大島かおりのレビュー一覧

  • 砂男/クレスペル顧問官

    Posted by ブクログ

    表題の二作に加えて『大晦日の夜の冒険』が収録されています。全てに共通するのは、魅力的な女性に男性が夢中になり、その結果……という構造です。しかし説教くささは無く、文体も古めかしすぎず読みやすいと感じました。巻末に解説と著者の年譜も載っていて、著者が影響を受けた作品や親交のあった作家なども知ることができます。

    0
    2025年02月12日
  • モモ

    n

    購入済み

    何回か読んでいます

    自身が小学生時代に初めて読み、こどもにも読み聞かせしております。
    今回読書感想文を書くにあたり手元に本がなく図書館でも貸出中だったため、初めて電子書籍で読ませて頂きました。電子書籍には苦手意識がありましたが、嵩張らず、文字も見やすく、途中から読み始めるのも手軽に出来、電子書籍の良さを感じました。また繰り返し読みたいと思います。

    #共感する #タメになる

    0
    2024年08月16日
  • 砂男/クレスペル顧問官

    Posted by ブクログ

    『砂男』を再読。
    近代文学におけるジャンル小説の先駆けでありながら、まごうことなき傑作怪奇小説。
    好きな小説10個挙げろって言われたら絶対挙げる。
    恐怖の積み上げ方が上品。
    ナターナエルと作者ホフマンの距離感が絶妙。
    主観的な物語を描きながらも、客観的にロマン派を脱構築する。
    ホフマンにとっての至上への希求は、狂気への道筋。
    ヒッチコックの『めまい』は絶対これを元にしてる。

    0
    2023年09月19日
  • 全体主義の起原2 新版――帝国主義

    Posted by ブクログ

    第三部、第一部と読み進めてきて第二部が最後となるけれども、とんでもなく面白かった。帝国主義がもともと経済的な事情に由来すること、その特徴が膨張の運動それ自体にあること、それが国民国家の在り方とはそぐわないこと、人種思想の経緯、海外帝国主義と大陸帝国主義の違い、法を軽視する官僚制、人権という概念のもつ問題など、どの議論をとってもほんとうに面白く、それぞれが全体主義への架け橋として描き出されるので、たしかにこれは第三部から読んでおいてよかったなあと思った。自然とか人工世界とか循環あたりの話は『人間の条件』を彷彿とさせる。カフカの官僚制の話もうれしい。あいだに寄り道していたせいもあって全部を読むのに三ヶ月ほどかかってしまったけれど、ほんとうに読んでよかった。

    0
    2022年12月16日
  • 全体主義の起原3 新版――全体主義

    Posted by ブクログ

    ヤスパースの助言通り第三部から読んだ、全体主義の特徴として挙げられる首尾一貫した偽りの現実とかテロルの意義とかもすごく面白いのだけれど、そもそもそういったものに溺れてしまう大衆の弱さとか収容所に入れられたひとびとが存在しなかったことになってしまう残酷さとか、人間の孤独や存在の脆さが浮かびあがってくるあたりで泣きそうになってしまう、アーレントの冷徹さの奥には限りない愛の眼差しがあると思う、あと大事なことは何度も言ってくれるのでわかりやすい。

    0
    2022年10月20日
  • モモ

    ネタバレ 購入済み

    時間どろぼうを倒せ!

    「時間どろぼう」なる怪人の秘密結社と浮浪児モモの戦い。70年代ドイツの児童文学として、なかなかの傑作だと思う。
    モモは直接戦うすべを持たないが、超常的な能力を持つ存在が手を貸すことにより逆転への道が開ける。
    時間の人生哲学を優しくレクチャーしてくれる内容。

    #深い

    0
    2022年09月29日
  • 砂男/クレスペル顧問官

    Posted by ブクログ

    すごい面白かった。ホフマンはドイツ人の法律家だから、難しい言葉が並んだ長々とした小説なのかと思っていたら、とんでもない。
    怪奇で、幻想的で、狂気的で、少しの哀しみがある小説。
    小さい頃読んだ不思議で恐ろしい御伽の世界に迷い込んだよう。

    3遍の小説で、1番好きなのはクレスペル顧問官。
    気が狂っているようだけど実は中の芯がしっかりした人で、好きになるキャラ。
    〝ふつう自分に奇矯なところがあっても、人に気づかれないように包み隠しておきますがね。その覆いを引き剥がされてしまっている人がいる。”
    まさにそんな感じのキャラ。

    砂男は怖い。ぞくっとする。若い青年(お金持ちで許嫁もいて、幸せそのものにみえる)の内面が分裂し、気が狂っていく物語。ホフマンさん、怖いよ!

    こんなに面白いとは。三島、坂口安吾が絶賛したというのも頷ける。

    0
    2022年01月12日
  • モモ

    購入済み

    良かった

    時間に追われた現代人の皆さんに、ぜひおすすめです。

    0
    2021年12月25日
  • モモ

    モモがんばれ

    童話ではありますが 、いろいろ考えさせられました。作者はドイツ人だということで、同じヨーロッパでもスラブ系からは出て来ない話だと感じます。疲れていっぱいいっぱいになったときに、思い出して心の余裕を取り戻したいと思います。

    #感動する #タメになる #深い

    0
    2021年04月24日
  • 砂男/クレスペル顧問官

    Posted by ブクログ

    何度読んでも素晴らしい。長いと言われても私は言いたい!200年前ホフマンが怖さのあまり妻の手を握りながら書いたと言われるこの小説がどれだけ後世に影響を与えたか。美しいほどの不気味さはこれまで幾度と映像化されたが表現しきれなかった。畳み掛ける不条理は狂気なのか現実なのか。夜更かしする子供のところにやって来て目玉をえぐり取る砂男の話を聞いた幼少のナターナエルは夜になると父の書斎に来る砂男の足音に怯えていた。ある夜書斎を覗き見して砂男に襲われ父に助けられる。砂男の正体は弁護士のコッペリウスだった。父は惨殺されコッペリウスは姿を消し行方不明となる。十数年後、結婚し大学に通うナターナエルの前に再び砂男は現れる。妻の助言に一度は妄想を振り払い彼は砂男から望遠鏡を買う。そしてその望遠鏡でこの世ならぬ美貌の娘オリンピアを見つけ出会い不貞の恋をするのだが、オリンピアは自動人形だった。壊れたオリンピアのえぐられた目玉。発狂したナターナエルはその後回復するも病院の屋上であの望遠鏡を覗いて景色を見ようとすると…。この話を読んだフロイトは『不気味なもの』の中でホフマンを去勢コンプレックスと分析した。ホフマンは確かに普通ではない。幻視が見えたのだろう。どの話もそうなのだ。常識や理屈で話をまとめようとしない。だからこそ幻想と狂気が逆にリアルに爆発しているのだ。この200年のファンタジーとホラーは『砂男』を、いやホフマンを超えられていない。翻訳はエンデの『モモ』を訳した読みやすい大島かおりで読もう。

    0
    2022年03月21日
  • モモ

    購入済み

    良質なファンタジー。

    児童文学とはいうものの、内容も深いですし、大人が読んでも充分楽しめる作品だと思います。
    とても良かったです。

    0
    2020年05月08日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    話は長かったけどすごく考えさせる面白い話でした。結局皆時間泥棒のことを知っていても結局モモが帰って来た時皆んなバラバラだったことがちょっぴり悲しくなりました。

    0
    2026年10月04日
  • モモ

    花

    ネタバレ 購入済み

    時間の大切さを学べる1冊

    「時間がない」「ひまがない」大人や子どもから毎日聞く言葉。これほど足りなくなった『時間』とはいったいなんなのか。
    機械的にはかることのできる時間ではなく、人間の心のうちの時間、人間が人間らしく生きることを可能にする時間。
    大人にも子どもにもかかわる現代社会の大きな問題、『時間』がテーマの物語。

    -あらすじ-
    モモと灰色の男たちの『時間』をかけた戦い。
    灰色の男たち(時間貯蓄銀行を謳う時間泥棒)と戦うべくモモ(不思議な力を持つ少女)は立ち上がり、時間の国の使者である亀のカシオペイアや、時間を司るマイスター・ホラの手を借りて灰色の男たちに対抗。
    奪われた時間、平穏な毎日を取り戻す。

    -印象に残った言葉-
    時間をはかるにはカレンダーや時計があるが、はかってみたところであまり意味はない。だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるから。
    なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだから。そして人のいのちは心を住みかとしているから。

    時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜん別のなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないよう。
    人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていく。

    人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならない。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。

    -感想-
    この本を読み終えたら、なんて世界は豊かなんだ!って思った。
    現在は子育てに追われてるけど、やっぱり自分の時間は大切。自分で守らない(作り出さない)と。
    娯楽も、人と関わる時間も大事にしたい。心の余裕を考える。

    #タメになる #深い

    0
    2026年09月19日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    責められたような気持ちになった。。
    でも外に出たって他人と話せるような環境じゃないし、とっくの昔からみんな灰色なのかなと
    コミュニティをうざがったり
    傷つくのを怖がるうちに
    自分のために時間も金も貯蓄してしまいがちだな

    親しい隣人がいないときはどうしたらいいのか
    教えて欲しいと思った

    0
    2026年09月18日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    灰色の男は自分の中にもいる。
    訳もなく急いだりカリカリしているとき、思い出したい。
    限定?のオレンジの装丁に惹かれて読んだが、やはり名作は通るべきだなと思った。

    0
    2026年09月16日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    『時間』『精神』
    ファンタジーとして読むか精神を重視して読むか
    読む『とき』によって異なる作品。
    児童文学として有名だけど大人になってから読むのもとてもおすすめ。

    0
    2026年09月13日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ​パートナーに勧められて、ミヒャエル・エンデの『モモ』を読みました。
    ​1973年に書かれた本なのに、タイパや効率化、未来への投資に追われる「現代の私たちの働き方」そのものが描かれていて驚きます。
    ​成果や将来のために効率ばかりを追い求めると、時間泥棒の灰色の男たちに大切な時間を奪われ、心の余裕もなくなってしまう。
    ​作中でのモモの役割は、何か特別なアドバイスを与えることではありません。評価や損得抜きでただ相手の話に耳を傾け、その人本来の心と目の前の時間の豊かさを取り戻させる鏡のような存在でした。
    ​モモが示してくれるのは、時間は単なる数値ではなく命そのものであるということ。
    ​私自身、先回りして考えすぎて焦ってしまうことがよくあります。
    未来のために備えるのも大切ですが、一番大切なのは、目の前にある時間や身近な人との会話をちゃんと味わうこと。
    ​焦りそうになった時はモモを思い出して、人生にゆるやかなひとときを取り戻しながら歩んでいきたいです。

    0
    2026年09月12日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時間の大切さを教えてくれる1冊。
    作中に出てきた“無駄”だと思う時間こそが人間には必要で時間を使う必要があるのではと思いました。
    灰色の男たちに時間を搾取されぬよう、貴重な1秒1秒を大切に生きていきたいです。

    0
    2026年09月04日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    時間の無駄という感覚が理解できるとき、貧しい人間の仲間入りをしているのかな。時間との付き合い方、人との付き合い方をモモはほんとうに心得ているんだなあ。真似をするのはとても難しいと、そう思っちゃった自分が悲しいけれど。物語の最後、締め方に思わずにっこり。

    0
    2026年09月03日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    少し難しい表現もあったけど、何回も繰り返し読んでじっくり考える時間を持つことの大切さをモモが教えてくれる。
    何かをしながら次の行動を考えているような忙しない現在も、この先もう一度読み返した時もきっと新しさを感じる物語。

    0
    2026年08月29日