あらすじ
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。
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「けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」
「時間がない」「忙しい」、口癖になっていませんか?
時短や効率にばかり気をとられ、大切なことをついつい忘れてしまう。本作は、そんな現代人に警鐘を鳴らしています。
児童書なのでとても読みやすくわかりやすいのですが、テーマ・内容共に深い作品となっており、子どもだけでなく、むしろ大人の方におすすめしたい一冊です。
すこし奇妙な格好をした、やせっぽち。
でもどこか不思議な魅力をもつ少女、モモ。
モモと一緒に時間を巡る冒険に出かけてみませんか?
感情タグBEST3
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時間どろぼうを倒せ!
「時間どろぼう」なる怪人の秘密結社と浮浪児モモの戦い。70年代ドイツの児童文学として、なかなかの傑作だと思う。
モモは直接戦うすべを持たないが、超常的な能力を持つ存在が手を貸すことにより逆転への道が開ける。
時間の人生哲学を優しくレクチャーしてくれる内容。
時間の大切さを学べる1冊
「時間がない」「ひまがない」大人や子どもから毎日聞く言葉。これほど足りなくなった『時間』とはいったいなんなのか。
機械的にはかることのできる時間ではなく、人間の心のうちの時間、人間が人間らしく生きることを可能にする時間。
大人にも子どもにもかかわる現代社会の大きな問題、『時間』がテーマの物語。
-あらすじ-
モモと灰色の男たちの『時間』をかけた戦い。
灰色の男たち(時間貯蓄銀行を謳う時間泥棒)と戦うべくモモ(不思議な力を持つ少女)は立ち上がり、時間の国の使者である亀のカシオペイアや、時間を司るマイスター・ホラの手を借りて灰色の男たちに対抗。
奪われた時間、平穏な毎日を取り戻す。
-印象に残った言葉-
時間をはかるにはカレンダーや時計があるが、はかってみたところであまり意味はない。だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるから。
なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだから。そして人のいのちは心を住みかとしているから。
時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜん別のなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないよう。
人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていく。
人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならない。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。
-感想-
この本を読み終えたら、なんて世界は豊かなんだ!って思った。
現在は子育てに追われてるけど、やっぱり自分の時間は大切。自分で守らない(作り出さない)と。
娯楽も、人と関わる時間も大事にしたい。心の余裕を考える。
Posted by ブクログ
パートナーに勧められて、ミヒャエル・エンデの『モモ』を読みました。
1973年に書かれた本なのに、タイパや効率化、未来への投資に追われる「現代の私たちの働き方」そのものが描かれていて驚きます。
成果や将来のために効率ばかりを追い求めると、時間泥棒の灰色の男たちに大切な時間を奪われ、心の余裕もなくなってしまう。
作中でのモモの役割は、何か特別なアドバイスを与えることではありません。評価や損得抜きでただ相手の話に耳を傾け、その人本来の心と目の前の時間の豊かさを取り戻させる鏡のような存在でした。
モモが示してくれるのは、時間は単なる数値ではなく命そのものであるということ。
私自身、先回りして考えすぎて焦ってしまうことがよくあります。
未来のために備えるのも大切ですが、一番大切なのは、目の前にある時間や身近な人との会話をちゃんと味わうこと。
焦りそうになった時はモモを思い出して、人生にゆるやかなひとときを取り戻しながら歩んでいきたいです。
Posted by ブクログ
時間の大切さを教えてくれる1冊。
作中に出てきた“無駄”だと思う時間こそが人間には必要で時間を使う必要があるのではと思いました。
灰色の男たちに時間を搾取されぬよう、貴重な1秒1秒を大切に生きていきたいです。
Posted by ブクログ
名作児童文学。
「時間どろぼう」なるキャラが出てくることは知っていたのですが、そのファンタジーな響きから、優しいヒゲの紳士が、モモと一緒に冒険をするものかとイメージしていました。
実際は真逆で、彼らは人々から豊かさを奪う、冷徹な存在として描かれます。
この灰色の男たちは、コスパ・タイパと呪文のように繰り返す(僕も含めた)現代人たちを象徴していますね、、。科学の進歩で生活は豊かになったはずなのに、仕事はどんどん複雑になって、情報は濁流のように増えて、心の豊かさは削られる一方です。
人間らしく生きることって何だろうと、改めて考えるきっかけになりました。そういう豊かな時間を、僕は、無駄だと切り捨ててはいないかな…?
いま一度、ゆっくり立ち止まって、自分の生き方を見つめ直していきたいです。
時間泥棒の暗躍のハラハラ感、冒険ファンタジーのワクワク感、変わってしまった友人達の絶望感、いろんな要素が詰め込まれていて、単純に、物語としても面白かったです。
次は、「はてしない物語」も読みたいな!
Posted by ブクログ
タイトルは知ってて、
いつか読みたいなーって思ってて
やっと読めました!
あらすじなどなど読まずに
先入観なく読み始めるのが好きなんですが
思ってた雰囲気とだいぶ違ったー(笑)
モモという女の子が街の人たちと交流する
ハートフルなお話だと思ってました(笑)
時間って大事ですよね。
無駄な時間をなくすことって
大事なことだと思うんです。
現に無駄にSNS眺めて時間が過ぎてたりしますし(笑)
たしかにこういう時間は無駄なんだけど
大切な人とゆっくり話しをするとか
ちょっとホッと一息つく時間とか
内容のない無駄話ししちゃったけど
楽しかったからいっかー!とか、
少しだけ心を落ち着ける時間は
無駄でもなんでもないと思うんですよね。
ようは使い方。
作者のあとがきで
過去の話として語ったけども
未来の話しとして語ってもいいんです。
大差ないです。
っていや、本当にそうだなぁ。と。
大人こそ読むべき作品だと思いました!