大島かおりのレビュー一覧

  • 全体主義の起原2 新版――帝国主義

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    二巻目も骨太な内容。
    20世紀における西洋の難民は生存圏を奪取された以降、法的保護の適用が希薄になるためより経済的、政治的、民族的なアイデンティティの喪失が過大となる。
    国外へと追放された人種の足場のない不安定な状態をルソーの言葉で持って「自然状態」として再定義する。
    強固な官僚制を保持していたドイツ、ロシアの両国において全体主義的傾向を帯びたシステムが基盤となって、現代のファシズムに繋がる。
    帝国主義の分析は非常に面白い。イギリスが特に。
    もはや法では囲い込むのできない難民たちの台頭は民族主義的排外主義的な思想のナチ=ドイツの組織によっても先鋭化される運びとなる。

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    2026年02月08日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    表題の二作に加えて『大晦日の夜の冒険』が収録されています。全てに共通するのは、魅力的な女性に男性が夢中になり、その結果……という構造です。しかし説教くささは無く、文体も古めかしすぎず読みやすいと感じました。巻末に解説と著者の年譜も載っていて、著者が影響を受けた作品や親交のあった作家なども知ることができます。

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    2025年02月12日
  • モモ

    n

    購入済み

    何回か読んでいます

    自身が小学生時代に初めて読み、こどもにも読み聞かせしております。
    今回読書感想文を書くにあたり手元に本がなく図書館でも貸出中だったため、初めて電子書籍で読ませて頂きました。電子書籍には苦手意識がありましたが、嵩張らず、文字も見やすく、途中から読み始めるのも手軽に出来、電子書籍の良さを感じました。また繰り返し読みたいと思います。

    #共感する #タメになる

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    2024年08月16日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    『砂男』を再読。
    近代文学におけるジャンル小説の先駆けでありながら、まごうことなき傑作怪奇小説。
    好きな小説10個挙げろって言われたら絶対挙げる。
    恐怖の積み上げ方が上品。
    ナターナエルと作者ホフマンの距離感が絶妙。
    主観的な物語を描きながらも、客観的にロマン派を脱構築する。
    ホフマンにとっての至上への希求は、狂気への道筋。
    ヒッチコックの『めまい』は絶対これを元にしてる。

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    2023年09月19日
  • 全体主義の起原2 新版――帝国主義

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    第三部、第一部と読み進めてきて第二部が最後となるけれども、とんでもなく面白かった。帝国主義がもともと経済的な事情に由来すること、その特徴が膨張の運動それ自体にあること、それが国民国家の在り方とはそぐわないこと、人種思想の経緯、海外帝国主義と大陸帝国主義の違い、法を軽視する官僚制、人権という概念のもつ問題など、どの議論をとってもほんとうに面白く、それぞれが全体主義への架け橋として描き出されるので、たしかにこれは第三部から読んでおいてよかったなあと思った。自然とか人工世界とか循環あたりの話は『人間の条件』を彷彿とさせる。カフカの官僚制の話もうれしい。あいだに寄り道していたせいもあって全部を読むのに

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    2022年12月16日
  • 全体主義の起原3 新版――全体主義

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    ヤスパースの助言通り第三部から読んだ、全体主義の特徴として挙げられる首尾一貫した偽りの現実とかテロルの意義とかもすごく面白いのだけれど、そもそもそういったものに溺れてしまう大衆の弱さとか収容所に入れられたひとびとが存在しなかったことになってしまう残酷さとか、人間の孤独や存在の脆さが浮かびあがってくるあたりで泣きそうになってしまう、アーレントの冷徹さの奥には限りない愛の眼差しがあると思う、あと大事なことは何度も言ってくれるのでわかりやすい。

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    2022年10月20日
  • モモ

    ネタバレ 購入済み

    時間どろぼうを倒せ!

    「時間どろぼう」なる怪人の秘密結社と浮浪児モモの戦い。70年代ドイツの児童文学として、なかなかの傑作だと思う。
    モモは直接戦うすべを持たないが、超常的な能力を持つ存在が手を貸すことにより逆転への道が開ける。
    時間の人生哲学を優しくレクチャーしてくれる内容。

    #深い

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    2022年09月29日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    すごい面白かった。ホフマンはドイツ人の法律家だから、難しい言葉が並んだ長々とした小説なのかと思っていたら、とんでもない。
    怪奇で、幻想的で、狂気的で、少しの哀しみがある小説。
    小さい頃読んだ不思議で恐ろしい御伽の世界に迷い込んだよう。

    3遍の小説で、1番好きなのはクレスペル顧問官。
    気が狂っているようだけど実は中の芯がしっかりした人で、好きになるキャラ。
    〝ふつう自分に奇矯なところがあっても、人に気づかれないように包み隠しておきますがね。その覆いを引き剥がされてしまっている人がいる。”
    まさにそんな感じのキャラ。

    砂男は怖い。ぞくっとする。若い青年(お金持ちで許嫁もいて、幸せそのものにみえ

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    2022年01月12日
  • モモ

    購入済み

    良かった

    時間に追われた現代人の皆さんに、ぜひおすすめです。

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    2021年12月25日
  • モモ

    モモがんばれ

    童話ではありますが 、いろいろ考えさせられました。作者はドイツ人だということで、同じヨーロッパでもスラブ系からは出て来ない話だと感じます。疲れていっぱいいっぱいになったときに、思い出して心の余裕を取り戻したいと思います。

    #タメになる #深い #感動する

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    2021年04月24日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    何度読んでも素晴らしい。長いと言われても私は言いたい!200年前ホフマンが怖さのあまり妻の手を握りながら書いたと言われるこの小説がどれだけ後世に影響を与えたか。美しいほどの不気味さはこれまで幾度と映像化されたが表現しきれなかった。畳み掛ける不条理は狂気なのか現実なのか。夜更かしする子供のところにやって来て目玉をえぐり取る砂男の話を聞いた幼少のナターナエルは夜になると父の書斎に来る砂男の足音に怯えていた。ある夜書斎を覗き見して砂男に襲われ父に助けられる。砂男の正体は弁護士のコッペリウスだった。父は惨殺されコッペリウスは姿を消し行方不明となる。十数年後、結婚し大学に通うナターナエルの前に再び砂男は

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    2022年03月21日
  • モモ

    購入済み

    良質なファンタジー。

    児童文学とはいうものの、内容も深いですし、大人が読んでも充分楽しめる作品だと思います。
    とても良かったです。

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    2020年05月08日
  • モモ

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    今のわたしにとって、ベストタイミングな一冊。

    児童文学書として昔から知っていたけれど、あらためて読みたいと思い購入。
    ちょうど日本語訳版が出版されて50周年らしく、綺麗なオレンジ色のカバーが付いたものを購入した。

    「時間」をテーマにした内容で、現代を生きる大人たちに捧ぐ本だと感じた。
    わたしも口癖のように、「忙しい」「時間ができたらそのうち」を毎日言っている。
    その毎日の中で、どうにか時間をやりくりして耐え凌いでいることも自覚あり。
    しかしわたしだけでなく、大人も子どももみんな時間に追われて過ごしている方が多いと感じる。
    ただ1番大事なことは、心のゆとりを持つこと。
    小さな痩せっぽっちの孤

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    2026年06月24日
  • モモ

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    ネタバレ

    まず最初の方のモモの何も言わずにただ人の話を聞くというところが印象に残った。
    何かに悩んだり困ったりした時、すぐにスマホで調べて答えを探そうとして、じっくり自分と向き合って答えを導き出すことができていないなと思った。
    時間は節約すると良いものだという印象だけど、時間にゆとりを持つ大切さを再認識。
    近頃仕事中はせかせかと気分的に余裕をなくしていたので、心を入れ替えるきっかけとなった。

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    2026年06月21日
  • モモ

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    大学生の頃に課題として読んだ以来、社会人にとって改めて読み返すと、大学生の頃ってあんだけ自分のための時間がたくさんあったばすなのに無駄にしてたなぁと思う。
    今仕事や自分の生活で精一杯で、確かに時間を泥棒されているなと感じる。
    時には、ゆっくりと歩を進めて自分を振り返ることの大切さを実感した。

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    2026年06月14日
  • モモ

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    無駄な時間と認定されてる時間は心のケアの時間なんだよね
    その時間にしてることこそ、その人の人間味が出るとこ

    まず最初に傾聴のたいせつさが出てくるこれ大人こそ読まないといけない本

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    2026年06月13日
  • モモ

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    やっと読み終わった、モモ!
    長い物語だから、他の本と並行しながら読んだ。

    本書は児童書なので、個人的には平仮名が多いという点で終始読みづらさはあった。

    ある程度内容を把握したくて絵本版を先に読んではいたが、かなり印象が違った!
    絵本の方はモモは不思議に包まれたままだったし、ベッポの話が中心だったのに対し、原作はかなり深い内容だった。

    時間とは何か?を問う物語。
    時間や数字に囚われ、本当に大切なものを見失ってしまった現代人の目を覚ましてくれるような一冊。
    この本が1973年に完成したとは驚きでしかない。
    そして、あとがきにもあった通り、過去の話とも未来の話とも言える、というのがまたすごい。

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    2026年06月10日
  • モモ

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    ネタバレ

    児童文学であり、名作でもあるが、大人になって初めて手に取った。小学5、6年生向けのようだが、ページ数があり、当時の自分はこの量を読めたかなと思いながら読み始め、世界観に馴染むのには時間がかかった。「時間」から生き方を考える機会になった。技術が進化して、便利になったり、快適になっていく生活をありがたく享受しているが、周りを見ると灰色の男たちのような人やそれに流される人が多くいるように思う。簡単ではないが、人の話を聞く余裕を持ちながら、自分の芯をしっかり持っていたいと思った。

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    2026年06月09日
  • モモ

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    何かをするということは同時に、何かをしないということ。現代で生きるということは取捨選択の連続だろう。
    じゃあどのように選ぶべきか?この物語で心をうしなった大人たちを反面教師として、私なら、あたたかい気持ちになれるかどうか、を軸に選択したいと思った。

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    2026年06月07日
  • モモ

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    タイパやコスパ、色んなものが効率化、合理化される世の中。なのに逆にどんどん忙しくなり、時間がなくなる。これを読むと本当に人間にとって大切な時間とはなにか考えさせられます。

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    2026年06月04日