茨木のり子のレビュー一覧

  • 歳月

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    今年買った詩集の中一番心に残る素晴らしい一冊だった。あとがきになる「Yの箱」でこの一冊がどういう経緯で生まれたのかを読み、また一つ好きになる。繰り返し読みたい。

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    2025年08月09日
  • 詩のこころを読む

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    詩人による、好きな詩とその検証

    素敵な詩と、美しく優しく様々なものやことの本質を端的に示す解説
    詩や詩人、表現や人生の在り方など、自分の興味を広げさせられる

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    2025年08月08日
  • 詩のこころを読む

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    ひたひたと 沁みます。
    思いがあふれるのに、うまく言葉にできない。
    生きていたらそんな季節にぶつかってしまうことってありますよね。

    「詩のこころを読む」 茨木のり子

    そんな時、気がつけばまたこの本を読みかえしてしまいます。
    若年者向けの詩の入門書という位置づけのアンソロジー。
    子供の頃に読み、大人になって買いなおして今でも時折戻ってきてしまう本。
    生きるじたばたを、優れた詩人たちが見事に言葉にすくい上げています。ゆっくりと胸を打つ、親しむべき作品の数々。

    最近ふとまた読みかえしました。
    私たち愚かだけど愛すべき「人」への、著者の温かい視線を感じました。

    多感な子供時代にこの小さな宝箱のような本に出会えてよかったです。

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    2025年08月08日
  • 自分の感受性くらい

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    初めて詩集を読んだのですが、
    まるで隣りで話しかけているかの様に、
    時に優しく、時に厳しく
    語りかけているかの様でした。

    人は一人で生きてるのではない
    でも自分の芯は大事に保たないと

    茨木さんの詩を読んでそう感じました。

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    2025年07月29日
  • 自分の感受性くらい

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    茨木のり子1926-2006。
    現代詩の長女と称される。らしい。
    戦後の日本を代表する現代詩人。との事。

    自分はホント何にも知らねぇなぁ…。
    名前すら知らんかった。詩の世界。
    知らなすぎる。

    そして、詩っておもしろいんだなぁ。

    ………
    高校時代の古典の先生を懐かしく思い出した。
    中原中也を敬愛してて、黒い服しか着ない風変わりな先生だった。
    授業中、詩や文学の話しで良く脱線。
    そこで、中原中也、梶井基次郎のレモンなど出てきて……井伏鱒二と会った話しもしてて、強烈に頭に残ってる。
    本気で会いたいと思えば、会いたい人には必ず会えるって言ってたなぁ。残ってる。
    意気込み、読んでみたものの、ピンと来なく。
    文語体もイマイチ馴染めず。
    結果。
    詩は、わからん。なんとなくしか。
    高校時分のわたしには、刺さりきらず。
    フワフワと掴みきれない。掴みきれない自分を自覚したくもなく。距離をおきがちになった…

    なにより、詩を読んでるってことが、小っ恥ずかしい気がした。誰に対してなのか、何に対してなのか…
    若い頃の特有のアレ。カッコ悪くみられたくない的な。
    あるいは逆に気取ってみられたくない的な。
    なぞの羞恥心。なぞの行動。

    そんなこんなで
    とにかく、距離があった詩の世界。

    しかしだ
    カッコつける必要もないし。
    恥ずかしいこともないし。

    わからんものは、わからん。
    でいいし。
    わかるものを味わえば良いのだ。

    ありもしない妙な「壁」を自ら作って、避けたりしても、なんの得にもならん。

    ただ読んでみる。それだけだ。

    いくつかに共感する。
    こころがブルルっと震える。
    指の間からスルスルとすり抜けるものもあらば
    こころに残るものもある
    それで良いのだ


    そして、今作
    1977年の初版。
    2025文庫版では、伊藤比呂美さんの解説付き。

    いやぁ〜茨木のり子
    すげぇ

    自分に言い聞かせるような叱咤激励的な作品もあったり。
    ストレートでわかりやすく、ストンストンと心に来ました。

    詩も読まにゃああかんのです。
    詩を通ってきてない人にも、わかりやすく味わえるオススメの一冊でした。
    字も大きいし、普通に読めば30分くらいで読み終わります。

    中原中也、梶井基次郎…
    今なら…
    そうだった…とおらない訳にはいかない

    あと、現代詩の次女は誰なんだろ?

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    2025年07月06日
  • 自分の感受性くらい

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    優しくて力強く静かにそっと寄り添ってくれる詩。「癖」「知命」「青梅街道」「夏の声」「廃屋」
    「波の音」「顔」「木の実」心に響く詩がたくさんあった。『人が 家に 棲む それは絶えず何者かと 果敢に闘っていることかもしれぬ』という言葉がやけに心に残った。
    詩って色んな型やリズムがあって言葉を音として捉える楽しさもあるのだと気付かされた。

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    2025年07月05日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    厳しく叱咤してくれたり、やわらかに愛するひとへ呼びかけたり。活動期間の作品を浅く広く読めたので、もっと茨木のり子の詩の世界に飛び込んでいきたい。

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    2025年06月18日
  • 歳月

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    茨木のり子という人は
    感受性豊かなとても素晴らしい人で
    その詩には
    真面目さとしなやかな強さが表れていた
    こんな女性には会ったことがない
    こんな女性と言葉を交わしてみたかった

    彼女の交友ある人もさすがの人ばかりで
    死んだ夫だってさすがは彼女の連れ合い
    あふれ出る思いを読むたびに
    心ふるえる体験をする

    茨木のり子という人は
    実は
    こんなに弱そうな心の持ち主だったのだなあ

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    2025年05月25日
  • 自分の感受性くらい

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      自分の感受性くらい
                茨木のり子

    ぱさぱさに乾いてゆく心を
    ひとのせいにはするな
    みずから水やりを怠っておいて

    気難かしくなってきたのを
    友人のせいにはするな
    しなやかさを失ったのはどちらなのか

    苛立つのを
    近親のせいにはするな
    なにもかも下手だったのはわたくし

    初心消えかかるのを
    暮しのせいにはするな
    そもそもが ひよわな志にすぎなかった

    駄目なことの一切を
    時代のせいにはするな
    わずかに光る尊厳の放棄

    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

    自分に言われているような気がする。好きな詩である。はい、茨木さんの衝くとおりのばかものです。

    もう一編。

      底なし柄杓
             ー金子光晴氏にー

    天狗わざといっていいほどの
    膨大な仕事を果しながら
    なぜか蟇口はいつもぴいぴいしてた
    それが不思議でなりませなんだが
    逝かれてから少しづつ見えてきたものが
    あります
    身近の困ったひとたちに あいよ
    やみくもにずいぶんばらまいていたのですね
    それでは
    底なし柄杓で営々と水を汲みあげていたようなもの  
     です
    まったき徒労!
    しかもなんと詩だけは確実に掬いあげていた柄杓でし
     た
    どんなに目を凝らしても
    そのからくりは見抜けずに
    それはもう
    北斗七星の下あたり
    無造作にほんなげられてしまっていますね

    なんとあたたかい思いのこもった詩でしょうか。

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    2025年04月29日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    茨城のり子さんの詩と出逢ったのは中学生のとき。20年近く経ってはじめて詩集を手にとった。

    心の奥底で眠っている何かを呼び覚ますような、奮いたたせるような明朗さと真っ直ぐさが眩しい。

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    2025年01月03日
  • 詩のこころを読む

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    詩は難しい。詩を読む時の考え方の指南だったり、一緒に読んでくれる頼もしいパートナーだったり、茨木のり子さんとの楽しい読書時間を味わえる一冊。出てくる詩は難しいものも、なぜだか言葉が刺さって泣けてくるものも。そして茨木のり子さんが解説に選ぶ言葉の秀逸さ。なんて濃厚な一冊だろう。

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    2024年12月29日
  • 詩のこころを読む

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    詩をどのように読むか、の話ではなく、特定の詩を茨木のり子がどう読んだか、についての話だった。彼女の鋭さと温かい感受性に包まれ、幸せな気分になった。良い本だった。

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    2024年11月08日
  • ハングルへの旅 新装版

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    ネタバレ

    2024.9.26再読。
    韓国語を勉強し始めた直後に一度読み、約1年経った頃に再読してみた。
    レベルがあまり上達していないので抱く感想が変わったということはあまり起こらなかったが笑、感想を書いておく。

    この本の出版は1989年。
    当時はなぜハングルを勉強するのか不思議がられたという。また当時は漢字の使用がギリギリ残っていた時代らしく、日本の若者がハングルを学ぶ場合一番苦労するのは隣国式漢字読みかもしれない、と著者は述べている。
    今はハングルを勉強する人は全く珍しくないし、漢字の読みを覚える必要もない(べた一面ハングルは極めて読みづらいとも述べられているが、本当にそうなってしまった)。この数十年間で日本のハングルを取り巻く環境が大きく変わったことを実感した。

    個人的にとても興味深かったのは庄内弁との比較である。ご馳走様=チャルモッケスムニダを初めて聞いた時何か耳馴染みがあるなと思っていたが、庄内弁のもっけだだったとは…。他にも言われてみれば確かにと思う対比があったし、語中の音が濁音になるのも、ハングル勉強中はなんで文字通りに読ませてくれないのかと思っていたが、自分たちの言葉だってそうだった…と気付いた時の何とも言えない気持ちになった。笑

    長澤信子さんの台所から北京が見える、黒田龍之介さんのロシア語だけの青春と並んで、この先何度も読み返す本になるんだろうなと思う。

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    2024年10月14日
  • ハングルへの旅 新装版

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    この本はいつ買いいつ読み始めただろう。長い間トイレの本棚に置いてあり少しずつ少しずつ栞が動いていった。そして今日最後のページにたどり着いた。
    近ごろ気まぐれのようにハングルを少し勉強しているが、本書が背中を押してくれていることは間違いない。
    本棚にある詩集も詠まなければ。

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    2024年06月30日
  • ハングルへの旅 新装版

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    紀行文としても、ハングル学習への誘いの書としても、魅了される素晴らしい本だと思った。何回も読み返したい。

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    2024年06月01日
  • 詩のこころを読む

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    ネタバレ

    『詩のこころを読む』
    茨木のり子さんの選んだ詩と解説&メッセージ。
    まず、最初から私の大好きな詩。谷川俊太郎さんの「かなしみ」
    学生の頃、「何かとんでもないおとし物」が気になった。歳を重ねた今でもその思いは変わらない。いやより一層大きくなっている。
    恋の詩といえば、黒田三郎さんの「僕はまるでちがって」
    恋は風景の彩りを変える。
    「白い美しい蝶」をもたらした黒田三郎さんの妻はこの詩が公表されてプンプン怒っていたという。自分に対してだけのラブレターであってほしかったのでしょう。
    黒田三郎さんの「夕方の三十分」も忘れられない。
    子ども達と暗唱した詩の一つ。
    父が「自分でしなさい 自分でェ」と言うと
    小さなユリが「ヨッパライ グズ ジジイ」とやり返す。
    でも最後に訪れるのは「静かで美しい時間」
    たまらなくいい!

    茨木のり子さんは、法律によって、木挽町、紺屋町などの町名が変えられていったことを嘆いている。
    これもとんでものない落とし物のひとつだろうか。

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    2024年04月26日
  • 韓国現代詩選〈新版〉

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    茨木のりこが翻訳・選した韓国詩集です
    どの作家にも解説があり、その後に見返してもおもしろいです

    一番好きなのは李海任の詩です
    敬虔な修道女がしたためていた、信仰と愛の混ざった詩はどれも胸を打ちます
    信仰の衝撃を、新雪を踏みしめる足跡に例えたり、旅する海鳥に自由を重ねたり、その眼差しが美しいなと思いました

    どの詩人も飛び抜けた出自でないにも関わらず、しっかりとした詩歌技術を持っていて驚かされます
    すべてレベルが高く、富める者から貧しい者まで詩うので見所がありました
    強い生命力の裏に、血生臭さを感じる詩集でした

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    2024年04月21日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    ネタバレ

    『自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ』
    もうタイトルを見た瞬間、読まなくちゃと思った。
    茨木のり子さんの作品は二つだけ知っていた。
    『わたしが一番きれいだったとき』と『女の子のマーチ』「女を見くびるなよ」という感じの勇ましさと戦争は絶対NOと突きつける激しさに惹かれた。

    予想通り、激しい喝を入れられた。
    自分を甘やかす隙間など微塵も与えぬ迫力だった。
    「はい、すみません」と謝るしかなかった。

    『夢』『恋歌』『(存在)』と亡くなった夫を偲ぶ詩にも慄然としながら惹かれた。
    愛と死
    命のあはれを感じる。

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    2024年04月12日
  • 詩のこころを読む

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    素晴らしい本でした。

    私の中では石垣りんの「くらし」が白眉の一編でした。

    詩のことはよくわからないからという理由であまり触れてこなかった。

    けれどこの本の中にある詩に一つひとつ触れ、解説を読む。

    少しだけわかったような気がする。詩にもう少し触れてみようかなと思う。

    私は宇多田ヒカルの歌詞が好きなのだけれど、(特にFantome以降)彼女の詩のどの部分に惹かれているのか、言葉のチョイスなのか、その飛躍なのか、とか自分なりに理解出来るかもしれない。

    音楽が好きなのでたくさんの詩に触れてきた、とも言えるのだ。

    歌詞も詩だと仮定する。私の世界はこれから途方もなく広がる。

    姪っ子柄中学生になったら、高校生になったら渡してあげたい。読むか読まないかは本人にお任せするけれど。

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    2024年04月13日
  • 永遠の詩02 茨木のり子

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    もっと早く 茨木のり子 を知るべきでした。何歳でこれを読むべき、と押し付けがましいのは論外だけど、10代で読んでいれば、今読んだ時に自分を必要以上に責めずに済んだはず。若い時に茨木のり子をスルーした人は、若松英輔 さんの特別授業と共に読むことをおすすめします。

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    2024年04月07日