毎日聞く言葉。これほど足りなくなった『時間』とはいったいなんなのか。
機械的にはかることのできる時間ではなく、人間の心のうちの時間、人間が人間らしく生きることを可能にする時間。
大人にも子どもにもかかわる現代社会の大きな問題、『時間』がテーマの物語。
-あらすじ-
モモと灰色の男たちの『時間』をかけた戦い。
灰色の男たち(時間貯蓄銀行を謳う時間泥棒)と戦うべくモモ(不思議な力を持つ少女)は立ち上がり、時間の国の使者である亀のカシオペイアや、時間を司るマイスター・ホラの手を借りて灰色の男たちに対抗。
奪われた時間、平穏な毎日を取り戻す。
-印象に残った言葉-
時間をはかるにはカレンダーや時計があるが、はかってみたところであまり意味はない。だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるから。
なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだから。そして人のいのちは心を住みかとしているから。
時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜん別のなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないよう。
人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていく。
人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならない。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。
-感想-
この本を読み終えたら、なんて世界は豊かなんだ!って思った。
現在は子育てに追われてるけど、やっぱり自分の時間は大切。自分で守らない(作り出さない)と。
娯楽も、人と関わる時間も大事にしたい。心の余裕を考える。
Posted by ブクログ
責められたような気持ちになった。。
でも外に出たって他人と話せるような環境じゃないし、とっくの昔からみんな灰色なのかなと
コミュニティをうざがったり
傷つくのを怖がるうちに
自分のために時間も金も貯蓄してしまいがちだな
親しい隣人がいないときはどうしたらいいのか
教えて欲しいと思った
Posted by ブクログ
灰色の男は自分の中にもいる。
訳もなく急いだりカリカリしているとき、思い出したい。
限定?のオレンジの装丁に惹かれて読んだが、やはり名作は通るべきだなと思った。
Posted by ブクログ
『時間』『精神』
ファンタジーとして読むか精神を重視して読むか
読む『とき』によって異なる作品。
児童文学として有名だけど大人になってから読むのもとてもおすすめ。
Posted by ブクログ
パートナーに勧められて、ミヒャエル・エンデの『モモ』を読みました。
1973年に書かれた本なのに、タイパや効率化、未来への投資に追われる「現代の私たちの働き方」そのものが描かれていて驚きます。
成果や将来のために効率ばかりを追い求めると、時間泥棒の灰色の男たちに大切な時間を奪われ、心の余裕もなくなってしまう。
作中でのモモの役割は、何か特別なアドバイスを与えることではありません。評価や損得抜きでただ相手の話に耳を傾け、その人本来の心と目の前の時間の豊かさを取り戻させる鏡のような存在でした。
モモが示してくれるのは、時間は単なる数値ではなく命そのものであるということ。
私自身、先回りして考えすぎて焦ってしまうことがよくあります。
未来のために備えるのも大切ですが、一番大切なのは、目の前にある時間や身近な人との会話をちゃんと味わうこと。
焦りそうになった時はモモを思い出して、人生にゆるやかなひとときを取り戻しながら歩んでいきたいです。
Posted by ブクログ
時間の大切さを教えてくれる1冊。
作中に出てきた“無駄”だと思う時間こそが人間には必要で時間を使う必要があるのではと思いました。
灰色の男たちに時間を搾取されぬよう、貴重な1秒1秒を大切に生きていきたいです。
Posted by ブクログ
時間の無駄という感覚が理解できるとき、貧しい人間の仲間入りをしているのかな。時間との付き合い方、人との付き合い方をモモはほんとうに心得ているんだなあ。真似をするのはとても難しいと、そう思っちゃった自分が悲しいけれど。物語の最後、締め方に思わずにっこり。
Posted by ブクログ
少し難しい表現もあったけど、何回も繰り返し読んでじっくり考える時間を持つことの大切さをモモが教えてくれる。
何かをしながら次の行動を考えているような忙しない現在も、この先もう一度読み返した時もきっと新しさを感じる物語。
Posted by ブクログ
この物語が1970年代に書かれたことに驚き。人のあるべき時間の使い方、本来の生き方とは何かを考える良いきっかけになった。効率を極めれば生活は豊かになるが、精神面やりがいにおいては貧しくなってしまう。正直話はあまり深く入り込めず時間がかかった。でもこの本を通して気づきは多く得られたと思う。
Posted by ブクログ
楽しいお話しですが、時間を気にする現代人に対する風刺かなと思いました。
時間泥棒はみんなの中にいて、ドンドンと先に行ってしまいます。それに待ったをかけたのがこの作品ではないでしょうか。
途中まで中だるみはありますが、後半にかけては一気読みでした。
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。エンデの名作。
Posted by ブクログ
おばあちゃんの家にあった本をもらった。
ファンタジーでいかにも小学校高学年向けって感じのストーリーではあったけど、最後の訳者からの言葉が心に響いたなあ。
ファンタジーファンタジーしてるのがちょっと苦手だから☆3。小学生のときに読んでおけばよかったなあ。
モモとジジのふたりだけの秘密の物語がとっても素敵で好き。