茨木のり子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいくじなしは いくじなしのままでいいの
泣きたきゃ 泣けよ
意気地なしの勁さを貫くことのほうが
この国では はるかに難しいんだから
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
ひよひよ ひいひい はたりはたり -
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## 感想
『自分の感受性くらい』の厳しくも優しい言葉が好きだ。
「人のせいにするな。」
そんなメッセージを感じる。
この詩を読んで、最近読んだ三宅香帆さんの『好きを言語化する技術』に書かれていたことを思い出した。
「自分が見て良い!と思ったものは、他人の感想を知る前に書き出そう」というもの。
人は他人に影響を受けやすい。
自分が映画を観て素晴らしいと思い、Xで調べてみたら、どうも否定的なレビューが目につく。
「自分のセンスが悪いのかな…」と不安になる。
それに近しいことが、色々なジャンルである。
私は幸いあまり他人を気にしない性格だから、それほどダメージは受けないが、人に -
Posted by ブクログ
ネタバレ好きなバンドのボーカルがオススメしてたから読んだ
以下好きだった詩とか茨木さんの言葉とか
賭け(黒田三郎)
“馬鹿さ加減が ちょうど僕と同じ位で 貧乏でお天気屋で 強情で”
“毒舌を吐き散らす 唇の両側に深いえくぼ”
僕はまるでちがって(黒田三郎)
“ぼくはまるでちがってしまったのだ”
“それでもぼくはまるでちがってしまったのだ”
君はかわいいと(安水稔和)
を紹介したあとの茨木のり子の言葉
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言葉のヤツはくるしがって君のからだ中をかけめぐり憤然と死んじまうに違いない
葉月(阪田寛夫)
“おれはほんまにつらい あんまりつらいから 関西線にとびこんで死にたいわ”
“まるでろうやにほう -
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ひたひたと 沁みます。
思いがあふれるのに、うまく言葉にできない。
生きていたらそんな季節にぶつかってしまうことってありますよね。
「詩のこころを読む」 茨木のり子
そんな時、気がつけばまたこの本を読みかえしてしまいます。
若年者向けの詩の入門書という位置づけのアンソロジー。
子供の頃に読み、大人になって買いなおして今でも時折戻ってきてしまう本。
生きるじたばたを、優れた詩人たちが見事に言葉にすくい上げています。ゆっくりと胸を打つ、親しむべき作品の数々。
最近ふとまた読みかえしました。
私たち愚かだけど愛すべき「人」への、著者の温かい視線を感じました。
多感な子供時代にこの小さな宝箱の