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いい詩とは、ひとの心を解き放つ力をそなえているばかりか、生きとし生けるものへのいとおしみの感情をも誘いだしてくれます。詩人である著者が、その心を豊かにしてきた詩の宝箱の中から忘れがたい詩の数々を選びだし、情熱をこめて語ります。ことばの花々にふれてみなさんは、きっと詩の魅力にとらえられるでしょう。
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Posted by ブクログ
詩の入門書としてまず読みたい。詩とは何かという問いに分かりやすく答えてくれるているような。例に出されている詩が本当に素晴らしく、何度でも読みたいし子供にも大人にもお薦めしたい。
茨木のり子自身の詩は書かれていないものの、多くの詩人の詩を自分で解説したものである。したがって、詩の入門書としては最適であり、これらの詩で気に入ったら改めてその詩人の詩集を読むことができる。
詩人による、好きな詩とその検証 素敵な詩と、美しく優しく様々なものやことの本質を端的に示す解説 詩や詩人、表現や人生の在り方など、自分の興味を広げさせられる
ひたひたと 沁みます。 思いがあふれるのに、うまく言葉にできない。 生きていたらそんな季節にぶつかってしまうことってありますよね。 「詩のこころを読む」 茨木のり子 そんな時、気がつけばまたこの本を読みかえしてしまいます。 若年者向けの詩の入門書という位置づけのアンソロジー。 子供の頃に読み、大...続きを読む人になって買いなおして今でも時折戻ってきてしまう本。 生きるじたばたを、優れた詩人たちが見事に言葉にすくい上げています。ゆっくりと胸を打つ、親しむべき作品の数々。 最近ふとまた読みかえしました。 私たち愚かだけど愛すべき「人」への、著者の温かい視線を感じました。 多感な子供時代にこの小さな宝箱のような本に出会えてよかったです。
詩は難しい。詩を読む時の考え方の指南だったり、一緒に読んでくれる頼もしいパートナーだったり、茨木のり子さんとの楽しい読書時間を味わえる一冊。出てくる詩は難しいものも、なぜだか言葉が刺さって泣けてくるものも。そして茨木のり子さんが解説に選ぶ言葉の秀逸さ。なんて濃厚な一冊だろう。
詩をどのように読むか、の話ではなく、特定の詩を茨木のり子がどう読んだか、についての話だった。彼女の鋭さと温かい感受性に包まれ、幸せな気分になった。良い本だった。
素晴らしい本でした。 私の中では石垣りんの「くらし」が白眉の一編でした。 詩のことはよくわからないからという理由であまり触れてこなかった。 けれどこの本の中にある詩に一つひとつ触れ、解説を読む。 少しだけわかったような気がする。詩にもう少し触れてみようかなと思う。 私は宇多田ヒカルの歌詞が...続きを読む好きなのだけれど、(特にFantome以降)彼女の詩のどの部分に惹かれているのか、言葉のチョイスなのか、その飛躍なのか、とか自分なりに理解出来るかもしれない。 音楽が好きなのでたくさんの詩に触れてきた、とも言えるのだ。 歌詞も詩だと仮定する。私の世界はこれから途方もなく広がる。 姪っ子柄中学生になったら、高校生になったら渡してあげたい。読むか読まないかは本人にお任せするけれど。
詩はてんで疎くよくわからないものが大半な私ですが、こちらの本で詩の読み方、視点や視座を教えてもらった気がする。 解釈を読んだあともう一度詩を読み返した時の、腑におちる感覚が心地よく、詩の苦手な私にはとても新鮮な体験ができました。 詩の捉え方はおそらく人それぞれだと思うけれど、今の私には最適な1冊...続きを読むだった。 楽しみ方がもうちょっと身に付いたら詩集なんかにも手を出したい。 ちなみに好きな詩も出来てホクホク♪
858 月の満ち欠けの周期に関係ありと言われてきた女の生理現象を、第一連第二連で触れ ています。男よりも、より自然に近い女のからだのリズム、そのようなリズムをくりか えしながら、心はどうあれ、からだは月々確実に待っているのです。第三連では、まる で古代の母系制社会のように、主体性は女の側にあり、堂...続きを読む々と健やかで、「遊ぶ」とい う言葉が、まるで新品のように洗い出され、輝いています。いつかやってくるだろう夫 と子供たち、ととれば未来のことになりますし、すでにいる夫や子供たちと思ってもか まわないでしょう。 女の生理現象、結合、生殖も、猥に語ろうとすればどこまでも卑猥にすることがで へんげん きるし、この詩のように、どこまでも涼しく高い次元であらわすこともできる変幻きわ まりなさです。 詩は感情の領分に属していて、感情の奥底から発したものでなければ他人の心に達す ることはできません。どんなに上手にソツなく作られていても「死んでいる詩」という しかばね のがあって、無残な屍 をさらすのは、感情の耕しかたがたりず、生きた花を咲かせら れなかったためでしょう。 ときどき頭が痛くなったりするのも、弱い頭をそんなに酷使してもらっちゃ困るとい う、頭脳のストライキです。下痢するのは胃腸の、風邪ひくのはからだぜんたいのスト ライキ。からだに関しては一人ひとりがそれぞれの経営者であり、労働者でもあって、 歯車の一つが「もう厭!」と言えばちぐはぐになって、全体がダウンです。休めという ことで、その言いぶんを聞いてやらなくてはなりません。
あまり読んだことも書いたこともなかった詩ですが、何となく惹かれて読んでみました。 茨木のり子さんが選んだ傑作ばかりが載っていて、どう読んだか、どこが良いのか、などをこれまた素晴らしい文章で教えてくれます。独特な漢字の使い方が、その言葉の意味を熟知して使っているんだなと感心させられることもありま...続きを読むした。 読みどころを教えてもらうと、一層その詩が唯一無二の、とても力を持ったものに感じられて、読むのが面白くなってきます。 淡々と、情景描写や経験したことが書かれた後に、ふと最後の数行で、作者自身の中に入り込んでくる言葉があると、その詩は一気に飛翔して、作者の処から読み手の処へとやってきます。その瞬間、その詩がとても愛しく感じられるから不思議です。 メモしていなかったので、正確な言葉を覚えてないのですが、「人間として上等でなければ、良い詩が描けない」といったことを茨木さんが書いていました。確かに心打たれる詩を読んでいると、作者の人間性に惹かれ、私もこんな風に生きてみたいと思うことが何度もありました。 心に残った詩と、茨木さんの文章 ※生命は その中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ(吉野弘) ※「その夜」から 私を横に寝かせて起こさない 重い病気が恋人のようだ。(石垣りん) ※自分の中に1人の一番厳しい教師を育てた時、教員はなれり、という気がします。 ※浄化作用(カタルシス)を与えてくれるか、くれないか、そこが芸術か否かの分かれ目なのです。 この他、特に好きだった詩は、 石垣りんさんのものと、 新しい刃 安西均 助言 ラングストン・ヒューズ(木島 始訳) などがありました。 詩が好きな人はもちろん楽しめますし、私のようにあまり触れてこなかった人は特に、詩を読む面白さを知ることができる、かなりの良書だと思います。この本に出会えて良かったです。
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