大島かおりのレビュー一覧
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子供向けの物語かもしれないけれど、大人になった今でも楽しめる。むしろ、大人が読んだ方がいいかもしれない。今回が読むのは初めてだが、これから生きていく上での指針にしたいと思えた。効率的に動く事で物理的な時間は確保できても、心の時間は時間泥棒たちに奪われてしまう。私自身、今は時間を奪われてしまったような感じで生きてしまっている。せかせかするとイライラする。理屈は分かっている。効率ももちろん大事だけど、それ以上に心が求めていることに耳を傾けるのも大事だということを知った。とは言えいきなりゆっくり歩いて行こう!というのも難しいので、少しずつ、やらなきゃいけない事でも楽しんでいけたらいいな。モモの生き方
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Posted by ブクログ
起きる、家事、子の支度、自分の支度、送迎、出勤、仕事、送迎、夜ごはん、お風呂、寝る時間!
毎日毎日、何時何分までにあれをしてこれをして終わらせて…の繰り返しで自分のためのまとまった時間がない!とすぐいっぱいいっぱいになり、爆発する。
そういう日々を送っている中でモモの物語はとても心に刺さった。
便利さを常に追求して、できた自分の時間は動画を観るなどで消費。
子どもの世話を効率よくこなしつつ家事も出来るだけ負担軽くしたくて、結果的に子どもと遊ぶ時間を満足に取れてなかったり…。
時間というものをどういう心で過ごすのか、誰と過ごすのか、考えさせられた。
そして読み終わって奥付を見たら、198 -
Posted by ブクログ
読み始めは、なんて子供じみた話なんだろうと思っていました。
ところが灰色の男たちがモモの仲間達の時間を奪い始めてから、ページをめくる手が止まらなくなりました。灰色の男に時間を貯蓄しないかと誘われて、生活がガラリと変わっていく。余裕のないいつもイライラした生活は、まるで自分のようで読んでいてとても辛くなりました。
「時々目をあげてみるんだが、いつ見ても残りの道路はちっとも減っていない。だからもっとすごい勢いで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息が切れて動けなくなってしまう。道路はまだ残っているのにな。こういうやり方はいかんのだ。」
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わ -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本が恐ろしいのは、50年前の作品ってことと、児童文学ってこと。50年後を生きる私の生きる社会の苦さやままならなさも、モモや灰色の男や時間の花を象徴として喩えて物語にしてしまったところ。なんかもう、私なんかが語ることがない。余韻や余熱や想像が、意味を持たない。感じたこと沢山あるのに、いろんなこと重ね合わせたのに、自分の言葉にならない。なにを書いても、しっくりこない。
物語の中で、時間も、贅沢な余白も、人間の心の病も全部綺麗に隙なく描き尽くされているから、巨大な伏線を、綺麗さっぱり見事に回収して、鮮やかに着地して完結してる。物語が完璧でこれ以上、言うことがなくなるんだね。自分の言葉で置き換え -
Posted by ブクログ
二巻目も骨太な内容。
20世紀における西洋の難民は生存圏を奪取された以降、法的保護の適用が希薄になるためより経済的、政治的、民族的なアイデンティティの喪失が過大となる。
国外へと追放された人種の足場のない不安定な状態をルソーの言葉で持って「自然状態」として再定義する。
強固な官僚制を保持していたドイツ、ロシアの両国において全体主義的傾向を帯びたシステムが基盤となって、現代のファシズムに繋がる。
帝国主義の分析は非常に面白い。イギリスが特に。
もはや法では囲い込むのできない難民たちの台頭は民族主義的排外主義的な思想のナチ=ドイツの組織によっても先鋭化される運びとなる。 -
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「時間の節約?でも、だれのために?」
このフレーズを見た時にハッとした。そういえば何のためなんだろう、と。生活や人生を豊かにするはずの節約に追われ苦しめられていたんじゃないかと。気づいたら私も時間貯蓄家になっていたようだ。
AIも発達してより時間短縮が選ばれる時代になったけど、時間をかけて考えたり作ったりする楽しみを忘れないでいたいなと思った。物事の本質はそこじゃないものね。
時間という概念を深く考え、ドキドキハラハラする展開もありつつとても楽しく読めた。
一番好きなシーンは亀のカシオペイアが、
「サキノコトハ、ワカリマス。アトノコトハ、カンガエマセン!」
と言ったところ。最高!