作品一覧

  • 歳月
    5.0
    1巻990円 (税込)
    最愛の夫が他界したあと書き継いだ,亡夫に贈る愛の詩篇.夫婦という極めて私性の強い密室を描き,女性としての息づかいが濃厚にただよう,死後にもつづく永遠の愛.戦後の女性の生き方を読者の知性に訴え続けてきた詩人が,没後にはじめて詳らかにした,純愛に生きるみずからの生(なま)の姿.口絵二丁.(解説=小池昌代)

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  • 自分の感受性くらい
    4.5
    1巻770円 (税込)
    もっとも人気のある詩人の,もっとも有名な詩集.なかでも突出した人気を誇る表題作は,自分で考え続けること,自立した知性を磨き続けることの大切さをうたい,そのメッセージ性の強い言葉は,自分自身への問いかけとして多くの読者の共感をよび,やすきに流れる心を戒めてきた.現代詩の枠をこえた感動の名著.(解説=伊藤比呂美)

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  • ハングルへの旅 新装版
    4.6
    『朝鮮民謡選』を読み耽った少女時代。30歳を過ぎた頃、心に残った仏像がすべて朝鮮系であることに気づく。50代で学び始めたハングルははたして魅力あふれる言葉だった。隣国語のおもしろさを詩人の繊細さで紹介する。
  • 韓国現代詩選〈新版〉
    4.5
    1巻2,420円 (税込)
    「いい詩は、その言語を使って生きる民族の、感情・理性のもっとも良きものの結晶化」 詩的世界の多様さ、現実に根ざしつつ生み出された作品の面白さは、時代を超え、今もなお心に響く。 豊潤で余韻に満ちた茨木のり子の名訳で贈る珠玉の詞華集。 【解説】若松英輔さん、斎藤真理子さん ---------------------- 隣国の多彩な現代詩人十二人の、発想豊かな六十二篇を、日本を代表する詩人・茨木のり子が編み、翻訳した。 刊行から三十余年。 韓国文学の真髄ともいえる簡潔で奥行き深い言葉できざまれた詩的世界は、時代を超えて心に鮮烈に響く。 ---------------------- まったく一種のカンだけを頼りに、五十冊ぐらいの詩集のなかから選びとったものだが、みずから選んだ六十二篇の詩には深い愛着を覚える。 訳す過程で、ハングルにはハングルの豊かさがあり、日本語には日本語の豊かさがあると痛感させられた。(「あとがき」より)
  • 永遠の詩01 金子みすゞ
    4.4
    1~8巻880~1,485円 (税込)
    幻の天才童謡詩人による奇跡の詩。 彗星のように現れて消えていった、天才童謡詩人、金子みすゞ。わたしたちのこころに永遠に生きつづけるその童謡詩を金子みすゞ記念館館長・矢崎節夫による鑑賞解説付き、現代仮名遣いで収録。 永遠の詩シリーズは、今日的に意義のある詩人をとりあげ、代表作を厳選しました。わかりやすい解説で、詩があなたにもっと近くなります。

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  • 詩のこころを読む
    4.5
    1巻1,089円 (税込)
    いい詩とは、ひとの心を解き放つ力をそなえているばかりか、生きとし生けるものへのいとおしみの感情をも誘いだしてくれます。詩人である著者が、その心を豊かにしてきた詩の宝箱の中から忘れがたい詩の数々を選びだし、情熱をこめて語ります。ことばの花々にふれてみなさんは、きっと詩の魅力にとらえられるでしょう。

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ユーザーレビュー

  • 自分の感受性くらい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いくじなしは いくじなしのままでいいの
    泣きたきゃ 泣けよ
    意気地なしの勁さを貫くことのほうが
    この国では はるかに難しいんだから


    ぱさぱさに乾いてゆく心を
    ひとのせいにはするな
    みずから水やりを怠っておいて

    気難しくなってきたのを
    友人のせいにはするな
    しなやかさを失ったのはどちらなのか

    苛立つのを
    近親のせいにはするな
    なにもかも下手だったのはわたくし

    初心消えかかるのを
    暮しのせいにはするな
    そもそもが ひよわな志にすぎなかった

    駄目なことの一切を
    時代のせいにはするな
    わずかに光る尊厳の放棄

    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ


    ひよひよ ひいひい はたりはたり

    0
    2025年12月20日
  • 詩のこころを読む

    Posted by ブクログ

    詩の入門書としてまず読みたい。詩とは何かという問いに分かりやすく答えてくれるているような。例に出されている詩が本当に素晴らしく、何度でも読みたいし子供にも大人にもお薦めしたい。

    0
    2025年11月06日
  • 詩のこころを読む

    Posted by ブクログ

    茨木のり子自身の詩は書かれていないものの、多くの詩人の詩を自分で解説したものである。したがって、詩の入門書としては最適であり、これらの詩で気に入ったら改めてその詩人の詩集を読むことができる。

    0
    2025年11月03日
  • 自分の感受性くらい

    Posted by ブクログ

    ## 感想

    『自分の感受性くらい』の厳しくも優しい言葉が好きだ。

    「人のせいにするな。」

    そんなメッセージを感じる。

    この詩を読んで、最近読んだ三宅香帆さんの『好きを言語化する技術』に書かれていたことを思い出した。

    「自分が見て良い!と思ったものは、他人の感想を知る前に書き出そう」というもの。

    人は他人に影響を受けやすい。

    自分が映画を観て素晴らしいと思い、Xで調べてみたら、どうも否定的なレビューが目につく。

    「自分のセンスが悪いのかな…」と不安になる。

    それに近しいことが、色々なジャンルである。

    私は幸いあまり他人を気にしない性格だから、それほどダメージは受けないが、人に

    0
    2025年10月04日
  • 詩のこころを読む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    好きなバンドのボーカルがオススメしてたから読んだ
    以下好きだった詩とか茨木さんの言葉とか


    賭け(黒田三郎)
    “馬鹿さ加減が ちょうど僕と同じ位で 貧乏でお天気屋で 強情で”
    “毒舌を吐き散らす 唇の両側に深いえくぼ”

    僕はまるでちがって(黒田三郎)
    “ぼくはまるでちがってしまったのだ”
    “それでもぼくはまるでちがってしまったのだ”

    君はかわいいと(安水稔和)
    を紹介したあとの茨木のり子の言葉

    言葉のヤツはくるしがって君のからだ中をかけめぐり憤然と死んじまうに違いない

    葉月(阪田寛夫)
    “おれはほんまにつらい あんまりつらいから 関西線にとびこんで死にたいわ”
    “まるでろうやにほう

    0
    2025年09月25日

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