茨木のり子のレビュー一覧

  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    名詩「利根川の海」にはじまり有名な「わたしが一番きれいだったとき」から最後の詩集「歳月」まで、厳選された詩が編まれた本書。
    戦争を生き抜いた茨木のり子さんの凛として美しい死の数々。
    初めて読んだ一冊が「歳月」であったためか、やはり個人的には晩年の詩がすごく好きです。「夢」「恋歌」「急がなくては」「(存在)」「歳月」など。

    厳選されたものなのでどの詩も本当に素晴らしいのですが、
    「答」は本書の中で一番好きで、私自身、ふと一番幸せだった時といえば、と振り返った時がありそれを再体験したような感覚でした。子を持つ母なら、どんな人生を送っていたとしても共感できるのではないでしょうか。
    ほかに「兄弟」「

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    2022年04月01日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    作者は戦争を生きた人だ。戦時中は女学生で愛国心を胸に生きていきた。
    現代、少なくとも日本は戦時中ではない。そして多様化を推し進めようとしている。そのような中でも多数と同じであることを求められることは多い。「普通は」や「みんなは」といった言葉、同一であることを求めること。自分の感性を持ち続けることは難しいと思う。そんな現代人に「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」と檄を飛ばしてくれていると感じた。自分だけが持ち得る感性を大切にしていきたいと思った。

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    2022年03月07日
  • 詩のこころを読む

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    卒業以来久しぶりに詩に触れた。
    学生の頃にはただ暗唱させられ、深く味わうということもなかったが、詩とはかくも力強く、日本語は美しいものだったのだと感心した。
    これまで詩の読み方がわからなかったが、他の詩も読んでみたいと思った。

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    2021年12月29日
  • 詩のこころを読む

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    こころにひっかかって取れない詩歌

    人のそういうのを知れるってとても素敵で、私にはこうなんだよって対話をしたくなって、古本屋で迎えたこの本に引かれていた赤線と、お話をしている気分になった。
    なんとも、素敵でわくわくする時間を久しぶりに過ごせて、有難いなと思ったし、私には必要なんだと何度でも再確認する。きっとこれからも。

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    2021年10月02日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    残念ながらと言うべきか、小学生の頃の自分にとって、詩とは「言葉が少なくて読むのが楽なもの」以上のものではありませんでした。

    大人になった今、何故だか詩というものに心をくすぐられながらも、「何がそんなに良いのか?」と問われれば、明確な答えは見つかっていません。

    ただ茨木さんの言葉をまとまった形で読むと、「無理に頭で解ろうとしなくていいんだ」ということを教えられるような気がします。

    論理的に解き明かそうなんて大それた事をやろうとしなくても、「あぁその感じわかるなぁ」と自分の中に自然と共振する部分を発見するのも、詩の楽しみ方かもしれません。

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    2021年03月07日
  • 詩のこころを読む

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    性格的に、詩よりも散文、評論、随想のほうが好きなのですが、一度くらいちゃんと触れてみようと思い、読んでみた一冊。詩人でもある茨木のり子さんが、自分の好きな詩を集め、その詩とともに解説を書いている本(この前読んだ国語の教科書『新編 国語総合』に「詩集ではないが、最良の詩の入門書」と書いてあったので購入)。

    詩は理屈ではないので、あいかわらず「分からんなぁ」というものも多いのですが、中にはピンと来るもの、好きなものもあって、次はその人たちの詩集を買ってみようと思う(川崎洋、阪田寛夫、黒田三郎など)。

    そういう意味では、「最良の詩の入門書」という触れ込みもダテではない。

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    2021年01月04日
  • 詩のこころを読む

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    ネタバレ

    「茨木のり子」という著者の名前も、教科書で目にした記憶しかない。それくらい不勉強な私でも、一編一編、著者の視点を通して詩の世界にぐっと近付けてもらった。
    自分の気持ちに合う詩、を探すことは、自分自身にとって新しい読書体験になるかも。

    印象に残った言葉
    ・言葉が着陸の瞬間を持っていないものは、詩とはいえない。
     重装備でじりじり地を這い、登山するのが散文
     地を蹴り宙を飛行するのが詩
    ・詩人が人々に供給すべきは、感動である。
     それは必ずしも深い思想や、明確な世界観や
     鋭い社会分析を必要としない。

    気になった詩
    ・I was born 吉野弘
     →どこかで読んだことがある気がするが、
      

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    2021年04月20日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    「自分の感受性くらい」で頼りない自分に喝をいれてもらい、「幾千年」で桜蘭の少女の嘆きに耳を傾け、「倚りかからず」でしゃきんと背筋をのばす。
    「夢」で愛する人との重みを感じて、それをいつか失う日が来ることにおびえる。(存在)で透明な気と気の2人を感じ安心する。
    そんな風に読みました。

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    2014年04月27日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    「詩」には2種類あって(私としては)、言葉の羅列で意味は分からないんだけれども何となく雰囲気を楽しむというものと、分かりやすい言葉でダイレクトに伝わってくるもの。この詩集は後者。表紙の詩に魅かれて読んでみましたが、他の編もとても良く、静かに満ちていくような読後感。いつかまた再読したい。

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    2013年08月20日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    「自分の感受性くらい」が収録されているので読んでみましたが、解説が付いているにもかかわらず自分にはすこし難しい1冊でした。とても深く、詩と言うものはなんとすごいんだろうと初めてしに触れて驚きました。

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    2013年01月28日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ/ なにもできないことを人のせいにしないで生きてるだろか。自分。

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    2011年10月26日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    読み応えのある詩。厳しくも優しい言葉に魅力を感じました。悩み苦しむのは人の性。誰が読んでも共感を感じるんじゃないかなと思います。茨木のり子の詩に勇気付けられながら自分も強く生きていきたいなぁと思いました。

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    2011年09月14日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    手元に戻ってきて再読。何度読み返した事だろう。一人ぼっちを腑に感じた時は誰に会ったって寂しさや絶望は埋まらない。この本を眺め、抱いて眠るのです。孤独にきく薬は人の温もりじゃなく、甘えるなよと背中をぴしゃっと叩いてくれる言葉。でもね、なにより彼女が亡き夫に詠うのが好き。メロディーつけたくなるくらいピンク色。寄りかからずの独立した女性が、愛を謳えばただの可憐な乙女だよ。

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    2011年08月26日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    なんだか色々うまくいかないし、
    体調もいまいち。。。

    という頃に手にとった本。

    表題にもなっている

    「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」

    が、ガツンと効いた。

    それから、

    「一人は賑やか」
    「汲む」

    でハッとさせられ、

    「急がなくては」

    で泣いた。


    厳しい言葉を綴っていても、
    その裏にたしかに人への愛情が感じられるから、
    むしろ温かい。

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    2011年08月06日
  • 韓国現代詩選〈新版〉

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    ほとんど韓国詩が流行しない日本でこの詩集は貴重である。斎藤の批判(途中までの掲載で3行ほどカット)があるものの、韓国詩に接触がない学生にとっては貴重な体験を提供するであろう。

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    2025年11月07日
  • 自分の感受性くらい

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    たぶん そうでしょう
    笑った。その感じで生きていったらよさそう。

    自分の感受性くらい
    何かのせいにするのは、わずかに光る尊厳の放棄ってところグッとくるものがあった。喝!!をありがとうございます。

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    2025年10月07日
  • 自分の感受性くらい

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    感受性とは何か。
    感受性は子どもの頃から養うことができるが、大人になっても育むことは充分に可能だ。厳しい言葉の中にも優しさと愛情を感じられる詩である。
    感受性の性質は人によって十人十色だ。みんな違う感受性を持っており、それらは年齢関係なく体験を通して成長できると私は思うのだ。
    本著が示唆している通り、自分の感受性を大切にし、守り、育むことを強調している。私も同意見だ。感受性は可能性の塊だ。
    殺伐とした現代において、自分の感受性が弱っていると気がついたら、それは休むサインであり、質の良い刺激を補充(美術や本、音楽等)を自分の中で表現し吸収し感受性のアンテナを広げて自分が見ている世界の感度を上げる

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    2025年05月12日
  • 自分の感受性くらい

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    詩を読んでる時、茨木のり子さんの体験を、追体験することもあって、不思議楽しかった。
    馴染みない言葉が少し難しい。

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    2025年05月06日
  • 詩のこころを読む

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    いい詩には、人の心を解き放ってくれる力があると説く本。
    人は成長するにしたがって曇ってゆき、死という罰が下される。

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    2025年01月26日
  • 詩のこころを読む

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    詩をじっくりと味わいつつ解説もあるので、詩を読みたいけど読み方とか、、という人には良い。
    本来正解の読み方とうはないが、想像力を膨らませていくのも練習がいるので著者の解説と一緒に詩をよめるこの本はいいのではないか。

    ジュニア新書だけあって学生でも読みやすいと思うし、社会人も読める。

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    2024年11月17日