茨木のり子のレビュー一覧

  • 詩のこころを読む

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     あまり読んだことも書いたこともなかった詩ですが、何となく惹かれて読んでみました。

     茨木のり子さんが選んだ傑作ばかりが載っていて、どう読んだか、どこが良いのか、などをこれまた素晴らしい文章で教えてくれます。独特な漢字の使い方が、その言葉の意味を熟知して使っているんだなと感心させられることもありました。

     読みどころを教えてもらうと、一層その詩が唯一無二の、とても力を持ったものに感じられて、読むのが面白くなってきます。

     淡々と、情景描写や経験したことが書かれた後に、ふと最後の数行で、作者自身の中に入り込んでくる言葉があると、その詩は一気に飛翔して、作者の処から読み手の処へとやってきます

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    2023年03月02日
  • 韓国現代詩選〈新版〉

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    一本の木が揺れる
    一本の木が揺れると
    二本めの木も揺れる
    二本めの木が揺れると
    三本めの木も揺れる

    このように このように

    ーカン・ウンギョ「林」

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    2023年01月25日
  • 詩のこころを読む

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    茨木のり子さんの詩を見る度、ストレートかつ個人主義であるカッコ良さが伝わります。

    そんな方が、大事になさった他の詩人の詩の解説
    なんて贅沢な一冊なんだ。

    特に、石垣りんさんの詩の選詩と解説は、感情が豊かになりました。

    岩波ジュニア新書、あざす。

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    2022年02月06日
  • 詩のこころを読む

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    なんておもしろく詩を読める本だこと!

    詩人の著者が、
    「生まれて」
    「恋唄」
    「生きるじたばた」
    「峠」
    「別れ」
    の5つのカテゴリーに分けて選んで、
    いろいろな詩人の現代詩を教えてくれます。
    この5つのカテゴリー自体が、ひとつの人生の流れでもあります。

    詩は、感情や感性のもの。
    散文は論理を積み重ねていきますが、
    そうやって分析することができないものを、
    詩人は、詩として表現する。

    だから、
    読んでみて浮かぶ感想ははっきりした言葉にならず、
    大かたは、
    「ああっ」
    だとか
    「はああっ」
    だとか、
    「そうなんだよ!」
    だとかの感嘆や納得の気持ちが多い。

    あるいは、詩は自分の内部に埋もれ

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    2025年07月25日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    ネタバレ

    茨木のり子さんの詩集は、以前にも何冊か読んでいますが、この詩集の高橋順子さんの解説によると、意味を取り違えて読んでいたものがありました。この「永遠の詩」シリーズは解説が1作ごとにあり、とてもわかりやすく、選詩も、選りすぐりのものばかりで、評価されるべきシリーズだと思います。

    「落ちこぼれ」
    落ちこぼれ
      和菓子の名につけたいようなやさしさ
    落ちこぼれ 
      いまは自嘲や出来そこない謂
    落ちこぼれないための
      ばかばかしくも切ない修業
    落ちこぼれにこそ
      魅力も風合いも薫るのに
    落ちこぼれの実
      いっぱい包容できるのが豊かな大地
    それならお前が落ちこぼれろ
      はい 女としてはとっくに

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    2019年09月02日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    ネタバレ

    心に、ぐっと迫ってくる詩ですね。

    詩は、あまり…ほとんど読みませんが…
    こういう詩があるんだな~と、

    ひとつひとつ、詩の背景の解説もあるので、
    より、わかりやすく、初心者に良いです。
    掲載している詩集名ものっているので、
    それぞれを借りたくなりました。
    著者の年齢的な、時代背景などでも、詩の内容が変わってくるのが面白いです。

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    2016年10月05日
  • 詩のこころを読む

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    またとない本。大切なものに出会ってしまった。愛蔵書だよ。嬉しい。人間を過つことなく見つめることができ、背骨がしゃっきっとした。

    茨木のり子さんの文章が美しい。日本語が美しい。視点がしなやか。構成もまた素晴らしい。茨木さんが語ると、その詩が何倍にも輝く。これはすごい。文学について余計な解説が加えられることは多いが、茨木さんの場合はさらに重層的な詩作に昇華している。

    ラングストン・ヒューズ「忠告」
    吉野弘「生命は」
    金子光晴「寂しさの歌」
    濱口國雄「便所掃除」
    安水稔和「君はかわいいと」

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    2025年06月10日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    内定が出たら買うと決めていた一冊第二弾。
    「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
    一生枕元に置いて幾晩でも共にしたい。
    『落ちこぼれ』に収録されていない「ある一行」が収められているのもうれしい。
    茨木のり子集『言の葉』全三巻がとてもほしいです。

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    2012年06月09日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    鑑賞解説がついており、詩集が初めてでもとても読みやすい本です。
    「自分の感受性くらい」や「汲む」、第二次世界大戦時の青春を唄った有名な詩「わたしが一番きれいだったとき」、亡夫を想う「歳月」なども集録されており、生きるための言葉のひとつひとつに強い意志を感じます。
     
     一度読み始めると素直に詩の世界に引き込こまれてしまいます。
    言葉を丁寧に味わうという感覚と、言葉のもつ強さを感じた本です。

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    2012年04月08日
  • 詩のこころを読む

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    懐かしいこれ!むかし暗記した好きだった詩がいろいろでて来て嬉しい!日本語の美しさを堪能できる。
    ジュニア新書だけれど、大人がゆっくり楽しめる一冊。

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    2022年02月02日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    手元に置いて、ときどき読み直そう。強くて優しくて、ホント、定規で背中を叩かれるよう。
    晩年の亡き夫への愛の言葉に切なさを感じます。

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    2011年08月13日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    「自分の感受性くらい」を読むと、背筋がピンとなる。
    うまくいかないことを他人のせいにしてしまうような
    気持ちが弱っている時に。
    たまには誰かにピシャッと叱ってほしい。そんな時に。

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    2011年02月26日
  • 自分の感受性くらい

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    初めて詩集を読んだが最適だった。戦後を代表する現代詩人だけあって、歯切れのいい言葉で紡がれる言葉は作者の性格がよく見える詩ばかりだった。

    解説を読んでから詩を読み直すと尚良い。茨木さんの魅力は、五七を時々入れて調子を整えたかと思うとすぐ外す、よくあるオノマトペを使って感覚を共有したかと思うと独特なオノマトペを使う。

    良かった詩
    ・自分の感受性くらい
    →言い訳するな、自分次第だろ、と言われている。初心が消えるのを暮らしのせいにするな、元々ひ弱な志にすぎなかった、という思わず笑った。
    ・夏の声
    →いくじなしのむうちゃん、という泣いている赤ん坊に対して母が放つ言葉から、独特なオノマトペを使って風

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    2026年05月06日
  • 自分の感受性くらい

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     最近読んだエッセイで、偶然にも何度か本作(表題)の有名な詩が引用されており、本書を手に取りました。20篇の初出は1969〜1975年でほぼ半世紀前、でも古さや時代を感じさせません。

     特に表題作は読み手を鼓舞・激励し、自戒して座右の詩とする方が多いのも頷けます。詩の最後「ばかものよ」は、これ以上ない叱咤の言葉でしょう。歳を重ねるほど心に刺さり響く気がします。

     他人から感受性が豊かだなどと褒められても、こんな世の中なのでストレスで擦り減ったり傷ついたりすることもあります。だからこそ、自分を見失ってはいけませんね。自分の感性や受け止めを大事にしたいものです。

     茨木さんの詩は、そんなこと

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    2026年04月23日
  • 自分の感受性くらい

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    読者に語りかけるようにつむがれ、読者の存在をちゃんと見ている詩。

    男でも女でもくくれない、人間という魂で書いているような、詩のちからを感じ取れる作家だと思う。
    詩を信じて良いのだと思わせてくださる。
    誰にでもひらかれていてそれでいて力強い言葉たちに助けられる詩集。
    好きな詩は『詩集と刺繍』『知命』『夏の声』『廃屋』『顔』『系図』『木の実』。

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    2026年04月18日
  • ハングルへの旅 新装版

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    詩にはとんと縁のないわたしでもお名前を存じ上げている高名な詩人の茨木のり子さん。
    彼女がハングルを習っていたことも全然知りませんでしたが、不朽の名著らしいので即購入しました。

    内容はすごく読みやすく、少し前の韓国の様子や歴史的事情、詩の奥深さに至るまでも知ることができて、本当に出会えてよかった一冊です。

    韓国語の先生が素晴らしい方だというところにいちばん惹きつけられたかも。
    うちのDuolingo先生と比べちゃったりして。

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    2026年03月31日
  • 詩のこころを読む

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    ネタバレ

    詩は正直よくわかっていなくて、まぁこの本を読んだ後でもよくわかっていないんだけど(笑)。
    ただ、詩人でもある作者が時に明確に、時に散文的に解説してくれるのはありがたいね。

    専門用語も出てこないので、やっぱり「詩って感じたことをそのまま感じていいんですよ」って後押しされた気分。ただ、その感じたことを細かく捕まえなくちゃいけないけどね。

    基本的に決まりきった詩人しか読まない人間だけど、谷川俊太郎や岸田衿子は結構刺さったので、別で詩集を買ってみてもいいかもしれない。
    恥ずかしいけれど、やっぱり詩って声に出してみると良さが分かるのよなー。

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    2026年03月22日
  • 詩のこころを読む

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    言葉は日々の暮らしにあふれているが、詩の言葉はどこか違う響きをもつ。詩人の茨木のり子は『詩のこころを読む』で、その違いを静かに解き明かしていく。詩は難解な飾りではなく、日常の奥に潜む感情をすくい上げる営みだという。ひとつの言葉が胸に残るとき、そこには書き手と読み手の心の往復が生まれる。速く流れる時代ほど、言葉は消費されやすい。だからこそ詩を読む時間は、忘れかけた感受性をそっと呼び戻すひとときになるのかもしれない。

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    2026年03月13日
  • 自分の感受性くらい

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    著者の作品はこれが二冊目である。本書も茨木のり子さんらしく、非常に硬質な一冊だ。

    最も印象深い一篇は、表題作の「自分の感受性くらい」である。この詩は、自分の心が乾き荒んでいくのを他人や時代のせいにするなと強く迫ってくる。自分のことくらい自分で始末をつけなさいと諭し、最後には「ばかものよ」と一喝する。

    大人になると叱られる機会は少なくなるが、これほど鮮やかに一刀両断されると、叱られた衝撃とともに、かえって清々しささえ覚える。

    彼女の強さと自立心から放たれる言葉に圧倒されつつ、自分を律することの大切さを改めて噛み締めた。

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    2026年02月15日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    ネタバレ

    むずかしい言葉を使わず、時にリズムよく晴れやかな気分になるような、時に静かにしんと心の奥に沁みるような気持ちにさせてくれる詩たち。
    心の中に湧いた思いをこんな風に表現できるっていいな。

    反骨精神のようなものも感じられ、悔しさを弾みにするきっかけをくれる。
    「私がいちばんきれいだったとき」
    若い頃の不幸を嘆くだけで終わらず、長生きすると決めるところがすごくいい。
    嫌なことがあっても、それ以上に、これからの人生でたくさんの喜びや楽しみを見つけていこうとするたくましさに希望を感じた。

    亡き夫を思って書いた詩にはすごく胸を打たれた。
    大好きな人と一緒に過ごせる限りある時間を、大切に味わいたいと思っ

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    2026年01月20日