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Posted by ブクログ
著者が配偶者に先立たれてから書き残した詩。照れくさいからと、自身の死後に発表されるよう準備を整えていたそう。つまりこれはプライベートなラブレターのようなもの。そんなものを読んでもいいのか、とどこか厳粛な、背筋の伸びるような思いで読み始める。
本来詩集って一気読みするものではないのかもしれない。けれど、ページをめくる手が止まらず、おまけに冒頭から涙も止まらず。美術展の展示を回るように余韻を味わいながら次の詩へ。漂う喪失感、切実、純真、気丈、寂寥、思慕、いわずもがな愛情。生活。日常。
「最後の晩餐」があまりに切ない。挙げ出したらキリがないけれど、「月の光」「駅」「蝉しぐれ」「モーツァルト」「殺し文句」「ひとり暮し」「なれる」「歳月」……とてもよかった。
埋められないものを無理に埋めようとせず、時間の経過とともに受け止めていく。ああそうだったのね、と悟っていくような。
表紙をめくると1ページ目に夫婦2人が写った写真。この写真そのものが、なんだか“歳月”よなあと感じさせる。
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茨木のり子さん生誕100年記念で、ミナペルホネンの特別カバーが登場したのに合わせて、以前から気になっていた『歳月』を購入。ほか2冊も。
Posted by ブクログ
先日読んだ作中に、茨木のり子さんの詩が引用されていたので。
詩集なんて久しぶり。
亡き夫を想う詩。亡くなられて10年経っても、色褪せない、むしろ色濃くなっていく記憶。
生前書き溜め、自身の没後に甥っ子さんに託した詩集。
いくら人生ともにしたパートナーとはいえ、いつまでも情愛溢れる気持ちでいるなんて狂気じみてると読み進めるも、一作ずつ書き出すことによって浄化していく何かがあったのか、もしくは、敢えて忘れたく無い、初めて独りで暮らすギリギリの支えにしたかったのか。。
解説を読むと、今までの茨木さんの詩集にはなかったテイストのよう。他作品も読んでみようかな。
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