作品一覧 2017/09/29更新 モモ 試し読み フォロー 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ 試し読み フォロー くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女 試し読み フォロー 砂男/クレスペル顧問官 試し読み フォロー 全体主義の起原 新版 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 大島かおりの作品をすべて見る
ユーザーレビュー モモ ミヒャエル・エンデ / 大島かおり 子供の教科書に載っていたので懐かしくなり再読。余裕のある時、余裕のない時、大人、子供…その時の自分の状況で全く違った刺さり方をします。星5つじゃ全然足りない、何か大事なものを思い出させてくれる名作。 Posted by ブクログ モモ ミヒャエル・エンデ / 大島かおり 町外れの円形劇場に迷いこんだ不思議な少女モモの物語。童話の形式ではあるが、展開がスリリングで読めば読むほど続きが読みたくなる。また、「聞く」ことや「時間」についても深く考えさせられる。登場人物や登場亀?も個性豊か。ぜひ、一度は手に取ってみてほしい名作である。 Posted by ブクログ モモ ミヒャエル・エンデ / 大島かおり 青木真兵氏のオムライスラヂオにて話題に上がった本作品。児童文学なのか??ってくらいメッセージ性が強い。小学生の時に読んだら全然違う感想になっていたのだろうな。 時間とは何か?本作品での時間は花で形容されており、時間の自然的な性質と神秘的な存在を上手に表していると思う。時間泥棒が葉巻にするっていう設...続きを読む定も面白い。 人間的な生活とは何か?について考えさせられる作品だなって思った。科学技術が進歩して生活が便利になった現代社会。一方、資本主義、新自由主義が発展して全てが均質化され、何もかもが商品と化した競争の時代でもある。そんな競争の中では日々賃金を稼ぐこと、自分の商品価値を高めるために効率的に時間を使っている。子供達は小さい頃から塾や習い事をして社会に出る備えをする。つまるところ人間は歯車のひとつになって、せっせと社会という漠然とした大きな装置を動かし続ける機械奴隷のようになっているようにも見える。果たしてそれが人間的な暮らしなんですか??ってのがエンデのメッセージのような気がする。 じゃあ人間らしい暮らしってのは何かっていうと、やっぱり(1)想像力を働かせること、(2)自然を受け入れること、にあるのではないだろうか。 (1)については、子供たちがそれを体現している。円形劇場におもちゃがなくたって、自分たちの想像力だけで大航海の冒険に出ることができる。高度な人形のおもちゃや高度なルールのゲームを与えられても、真に楽しむことはできない。ジジも、モモといることで溢れ出るイマジネーションを物語にして話すときは活き活きとしてい(2)についてはベッポや時間の花から見てとれる。ベッポはどんなに長い道のりの掃除であろうと、まず直近の一歩を踏み出してその次はさらにまた一歩と、行先の長さに思い馳せることなく目の前の工程をあるがままに受けいれてこなしていく。人間の時間が花であることも、人間の存在が自然と寄り添ったものであることを象徴にしているように思う。 なんか、ビジネスの世界にどっぷり浸かっちゃうと人間辞めることになりそうで怖いなって思った。本を読もう!そして自然の中に繰り出そう! Posted by ブクログ モモ ミヒャエル・エンデ / 大島かおり 今の自分が読むべき一冊だった。子供は時間に縛られていないってのと、そのことを子供に向けて伝えられるように平易な言葉で(日本語訳ではひらがなで)書いているのが、本の中でモモが成し遂げたことをエンデがやってやろうとしているようで、かっこいいと思った。 「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるか...続きを読むな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。」 「時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。 Posted by ブクログ モモ ミヒャエル・エンデ / 大島かおり ◯ 人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。(106p) ◯ ほらね、カシオペイア、あたしはやっぱりひとりじゃない。(282p) ◯ 不安と心ぼそさがはげしくなってその極にたっしたとき、その感情はとつぜんに正反対のものに変わってしまったのです。(329p) ★時短だ、タイ...続きを読むパだ、効率化だ、睡眠時間も削って、朝ごはんも食べず、湯船に浸からずシャワーで済ませて、そうやって節約した時間はどこに消えたんだ?1週間が、1ヶ月が、1年が、びゅんびゅん過ぎ去ってゆく。これはきっと灰色の男たちの仕業に違いない。立ち止まって考えよう。ゆっくり話をしよう。 Posted by ブクログ 大島かおりのレビューをもっと見る