あらすじ
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。
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「けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」
「時間がない」「忙しい」、口癖になっていませんか?
時短や効率にばかり気をとられ、大切なことをついつい忘れてしまう。本作は、そんな現代人に警鐘を鳴らしています。
児童書なのでとても読みやすくわかりやすいのですが、テーマ・内容共に深い作品となっており、子どもだけでなく、むしろ大人の方におすすめしたい一冊です。
すこし奇妙な格好をした、やせっぽち。
でもどこか不思議な魅力をもつ少女、モモ。
モモと一緒に時間を巡る冒険に出かけてみませんか?
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Posted by ブクログ
子どもの時に読み、20歳前後で読み、そして30年近くを経て3度目の再読。驚いている。まるで、今の日本の話ではないか。いや、世界の話か。
時短という言葉がもてはやされ、効率的なこと、コスパが常に重視される世界。子どもたちは、放課後には児童館や放課後デイなどに預けられている。もちろん、物語と全く同じではないけれど、ある見方をすれば大人たちの事情で、一つの所に押し込められている、とみられないこともない。
灰色の男たちが今もこの世界で活動を広げている。
一時期モモが話題になった時よりも、もっと事態は深刻になっている。スマホ一つで何でもできる時間。待ち合わせも時間の無駄、手紙どころかメールやLINEですぐの返信を求められる。便利な一方で失うものもある。
今を全否定するつもりはない。でもモモを読むと私の時間の花を私は大切にしているのか?
灰色の男たちの葉巻にさせられているのではないか?むしろ、自ら灰色の男たちに時間の花を差し出しているのではないか?そんな気持ちになる。連休初日に読み終えたことを嬉しく思う。もっと時間を味わおう。もっと時間を慈しもう。もっと人生を謳歌し、きれいな時間の花を咲かせようと思う。
Posted by ブクログ
ずっと途中で止まっていたのだけど、8歳の息子が2日で読んじゃったので、負けるかと読破。
驚くほど面白かった。
愛すべきキャラクターたちと、ぶっ飛んだストーリーと普遍的なテーマ。
直接どこが、とかはわからないけど、初期の村上春樹感も。
誰もが話をしにくるモモは「風の歌を聴け」の「僕」みたいだし、亀のカシオペイアは「羊男」だし、灰色の男たちは「やみくろ」だし。
ひとまず灰色の男たちにめっちゃ時間泥棒されて操られてる気がするので、たまに読み返そうと思った。
Posted by ブクログ
時間どろぼうの灰色の男たちと、浮浪児の女の子のモモの話。小学生の頃に読書感想文で読みました。大人になった今読んでも、沁みる言葉たちがたくさんあり、コスパ・タイパ重視をしすぎると「生きた時間」を過ごすことができなくなってくる、ということに気付かされました。
数分後の未来がわかるカメさん、カシオペイアが冒険の手助けをたくさんしてくれています。物語の中で、「サキコトハワカリマス。」「アトノコトハカンガエマセン!」と伝えてくる場面がありました。未来に対して不安を抱えすぎてしまうことがある自分にとって、この言葉は肩の力を抜いてくれるような気がしました。今、この瞬間、目の前の時間を大切にする生き方をしたいですね。
Posted by ブクログ
友人からこの本のことを聞いたり、ネットで話題になっていて前々から気になっていた。頭の端の方で読みたいなぁとずっと思っていたところ、日本出版から五十周年を記念したオレンジ色の装丁が出ていて、それに惹かれてついに購入。
とても良かった。時間貯蓄銀行により、無駄な時間を削り、余暇もなくやるべきことに追われてしまう思考になってしまった人々と、主人公モモの意志を持ち続けて悪の組織に立ち向かう姿。
「無駄な時間を削ることは、人の心を狭め、廃れさせてしまう」ということをファンタジーの中で鮮やかに描いている。無駄な時間にこそ、自分に帰れるし、自由だよね、思った。
カシオペアのキャラが個人的に結構好きだった。
時間どろぼうを倒せ!
「時間どろぼう」なる怪人の秘密結社と浮浪児モモの戦い。70年代ドイツの児童文学として、なかなかの傑作だと思う。
モモは直接戦うすべを持たないが、超常的な能力を持つ存在が手を貸すことにより逆転への道が開ける。
時間の人生哲学を優しくレクチャーしてくれる内容。
Posted by ブクログ
吉田篤弘さんのエッセイで紹介されていたので、読んだ作品。
児童文学としてかなり有名だが、これは本当に児童文学!?と驚くほど風刺が強く、70年代に書かれたとは思えないほど今の社会にぴったりと当てはまっていた。
時間を効率的に使おうと日々奔走し続けていると、心をすり減らして本来の豊かさを失ってしまう——という時間=心というメッセージがかなり深く響いた。
読んでいて「これは今の私たちの姿そのものでは?」と考えさせられる。
もう少し今この瞬間を生きてみよう、と自分の生き方を見つめ直すきっかけにもなった。
翻訳家のあとがきもとてもわかりやすく、作品のメタファーや想いを丁寧に解説してくれていて、もう一度読み返したくなった。
Posted by ブクログ
オーディブル読書。
有名だけど読んだことなかった。
時間の使い方って人それぞれだけど、やっぱり余裕がないと何のための人生?ってなるよね。
ベッポが、ベッポがぁあああモモのためにって泣ける。
あと、そこはとなくコナン君が出てきてふふふってなる。高山みなみさんいいねぇ。