茨木のり子のレビュー一覧

  • 詩のこころを読む

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    詩の入門書としてまず読みたい。詩とは何かという問いに分かりやすく答えてくれるているような。例に出されている詩が本当に素晴らしく、何度でも読みたいし子供にも大人にもお薦めしたい。

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    2025年11月06日
  • 詩のこころを読む

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    茨木のり子自身の詩は書かれていないものの、多くの詩人の詩を自分で解説したものである。したがって、詩の入門書としては最適であり、これらの詩で気に入ったら改めてその詩人の詩集を読むことができる。

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    2025年11月03日
  • 自分の感受性くらい

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    ## 感想

    『自分の感受性くらい』の厳しくも優しい言葉が好きだ。

    「人のせいにするな。」

    そんなメッセージを感じる。

    この詩を読んで、最近読んだ三宅香帆さんの『好きを言語化する技術』に書かれていたことを思い出した。

    「自分が見て良い!と思ったものは、他人の感想を知る前に書き出そう」というもの。

    人は他人に影響を受けやすい。

    自分が映画を観て素晴らしいと思い、Xで調べてみたら、どうも否定的なレビューが目につく。

    「自分のセンスが悪いのかな…」と不安になる。

    それに近しいことが、色々なジャンルである。

    私は幸いあまり他人を気にしない性格だから、それほどダメージは受けないが、人に

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    2025年10月04日
  • 詩のこころを読む

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    ネタバレ

    好きなバンドのボーカルがオススメしてたから読んだ
    以下好きだった詩とか茨木さんの言葉とか


    賭け(黒田三郎)
    “馬鹿さ加減が ちょうど僕と同じ位で 貧乏でお天気屋で 強情で”
    “毒舌を吐き散らす 唇の両側に深いえくぼ”

    僕はまるでちがって(黒田三郎)
    “ぼくはまるでちがってしまったのだ”
    “それでもぼくはまるでちがってしまったのだ”

    君はかわいいと(安水稔和)
    を紹介したあとの茨木のり子の言葉

    言葉のヤツはくるしがって君のからだ中をかけめぐり憤然と死んじまうに違いない

    葉月(阪田寛夫)
    “おれはほんまにつらい あんまりつらいから 関西線にとびこんで死にたいわ”
    “まるでろうやにほう

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    2025年09月25日
  • 自分の感受性くらい

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     茨木さんの詩、言葉は平易だが中身は深く鋭い。ぼぉっと生きていると喝を入れられる。が、作品を読んだ後は何故かほっこりする。有名な「自分の感受性くらい」の他、「廃屋」「癖」が好み。「詩集と刺繍」は面白い。

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    2025年09月15日
  • 自分の感受性くらい

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    こちらも今年発刊された一冊。代表作である『自分の感受性くらい』他多数。個人的には『青梅街道』、『波の音』。でも結局どれも良かった。

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    2025年08月24日
  • 自分の感受性くらい

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    「自分の感受性くらい」
    このタイトルだけで購入することを決めた。
    それくらい衝撃を受けたし、実際に詩を読んで、初めて泣きそうになった。
    理解するのが難しい詩もあるけど、時間をかけてゆっくり楽しみたいと思えるような本だった。

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    2025年08月13日
  • 歳月

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    今年買った詩集の中一番心に残る素晴らしい一冊だった。あとがきになる「Yの箱」でこの一冊がどういう経緯で生まれたのかを読み、また一つ好きになる。繰り返し読みたい。

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    2025年08月09日
  • 詩のこころを読む

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    詩人による、好きな詩とその検証

    素敵な詩と、美しく優しく様々なものやことの本質を端的に示す解説
    詩や詩人、表現や人生の在り方など、自分の興味を広げさせられる

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    2025年08月08日
  • 詩のこころを読む

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    ひたひたと 沁みます。
    思いがあふれるのに、うまく言葉にできない。
    生きていたらそんな季節にぶつかってしまうことってありますよね。

    「詩のこころを読む」 茨木のり子

    そんな時、気がつけばまたこの本を読みかえしてしまいます。
    若年者向けの詩の入門書という位置づけのアンソロジー。
    子供の頃に読み、大人になって買いなおして今でも時折戻ってきてしまう本。
    生きるじたばたを、優れた詩人たちが見事に言葉にすくい上げています。ゆっくりと胸を打つ、親しむべき作品の数々。

    最近ふとまた読みかえしました。
    私たち愚かだけど愛すべき「人」への、著者の温かい視線を感じました。

    多感な子供時代にこの小さな宝箱の

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    2025年08月08日
  • 自分の感受性くらい

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    初めて詩集を読んだのですが、
    まるで隣りで話しかけているかの様に、
    時に優しく、時に厳しく
    語りかけているかの様でした。

    人は一人で生きてるのではない
    でも自分の芯は大事に保たないと

    茨木さんの詩を読んでそう感じました。

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    2025年07月29日
  • 自分の感受性くらい

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    茨木のり子1926-2006。
    現代詩の長女と称される。らしい。
    戦後の日本を代表する現代詩人。との事。

    自分はホント何にも知らねぇなぁ…。
    名前すら知らんかった。詩の世界。
    知らなすぎる。

    そして、詩っておもしろいんだなぁ。

    ………
    高校時代の古典の先生を懐かしく思い出した。
    中原中也を敬愛してて、黒い服しか着ない風変わりな先生だった。
    授業中、詩や文学の話しで良く脱線。
    そこで、中原中也、梶井基次郎のレモンなど出てきて……井伏鱒二と会った話しもしてて、強烈に頭に残ってる。
    本気で会いたいと思えば、会いたい人には必ず会えるって言ってたなぁ。残ってる。
    意気込み、読んでみたものの、ピンと

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    2025年07月06日
  • 自分の感受性くらい

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    優しくて力強く静かにそっと寄り添ってくれる詩。「癖」「知命」「青梅街道」「夏の声」「廃屋」
    「波の音」「顔」「木の実」心に響く詩がたくさんあった。『人が 家に 棲む それは絶えず何者かと 果敢に闘っていることかもしれぬ』という言葉がやけに心に残った。
    詩って色んな型やリズムがあって言葉を音として捉える楽しさもあるのだと気付かされた。

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    2025年07月05日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    厳しく叱咤してくれたり、やわらかに愛するひとへ呼びかけたり。活動期間の作品を浅く広く読めたので、もっと茨木のり子の詩の世界に飛び込んでいきたい。

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    2025年06月18日
  • 歳月

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    茨木のり子という人は
    感受性豊かなとても素晴らしい人で
    その詩には
    真面目さとしなやかな強さが表れていた
    こんな女性には会ったことがない
    こんな女性と言葉を交わしてみたかった

    彼女の交友ある人もさすがの人ばかりで
    死んだ夫だってさすがは彼女の連れ合い
    あふれ出る思いを読むたびに
    心ふるえる体験をする

    茨木のり子という人は
    実は
    こんなに弱そうな心の持ち主だったのだなあ

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    2025年05月25日
  • 自分の感受性くらい

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      自分の感受性くらい
                茨木のり子

    ぱさぱさに乾いてゆく心を
    ひとのせいにはするな
    みずから水やりを怠っておいて

    気難かしくなってきたのを
    友人のせいにはするな
    しなやかさを失ったのはどちらなのか

    苛立つのを
    近親のせいにはするな
    なにもかも下手だったのはわたくし

    初心消えかかるのを
    暮しのせいにはするな
    そもそもが ひよわな志にすぎなかった

    駄目なことの一切を
    時代のせいにはするな
    わずかに光る尊厳の放棄

    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

    自分に言われているような気がする。好きな詩である。はい、茨木さんの衝くとおりのばかものです。

    もう一編。

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    2025年04月29日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    茨城のり子さんの詩と出逢ったのは中学生のとき。20年近く経ってはじめて詩集を手にとった。

    心の奥底で眠っている何かを呼び覚ますような、奮いたたせるような明朗さと真っ直ぐさが眩しい。

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    2025年01月03日
  • 詩のこころを読む

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    詩は難しい。詩を読む時の考え方の指南だったり、一緒に読んでくれる頼もしいパートナーだったり、茨木のり子さんとの楽しい読書時間を味わえる一冊。出てくる詩は難しいものも、なぜだか言葉が刺さって泣けてくるものも。そして茨木のり子さんが解説に選ぶ言葉の秀逸さ。なんて濃厚な一冊だろう。

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    2024年12月29日
  • 詩のこころを読む

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    詩をどのように読むか、の話ではなく、特定の詩を茨木のり子がどう読んだか、についての話だった。彼女の鋭さと温かい感受性に包まれ、幸せな気分になった。良い本だった。

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    2024年11月08日
  • ハングルへの旅 新装版

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    ネタバレ

    2024.9.26再読。
    韓国語を勉強し始めた直後に一度読み、約1年経った頃に再読してみた。
    レベルがあまり上達していないので抱く感想が変わったということはあまり起こらなかったが笑、感想を書いておく。

    この本の出版は1989年。
    当時はなぜハングルを勉強するのか不思議がられたという。また当時は漢字の使用がギリギリ残っていた時代らしく、日本の若者がハングルを学ぶ場合一番苦労するのは隣国式漢字読みかもしれない、と著者は述べている。
    今はハングルを勉強する人は全く珍しくないし、漢字の読みを覚える必要もない(べた一面ハングルは極めて読みづらいとも述べられているが、本当にそうなってしまった)。この数十

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    2024年10月14日