大島かおりのレビュー一覧

  • 全体主義の起原3 新版――全体主義

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    国家は権威・忠誠を与える根源的な場(共同体)であり、個人はその外部においては無意味である。ジョヴァンニ・ジェンティーレGentile(1875-1944)

    全体主義。階級社会が崩壊して、根無し草の大衆が生まれた。量が多く、政治的に無関心・中立、階級意識を持たない、組織化されておらずバラバラ。公的な領域で他者と連帯して活動をしないで、孤立している。全体主義はこれら大衆を上手く動員した。全体主義は自由な行為の空間を限りなく減らして孤立している大衆をさらに孤立させ、それっぽい観念・イデオロギーを強制させる。大衆は自分で考える力を無くしてしまう。全体主義体制は大衆によって支えられている。▼全体主義の

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    2021年07月04日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    どうせドイツ人なんて粗挽きウインナーに粒マスタードで黒ビールなんでしょう?→→!ウォ、ウォモシローイ!→→大学生が蛇に恋をします。夢うつつで何もやる気が起きません。学校の職員「そんでねー、ここに手伝いに行ってもらいたいわけー。お金も貰えるし皆が助かるの」依頼主「そんでねー、」学生「いやちょっと自分はこういう訳で、仕事をする気分では」主「あっごめえん。その蛇、私の娘ね!っていうっか、自分サラマンダーやし!」なんなのよドイツ。明るいじゃない。黒だけじゃなくて、白ビールも隠してるんじゃないのよ!出しなさいよ!

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    2020年12月26日
  • くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女

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    『くるみ割り人形とねずみの王さま』
    言わずと知れたクリスマスのメルヘン。
    こんな空想をしていたなあ、とか、こんなお菓子の町は憧れだったよね、とか、とにかく楽しい作品。
    深読みをすると、マリーは現実の世界からいなくなり、くるみ割り人形(若いドロセルマイヤーさん)と一緒にお菓子の国へ行って、二度と戻って来なかった、つまり、現実世界でマリーは死んでしまった、とも取れる。実際、マリーのモデルとなった女の子は、出版の数年後に幼くして亡くなったようだけど。

    『ブランビラ王女』
    一言で言うなら、自我の物語。
    誰と誰が同一人物で……、時間軸的には……、と考え始めるとドツボにはまる。物語が入れ子構造で(物語内

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    2018年12月09日
  • くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女

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    「くるみ割り人形」は言うまでもなく、有名なバレエ曲にもなったクリスマスの定番。「ブランビラ王女」は、恥ずかしながら題名も初めて聞いた。どちらも視点があちこちにさまよう凝った構成になっていて、とても楽しく読めた。物語を読む楽しさを改めて教えてもらえたような気がする。

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    2018年01月22日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    ホフマンの中編?が三編。どれも少し不可解な話なのだけれどその怪奇な中身がなかなかよい。幻想的欧州を感じさせる。どれもなかなかで、また読み返したい。

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    2017年12月18日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    表題作の「黄金の壺」、冴えない男が二人の美女にもてる、日常の中に非日常が入り込むというのは一寸前のラノベの設定っぽい。いずれにせよ、予想していたよりも読みやすいので驚きました。他の出版社での訳と読み比べてみたい。

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    2015年06月13日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    ネタバレ

    『黄金の壺』

    『マドモワゼル・ド・スキュデリ』

    『ドン・ファン』

    『クライスレリアーナ』

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    2014年07月02日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    ホフマンの短篇集。物語の内包する物語の密度の濃さに圧倒される。幻想文学のリアリティとは描かれなかった物語の量に比例するのではないかと思われる。
    物語の長さにそぐわないほどのイマジネーションを内包した結果、本文自体はほとんど粗筋をなぞっているだけのようである。その語られない物語背景の過剰さ、それがまた物語の豊穣さを支えている関係。

    神は細部に宿るとはこういうことか。

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    2011年05月05日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    くるみ割り人形、カルディヤック等の原作で知られるE・T・A・ホフマンの作品集です。
    ホフマン"らしさ"あふれる作品である黄金の壺に対して、"らしさ"の少ない非常にきれいなマドモワゼル・ド・スキュデリ、その他の短い作品が収められています。
    黄金の壺は岩波文庫の方が雰囲気が出てて、私は好きですが、スキュデリも収録されているということで、こちらに。(残念ながら岩波のは絶版なのです。あと、古い文章なだけに読みにくいかも?)
    黄金の壺でホフマンの世界を、そして、スキュデリでホフマンが書くきれいな作品を味わってみてはいかがでしょうか?

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    2011年05月07日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    なんとなく読んだが、おばけ作家のホフマンさん。
    妄想の天才です。
    この光文社古典新訳文庫)シリーズは、どれも読みやすくて、好きだ。

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    2010年01月05日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    さて、満を持して(?)、E.T.A.ホフマン、いきます!というわけで、この新訳を買ってみました。手持ちの岩波文庫の「黄金の壷」と「スキュデリー嬢」と、頁ごとにつきあわせて読みました(また、なんと酔狂なことを……)。常体と敬体の文を、同じ地の文で混在させるのはどうでしょう、けれどもそのあたりは、「訳者あとがき」に詳しく述べられています。そこにあるとおり、「ほんとうに、古いか新しいかという問題は一筋縄ではいかないもの」なのですね。私には、昔なじみのホフマンのほうが、ホフマンらしい、とも思われますけれど。もちろん、この新訳を殊更に批判したいわけじゃないんです。そしてまたこのシリーズ全体の意図に関して

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    2011年07月19日
  • モモ

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    学生の頃、読んで再読。ファンタジー。
    子供向けかなと思いつつ、残り三分の一は面白くなって一気読みした。
    モモの魅力と強さ、友情のお話。

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    2026年01月20日
  • モモ

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    「時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしている」

    小学校の学級文庫に並んでいた1冊だが、合理性や効率化を追求した果てに、大切な何かを置き去りにしてしまった人にこそ刺さると思う
    視覚味覚が肥えた現代人、聴く力はどうでしょうかね

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    2026年01月08日
  • くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女

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    ヒップホップくるみ割り人形とくるみ割り人形と秘密の王国を続けて見たら、くるみ割り人形がなんだかわからなくなった気がして、よくよく考えてみると原作をちゃんと読んだこともなかったので読んでみた。

    このホフマンの原作をもとに、アレクサンドル・デュマがバレエのもとになったくるみ割り人形を書いたそうだ。

    くるみ割り人形が大体どんな話かは分かったけど、くるみ割り人形の前で最初に「ドロセルマイヤー」の名を口にした時の、「くるみ割り人形がおそろしく口をひんまげ、両目がみどり色の火花を発した」という反応の理由が、最後まで読んでもわからなかった。

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    2022年12月06日
  • 全体主義の起原3 新版――全体主義

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    序文でヤスパースが全体主義から読んだ方がいいと書いているので、言われた通りに読んだ。
     ヒットラーの全体主義よりもソビエトの全体主義を述べているところが多い。具体的な場面はほとんどない。全体主義についての論文を書くのであれば、引用の有無にかかわらず、読んでおくことが必要であろう。

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    2021年06月28日
  • くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女

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    バレエのくるみ割り人形は何度か観ているので、原作を読んでみたくなった。ストーリー自体はよくある異世界への冒険型メルヘンで、面白くなくもないのだが…この翻訳がどうも馴染めなかった。原文の影響かもしれないが…光文社の新訳は比較的読みやすいものが多いけど…まあ、相性もあるのかな。

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    2021年02月18日
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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    『マドモワゼル・ド・スキュデリ』、ルイ十四世時代を舞台にしたミステリじゃないですか! 凄い。(森鷗外が絶賛して『玉を懐いて罪あり』として翻訳してるらしいので、そっちも比較して読んでみたいです)
    『黄金の壺』の恋のさや当て+魔術+ファンタジーと寓話みたいな世界観も面白かったー!

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    2020年12月20日
  • モモ

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    この物語は、48年前の1972年に発表されたもの。
    日本は高度成長期の只中だった。この後、バブル景気が訪れる。世界でも同じようだったのだろうか。
    まさに「時間泥棒」が暗躍する時代、子供たちに向けて書かれたということがとても重要だったと思う。
    しかし、この物語は年代を超え、大人にも読まれ、時代も超えて受け継がれる。
    時間を酷使し、お金が動き、経済が右肩上がり。多くの人が儲かる話に乗って、やがてバブル崩壊、リーマンショック。染み渡るように広がっていくSNS・・・。
    今ようやく、モノに縛られない価値観が生まれ始めた。モモと、思う存分遊べるだけの仲間でありたい。

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    2026年01月07日
  • くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女

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    「ブランビラ王女」ローマの話。まずジャック・カロという版画家がいてその人の作品から着想を得て話を作ったそうな。似たような構図の作品が挿し絵として挿入されてるのだが、これがイイ。挿し絵としては変わった雰囲気だなあ、クリームチーズで作ったようなこってりとして時が止まってる。。。と自分はそっちの方から話を追いかけたので、とても楽しめました。カプリッチョと作者が表現した作品は話があちこちに飛ぶけども、学芸会を見てるような陽気な作風でした。「くるみ」ドロセルマイヤーのイメージが違うなあと思ったら二人いた。

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    2018年10月12日
  • 砂男/クレスペル顧問官

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    確かに「砂男」はのちの小説や映画のお手本にされたように、シンプルながら人の狂気がクールに描かれている。だが、嫉妬なのだろうか。器用な人が何でもうまくできてしまう故の、この人の書くことの執着が感じられない、などとひねくれた気持ちが浮遊した。が、後書きにて作者が痛風がひどく布団ソファーに鎮座したまま執筆するイラストが掲載されていて、萌えた。そして書くことの情熱も記載されていた。こんなにも「俺ってさこういう人だから」という押し付けが感じられず、作品の世界に集中出来ている物を提供するのはすごいですな。

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    2018年07月06日