大島かおりのレビュー一覧

  • モモ

    モモがんばれ

    童話ではありますが 、いろいろ考えさせられました。作者はドイツ人だということで、同じヨーロッパでもスラブ系からは出て来ない話だと感じます。疲れていっぱいいっぱいになったときに、思い出して心の余裕を取り戻したいと思います。

    #感動する #タメになる #深い

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    2021年04月24日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    何度読んでも素晴らしい。長いと言われても私は言いたい!200年前ホフマンが怖さのあまり妻の手を握りながら書いたと言われるこの小説がどれだけ後世に影響を与えたか。美しいほどの不気味さはこれまで幾度と映像化されたが表現しきれなかった。畳み掛ける不条理は狂気なのか現実なのか。夜更かしする子供のところにやって来て目玉をえぐり取る砂男の話を聞いた幼少のナターナエルは夜になると父の書斎に来る砂男の足音に怯えていた。ある夜書斎を覗き見して砂男に襲われ父に助けられる。砂男の正体は弁護士のコッペリウスだった。父は惨殺されコッペリウスは姿を消し行方不明となる。十数年後、結婚し大学に通うナターナエルの前に再び砂男は

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    2022年03月21日
  • モモ

    購入済み

    良質なファンタジー。

    児童文学とはいうものの、内容も深いですし、大人が読んでも充分楽しめる作品だと思います。
    とても良かったです。

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    2020年05月08日
  • モモ

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    時間を効率的に使わないといけない、と思っていたが、この本では、それって良くないよ、というメッセージであるので、どうすればいいのか、途中で打ちのめされる。何事もバランスが大事ということだが、当たり前のことであるはずなのに考えさせられる。

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    2025年11月15日
  • モモ

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    時間に追われる日々だからこそ読めて良かった一冊。
    文中にある、
    時間とは生活、生活とは心の中にあるもの、
    人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていく、なくなってしまう
    心の中の時間について深く考えるきっかけになれた。

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    2025年11月14日
  • モモ

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    小さな女の子のモモが時間泥棒から時間を取り戻す話。モモは危険な状況でも時間を取り戻すのが勇気があってすごいと思った。現実でも時間を大切にしようにしようと思った。

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    2025年11月14日
  • モモ

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    児童書なのでシンプルに読みやすかったけど、子どもにしては難しくない?!というくらいには風刺きいてるし考えさせられる本だった

    時間は平等に与えられてるとか、タイムイズマネーとか、時間にまつわる金言って結構あるけど、「時間=生きるということ」っていうのがシンプルだけどハッとさせられる一文で、「だからこそ急いでなんかしないと!」ではなく「だからこそ時間を楽しまないと!」というポジティブな変換になるのがとても良い。

    1973年に書かれたとは思えないくらい現代への風刺感がすごかった。何事も効率化したり、「未来の自分のために」という理由で切り詰めすぎて今を蔑ろにしたりと、心当たりを感じる部分が多く時間

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    2025年11月12日
  • モモ

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    何度も読み返したい本。
    子供の頃に読んだ時にはモモの冒険をワクワクして読んだ。
    しかし歳を重ねてこの本を再び開くと、いつの間にか灰色の男たちに時間を盗まれた大人になってしまっていたことに気づかされた。
    タイパ、コスパを重視するような生活に疑問を投げかけてくれるようなこの本に、この時代で出会えて本当によかったと思う。

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    2025年11月08日
  • モモ

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    まさに今の時代に大切なことを教えてくれている作品。無駄なく最短距離でゴールに達するのが果たして正しいのか。失敗を避け効率よく生き、嫌なことはしない。そんな生き方を見てると、充実してるというより殺伐とした心地の悪さすら感じる.. 生きる上での大切なことことをモモは思い出させてくれた気がします。

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    2025年10月30日
  • モモ

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    まだ読んだことがない人は読むんだ。特にビジネス書、自己啓発本疲れの人は全員モモを読むんだ。あとがきまできっちり読むんだ。
    幼少期にこの本に出会えた人が羨ましいけど、私は今このタイミングで読めてよかったと思ってる。

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    2025年10月30日
  • モモ

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    名作と言われる『モモ』。子供の頃に読んだことはないが、名作なら通っておきたいと思い、成人もとっくに過ぎたいま初めて手に取ってみる。

    無駄を省き効率的に生活すると時間は節約できるだろう。ただし、そんな生活からは温かみ、楽しみを感じるような「人間らしさ」が失われてしまうのではないか。そんな両面の世界を見せてくれるファンタジー作品。モモ、マイスターホラ、ジジ、ペッポ、灰色の男、カシオペイヤなどの共感でき親しみやすいキャラクターが良い。ストーリーもミステリーあり、ハラハラドキドキありで楽しめた。

    「人間が持つ時間とは何か?」という難問への答えをモモと一緒に過ごすことで感じることができたと思う。

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    2025年10月21日
  • モモ

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    個性的で魅力的なキャラクターたちが生き生きと動き回るのが楽しくて、物語の展開もわくわくドキドキした。

    時間を奪われた人間の世界は今の私たちそのままで既視感を覚える。
    「ずいぶん前の作品」のはずなのに、2025年現在でも充分通用する普遍的なテーマで「時間とは何か」「豊かさとは何か」という哲学的な問いかけは、大人が読むと心に刺さる。

    表紙・挿絵のモノクロ感が子供の頃の私にはとっつきにくかったが、読めば夢中になった気がすると今更ながら後悔。
    時間を置いてまた読んで、じっくり考えたい作品。

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    2025年10月15日
  • モモ

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    再読
    ワークライフバランスと言われる今日この頃
    家族や大切な友人と過ごす時間は、かけがえのないことですね。

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    2025年10月12日
  • モモ

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    ネタバレ

    おもしろかった
    時間節約して退屈に生きるよりも余裕をもって豊かに暮らしたい
    ジジとベッポいいなあ
    ジジの王子の話よかった
    ラストでモモが逃げているだけなのに、時間どろぼうの灰色の男たちが自滅していくのが納得感ある

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    2025年10月10日
  • モモ

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    過去と未来がいなければ現在はない。今この瞬間はたちまち過去に成り変わる。とても印象的な表現である。
    「時間」を単なる長さの尺度と捉えているうちは、そのような真理に気づけないのではないだろうか。
    自分も忙殺される日々の中で、時間どろぼうに「心」と「時間」を盗まれてきた一人だったし、時間を大切にしているようで、できていなかったのだなと。

    モモから得た教訓で心豊かに生きていくためにも、今この瞬間を積み重ねた過去の先に未来があることを忘れないでいようと思う。

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    2025年10月06日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    津村記久子さんの「やりなおし世界文学」の中で1番気になってた作品をやっと読んだ。黄金の壺はドタバタロマコメ。日常の中に入り込んだ魔術に人間が翻弄される感じは巨匠とマルガリータにも似た面白さ。2作めは推理小説的な面白さでこちらも完成度高い。

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    2023年06月27日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    黄金の壺は、完全にファンタジー。こういう昔の小説って小難しいやらな問答というか語りというかで私生活がメインな気もするけど、でもはるか昔は聖書とかファンタジーだしな、珍しいってほどでもないかもだけど、ちょっと意外だー。
    なもんだから、表現が仰々しいとかを除けば今風に読めるんではないか。
    スキュデリさんの方も、いちいち表現が鬱陶しいというか、しょっちゅう感極まって大変だー、なんだけど、展開は面白いし、なにより結末への持っていき方もなかなか。人治主義がうまくまわることを示しているのか、にしても今どきの小説ではなかなか見られないぞな。
    最後の方の小品はちと難易度高めかな。

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    2022年10月12日
  • 全体主義の起原3 新版――全体主義

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    国家は権威・忠誠を与える根源的な場(共同体)であり、個人はその外部においては無意味である。ジョヴァンニ・ジェンティーレGentile(1875-1944)

    全体主義。階級社会が崩壊して、根無し草の大衆が生まれた。量が多く、政治的に無関心・中立、階級意識を持たない、組織化されておらずバラバラ。公的な領域で他者と連帯して活動をしないで、孤立している。全体主義はこれら大衆を上手く動員した。全体主義は自由な行為の空間を限りなく減らして孤立している大衆をさらに孤立させ、それっぽい観念・イデオロギーを強制させる。大衆は自分で考える力を無くしてしまう。全体主義体制は大衆によって支えられている。▼全体主義の

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    2021年07月04日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    どうせドイツ人なんて粗挽きウインナーに粒マスタードで黒ビールなんでしょう?→→!ウォ、ウォモシローイ!→→大学生が蛇に恋をします。夢うつつで何もやる気が起きません。学校の職員「そんでねー、ここに手伝いに行ってもらいたいわけー。お金も貰えるし皆が助かるの」依頼主「そんでねー、」学生「いやちょっと自分はこういう訳で、仕事をする気分では」主「あっごめえん。その蛇、私の娘ね!っていうっか、自分サラマンダーやし!」なんなのよドイツ。明るいじゃない。黒だけじゃなくて、白ビールも隠してるんじゃないのよ!出しなさいよ!

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    2020年12月26日
  • くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女

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    『くるみ割り人形とねずみの王さま』
    言わずと知れたクリスマスのメルヘン。
    こんな空想をしていたなあ、とか、こんなお菓子の町は憧れだったよね、とか、とにかく楽しい作品。
    深読みをすると、マリーは現実の世界からいなくなり、くるみ割り人形(若いドロセルマイヤーさん)と一緒にお菓子の国へ行って、二度と戻って来なかった、つまり、現実世界でマリーは死んでしまった、とも取れる。実際、マリーのモデルとなった女の子は、出版の数年後に幼くして亡くなったようだけど。

    『ブランビラ王女』
    一言で言うなら、自我の物語。
    誰と誰が同一人物で……、時間軸的には……、と考え始めるとドツボにはまる。物語が入れ子構造で(物語内

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    2018年12月09日