大島かおりのレビュー一覧

  • 全体主義の起原2 新版――帝国主義

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    第三部、第一部と読み進めてきて第二部が最後となるけれども、とんでもなく面白かった。帝国主義がもともと経済的な事情に由来すること、その特徴が膨張の運動それ自体にあること、それが国民国家の在り方とはそぐわないこと、人種思想の経緯、海外帝国主義と大陸帝国主義の違い、法を軽視する官僚制、人権という概念のもつ問題など、どの議論をとってもほんとうに面白く、それぞれが全体主義への架け橋として描き出されるので、たしかにこれは第三部から読んでおいてよかったなあと思った。自然とか人工世界とか循環あたりの話は『人間の条件』を彷彿とさせる。カフカの官僚制の話もうれしい。あいだに寄り道していたせいもあって全部を読むのに

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    2022年12月16日
  • 全体主義の起原3 新版――全体主義

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    ヤスパースの助言通り第三部から読んだ、全体主義の特徴として挙げられる首尾一貫した偽りの現実とかテロルの意義とかもすごく面白いのだけれど、そもそもそういったものに溺れてしまう大衆の弱さとか収容所に入れられたひとびとが存在しなかったことになってしまう残酷さとか、人間の孤独や存在の脆さが浮かびあがってくるあたりで泣きそうになってしまう、アーレントの冷徹さの奥には限りない愛の眼差しがあると思う、あと大事なことは何度も言ってくれるのでわかりやすい。

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    2022年10月20日
  • モモ

    ネタバレ 購入済み

    時間どろぼうを倒せ!

    「時間どろぼう」なる怪人の秘密結社と浮浪児モモの戦い。70年代ドイツの児童文学として、なかなかの傑作だと思う。
    モモは直接戦うすべを持たないが、超常的な能力を持つ存在が手を貸すことにより逆転への道が開ける。
    時間の人生哲学を優しくレクチャーしてくれる内容。

    #深い

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    2022年09月29日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    すごい面白かった。ホフマンはドイツ人の法律家だから、難しい言葉が並んだ長々とした小説なのかと思っていたら、とんでもない。
    怪奇で、幻想的で、狂気的で、少しの哀しみがある小説。
    小さい頃読んだ不思議で恐ろしい御伽の世界に迷い込んだよう。

    3遍の小説で、1番好きなのはクレスペル顧問官。
    気が狂っているようだけど実は中の芯がしっかりした人で、好きになるキャラ。
    〝ふつう自分に奇矯なところがあっても、人に気づかれないように包み隠しておきますがね。その覆いを引き剥がされてしまっている人がいる。”
    まさにそんな感じのキャラ。

    砂男は怖い。ぞくっとする。若い青年(お金持ちで許嫁もいて、幸せそのものにみえ

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    2022年01月12日
  • モモ

    購入済み

    良かった

    時間に追われた現代人の皆さんに、ぜひおすすめです。

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    2021年12月25日
  • モモ

    モモがんばれ

    童話ではありますが 、いろいろ考えさせられました。作者はドイツ人だということで、同じヨーロッパでもスラブ系からは出て来ない話だと感じます。疲れていっぱいいっぱいになったときに、思い出して心の余裕を取り戻したいと思います。

    #感動する #タメになる #深い

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    2021年04月24日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    何度読んでも素晴らしい。長いと言われても私は言いたい!200年前ホフマンが怖さのあまり妻の手を握りながら書いたと言われるこの小説がどれだけ後世に影響を与えたか。美しいほどの不気味さはこれまで幾度と映像化されたが表現しきれなかった。畳み掛ける不条理は狂気なのか現実なのか。夜更かしする子供のところにやって来て目玉をえぐり取る砂男の話を聞いた幼少のナターナエルは夜になると父の書斎に来る砂男の足音に怯えていた。ある夜書斎を覗き見して砂男に襲われ父に助けられる。砂男の正体は弁護士のコッペリウスだった。父は惨殺されコッペリウスは姿を消し行方不明となる。十数年後、結婚し大学に通うナターナエルの前に再び砂男は

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    2022年03月21日
  • モモ

    購入済み

    良質なファンタジー。

    児童文学とはいうものの、内容も深いですし、大人が読んでも充分楽しめる作品だと思います。
    とても良かったです。

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    2020年05月08日
  • モモ

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    子どもの頃に読みそびれて、自分の子どもに買ってあげることができたので、ついでに読んだ。

    大人でもこんなに楽しめるなんて。難しい言葉もなく、優しい心でゆったり読める本でした。

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    2026年01月18日
  • モモ

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    大人にも強く響く物語でした。私もすっかり灰色の男と契約を交わしていたのだと感じました。出会うべくして出会った一冊でした。

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    2026年01月16日
  • モモ

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    小学校高学年から読める本なので読みやすかった。
    モモの話の聞き方が上手でなんでも話してしまうのも、時間が関わってると思うな〜。
    私はめちゃくちゃ効率重視で動いてしまうから、もっと他に大事なことがあるんじゃないのか考えてみたい。

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    2026年01月15日
  • モモ

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    初めてこの本を読んだのは小学5年生ぐらいでした。それからこの本は定期的に読み直す大切な本になりました。
    時間の大切さをこの物語は教えてくれました。「過労死」という言葉ができるほど現代の日本人はとても忙しいです。仕事ばかりに時間を使うことは果たして正解なのか。時間のあり方について学ぶことができる物語でした。

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    2026年01月15日
  • モモ

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    本文も面白かったけれど、巻末にある佐々木田鶴子氏の寄せた文章がとても興味深かった。
    ミヒャエル・エンデ本人と直接言葉を交わした人の話を読めるとは思わなかった。
    「初めてモモを読むならこの本を!」というSNSのアドバイスに従って、この出版社の、この版を選んで良かった。

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    2026年01月15日
  • モモ

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    本を読むことが苦手だった子供の時に、初めて夢中になって読めた本を思い出して、改めて読み返してみた。
    あの時、何が面白いと思ったのかは分からないけれど、不思議な世界で起きた物語に引き込まれていったのだと思う。
    時間をテーマにした本ということで、時間がないと嘆く大人になってから改めて読むと、新しい読み方ができる本だと思った。
    時間は一人一人与えられていて、それをどう使うかはその人次第で、長くも短くもなるもの、小さな花を愛でたり、友人とおしゃべりしたり、そういったゆとりを持つことが人間らしい豊かさに繋がっていることが描かれていた。
    忙しさに追われるだけでは時間が消えて行ってしまうので、ふと足をとめる

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    2026年01月12日
  • モモ

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    【時間】について考えさせられる物語

    「時間を制する」「時間の使い方」こういったタイトルの本が書店に沢山並ぶようになりました。

    なんでもない趣味に使う時間(読書や習い事、ジムなどではない趣味)
    家族とテレビを見ながら会話をして笑い合う時間
    仕事終わり居酒屋に行って今日の疲れを癒やす時間


    その全てが、悪とされてしまってるのではないかと感じています。
    将来の自分がお金で困らないように、人生を急ぐ。
    (それも、大事なことです。)

    コロナの時代もありましたが、商店街はガラリとし、近隣住民との会話も減り、上司とは事務的な会話ばかり。(もちろん、犯罪やハラスメントなどの被害が相次いでいる事実がそ

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    2026年01月12日
  • モモ

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    ネタバレ

    心の豊かさとは何か。

    私たち現代人は、いつも何かに追われていて、せかせかと毎日を過ごしているように思います。

    一日があっという間に、一週間、そして一年も気付いたら過ぎ去っている。

    私も「忙しい」を理由にして、蔑ろにしてしまったものがたくさんあると思います。振り返ると、もっと自分と、相手と向き合えばよかったと思う瞬間が頭に浮かぶ。

    自分の時間も相手の時間も大切に、ゆっくりと立ち止まり振り返りながら過ごして生きていけたらいいなぁ。

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    2026年01月12日
  • モモ

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    効率よく動くより、心の声を大切にしながら、人との交流を大切にしながら生活することの豊かさ。
    無駄こそ価値という見方。
    心が満たされれば、お金や成功がなくても豊かな気持ちで生きていける。

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    2026年01月03日
  • モモ

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    後半の時間泥棒がうんぬんってとこより、時間泥棒が現れる前のみんなや世界の描写が大好きだった。その世界に流れているゆっくりとした優しい時間は、まさに読んでいる最中に私が浸かっていたベイジルタウンに流れているものとすごく近しいものがあるように感じて、なんだか居心地がいい、不思議な気分になった。
    モモが人の話をただ聴いているだけで相手のイマジネーションがどんどん膨らんでいったり、喧嘩していた2人が仲直りしたり、物事が勝手に解決の方向に向かったりするっていうところがすごく好きだったし、無口なおじいさん道路掃除夫ベッポのモモへの思いやりや、想像力でどんなところにもモモを連れて行ってくれるジジの魅力の描き

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    2026年01月06日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    津村記久子さんの「やりなおし世界文学」の中で1番気になってた作品をやっと読んだ。黄金の壺はドタバタロマコメ。日常の中に入り込んだ魔術に人間が翻弄される感じは巨匠とマルガリータにも似た面白さ。2作めは推理小説的な面白さでこちらも完成度高い。

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    2023年06月27日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    黄金の壺は、完全にファンタジー。こういう昔の小説って小難しいやらな問答というか語りというかで私生活がメインな気もするけど、でもはるか昔は聖書とかファンタジーだしな、珍しいってほどでもないかもだけど、ちょっと意外だー。
    なもんだから、表現が仰々しいとかを除けば今風に読めるんではないか。
    スキュデリさんの方も、いちいち表現が鬱陶しいというか、しょっちゅう感極まって大変だー、なんだけど、展開は面白いし、なにより結末への持っていき方もなかなか。人治主義がうまくまわることを示しているのか、にしても今どきの小説ではなかなか見られないぞな。
    最後の方の小品はちと難易度高めかな。

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    2022年10月12日